JPH065016Y2 - 噴流式半田付装置 - Google Patents
噴流式半田付装置Info
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- JPH065016Y2 JPH065016Y2 JP1989036452U JP3645289U JPH065016Y2 JP H065016 Y2 JPH065016 Y2 JP H065016Y2 JP 1989036452 U JP1989036452 U JP 1989036452U JP 3645289 U JP3645289 U JP 3645289U JP H065016 Y2 JPH065016 Y2 JP H065016Y2
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- jet
- solder liquid
- jet solder
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Description
【考案の詳細な説明】 〔概要〕 ノズルからのスロープガイド部に沿って一定の方向へ噴
流半田液を流出させながらプリント基板等の半田付けを
行う場合、上記噴流半田液を分流して第1および第2の
流れを形成するための分流板をノズルの出口側に配置
し、さらに上記スロープガイド部に向かう第1の流れの
上に乗って流れるように第2の流れを案内するフローガ
イド部を設けてなる噴流式半田付装置であって、装置を
大形化することなく噴流半田液への浸漬時間を従来より
も長くすることが可能となる。
流半田液を流出させながらプリント基板等の半田付けを
行う場合、上記噴流半田液を分流して第1および第2の
流れを形成するための分流板をノズルの出口側に配置
し、さらに上記スロープガイド部に向かう第1の流れの
上に乗って流れるように第2の流れを案内するフローガ
イド部を設けてなる噴流式半田付装置であって、装置を
大形化することなく噴流半田液への浸漬時間を従来より
も長くすることが可能となる。
本考案は噴流半田液によりプリント基板等の半田付けを
行うための噴流式半田付装置に関する。
行うための噴流式半田付装置に関する。
さらに詳しく言えば、本考案は、電子部品の搭載された
プリント基板を上記噴流半田液に一定時間浸漬すること
により、上記電子部品をプリント基板に半田付けするよ
うな噴流式半田付装置について言及するものである。
プリント基板を上記噴流半田液に一定時間浸漬すること
により、上記電子部品をプリント基板に半田付けするよ
うな噴流式半田付装置について言及するものである。
第7A図、第7B図および第7C図は従来の噴流式半田
付装置を示す図であり、第7A図はその斜視図、第7B
図は第7A図のB−B断面図、第7C図は第7A図のC
−C断面図である。上記の噴流式半田付装置において
は、通常、多数枚のプリント基板6の半田付けを行う
が、第7C図においてはその中の1枚を代表して示す。
また第7A図、第7B図および第7C図においては、い
ずれも噴流半田液1が透明であると仮定している。
付装置を示す図であり、第7A図はその斜視図、第7B
図は第7A図のB−B断面図、第7C図は第7A図のC
−C断面図である。上記の噴流式半田付装置において
は、通常、多数枚のプリント基板6の半田付けを行う
が、第7C図においてはその中の1枚を代表して示す。
また第7A図、第7B図および第7C図においては、い
ずれも噴流半田液1が透明であると仮定している。
ここでは、噴流式半田付装置は、筒状のチャンバ7と、
このチャンバ7の上部に取り付けられたノズル2とから
構成される。これらのチャンバ7およびノズル2は、一
般に、溶融状態の半田液を入れた半田槽(図示されてい
ない)内に配置される。さらに上記チャンバには、第8
図に示すように、半田槽内の半田液を吸い込むための吸
込孔17と、上記半田液をノズル2に送り出すための送
出孔27が形成されている。ここで、モータ(第7B
図)が動作してチャンバ7内の噴流ポンプ18(第7B
図)が回転すると、半田槽内の半田液が吸込孔17より
上記チャンバ7内に強制的に吸い込まれ、さらに、この
チャンバ7の通路を通って送出孔27からノズル2内に
送り込まれる。このノズル2の容積は、下部のチャンバ
7の容積よりも小さくなっているので、上記半田液は噴
流状態の噴流半田液1となってノズル2上部の出口から
吹き出す。
このチャンバ7の上部に取り付けられたノズル2とから
構成される。これらのチャンバ7およびノズル2は、一
般に、溶融状態の半田液を入れた半田槽(図示されてい
ない)内に配置される。さらに上記チャンバには、第8
図に示すように、半田槽内の半田液を吸い込むための吸
込孔17と、上記半田液をノズル2に送り出すための送
出孔27が形成されている。ここで、モータ(第7B
図)が動作してチャンバ7内の噴流ポンプ18(第7B
図)が回転すると、半田槽内の半田液が吸込孔17より
上記チャンバ7内に強制的に吸い込まれ、さらに、この
チャンバ7の通路を通って送出孔27からノズル2内に
送り込まれる。このノズル2の容積は、下部のチャンバ
7の容積よりも小さくなっているので、上記半田液は噴
流状態の噴流半田液1となってノズル2上部の出口から
吹き出す。
さらに、上記ノズル2上部における一方のサイド、例え
ば左側には、斜め下方に向かってスロープガイド部3を
設けており、上記噴流半田液1はこのスロープガイド部
3のスロープに沿って一定の方向に流れ出る。さらに、
他方のサイド、例えば右側には、噴流半田液1を一時的
に蓄える溜り部9を設けており、この溜り部9により、
上記噴流半田液1の右側への流出速度がある程度抑えら
れると共に左側への流出速度が促進される。このため、
噴流半田液1の大半は、左側のスロープガイド部3に向
かって噴流状に流出する。もし、上記のモータ8(第7
B図)により噴流ポンプ18(第7B図)を常時回転さ
せておけば、噴流半田液1が一定の速度でノズル2から
流出するので、上記噴流半田液1の液面の高さもほぼ一
定になる。この液面付近には、酸化膜のない清浄な噴流
半田液1が常に供給されている。したがって、上記液面
付近に配置されたレールに沿って、電子部品16(第7
C図)が搭載されたプリント基板6(第7C図)を一定
の速度で移動させれば、上記プリント基板6の一方の面
が清浄な噴流半田液1に一定時間だけ浸漬されて複数個
の電子部品16のすべてのリード端子26(第7C図)
はプリント基板6に一度に半田付けされる。この結果、
プリント基板6の半田付けを能率良く行うことができ
る。
ば左側には、斜め下方に向かってスロープガイド部3を
設けており、上記噴流半田液1はこのスロープガイド部
3のスロープに沿って一定の方向に流れ出る。さらに、
他方のサイド、例えば右側には、噴流半田液1を一時的
に蓄える溜り部9を設けており、この溜り部9により、
上記噴流半田液1の右側への流出速度がある程度抑えら
れると共に左側への流出速度が促進される。このため、
噴流半田液1の大半は、左側のスロープガイド部3に向
かって噴流状に流出する。もし、上記のモータ8(第7
B図)により噴流ポンプ18(第7B図)を常時回転さ
せておけば、噴流半田液1が一定の速度でノズル2から
流出するので、上記噴流半田液1の液面の高さもほぼ一
定になる。この液面付近には、酸化膜のない清浄な噴流
半田液1が常に供給されている。したがって、上記液面
付近に配置されたレールに沿って、電子部品16(第7
C図)が搭載されたプリント基板6(第7C図)を一定
の速度で移動させれば、上記プリント基板6の一方の面
が清浄な噴流半田液1に一定時間だけ浸漬されて複数個
の電子部品16のすべてのリード端子26(第7C図)
はプリント基板6に一度に半田付けされる。この結果、
プリント基板6の半田付けを能率良く行うことができ
る。
上記のとおり、従来は、プリント基板6等の半田付けを
能率良く行うために、ノズル2の出口からスロープガイ
ド部3に向かって流出させた清浄な噴流半田液1に上記
プリント基板6等を浸漬しながら短時間のうちに移動さ
せていた。この場合、上記噴流半田液1の液面の高さ
は、ノズル2およびスロープガイド部3の大きさや噴流
ポンプ(第7B図)の吸込能力により決定されるので、
一般に、上記の液面の高さには上限がある。しかも、上
記液面より余り内部に入ると、清浄な噴流半田液1が供
給されにくくなる。このため、第9図に示すように、プ
リント基板6(第7C図)あが噴流半田液1に浸漬され
得る領域がX−X′間に限られるので、上記プリント基
板6の半田浸漬時間も制限される傾向にある(2sec程
度)。一般には、プリント基板6に電子部品16を実装
する場合、予備半田付けおよび仕上げ半田付けの2回の
半田付工程があるので、上記の半田浸漬時間でも何とか
欠陥のない良好な半田付けが行える。しかし、例えば、
実装工数節減のために、予備半田付けを省略して1回の
半田付工程のみにより実装を行いたい場合等は、半田浸
漬時間を長めに設定しなければならない(3.5〜4se
c)。この場合に、従来の噴流式半田付装置を使用して良
好な半田付けを行うことが難しくなるという不都合が生
ずる。
能率良く行うために、ノズル2の出口からスロープガイ
ド部3に向かって流出させた清浄な噴流半田液1に上記
プリント基板6等を浸漬しながら短時間のうちに移動さ
せていた。この場合、上記噴流半田液1の液面の高さ
は、ノズル2およびスロープガイド部3の大きさや噴流
ポンプ(第7B図)の吸込能力により決定されるので、
一般に、上記の液面の高さには上限がある。しかも、上
記液面より余り内部に入ると、清浄な噴流半田液1が供
給されにくくなる。このため、第9図に示すように、プ
リント基板6(第7C図)あが噴流半田液1に浸漬され
得る領域がX−X′間に限られるので、上記プリント基
板6の半田浸漬時間も制限される傾向にある(2sec程
度)。一般には、プリント基板6に電子部品16を実装
する場合、予備半田付けおよび仕上げ半田付けの2回の
半田付工程があるので、上記の半田浸漬時間でも何とか
欠陥のない良好な半田付けが行える。しかし、例えば、
実装工数節減のために、予備半田付けを省略して1回の
半田付工程のみにより実装を行いたい場合等は、半田浸
漬時間を長めに設定しなければならない(3.5〜4se
c)。この場合に、従来の噴流式半田付装置を使用して良
好な半田付けを行うことが難しくなるという不都合が生
ずる。
この対策として、ノズル2およびスロープガイド部3の
寸法を大きくすると共に噴流ポンプ18の回転数を増加
させることも考えられる。このようにすれば、一定時間
内により多くの噴流半田液1が流出して液面の高さが増
加すると共に噴流幅が広がるので、半田浸漬時間も長く
することができる。しかし、一方で、半田付装置全体が
大形化したり液面付近に噴流の乱れによる波が発生した
りする傾向にあるので、実用上好ましくない。
寸法を大きくすると共に噴流ポンプ18の回転数を増加
させることも考えられる。このようにすれば、一定時間
内により多くの噴流半田液1が流出して液面の高さが増
加すると共に噴流幅が広がるので、半田浸漬時間も長く
することができる。しかし、一方で、半田付装置全体が
大形化したり液面付近に噴流の乱れによる波が発生した
りする傾向にあるので、実用上好ましくない。
本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであり、装置
を大形化することなく半田浸漬時間を従来よりも長くし
て良好な半田付けを行うことができるような噴流式半田
付装置を提供することを目的とするものである。
を大形化することなく半田浸漬時間を従来よりも長くし
て良好な半田付けを行うことができるような噴流式半田
付装置を提供することを目的とするものである。
第1図は本考案の原理構成を断面で示す正面図である。
なお、ここでは、噴流半田液1が透明であるとしてい
る。また、前述した構成要素と同様のものについては、
同一の参照番号を付して表す。
なお、ここでは、噴流半田液1が透明であるとしてい
る。また、前述した構成要素と同様のものについては、
同一の参照番号を付して表す。
上記問題点を解決するために、本考案は、第1図に示す
ように、噴流半田液1を形成するノズル2と、このノズ
ル2の出口から上記噴流半田液1を一定の方向に流出さ
せながら半田付けを行うスロープガイド部3とを有する
噴流式半田付装置において、上記ノズル2の出口側に配
置され、上記噴流半田液1の流出速度が大きくなるよう
にこの噴流半田液1の流れに抗しながらこの噴流半田液
1を分流して第1の流れIおよび第2の流れIIを形成す
るための分流板4と、上記スロープガイド部3に向かう
第1の流れIの上に乗って流れるように第2の流れIIを
案内するフローガイド部5とを設けている。
ように、噴流半田液1を形成するノズル2と、このノズ
ル2の出口から上記噴流半田液1を一定の方向に流出さ
せながら半田付けを行うスロープガイド部3とを有する
噴流式半田付装置において、上記ノズル2の出口側に配
置され、上記噴流半田液1の流出速度が大きくなるよう
にこの噴流半田液1の流れに抗しながらこの噴流半田液
1を分流して第1の流れIおよび第2の流れIIを形成す
るための分流板4と、上記スロープガイド部3に向かう
第1の流れIの上に乗って流れるように第2の流れIIを
案内するフローガイド部5とを設けている。
さらに、本考案の噴流式半田付装置は、上記第1の流れ
Iがスムーズにスロープガイド部3に向かうように、分
流板4において上記スロープガイド部3に近接する端部
を斜め上方に湾曲させると共に、上記第2の流れIIが上
記第1の流れIの上方をスムーズに流れるように、上記
フローガイド部5の上部に湾曲部を形成し、上記第1の
流れIおよび第2の流れIIが再び合流した後に上記スロ
ープガイド部3から流出する噴流半田液1の厚みが長い
範囲にわたり均一になるように調整するような構成にな
っている。
Iがスムーズにスロープガイド部3に向かうように、分
流板4において上記スロープガイド部3に近接する端部
を斜め上方に湾曲させると共に、上記第2の流れIIが上
記第1の流れIの上方をスムーズに流れるように、上記
フローガイド部5の上部に湾曲部を形成し、上記第1の
流れIおよび第2の流れIIが再び合流した後に上記スロ
ープガイド部3から流出する噴流半田液1の厚みが長い
範囲にわたり均一になるように調整するような構成にな
っている。
好ましくは、本考案の噴流式半田付装置の分流板4は、
上記ノズル2の所定の面に固定される支持板と、この支
持板に左右移動可能に取り付けられ、上記第1の流れI
および第2の流れIIを独立に制御するための第1分流板
および第2分流板の少なくともいずれか一方とを含む。
上記ノズル2の所定の面に固定される支持板と、この支
持板に左右移動可能に取り付けられ、上記第1の流れI
および第2の流れIIを独立に制御するための第1分流板
および第2分流板の少なくともいずれか一方とを含む。
本考案の噴流式半田付装置において、分流板5により、
噴流半田液1を強制的に第1および第2の流れI、IIに
分流して各々の流れI、IIの出口を絞っている。このた
め、上記第1および第2の流れI、IIのいずれの流出速
度も従来より大きくなって液面の高さが増加する。さら
に、フローガイド部5により、スロープガイド3の上部
にて各々の流れI、IIを再び合流させているので、噴流
半田液1のスロープガイド部3からの厚みは従来に比べ
て顕著に増加する。また、噴流半田流の厚みを各々の流
れI、IIを利用し、2ケ所を中心に制御可能であるた
め、スロープガイド部3からの厚みを長い範囲にわたっ
て均一にできる。しかも、上記噴流半田液1の流出速度
が従来よりも大きいので、液面よりかなり内部において
も、常に清浄な噴流半田液1が供給される。また、各々
の流れI、IIの出口が狭いので、流出速度が大きくても
液面付近の噴流の乱れが生じにくい。したがって、プリ
ント基板6等が噴流半田液1に浸漬され得る領域が従来
よりも大きくなる。
噴流半田液1を強制的に第1および第2の流れI、IIに
分流して各々の流れI、IIの出口を絞っている。このた
め、上記第1および第2の流れI、IIのいずれの流出速
度も従来より大きくなって液面の高さが増加する。さら
に、フローガイド部5により、スロープガイド3の上部
にて各々の流れI、IIを再び合流させているので、噴流
半田液1のスロープガイド部3からの厚みは従来に比べ
て顕著に増加する。また、噴流半田流の厚みを各々の流
れI、IIを利用し、2ケ所を中心に制御可能であるた
め、スロープガイド部3からの厚みを長い範囲にわたっ
て均一にできる。しかも、上記噴流半田液1の流出速度
が従来よりも大きいので、液面よりかなり内部において
も、常に清浄な噴流半田液1が供給される。また、各々
の流れI、IIの出口が狭いので、流出速度が大きくても
液面付近の噴流の乱れが生じにくい。したがって、プリ
ント基板6等が噴流半田液1に浸漬され得る領域が従来
よりも大きくなる。
さらに、本考案の噴流式半田付装置においては、分流板
4においてスロープガイド部3に近接する端部を斜め上
方に湾曲させ、かつ、フローガイド部5の上部にも湾曲
部分を形成しているので、噴流半田液1の第1の流れI
および第2の流れIIが分流板4の両側をそれぞれ通過し
た後に、各々の流出速度がさらに大きくなった状態で、
第1および第2の流れI、IIを合流させることができ
る。すなわち、本考案では、噴流半田液1の流出速度を
充分に大きくすることにより、特に端子の半田付位置の
近傍での噴流半田液1の厚みを長い範囲にわたり均一に
調整することが可能になり、充分な半田浸漬時間が確保
されて良好な半田付けが保証される。
4においてスロープガイド部3に近接する端部を斜め上
方に湾曲させ、かつ、フローガイド部5の上部にも湾曲
部分を形成しているので、噴流半田液1の第1の流れI
および第2の流れIIが分流板4の両側をそれぞれ通過し
た後に、各々の流出速度がさらに大きくなった状態で、
第1および第2の流れI、IIを合流させることができ
る。すなわち、本考案では、噴流半田液1の流出速度を
充分に大きくすることにより、特に端子の半田付位置の
近傍での噴流半田液1の厚みを長い範囲にわたり均一に
調整することが可能になり、充分な半田浸漬時間が確保
されて良好な半田付けが保証される。
さらにまた、本考案では、支持板に対し第1分流板およ
び第2分流板またはそれらのいずれか一方を左右移動可
能に取り付けて噴流半田液1の第1および第2の流れ
I、IIを独立に制御できるようにしているので、上記第
1の流れIおよび第2の流れIIの各流出速度をより精度
良く調整することができる。
び第2分流板またはそれらのいずれか一方を左右移動可
能に取り付けて噴流半田液1の第1および第2の流れ
I、IIを独立に制御できるようにしているので、上記第
1の流れIおよび第2の流れIIの各流出速度をより精度
良く調整することができる。
かくして、本考案では、大形の装置を使用しなくともプ
リント基板等の半田液浸漬時間を従来よりも長くして良
好な半田付けを行うことが可能となる。
リント基板等の半田液浸漬時間を従来よりも長くして良
好な半田付けを行うことが可能となる。
第2図は本考案の第1実施例を断面で示す正面図であ
る。ただし、ここでは、プリント基板6および電子部品
16(いずれも第7C図)は省略する。
る。ただし、ここでは、プリント基板6および電子部品
16(いずれも第7C図)は省略する。
ここでは、第1の流れIが、乱れを生ずることなくスム
ーズにスロープガイド部3に向かうように、分流板4に
おいてスロープガイド部3に近接する端部を斜め上方に
湾曲させている。また、第2の流れIIもスムーズにスロ
ープガイド部3に向かうように、フローガイド部5の上
部にも湾曲部分を持たせている。さらにまた、第2の流
れIIが、無理なく第1の流れIの上方を流れるように、
フローガイド部5の位置をスロープガイド部3の位置よ
りも高めにしている。この場合、プリント基板6は、噴
流半田液1の流れと反対方向にわずかな傾斜を持たせて
移動させるのが好ましい。このようにすれば、プリント
基板6の半田液浸漬時間が従来の倍以上に長くなる(第
2図のY−Y′)。また、プリント基板6の半田液浸漬
量が一定となるように、噴流半田液1を制御できるの
で、品質の安定した半田付けが可能となる。その上、半
田付け後にプリント基板6に付着した余分な半田を、噴
流半田液1の流れによって速やかに除去することができ
るので、半田の切れが良好になる。
ーズにスロープガイド部3に向かうように、分流板4に
おいてスロープガイド部3に近接する端部を斜め上方に
湾曲させている。また、第2の流れIIもスムーズにスロ
ープガイド部3に向かうように、フローガイド部5の上
部にも湾曲部分を持たせている。さらにまた、第2の流
れIIが、無理なく第1の流れIの上方を流れるように、
フローガイド部5の位置をスロープガイド部3の位置よ
りも高めにしている。この場合、プリント基板6は、噴
流半田液1の流れと反対方向にわずかな傾斜を持たせて
移動させるのが好ましい。このようにすれば、プリント
基板6の半田液浸漬時間が従来の倍以上に長くなる(第
2図のY−Y′)。また、プリント基板6の半田液浸漬
量が一定となるように、噴流半田液1を制御できるの
で、品質の安定した半田付けが可能となる。その上、半
田付け後にプリント基板6に付着した余分な半田を、噴
流半田液1の流れによって速やかに除去することができ
るので、半田の切れが良好になる。
第3図は本考案の第2実施例を断面で示す正面図であ
る。なお、ここでは、噴流半田液1が透明であるとして
いる。この場合、スロープガイド部3およびフローガイ
ド部5を、ねじ等によりノズル2の側面に上下移動可能
に取り付けている。さらに、分流板4として、第1の流
れIおよび第2の流れIIをそれぞれ独立に制御するため
の第1分流板41および第2分流板42を設けている。
これらの第1および第2分流板41,42は、いずれも、ノ
ズル2の前面および背面に固定された支持板43に左右
移動可能に取り付けられている。したがって、上記のス
ロープガイド部3およびフローガイド部5を上下方向に
移動させたり、第1および第2分流板41,42を左右方向
に移動させたりして噴流半田液1のスロープガイド部3
からの厚みを調整することができる。なお、この場合、
第1分流板41および第2分流板42のいずれか一方を
支持板43に取り付けるだけでも、噴流半田液1の厚み
を調整することが可能である。また、ノズル2の出口よ
り手前に調整板12を配置し、この調整板12の傾斜角
により第1および第2の流れI、IIの流量を変化させて
噴流半田液1の厚みをより正確に調整することも可能で
ある。なお、ノズル2の前面および背面上部には、第4
図に示すように、一対のブラケット22を上下移動可能
に取り付けている。これらのブラケット22の高さは、
スロープガイド部3およびフローガイド部5の高さより
若干低めに設定しており、噴流半田液1上の酸化膜等
が、スロープガイド部3以外の方向へ容易に流出するよ
うにしている。
る。なお、ここでは、噴流半田液1が透明であるとして
いる。この場合、スロープガイド部3およびフローガイ
ド部5を、ねじ等によりノズル2の側面に上下移動可能
に取り付けている。さらに、分流板4として、第1の流
れIおよび第2の流れIIをそれぞれ独立に制御するため
の第1分流板41および第2分流板42を設けている。
これらの第1および第2分流板41,42は、いずれも、ノ
ズル2の前面および背面に固定された支持板43に左右
移動可能に取り付けられている。したがって、上記のス
ロープガイド部3およびフローガイド部5を上下方向に
移動させたり、第1および第2分流板41,42を左右方向
に移動させたりして噴流半田液1のスロープガイド部3
からの厚みを調整することができる。なお、この場合、
第1分流板41および第2分流板42のいずれか一方を
支持板43に取り付けるだけでも、噴流半田液1の厚み
を調整することが可能である。また、ノズル2の出口よ
り手前に調整板12を配置し、この調整板12の傾斜角
により第1および第2の流れI、IIの流量を変化させて
噴流半田液1の厚みをより正確に調整することも可能で
ある。なお、ノズル2の前面および背面上部には、第4
図に示すように、一対のブラケット22を上下移動可能
に取り付けている。これらのブラケット22の高さは、
スロープガイド部3およびフローガイド部5の高さより
若干低めに設定しており、噴流半田液1上の酸化膜等
が、スロープガイド部3以外の方向へ容易に流出するよ
うにしている。
第5A図および第5B図は本考案の第2実施例の具体例
を示す図であり、第5A図はその平面図、第5B図はそ
の正面図である。ただし、ここでは、噴流半田液1(例
えば第3図)を入れる前の状態を示す。また、調整板1
2(第3図)は省略することとする。
を示す図であり、第5A図はその平面図、第5B図はそ
の正面図である。ただし、ここでは、噴流半田液1(例
えば第3図)を入れる前の状態を示す。また、調整板1
2(第3図)は省略することとする。
第5A図および第5B図においては、スロープガイド部
3、フローガイド部5、第1分流板41およびブラケッ
ト22を、それぞれ複数個のねじ等の締結部材20によ
りノズル2に取り付けている。さらに、上記締結部材2
0の各々に対応して調整孔21を形成し、これらの調整
孔21により上記のスロープガイド部3等の位置を調整
している。ただし、この場合は、第2分流板42は支持
板43に完全に固定されており、第1分流板41のみが
左右方向に移動可能になっている。
3、フローガイド部5、第1分流板41およびブラケッ
ト22を、それぞれ複数個のねじ等の締結部材20によ
りノズル2に取り付けている。さらに、上記締結部材2
0の各々に対応して調整孔21を形成し、これらの調整
孔21により上記のスロープガイド部3等の位置を調整
している。ただし、この場合は、第2分流板42は支持
板43に完全に固定されており、第1分流板41のみが
左右方向に移動可能になっている。
なお、第5B図においては、ノズル2の入口側にフィル
タ部23を設けている。このフィルタ部23において
は、第6図に示すように、多数の整流孔24を形成した
2枚の整流板25が上下に配置されている。この整流板
25により、チャンバ7(例えば第3図)から送り込ま
れた噴流半田液1の乱れをほぼ完全に抑えることができ
るので、噴流ポンプ18(第7B図)の回転数が多少変
動した場合でも噴流半田液1の厚みをほぼ一定に保つこ
とが可能となる。
タ部23を設けている。このフィルタ部23において
は、第6図に示すように、多数の整流孔24を形成した
2枚の整流板25が上下に配置されている。この整流板
25により、チャンバ7(例えば第3図)から送り込ま
れた噴流半田液1の乱れをほぼ完全に抑えることができ
るので、噴流ポンプ18(第7B図)の回転数が多少変
動した場合でも噴流半田液1の厚みをほぼ一定に保つこ
とが可能となる。
以上説明したように本考案によれば、充分な半田浸漬時
間を確保することができるので、良好な半田付けが確実
に行える噴流式半田付装置が実現される。また、装置を
大形化する必要がないので、装置の占有面積が従来より
増大することもない。
間を確保することができるので、良好な半田付けが確実
に行える噴流式半田付装置が実現される。また、装置を
大形化する必要がないので、装置の占有面積が従来より
増大することもない。
第1図は本考案の原理構成を断面で示す正面図、 第2図は本考案の第1実施例を断面で示す正面図、 第3図は本考案の第2実施例を断面で示す正面図、 第4図はブラケットの形状を示す正面図、 第5A図は本考案の第2実施例の具体例を示す平面図、 第5B図は本考案の第2実施例の具体例を示す正面図、 第6図は整流板の形状を示す斜視図、 第7A図は従来の噴流式半田付装置を示す斜視図、 第7B図は第7A図のB−B断面図、 第7C図は第7A図のC−C断面図、 第8図はチャンバの形状を示す斜視図、 第9図は従来の噴流式半田付装置の問題点を説明するた
めの正面図である。 図において、 1…噴流半田液、2…ノズル、 3…スロープガイド部、4…分流板、 5…フローガイド部、12…調整板、 22…ブラケット。
めの正面図である。 図において、 1…噴流半田液、2…ノズル、 3…スロープガイド部、4…分流板、 5…フローガイド部、12…調整板、 22…ブラケット。
Claims (2)
- 【請求項1】噴流半田液(1)を形成するノズル(2)
と、 該ノズル(2)の出口から前記噴流半田液(1)を一定
の方向に流出させながら半田付けを行うスロープガイド
部(3)とを有する噴流式半田付装置において、 前記出口側に配置され、前記噴流半田液(1)の流出速
度が大きくなるように該噴流半田液(1)の流れに抗し
ながら該噴流半田液(1)を分流して第1の流れ(I)
および第2の流れ(II)を形成するための分流板(4)
と、 前記スロープガイド部(3)に向かう前記第1の流れ
(I)の上に乗って流れるように前記第2の流れ(II)
を案内するフローガイド部(5)とを設け、 前記第1の流れ(I)が、スムーズに前記スロープガイ
ド部(3)に向かうように、分流板(4)において前記
スロープガイド部(3)に近接する端部を斜め上方に湾
曲させると共に、前記第2の流れ(II)が前記第1の流
れ(I)の上方をスムーズに流れるように、前記フロー
ガイド部(5)の上部に湾曲部を形成し、前記第1の流
れ(I)および第2の流れ(II)が再び合流した後に前
記スロープガイド部(3)から流出する前記噴流半田液
(1)の厚みが長い範囲にわたり均一になるように調整
することを特徴とする噴流式半田付装置。 - 【請求項2】前記分流板(4)が、 前記ノズル(2)の所定の面に固定される支持板(43)
と、 該支持板(43)に左右移動可能に取り付けられ、前記第1
の流れ(I)および第2の流れ(II)を独立に制御する
ための第1分流板(41)および第2分流板(42)の少なくと
もいずれか一方とを含む請求項1記載の噴流式半田付装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989036452U JPH065016Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 噴流式半田付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989036452U JPH065016Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 噴流式半田付装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02127366U JPH02127366U (ja) | 1990-10-19 |
JPH065016Y2 true JPH065016Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31542691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989036452U Expired - Lifetime JPH065016Y2 (ja) | 1989-03-31 | 1989-03-31 | 噴流式半田付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065016Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6026107Y2 (ja) * | 1981-10-08 | 1985-08-06 | 石川島播磨重工業株式会社 | コ−クス装入装置 |
JPH0230138Y2 (ja) * | 1985-11-12 | 1990-08-14 |
-
1989
- 1989-03-31 JP JP1989036452U patent/JPH065016Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02127366U (ja) | 1990-10-19 |
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JPH0521991B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |