JPH06501647A - 対向ローラを介して案内された帯材、特に帯状紙又は厚紙をコーティングするための装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 対向ローラを介して案内された帯材、特に帯状紙又は厚紙をコーティングするた めの装置 技術分野 本発明は、請求の範囲第１項の上位概念に記載の形式の、対向ローラを介して案 内された帯材、特に帯状紙又は厚紙をコーティングするための装置に関する。

移動する帯状紙又は厚紙をコーティングするための公知の装置は対向ローラの巻 掛は範囲で帯材に向けて旋回可能な、コーティング材料、例えば塗料を余分に塗 布する塗布機構を有し、かつ、帯材移動方向でみて塗布機構の前方に、余剰分を 所望の被着量まで掻き取る調量エレメント（例えばスクレーパナイフ）を備えた 調量機構を有している。

従来技術 ドイツ連邦共和国特許第３９１６６２１号明細書から上記形式の装置が公知であ り、この場合、塗布機構は液体室から汲み出す塗布ローラを有していて、この塗 布ローラは対向ローラに対して旋回可能に支承されている。作業位置では塗布ロ ーラと対向ローラとの間の狭いギャップ（塗布ギャップ）が維持され、この塗布 ギャップは搬送された塗料によって完全に充填される。塗布ローラは保守、例え ば洗浄のために待機位置に旋回可能である。

調量機構は、調量エレメントとしてスクレーパナイフを備えた、対向ローラの方 向に旋回可能に支承されたスクレーパビームを有していて、前記調量エレメント は被着量を調量するために予め選択された角度を成して調節された圧力で対向ロ ーラによって支持された帯材に押し付けられる。調量エレメントを有するスクレ ーパビームは、スクレーパナイフを交換するために、同様に待機位置に旋回可能 である。

発明の記載 高速運転されるコーティング装置（帯材速度＞６００ｎ／ｍ１ｎ）場合、塗布機 構及び／又は調量機構を迅速にしかも正確に対向ローラに向けてそれぞれの作業 位置に旋回させる必要がある。同様にしばしば、例えば帯材継目から成る接着個 所が通過する場合、欠陥が生じた場合又は帯材裂断が生じた場合、塗布機構及び ／又は調量機構は極めて迅速にしかも正確にそれぞれの作業位置から離反旋回さ せられねばならない、塗布機構並びに調量機構を迅速に接近又は離反旋回させよ うとする場合には、両旋回運動が時間的に正確に調整されねばならない。更に、 後続の装置部分を汚染しかつ帯材を湿らせて弱め、これによって次いで帯材裂断 を生ぜしめる未調量のインキフィルムが塗布されないようにしなければならない 。他面、スクレーパナイフは未コーティングの乾燥した帯材に短時間接触すれば よい、それというのもこの場合、スクレーパナイフは高い摩擦に基づいて加熱さ れがっ焼がれるからである。

本発明の課題は冒頭に述べた形式のコーティング装置を改良して、塗布機構及び ／又は調量機構を極めて迅速にしかも正確に対向ローラに向けて作業位置に旋回 させしかもこの作業位置から再び離反旋回させることができるようにすることに ある。

前記課題は、請求の範囲第１項の特徴部分に記載の本発明の装置によって解決さ れた。

本発明では塗布機構及び／又は調量機構はそれぞれ第１の空気力式又は液力式の （ピストン）シリンダユニットによって、旋回時に待機位置がら作業位置への途 中で、まず中間位置に旋回させられる。中間位置では塗布エレメントもしくは調 量エレメントは対向ローラからできるだけ僅かであるが十分大きな間隔を有する ので、塗布もしくは調量は行われない。第２の液力式のピストン・シリンダユニ ットは、作業位置と中間位！どの間の範囲で第１のピストン・シリンダユニット とは逆向きに、つまり対向ローラがら押し離すように、作用する。

迅速に接近旋回させるために第２のピストン・シリンダユニットの対向圧力は塗 布機構もしくは調量機構をまず第１のピストン・シリンダユニットの圧着圧力に 抗して中間位置で保持し、かつ第２のピストン・シリンダユニットを引き込むこ とによって塗布機構もしくは調量機構は極めて迅速に作業位置に旋回させられ、 この場合、第１のピストン・シリンダユニットは緊張したばねとして作用する。

この場合、作業位置での対向ローラに対する間隔は正確に、第２のピストン・シ リンダユニットのピストンを引き込まれた終端位置に押す調節可能なストッパに よって正確に決められる。

作業位置から中間位置に迅速に離反旋回させるためにピストンは調節可能なスト ッパに抗してひいては、第２のピストン・シリンダユニットの力よりも著しく僅 かに調節される第１のピストン・シリンダユニットの戻し力の作用に抗して押さ れる。待機位置への離反旋回は塗布機構もしくは調量機構の自重に基づいてもし くは第１のピストン・シリンダユニットが対向ローラから離反する方向で引張ら れるか又は押されることによって行われる。

本発明の有利な構成はその他の請求項に記載されている。

図面の説明 次ぎに図示の実施例につき本発明を説明する。

この場合、第１図は塗布機構及び調量機構が旋回可能に支承されているコーティ ング装置の概略的な側面図、第２図は塗布機構の支承形式を概略的に示した図、 第３図は調量機構の支承形式を概略的に示した図、第４図、第４図及び第５図及 び第６図はそれぞれ第３図の調量機構の作業位！、中間位ｉ及び待機位置を示し た図である。

発明を実施する形式 コーティング装置のフレーム１内には作業幅に亘って延びる駆動される対向ロー ラ２が支承されていて、この対向ローラは部分的に帯材、例えば帯状紙又は厚紙 を巻掛けられている。対向ローラ２の下側には塗布エレメントとして液体室５か ら汲み上げる塗布ローラ６を備えた塗布機構４が側方の旋回アーム７に往復旋回 可能に支承されている。第２図では塗布機構４の旋回機構自体のみを図示してい る。

軸線８を中心として旋回可能に両側でフレームｌ内に支承されたほぼ水平に延び る２つの旋回アーム７（第２図では一方のみを図示））は、上側に駆動される塗 布ローラ６及び液体室５を支持していて、この液体室からは、塗布ギャップに搬 送されかつ帯材３に塗布される塗料が汲み出される。塗布機構４の後方の旋回ア ームの枢着されてない自由端部には、はぼ垂直な第１のピストン・シリンダユニ ット９のピストンが枢着されている。シリンダはフレーム１に懸架されている。

有利には空気力式のピストン・シリンダユニット９の行程は、塗布ローラ６が帯 材３の巻掛は範囲で対向ローラ２と共に狭い塗布ギャップを形成する上側の作業 位置から下側の待機位置まで旋回可能であるように、設計されている。

旋回アーム７の端部にはそれぞれ１つの第２の液力式のピストン・シリンダユニ ットＩＯが第１のピストン・シリンダユニット９に対して平行に、つまり同様に ほぼ垂直に固定されている。第２の液力式のピストン・シリンダユニット１０の ピストンは上側でフレーム１に固定されたストッパ１１に押し付けられ、このス トッパとピストンとの間の間隔は調節可能である。

押し出された場合、ピストン１０はストッパ１１に押し付けられひいては塗布機 構４を剪する旋回アーム７を対向ローラ２から下向きに押し離す、第２のピスト ン・シリンダユニット１０の行程ひいてはストッパ１１からの間隔は、ピストン ・シリンダユニット１０の引き込まれたピストンがストッパ１１に接触するまで ピストン・シリンダユニット９が旋回アーム７を上向きに引張った場合に、塗布 ローラ６が作業位置を占めるように、選ばれている。従って作業位置は高さ調節 可能なストッパ１１によって極めて正確に調節できる。

ピストン・シリンダユニット１０のピストンが終端位置に押し出された場合には 、塗布ローラ６は、塗料が帯材３に塗布されない中間位置を占める。中間位置で は塗布ローラは第１のピストン・シリンダユニット９によって保持されるか又は 待機位置まで降下させられ、この待機位置では保守作業のために塗布ローラ及び 液体室に申し分なく接近できるようになる。

帯材移動方向でみて塗布機構４の前方ではフレームｌ内に調量機構１２が対向ロ ーラ１の方向で旋回可能に支承されていて、この調量機構の原則的な構造は第３ 図でのみ図示されている。

フレーム１の下側部分には装置のそれぞれの側で旋回アーム１３が軸線１４を中 心として往復旋回可能に支承されている。旋回アーム１３は自由端部に作業幅に 亘って延びるスクレーパビーム１５を支持していて、このスクレーパビーム１５ には調量エレメント、本実施例ではスクレーパナイフ１６が脚部で締付は条片Ｉ ７内に固定されている。スクレーパビーム１５はスクレーパナイフ１６と対向ロ ーラ２に対する接線との間の角度を調節するために旋回アーム１３に対して相対 的に旋回可能である。このような調量機構は例えばドイツ連邦共和国特許第２８ ２５９０７号明細書から公知である。

対向ローラ２によって支持された帯材３に対してスクレーパナイフ１６を接近及 び離反旋回させるためにそれぞれの旋回アーム１３はフレーム１に支持された空 気力式のベローシリンダ１８に結合されている。ベローシリンダとは反対側では 旋回アーム１３に調節可能なストッパ１９が固定されていて、このストッパは旋 回アーム１３を高く旋回させた場合、つまり対向ローラ２に対して調量機構１２ を接近旋回させた場合、フレームｌ内に固定された液力式のピストン・シリンダ ユニット２０のピストンに向けて移動する。

ピストン・シリンダユニット２０は、ピストンが押し出された場合スクレーバナ イフ１６を有するスクレーパビーム】５をほぼ半径方向で対向ローラ２から押し 離すように、はぼ水平に配置されている。ピストン・シリンダユニット２０の行 程及びストッパ１９に対して相対的な位置は、ピストンが引き込み位置で（第３ 図及び第４図で図示）調節可能なストッパ１９と協働して、スクレーパナイフ１ ６が帯材３に接触する作業位置を規定するように、選ばれている。ピストンが完 全に押し出された場合調量機構１２はスクレーパナイフ１６が対向ローラ２から 十分な間隔を有する中間位置を占めるので、帯材継目から成る肉厚の接着個所も 難なく通過することができる。この位置は第５図で図示されている。調量機構１ ２は中間位置からペローシリンダ１８によって第６図で図示された待機位置に降 下させられる。待機位置では調量機構１２に申し分な（接近できるので、例えば スクレーパナイフを交換することができる。この待機位置では新たな帯材３を難 なく引き込むことができる。

スクレーパナイフの代わりに別の調量エレメント、例えばドクタロッドまたはス クレーパ条片を使用することもできる。

装置を始動する場合、待機位置で帯材３を引き込んだ後で（第６図参照）、塗布 機構４及び調量機構１２がまずピストン・シリンダユニット９もしくはペローシ リンダ１８を介して中間位置に高く旋回させられる。

ピストン・シリンダユニット１０．２０の終端位置に押し出されたピストンは中 間位置で旋回アーム７．１３の運動を停止させる。ストッパ１１．１９は、ピス トン・シリンダユニット１０．２０のピストンが引き続き引き込まれた場合塗布 機構４及び調量機構１２をそれぞれの作業位置に移動させるように、微調整され ている。それぞれの作業位置での対向ローラに対する接近旋回は時間的に調整さ れかつ正確に行われるので、未調量のインキフィルムが塗布されることはなく、 また、スクレーパナイフ１６は短時間のみまだ未コーティングの帯材に接触する に過ぎない。即ち、スクレーパナイフ１６は塗布ローラと同時に対向ローラに向 けて旋回させられるか又は僅かな時間間隔を以って旋回させられる。

測定装置（図示せず）によって帯材継目から成る接着個所が検出された場合又は 帯材裂断が生じた場合には、まず塗布ローラ６が素早くピストン・シリンダユニ ット１０によって中間位置に押され、これの直後にピストン・シリンダユニット ２０が調量エレメントを同様に極めて迅速に作業位置から中間位置に押す。この 硝運動は同様に、未調量のインキフィルムが生じないようにかつスクレーパナイ フの損傷を発生させないようスクレーパナイフが短時間のみコーティングされて ない帯材３に接触するように、調整されている。接着個所が通過した後で塗布機 構４及び調量機構１２は再び前述の形式でそれぞれの作業位置に対向ローラ２に 向けて旋回させられる。

調量エレメント１６及び塗布ローラ６のそれぞれの作業位置への極めて迅速な接 近旋回並びに調量エレメント１６及び塗布ローラ６のそれぞれの作業位置からの 極めて迅速な離反旋回の他に、本発明による装置は、作業位置への位置決めがシ リンダユニット１８もしくは９によるだけで行わないという別の利点を有してい る。両側のピストン・シリンダユニット２０．１０の引き込まれたピストンは旋 回アーム１３．７を、それぞれの作業位置でスクレーパビーム１５もしくは塗布 ローラ６を傾倒させることなく、調節可能な速度で正確にかつ両側で等しく案内 する。このことはストッパ１９．１１によって簡単かつ極めて正確に調節される 。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. １．対向ローラ（２）を介して案内された帯材（３）、特に帯状紙又は厚紙をコ ーティングするための装置であって、旋回アーム（７）に固定された塗布機構（ ４）の塗布エレメント、特に塗布ローラ（６）が待機位置から対向ローラ（２） に向けて作業位置に旋回可能であり、かつ、旋回アーム（１３）に固定された調 量機構（１２）の調量エレメント（スクレーパナイフ１６）が同様に待機位置か ら対向ローラ（２）に向けて作業位置に旋回可能である形式のものにおいて、塗 布機構（４）及び／又は調量機構（１２）の旋回機構がそれぞれ待機位置から作 業位置への接近旋回を生ぜしめるシリンダ・ユニット（９、もしくは１８）の他 に、旋回アーム（７もしくは１３）を作業位置から中間位置に押す液力式のピス トン・シリンダユニット（１０もしくは２０）を有していることを特徴とする、 対向ローラを介して案内された帯材、特に帯状紙又は厚紙をコーティングするた めの装置。
2. ２．作業位置から中間位置に離反旋回させるためにピストン・シリンダユニット （１０もしくは２０）のピストンが調節可能なストッパ（１１もしくは１９）に 押し付けられる、請求項１記載の装置。
3. ３．ピストンが引き込まれた終端位置を占めた場合に塗布機構（４）もしくは調 量機構（１２）が作業位置を占めるように、ピストン・シリンダユニット（１０ もしくは２０）がフレーム（１）又は旋回アーム（７もしくは１３）に固定され かつピストンの行程が設計されている、請求項２記載の装置。