JPH0650140B2 - 自動変速機 - Google Patents

自動変速機

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JPH0650140B2
JPH0650140B2 JP59168054A JP16805484A JPH0650140B2 JP H0650140 B2 JPH0650140 B2 JP H0650140B2 JP 59168054 A JP59168054 A JP 59168054A JP 16805484 A JP16805484 A JP 16805484A JP H0650140 B2 JPH0650140 B2 JP H0650140B2
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support
lubricating oil
hydraulic servo
drum
tubular
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康二 小林
孝二 角谷
豊 多賀
和昭 渡辺
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Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H3/00Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion
    • F16H3/44Toothed gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio or for reversing rotary motion using gears having orbital motion

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、環状ドラムと該環状ドラムを支持する回転支
持サポートとの間の潤滑機構に特徴を持つ自動変速機の
潤滑油供給装置に関する。
[従来の技術] 従来、環状ドラムと、該環状ドラムを支持する支持部と
の間に配される筒状ブッシュの潤滑は上記各部材表面を
伝わってくる潤滑油により潤滑されていた。
[発明が解決しようとする問題点] しかるに従来の筒状ブッシュは、車両の傾斜時高速走行
時などの場合には潤滑油の供給不足が発生し、摩擦によ
り耐久性が損なわれる恐れがあった。
また、従来、支持サポートに設けられた油孔から支持サ
ポートと環状ドラムとの間に設けられた油溜りへ潤滑油
を供給して、潤滑必要箇所へ潤滑油を供給するように構
成されているが、複数の潤滑必要箇所への潤滑を行うた
めには、複数の潤滑油路を支持部へ設ける必要があり、
潤滑構造が複雑になり、生産性が損なわれていた。
本発明の目的は、環状ドラムと支持サポート間に装着さ
れる筒状ブッシュを強制潤滑し、筒状ブッシュの摩擦に
よる摩耗と高温化を防止する潤滑油供給手段を有する自
動変速機を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明は次の構成を採用し
た。
すなわち、トランスミッションケースと、該ケースに固
着され、前記トランスミッションケース内に配設される
摩擦係合装置の環状ドラムを支持する支持サポートとを
備え、前記環状ドラムは前記支持サポートの外周で筒状
ブッシュを介して支持されるように構成された自動変速
機において、前記筒状ブッシュの軸方向の一端部側に前
記環状ドラムおよび支持サポートにより囲まれた空間を
形成し、該空間に前記支持サポートに形成された潤滑油
路を連絡して前記空間を油溜とすると共に、前記筒状ブ
ッシュは、その内周面に軸方向に対して斜めに溝を設け
た潤滑油供給手段を有する自動変速機、である。
[作用および発明の効果] 上記構成よりなる本発明は、環状ドラム、支持サポート
および筒状ブッシュの一端で囲まれた空間に充分な量の
潤滑油が供給されるので、筒状ブッシュを潤滑すること
ができる。
また、筒状ブッシュの溝を軸方向に対して平行に形成し
た場合、高回転時に筒状ブッシュの溝に潤滑油があまり
供給できないが、本発明の構成によると、筒状ブッシュ
の溝を軸方向に対して斜めに形成したため、筒状ブッシ
ュの高回転時においても、前記空間から供給される潤滑
油は筒状ブッシュの溝内をスムーズに流れ、筒状ブッシ
ュは強制潤滑される。そのため、摩擦による筒状ブッシ
ュの摩耗と高温化を防止することが可能となり、筒状ブ
ッシュの耐久性が向上する。
[実施例] つぎに本発明の筒状回転支持部の潤滑機構を図に示す一
実施例に基づき説明する。
第1図は本発明の筒状回転支持部の潤滑機構を示す断面
図、第2図および第3図は本発明の筒状回転支持部の潤
滑機構を適用した車両用自動変速機の断面図およびその
油圧制御回路の油圧回路を示す。
自動変速機100は、流体式トルクコンバータ200と、トラ
ンスミッション300と、油圧制御装置400とから構成され
る。
トランスミッション300は、第1遊星歯車装置U0、油
圧サーボにより作動される1つの多板クラッチC0、1
つの多板ブレーキB0、および1つの一方向クラッチF
0を備えるオーバードライブ変速装置300Aと、第2遊
星歯車装置U1、第3遊星歯車装置U2、油圧サーボに
より作動される2つの多板クラッチC1、C2、1つの
ベルトブレーキB1、2つの多板ブレーキB2、B3、
および2つの一方向クラッチF1、F2を備える前進3
段後進1段のアンダードライブ変速装置300Bとから構
成される。
自動変速機100の変速機ケース110は、トルクコンバータ
200を収容するトルクコンバータハウジング120、オーバ
ードライブ変速装置300Aとアンダードライブ変速装置3
00Bとを収容する各室とを一体に形成してなるトランス
ミッションケース130、自動変速機100の後側を蓋するエ
クステンションハウジング140とからなり、これらトル
クコンバータハウジング120と、トランスミッションケ
ース130と、エクステンションハウジング140とはそれぞ
れ多数のボルトで締結されている。
トルクコンバータ200は、前方(エンジン側)が開いた
トルクコンバータハウジング120内に収容され、図示し
ないエンジンの駆動を受けて回転するフロントカバー20
1、該フロントカバー201内周に溶接された円環板状のリ
アカバー202、該リアカバー202の内周壁面の内壁に周設
されたポンプインペラ203、該ポンプインペラ203に対向
して配置されたタービンランナ204、該タービンランナ2
04を保持しているタービンシェル205、一方向クラッチ2
06を介し、変速機ケース110に連結された固定軸207に支
持され、入力回転数の低い時トルク容量を増大させるス
テータ208、前記フロントカバー201とタービンシェル20
5との間にフロントカバー201とタービンシェル205を同
一回転とする直結クラッチ(ロックアップクラッチ)20
9を備えている。前記トルクコンバータハウジング120の
後方に連続する筒状のトランスミッションケース130と
トルクコンバータハウジング120の間には、内部に外歯
歯車150aと内歯歯車150bを備えた内接歯車オイルポンプ
150を収容し、内周で前方に突出する筒状部151を有する
オイルポンプボディ152がトランスミッションケース130
の前部に締結され、リアカバー202の内周端部と連結さ
れた延長部材210が筒状部151の内周を介して外歯歯車15
0aの内周とスプライン嵌合されている。また前記オイル
ポンプボディ152の後側には、前記筒状部151と同軸状で
後向きに突出する筒状のフロントサポート153を有する
オイルポンプカバー154が締着された前記オイルポンプ
ハウジング152とオイルポンプカバー154がトルクコンバ
ータハウジング120とトランスミッションケース130との
隔壁を形成している。また、トランスミッションケース
130内の中間にはオーバードライブ変速装置300Aが形成
されるオーバードライブ機構室130Aとアンダードライ
ブ変速装置300Bが形成されるアンダードライブ機構室1
30Bとを隔壁する後方に突出する筒状の回転支持部2を
有する支持サポート4が設けられている。
トランスミッションケース130の後部(図示右側)に
は、前方に突出する筒状のリアサポート133を有する後
部支壁134が設けられている。
前記フロントサポート153の内側にはトルクコンバータ2
00のステータ208を支持する一方向クラッチ206の固定軸
207が嵌着され、該固定軸207の内側にトルクコンバータ
200の出力軸であるトランスミッション300の入力軸10が
回転自在に支持されている。本実施例の自動変速機100
は動力の入力方向(エンジン側)からの視点より右回転
とされる動力の伝達をうけている。該入力軸10は後方端
部にフランジ部101を有し、後方端部の中心に後向きの
穴102が形成されている。前記入力軸10の後方には、入
力軸10に直列的に配された中間伝動軸11が回転自在に装
着され、該中間伝動軸11は、その先端が入力軸10の穴10
2内に摺接し、中間伝動軸11の後方端部にフランジ部111
を有し、中心に動力を駆動輪側に伝達する出力軸12の先
端が摺接する後向きの穴112が形成されている。出力軸1
2は、エクステンションハウジング140内で回転数検知用
のセンサロータ121、スピードメータドライブギア122を
固着し、後方端部は外周に駆動輪側へ動力を伝達するス
リーブヨークを外嵌すべくスプライン溝123が形成さ
れ、スリーブヨークを介してエクステンションハウジン
グ140に回転自在に支持されるとともに前方端部が中間
伝動軸11の穴112内により回転自在に支持されている。
オーバードライブ変速装置300Aは、前記入力軸10の後
方に第1遊星歯車装置U0が設けられ、そのリングギア
R0は中間伝動軸11にフランジ板113を介して結合さ
れ、プラネタリキャリアP0は入力軸10のフランジ部10
1と結合され、サンギアS0は一方向クラッチF0のイ
ンナーレース軸13により形成されている。第1遊星歯車
装置U0の前側には、後方に開口する第1油圧サーボド
ラム14がインナーレース軸13に固着され、第1油圧サー
ボドラム14の外周壁14Aと内周壁14Bの間に環状ピストン
15が嵌め込まれてキャリアP0と第1油圧サーボドラム
14の係合および解放を行うクラッチC0の油圧サーボC
−0を形成すると共にインナーレース軸13側に環状ピス
トン15を油圧サーボC−0側に押圧するリターンスプリ
ング16、外周壁14Aの内側にクラッチC0が装着され、
該クラッチC0を介して第1油圧サーボドラム14および
インナーレース軸13とキャリアP0とが連結されてい
る。第1油圧サーボドラム14の内周にインナーレース軸
13をインナーレースとする一方向クラッチF0が設けら
れ、その外周にアウタレース17とトランスミッションケ
ース130の間にクラッチC0およびブレーキB0が設け
られ、ブレーキB0の後方の支持サポート4の前方にブ
レーキB0を押圧するピストン18が嵌め込まれピストン
18と支持サポートの間にはブレーキB0の油圧サーボB
−0を形成し、支持サポート4の前方先端内周部135に
ピストン18を油圧サーボB−0側に押圧リターンスプリ
ング19が嵌め込まれている。
アンダードライブ変速装置300Bは、まず前方には後方
に開口する第2油圧サーボドラム(環状ドラム)20が支
持サポート4の回転支持部2の外周に回転自在に外嵌さ
れ、その外周壁20Aと本発明のかかる内周壁である筒状
回転体1の間にクラッチC2を押圧する環状ピストン21
が嵌め込まれ、環状ピストン21と第2油圧サーボドラム
20の間にクラッチC2の油圧サーボC−2を形成すると
共に内周壁20B側に環状ピストン21を油圧サーボC−2
側に押圧するリターンスプリング22、外周壁20Aの内側
にクラッチC2が装着されている。前記第2油圧サーボ
ドラム20の後方には、後方に開口すると共に前方に環状
突起23を有する第3油圧サーボドラム24が中間伝動軸11
の後方部のフランジ部111の外周に固着され、中間伝動
軸11の後方端部と第3油圧サーボドラム24の外周壁24A
をフランジ部111の外周との間にクラッチC1を押圧す
る環状ピストン25が嵌め込まれて環状ピストン25と第3
油圧サーボドラム24の間にクラッチC1の油圧サーボC
−1を形成すると共にクラッチC1の内周側に環状ピス
トン25を油圧サーボC−1側に押圧するリターンスプリ
ング26、さらに環状突起23の外周にクラッチC2が装着
され、クラッチC2を介して第2、3油圧サーボドラム
20、24が連結されている。該第3油圧サーボドラム24の
後方には、第2遊星歯車装置U1が設けられ、そのリン
グギアR1は該リングギアR1を出力軸12の外周で回転
自在に支持する回転支持部材27の前方に突設して設けら
れた環状突起28およびクラッチC1を介して第3油圧サ
ーボドラム24に連結され、キャリアP1は前記出力軸12
の前側外周にスプライン嵌合し、サンギアS1は出力軸
12の外周で回転自在に設けられたサンギア軸29の先端に
一体に形成されている。また、第2、3油圧サーボドラ
ム20、24および第2遊星歯車装置U1を最小空間でカバ
ーするよう成型された連結ドラム30が、その前方先端で
第2油圧サーボドラム20の外周に固着され、後端は、第
2遊星歯車装置U1の後方でサンギア軸29に連結され、
外周側に連結ドラム30の固定および解放を行うベルトブ
レーキB1が設けられている。また支持サポート4の内
側には第3図に示す如く油圧サーボC−1に連通し、ク
ラッチC1の作動油の給排を行うC−1作動油供給油路
3Aと、クラッチC2の油圧サーボC−2に連通し、作
動油の給排を行うC−2作動油供給油路3Bと、中間伝
達軸11の外周より潤滑油を内周に供給する潤滑油供給油
路3Cと、ブレーキB0の油圧サーボB−0に連通し、
作動油の給排を行うB−0作動油供給油路3Dとが設け
られている。
支持サポート4の回転支持部2の外周に設けられた第2
油圧サーボドラム20の内周の筒状回転体1には支持サポ
ート4内に設けられたC−2作動油供給油路3Bと連通
すべく穴1Aが設けられ、筒状回転体1と支持部2との
間には穴1Aに対応した油溝8A、該油溝8Aの両隣り
にシールリング溝8B、8Cを外周に有し、後方に段8
Dを介して薄筒部8Eとされたスリーブ8か回転支持部
2の外周に固着して設けられ、また油溝8Aは穴8Fを
介してC−2作動油供給油路3Bと連通している。スリ
ーブ8のシールリング溝8B、6Cには穴9Fおよび油
溝8Aを介して穴1Aに供給される作動油を漏らさぬよ
う例えば商品名テフロン等のフッ素樹脂製よりなる前方
シールリング5A、後方シールリング5Bが配設されて
いる。また支持サポート4の後面と第2油圧サーボドラ
ム20との間にはリング状のメタルベアリング4Aが配さ
れ、第2油圧サーボドラム20、支持サポート4、メタル
ベアリング4Aおよび前方シールリング5Aの間に空間
Aが形成され、該隙間AとC−2作動油供給油路3Bと
はシールリング潤滑油孔6により連通されている。該薄
筒部8Eの後方は回転支持部2の後端と中間伝達軸11の
フランジ111の前側との間に配されたベアリング113の前
方側のスラストレース113Aを内嵌すべく回転支持部2
より長く設けられている。また筒状回転体1と薄筒部8
Eとの間には第4図に示す如く内周側に前方と後方との
筒方向に連通し、筒状回転体1が動力の伝達を受け、中
間伝動軸11に同方向に回転することにより潤滑油を後方
へ送り出すよう軸方向に対し斜めに設けられた溝9Aを
内周面に有する筒状ブッシュ9が配設され、筒状回転体
1の内周、回転支持部2の外周と、段8Dの後面および
後方シールリング5Bと、筒状ブッシュ9の全面との間
に空間(油溜)Bが形成されている。空間Bは、空間B
に対応してスリーブ8に設けられた穴8G、穴8Gに対
応して支持サポート4に設けられた潤滑油孔2Aおよび
潤滑油供給油路3Cからなる潤滑油路と連通されてい
る。上記作動は、クラッチC2係合時に油圧制御装置40
0の作動によりC−2作動油供給油路3Bに作動油が供
給され、穴8F、油溝8Aおよび穴1Aを介して油圧サ
ーボC−2内に供給される。この時C−2作動油供給油
路3Bに供給された作動油がシールリング潤滑油孔6を
介して空間Aに供給され、空間Aの作動油がシールリン
グ5Aに供給され、前方オイルシール5Aを強制潤滑す
る。シールリングにフッ素樹脂系の合成樹脂(フッ素樹
脂、フッ素樹脂とカーボンとの混合物)を用いることに
より、シールリングの耐久性の向上、オイルシール性の
向上、シールリングの軽量化、回転体の材質を金属製の
シールリングに比べて弱い部材の使用を可能とし、シー
ルリングの摩擦係数の低下により回転体を円滑に回転で
きるなどの効果を奏する。潤滑油供給油路3Cは入力軸
10の回転中、常時潤滑油が流通するため空間Bは潤滑油
供給油路3Cにより潤滑孔2A、穴8Gを介してたえず
潤滑油が供給され、筒状回転体1に空間Bと外周とを連
通して設けられた油穴1Cの外周部材、後方シールリン
グ5Bおよび筒状ブッシュ9を潤滑する。筒状ブッシュ
9の内周部には回転軸に対して斜め方向に内周溝9Aが
形成されている。この内周溝9Aの方向は潤滑油の流通
を疎外しない回転軸方向に設けられている。すなわち、
第4図に示すように筒状ブッシュ9が矢印イの方向に回
転すると内周溝9Aが図示の方向に設けられていると、
内周溝9A内に達した潤滑油はスムーズに筒状ブッシュ
9の後方側に流出していく。
また、矢印イ方向と反対側に筒状ブッシュ9が回転する
と、円周溝9Aの傾きが潤滑油の後方への流れを疎外す
るので、筒状ブッシュ後方へは潤滑油の供給は少なくな
る。本実施例の自動変速機の場合、下述する表1に示す
如く本実施例の筒状回転体1への動力の伝達は、P(パ
ーキング)レンジ、N(ニュウトラル)レンジ、第2速
では、動力の伝達を受けず停止、R(リバース)レン
ジ、第3速、第4速時は中間伝動軸と同方向の動力伝達
を受け、第1速時のみ中間伝動軸11と逆方向の動力伝達
を受ける。これにより第1速は筒状回転体1が中間伝動
軸11と逆転方向とされるため筒状ブッシュ9も筒状回転
体1の摺動抵抗を受けて逆回転するため筒状ブッシュ9
の溝9Aへあまり潤滑油が供給できない。しかし、Pレ
ンジ、Nレンジ、第2速時には空間Bに供給された潤滑
油の油圧により、また、Rレンジ、車両走行時使用され
る頻度の高い第3速、第4速時には筒状ブッシュ9が中
間伝動軸11と同方向の回転を受けるため、空間Bに供給
された潤滑油を筒状ブッシュ9の内周面に軸方向に対し
斜めに形成した溝9Aを経由して筒状ブッシュ9の後方
へ送り出すように供給することができ、その結果、筒状
ブッシュ9の内周側を潤滑する。
トランスミッションケース130の後部の内周に形成され
たスプライン136には、前方にブレーキB2のブレーキ
プレートb2、後方にブレーキB3のブレーキプレートb3
がスプライン嵌合され、ブレーキB2とブレーキB3の
間には前方に開口し、前方側に円環状突起31を有した第
4油圧サーボドラム32がスプライン嵌合されている。第
4油圧サーボドラム32の外周壁32Aと円環状突起31の間
にブレーキB2を押圧する環状ピストン33が嵌め込ま
れ、環状ピストン33と第4油圧サーボドラム32の間にブ
レーキB2の油圧サーボB−2を形成すると共に、内周
壁32B側に環状ピストン33を油圧サーボB−2側に押圧
するリターンスプリング34が設けられている。またブレ
ーキB2の内周側にはサンギア軸29をインナーレースと
する一方向クラッチF1が設けられ、アウターレース35
の外周にブレーキB2が装着されている。ブレーキB2
の後側の後部支壁134のリアサポート133外周側とトラン
スミッションケース130の間に形成される環状穴36にブ
レーキB3を押圧する複数のピストン371、373とリアク
ションスリーブ372が嵌め込まれてブレーキB3の油圧
サーボB−3を形成し、またピストン371、373を油圧サ
ーボB−3側へ押圧するリターンスプリング38がリアサ
ポート133先端に装着されたリターンスプリング取付具3
8Aにより支持されている。ブレーキB3の内周に配され
た一方向クラッチF2のインナーレース39はサンギア軸
29の外周で第4油圧サーボドラム32と連結され、一方向
クラッチF2のアウターレース40の外周にブレーキB3
が装着されている。第3遊星歯車装置U2は、サンギア
S2がサンギア軸29と一体に形成され、キャリアP2が
前側の一方向クラッチF2のアウタレース40に連結され
ると共にブレーキB3と連結され、外周にパーキングギ
ア41を周設したリングギアR2が出力軸12に内周がスプ
ライン嵌合した連結部材42を介して連結されている。前
記パーキングギア41は自動変速機のスフトレバーをパー
キング(P)位置に選択したとき、パーキング爪43がパ
ーキングギア41に噛み合い出力軸12を固定するよう設け
られている。
トランスミッション300は車速、スロツトル開度など車
両の走行条件に応じてトランスミッションケース130の
下部にボルト401により締結されたオイルパン402に内蔵
されたバルブボディ403内の油圧制御装置400から各摩擦
係合装置の油圧サーボに選択的に出力する油圧により、
各クラッチおよびブレレーキの係合または解放が行わ
れ、前進4段の変速または後進1段の変速を行うように
っている。各クラッチ、ブレーキ、一方向クラッチの作
動と達成される変速段(RANGE)の一例を表1に示
す。
表1において、Eは対応するクラッチ、ブレーキが係合
していることを示し、×は対応するクラッチおよびブレ
ーキが解放していることを示す。Lは対応する一方向ク
ラッチがエンジンドライブ状態において係合している
が、その係合はこれと並列に組込まれたクラッチあるい
はブレーキによって動力の伝達が保証されていることか
ら必ずしも必要とされないこと(ロック)を示す。
(L)は対応する一方向クラッチがエンジンドライブ状
態においてのみ係合し、エンジンブレーキ状態において
は係合しないことを示す。さらにfは対応する一方向ク
ラッチがフリーであることを示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の筒状回転支持部の潤滑機構を示す断面
図、第2図は本発明の筒状回転支持部の潤滑機構を適用
した車両用自動変速機の断面図、第3図は支持部サポー
トの正面図、第4図は筒状ブッシュの斜視図である。 B……空間、1……筒状回転体、2……回転支持部、2
A……潤滑油孔、3C……潤滑油供給油路、4……支持
サポート、5A……前方シールリング、5B……後方シ
ールリング、8A……油溝、9……筒状ブッシュ、9A
……筒状ブッシュの溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多賀 豊 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 渡辺 和昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−134654(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランスミッションケースと、 該ケースに固着され、前記トランスミッションケース内
    に配設される摩擦係合装置の環状ドラムを支持する支持
    サポートとを備え、 前記環状ドラムは前記支持サポートの外周で筒状ブッシ
    ュを介して支持されるように構成された自動変速機にお
    いて、 前記筒状ブッシュの軸方向の一端部側に、前記環状ドラ
    ムおよび支持サポートにより囲まれた空間を形成し、該
    空間に前記支持サポートに形成された潤滑油路を連絡し
    て前記空間を油溜とすると共に、 前記筒状ブッシュは、その内周面に軸方向に対して斜め
    に溝を設けた潤滑油供給手段を有することを特徴とする
    自動変速機。
JP59168054A 1984-08-11 1984-08-11 自動変速機 Expired - Lifetime JPH0650140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59168054A JPH0650140B2 (ja) 1984-08-11 1984-08-11 自動変速機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59168054A JPH0650140B2 (ja) 1984-08-11 1984-08-11 自動変速機

Publications (2)

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JPS6148644A JPS6148644A (ja) 1986-03-10
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