JPH065005Y2 - 溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置 - Google Patents
溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置Info
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- JPH065005Y2 JPH065005Y2 JP15698488U JP15698488U JPH065005Y2 JP H065005 Y2 JPH065005 Y2 JP H065005Y2 JP 15698488 U JP15698488 U JP 15698488U JP 15698488 U JP15698488 U JP 15698488U JP H065005 Y2 JPH065005 Y2 JP H065005Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶融材料射出成形装置の固定金型と移動金型
との間に形成されたキャビティ内を減圧するための装置
に関するもので、ダイカストマシン、射出成形機に利用
できる。
との間に形成されたキャビティ内を減圧するための装置
に関するもので、ダイカストマシン、射出成形機に利用
できる。
ダイカストマシン等の溶融材料射出成形装置において
は、固定金型と移動金型とを型締シリンダで型締し、こ
れらの金型に形成されたキャビティ内に溶融金属等の溶
融材料を射出して鋳造等の作業が行われる。キャビティ
内に溶融材料が確実に射出されるために、キャビティ内
から離型剤等の蒸気、ガスを除去する必要があるので、
前記射出成形装置には、従来より、キャビティ内を減圧
する金型内減圧装置が備えられている。
は、固定金型と移動金型とを型締シリンダで型締し、こ
れらの金型に形成されたキャビティ内に溶融金属等の溶
融材料を射出して鋳造等の作業が行われる。キャビティ
内に溶融材料が確実に射出されるために、キャビティ内
から離型剤等の蒸気、ガスを除去する必要があるので、
前記射出成形装置には、従来より、キャビティ内を減圧
する金型内減圧装置が備えられている。
従来より、金型内減圧装置の減圧源としてロータリ型の
真空ポンプが一般的に用いられている。しかしながら、
金型内の減圧は、ガスの除去が目的であるので、最終到
達真空度が100Torrで充分であり、一般に使用され
る数Torrの真空ポンプは冗長品質である。
真空ポンプが一般的に用いられている。しかしながら、
金型内の減圧は、ガスの除去が目的であるので、最終到
達真空度が100Torrで充分であり、一般に使用され
る数Torrの真空ポンプは冗長品質である。
そこで、従来には、真空ポンプを排して減圧装置の構造
を簡易にするため、移動金型が固定された移動ダイプレ
ートに移動金型の移動方向に延びたパイプの一端を固定
し、このパイプの他端にピストンを固設し、このピスト
ンを収納するとともに内部のシリンダ室が前記キャビテ
ィと連通されたシリンダを装置固定部に固定し、これら
のシリンダとピストンとにより真空ポンプの代わりをさ
せる減圧装置がある。
を簡易にするため、移動金型が固定された移動ダイプレ
ートに移動金型の移動方向に延びたパイプの一端を固定
し、このパイプの他端にピストンを固設し、このピスト
ンを収納するとともに内部のシリンダ室が前記キャビテ
ィと連通されたシリンダを装置固定部に固定し、これら
のシリンダとピストンとにより真空ポンプの代わりをさ
せる減圧装置がある。
しかし、前述の従来例では、真空ポンプを用いなくても
よいものの、パイプ等の部材を別個に用意しなければな
らないので、減圧装置を簡単かつ低廉にすることが充分
ではない。
よいものの、パイプ等の部材を別個に用意しなければな
らないので、減圧装置を簡単かつ低廉にすることが充分
ではない。
ここに、本考案の目的は、構造が簡易で安価な溶融材料
射出成形装置の金型内減圧装置を提供することにある。
射出成形装置の金型内減圧装置を提供することにある。
溶融材料射出成形装置には、型締シリンダと移動ダイプ
レートとの間にトグルリンクが介装され、かつ、このト
グルリンクのクロスヘッドが移動ダイプレートに固定さ
れたガイドバーによって移動金型の移動方向に案内され
る装置があり、本考案は、この装置のガイドバーを前記
パイプの代わりに用いるものである。
レートとの間にトグルリンクが介装され、かつ、このト
グルリンクのクロスヘッドが移動ダイプレートに固定さ
れたガイドバーによって移動金型の移動方向に案内され
る装置があり、本考案は、この装置のガイドバーを前記
パイプの代わりに用いるものである。
具体的には、本考案の金型内減圧装置は、所定間隔離れ
た固定金型とリンクハウジングとの間に移動金型が取り
付けられた移動ダイプレートを固定金型に近接離隔可能
に配置し、この移動ダイプレートに一側が固定されたガ
イドバーの他側を前記リンクハウジングに摺動自在に支
持し、前記移動ダイプレートをトグルリンクを介して固
定金型に近接離隔させる型締シリンダをリンクハウジン
グに固設するとともに、このトグルリンクのクロスヘッ
ドを前記ガイドバーで案内する溶融材料射出成形装置に
用いられ、前記固定金型と移動金型との間に形成された
キャビティ内を減圧する金型内減圧装置であって、前記
リンクハウジングに固定されたシリンダと、このシリン
ダ内で往復動自在とされるとともに前記ガイドバーに固
定されたピストンと、シリンダ内のシリンダ室とキャビ
ティとを連通する流路と、この流路内に配置される減圧
タンクと、この減圧タンクとシリンダとの間に配置され
るとともに減圧タンクからシリンダ室への気体を流れの
みを許容する逆止弁と、前記減圧タンクとキャビティと
の連通を許容または遮断する開閉弁とを備えたことを特
徴とする。
た固定金型とリンクハウジングとの間に移動金型が取り
付けられた移動ダイプレートを固定金型に近接離隔可能
に配置し、この移動ダイプレートに一側が固定されたガ
イドバーの他側を前記リンクハウジングに摺動自在に支
持し、前記移動ダイプレートをトグルリンクを介して固
定金型に近接離隔させる型締シリンダをリンクハウジン
グに固設するとともに、このトグルリンクのクロスヘッ
ドを前記ガイドバーで案内する溶融材料射出成形装置に
用いられ、前記固定金型と移動金型との間に形成された
キャビティ内を減圧する金型内減圧装置であって、前記
リンクハウジングに固定されたシリンダと、このシリン
ダ内で往復動自在とされるとともに前記ガイドバーに固
定されたピストンと、シリンダ内のシリンダ室とキャビ
ティとを連通する流路と、この流路内に配置される減圧
タンクと、この減圧タンクとシリンダとの間に配置され
るとともに減圧タンクからシリンダ室への気体を流れの
みを許容する逆止弁と、前記減圧タンクとキャビティと
の連通を許容または遮断する開閉弁とを備えたことを特
徴とする。
ここで、前記流路は、シリンダに形成されるとともに一
端が前記シリンダ室に開口する連通孔と、この連通孔の
他端と接続されるとともに前記逆止弁、減圧タンク及び
開閉弁が配置された連通管とから構成され、あるいは、
ピストン及びガイドバーに形成されるとともに一端が前
記シリンダ室に開口する連通孔と、この連通孔の他端と
接続されるとともに前記逆止弁、減圧タンク及び開閉弁
が配置された連通管とから構成されている。
端が前記シリンダ室に開口する連通孔と、この連通孔の
他端と接続されるとともに前記逆止弁、減圧タンク及び
開閉弁が配置された連通管とから構成され、あるいは、
ピストン及びガイドバーに形成されるとともに一端が前
記シリンダ室に開口する連通孔と、この連通孔の他端と
接続されるとともに前記逆止弁、減圧タンク及び開閉弁
が配置された連通管とから構成されている。
また、前記減圧タンクには真空ポンプが接続されていて
もよい。
もよい。
このような構成の本考案では、開閉弁によってキャビテ
ィと減圧タンクとの間の連通を遮断した状態にしておい
て、型締シリンダを作動させる。すると、トグルリンク
及び移動ダイプレートを介して移動金型が固定金型に近
接し、移動ダイプレートに固定されたガイドバーも固定
金型の近接方向に移動する。ガイドバーが移動すると、
ピストンとシリンダとが相対的に移動し、シリンダ内の
シリンダ室は減圧される。これにより、減圧タンク内の
気体が逆止弁、シリンダまたはピストンに形成された連
通孔を通ってシリンダ室内に流入され、減圧タンクの内
部も減圧されることになる。
ィと減圧タンクとの間の連通を遮断した状態にしておい
て、型締シリンダを作動させる。すると、トグルリンク
及び移動ダイプレートを介して移動金型が固定金型に近
接し、移動ダイプレートに固定されたガイドバーも固定
金型の近接方向に移動する。ガイドバーが移動すると、
ピストンとシリンダとが相対的に移動し、シリンダ内の
シリンダ室は減圧される。これにより、減圧タンク内の
気体が逆止弁、シリンダまたはピストンに形成された連
通孔を通ってシリンダ室内に流入され、減圧タンクの内
部も減圧されることになる。
その後、金型が完全に型締され、キャビティが密閉状態
になったら、開閉弁の切換装置をしてキャビティと減圧
タンクとの間を連通状態にする。すると、キャビティ内
のガスは連通管を通って減圧タンク内に流入され、キャ
ビティ内は減圧されることになる。
になったら、開閉弁の切換装置をしてキャビティと減圧
タンクとの間を連通状態にする。すると、キャビティ内
のガスは連通管を通って減圧タンク内に流入され、キャ
ビティ内は減圧されることになる。
ここで、減圧タンクに真空ポンプを接続したときは、こ
の真空ポンプを金型の型締が終了した後に作動させる。
すると、減圧タンク内の真空度は大きくなり、キャビテ
ィ内で減圧される程度が大きくなる。
の真空ポンプを金型の型締が終了した後に作動させる。
すると、減圧タンク内の真空度は大きくなり、キャビテ
ィ内で減圧される程度が大きくなる。
以下に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。ここ
で、各実施例中、同一または同様構成部分は同一符号を
付し、説明を省略もしくは簡略にする。
で、各実施例中、同一または同様構成部分は同一符号を
付し、説明を省略もしくは簡略にする。
第1実施例 本考案の第1実施例を第1図及び第2図に基づいて説明
する。
する。
第1実施例がダイカストマシンに用いられた概略構成が
示されている第1図において、固定ダイプレート1には
固定金型2が、移動ダイプレート3には移動金型4がそ
れぞれ取り付けられ、これらの固定金型2と移動金型4
との間には射出装置のノズル5から溶融アルミニュウム
等の溶融金属(溶湯)が射出されるキャビティ6が形成
されている。
示されている第1図において、固定ダイプレート1には
固定金型2が、移動ダイプレート3には移動金型4がそ
れぞれ取り付けられ、これらの固定金型2と移動金型4
との間には射出装置のノズル5から溶融アルミニュウム
等の溶融金属(溶湯)が射出されるキャビティ6が形成
されている。
前記固定ダイプレート1とリンクハウジング7とは移動
ダイプレート3を挟んで所定間隔離れて配置されてお
り、この移動ダイプレート3は固定ダイプレート1及び
リンクハウジング7間に設けられたタイバー8に摺動自
在に案内されている。前記リンクハウジング7には型締
シリンダ9が固設され、この型締シリンダ9のピストン
ロッド9Aにはトグルリンク10を介して前記移動ダイ
プレート3が連結されており、型締シリンダ9のピスト
ン9Bが前進するとトグルリンク10、移動ダイプレー
ト3を介して移動金型4が固定金型2に近接し、一方、
ピストン9Bが後退するとトグルリンク10、移動ダイ
プレート3を介して移動金型4が固定金型2から離隔す
るようになっている。
ダイプレート3を挟んで所定間隔離れて配置されてお
り、この移動ダイプレート3は固定ダイプレート1及び
リンクハウジング7間に設けられたタイバー8に摺動自
在に案内されている。前記リンクハウジング7には型締
シリンダ9が固設され、この型締シリンダ9のピストン
ロッド9Aにはトグルリンク10を介して前記移動ダイ
プレート3が連結されており、型締シリンダ9のピスト
ン9Bが前進するとトグルリンク10、移動ダイプレー
ト3を介して移動金型4が固定金型2に近接し、一方、
ピストン9Bが後退するとトグルリンク10、移動ダイ
プレート3を介して移動金型4が固定金型2から離隔す
るようになっている。
前記移動ダイプレート3にはガイドバー11の一側が固
定され、このガイドバー11の他側は前記リンクハウジ
ング7に摺動自在に支持されている。このガイドバー1
1は前記トグルリンク10のクロスヘッド10Aを移動
金型4の移動方向に案内するものである。
定され、このガイドバー11の他側は前記リンクハウジ
ング7に摺動自在に支持されている。このガイドバー1
1は前記トグルリンク10のクロスヘッド10Aを移動
金型4の移動方向に案内するものである。
前記リンクハウジング7にはシリンダ21が固定され、
このシリンダ21内には前記ガイドバー11の他端に固
定されたピストン22が往復動自在とされている。これ
らのシリンダ21及びピストン22は、いわば減圧手段
としての機能を有するものであり、ピストン22が前進
するとシリンダ21内のシリンダ室21Aは減圧される
ことになる。
このシリンダ21内には前記ガイドバー11の他端に固
定されたピストン22が往復動自在とされている。これ
らのシリンダ21及びピストン22は、いわば減圧手段
としての機能を有するものであり、ピストン22が前進
するとシリンダ21内のシリンダ室21Aは減圧される
ことになる。
前記シリンダ21のヘッド部には、シリンダ室21Aに
開口する連通孔23が形成され、この連通孔23は連通
管24の一端と接続され、この連通管24の他端は前記
固定金型2内でキャビティ6に開口するガス抜き通路2
Aと接続されている。ここにおいて、連通孔23及び連
通管24からシリンダ室21Aとキャビティ6とを連通
する流路25が形成されている。
開口する連通孔23が形成され、この連通孔23は連通
管24の一端と接続され、この連通管24の他端は前記
固定金型2内でキャビティ6に開口するガス抜き通路2
Aと接続されている。ここにおいて、連通孔23及び連
通管24からシリンダ室21Aとキャビティ6とを連通
する流路25が形成されている。
前記連通管24には減圧タンク26が配置され、この減
圧タンク26には真空ポンプ27が接続されている。前
記減圧タンク26とシリンダ21との間には減圧タンク
26からシリンダ室21Aへの気体の流れのみを許容す
る逆止弁28が配置されている。また、この逆止弁28
よりシリンダ21側の連通管24には、大気に開口され
た分岐管24Aが接続され、この分岐管24Aにはシリ
ンダ室21Aから大気側への気体の流通のみ許容する排
気用チェックバルブ29が配置されている。
圧タンク26には真空ポンプ27が接続されている。前
記減圧タンク26とシリンダ21との間には減圧タンク
26からシリンダ室21Aへの気体の流れのみを許容す
る逆止弁28が配置されている。また、この逆止弁28
よりシリンダ21側の連通管24には、大気に開口され
た分岐管24Aが接続され、この分岐管24Aにはシリ
ンダ室21Aから大気側への気体の流通のみ許容する排
気用チェックバルブ29が配置されている。
前記減圧タンク26とキャビティ6との間には電磁式開
閉弁30が配置され、この開閉弁30は減圧タンク26
及びキャビティ6間の連通を遮断する位置30Aと減圧
タンク26及びキャビティ6間の連通を許容する位置3
0Bとに切り換え可能となっている。ここにおいて、前
記シリンダ21、ピストン22、流路25、減圧タンク
26、真空ポンプ27、逆止弁28、排気用チェックバ
ルブ29及び開閉弁30から本実施例の金型内減圧装置
20が構成されている。
閉弁30が配置され、この開閉弁30は減圧タンク26
及びキャビティ6間の連通を遮断する位置30Aと減圧
タンク26及びキャビティ6間の連通を許容する位置3
0Bとに切り換え可能となっている。ここにおいて、前
記シリンダ21、ピストン22、流路25、減圧タンク
26、真空ポンプ27、逆止弁28、排気用チェックバ
ルブ29及び開閉弁30から本実施例の金型内減圧装置
20が構成されている。
このように構成された本実施例において金型内の減圧を
行うには、まず、第2図(A)の通り、開閉弁30を位
置30Aに切り換えて、減圧タンク26及びキャビティ
6間の連通が遮断される状態にしておき、型締シリンダ
9のピストン9Bを前進させる。すると、ピストンロッ
ド9Aによってトグルリンク10及び移動ダイプレート
3を介して移動金型4が固定金型2へ近接する方向に移
動し、移動ダイプレート3に固定されたガイドバー11
も固定金型2の近接方向に移動する。
行うには、まず、第2図(A)の通り、開閉弁30を位
置30Aに切り換えて、減圧タンク26及びキャビティ
6間の連通が遮断される状態にしておき、型締シリンダ
9のピストン9Bを前進させる。すると、ピストンロッ
ド9Aによってトグルリンク10及び移動ダイプレート
3を介して移動金型4が固定金型2へ近接する方向に移
動し、移動ダイプレート3に固定されたガイドバー11
も固定金型2の近接方向に移動する。
ガイドバー11が移動すると、ガイドバー11に固定さ
れたピストン22も移動し、シリンダ21内のシリンダ
室21Aは減圧される。これにより、減圧タンク26内
の気体が逆止弁28、シリンダ21に形成された連通孔
23を通ってシリンダ室21A内に流入され、減圧タン
ク26の内部も減圧されることになる。
れたピストン22も移動し、シリンダ21内のシリンダ
室21Aは減圧される。これにより、減圧タンク26内
の気体が逆止弁28、シリンダ21に形成された連通孔
23を通ってシリンダ室21A内に流入され、減圧タン
ク26の内部も減圧されることになる。
その後、金型2,4が型締され、キャビティ6が密閉状
態になったら、真空ポンプ27を作動して減圧タンク2
6の内部をさらに減圧する。減圧タンク26内が所定の
真空度になったら、第2図(B)の通り、開閉弁30を
位置30Bに切り換えてキャビティ6と減圧タンク26
との間を連通状態にする。すると、キャビティ6内のガ
スは連通管24を通って減圧タンク26内に流入され、
キャビティ6内は減圧されることになる。
態になったら、真空ポンプ27を作動して減圧タンク2
6の内部をさらに減圧する。減圧タンク26内が所定の
真空度になったら、第2図(B)の通り、開閉弁30を
位置30Bに切り換えてキャビティ6と減圧タンク26
との間を連通状態にする。すると、キャビティ6内のガ
スは連通管24を通って減圧タンク26内に流入され、
キャビティ6内は減圧されることになる。
キャビティ6内の減圧が終了したなら、射出装置のノズ
ル5から溶湯をキャビティ6内に射出する。この際、キ
ャビティ6内が充分に減圧されているので、溶湯はスム
ースにキャビティ6内に流入されることになる。
ル5から溶湯をキャビティ6内に射出する。この際、キ
ャビティ6内が充分に減圧されているので、溶湯はスム
ースにキャビティ6内に流入されることになる。
射出操作が終了したなら、型締シリンダ9のピストン9
Bを後退させ、ピストンロッド9A、トグルリンク10
及び移動ダイプレート3を介して移動金型4を固定金型
2から離隔させる。移動ダイプレート3の移動に伴って
ガイドバー11も移動し、ガイドバー11に固定された
ピストン22によってシリンダ室21Aの圧力が高まる
が、シリンダ室21A内の気体は排気用チェックバルブ
29を通って大気に放出されるので、ピストン22は滑
らかに後退する。
Bを後退させ、ピストンロッド9A、トグルリンク10
及び移動ダイプレート3を介して移動金型4を固定金型
2から離隔させる。移動ダイプレート3の移動に伴って
ガイドバー11も移動し、ガイドバー11に固定された
ピストン22によってシリンダ室21Aの圧力が高まる
が、シリンダ室21A内の気体は排気用チェックバルブ
29を通って大気に放出されるので、ピストン22は滑
らかに後退する。
このような本実施例によれば、ガイドバー11の一端に
固定されたピストン22と、リンクハウジング7に固定
されたシリンダ21とから言わば減圧手段を構成したの
で、金型内減圧装置20を構造簡易、かつ、安価にでき
る。また、本実施例においては、真空ポンプ27を減圧
タンク26に接続したので、キャビティ6内を確実に減
圧することができる。
固定されたピストン22と、リンクハウジング7に固定
されたシリンダ21とから言わば減圧手段を構成したの
で、金型内減圧装置20を構造簡易、かつ、安価にでき
る。また、本実施例においては、真空ポンプ27を減圧
タンク26に接続したので、キャビティ6内を確実に減
圧することができる。
第2実施例 本考案の第2実施例を第3図に基づいて説明する。
第2実施例は、第1実施例ではシリンダに形成された連
通孔をピストン及びガイドバーに形成したもので、他の
構成は前記第1実施例と略同様である。
通孔をピストン及びガイドバーに形成したもので、他の
構成は前記第1実施例と略同様である。
即ち、第2実施例では、流路25はピストン22及びガ
イドバー11に形成されるとともに一端が前記シリンダ
室21Aに開口する連通孔33と、この連通孔33の他
端と接続されるとともに前記逆止弁28、減圧タンク2
6及び開閉弁30が配置された連通管24とから構成さ
れている。また、シリンダ21のヘッド部にはシリンダ
室21Aに開口する排気孔21Bが形成され、この排気
孔21Bは大気に開口された排気管31が接続され、こ
の排気管31には前記排気用チェックバルブ29が配置
されている。
イドバー11に形成されるとともに一端が前記シリンダ
室21Aに開口する連通孔33と、この連通孔33の他
端と接続されるとともに前記逆止弁28、減圧タンク2
6及び開閉弁30が配置された連通管24とから構成さ
れている。また、シリンダ21のヘッド部にはシリンダ
室21Aに開口する排気孔21Bが形成され、この排気
孔21Bは大気に開口された排気管31が接続され、こ
の排気管31には前記排気用チェックバルブ29が配置
されている。
このように構成された第2実施例の作用及び効果は前記
第1実施例と同様である。
第1実施例と同様である。
なお、前記第1及び第2実施例では、減圧タンク26に
真空ポンプ27を接続したが、本考案では必ずしも減圧
タンク26に真空ポンプ27を接続することを要しな
い。
真空ポンプ27を接続したが、本考案では必ずしも減圧
タンク26に真空ポンプ27を接続することを要しな
い。
また、開閉弁は電磁式に限定されるものではなく、機械
式であってもよい。
式であってもよい。
さらに、本考案の金型内減圧装置20が適用される溶融
材料射出装置は、前記第1及び第2実施例のようなダイ
カストマシンの他に、溶融樹脂を金型内に射出する射出
成形機も含まれる。
材料射出装置は、前記第1及び第2実施例のようなダイ
カストマシンの他に、溶融樹脂を金型内に射出する射出
成形機も含まれる。
前述のような本考案によれば、金型内減圧装置を構造簡
易、かつ、安価にできるという効果がある。また、減圧
タンクに真空ポンプを接続すれば、キャビティ内の減圧
を確実に行うことができる。
易、かつ、安価にできるという効果がある。また、減圧
タンクに真空ポンプを接続すれば、キャビティ内の減圧
を確実に行うことができる。
第1図は本考案の第1実施例に係る金型内減圧装置の概
略構成図、第2図(A),(B)は第1実施例の動作説
明図、第3図は本考案の第2実施例に係る金型内減圧装
置の概略構成図である。 1…固定ダイプレート、2…固定金型、3…移動ダイプ
レート、4…移動金型、6…キャビティ、7…リンクハ
ウジング、9…型締シリンダ、10…トグルリンク、1
0A…クロスヘッド、11…ガイドバー、20…金型内
減圧装置、21…シリンダ、21A…シリンダ室、22
…ピストン、23,33…連通孔、24…連通管、25
…流路、26…減圧タンク、27…真空ポンプ、28…
逆止弁、30…開閉弁。
略構成図、第2図(A),(B)は第1実施例の動作説
明図、第3図は本考案の第2実施例に係る金型内減圧装
置の概略構成図である。 1…固定ダイプレート、2…固定金型、3…移動ダイプ
レート、4…移動金型、6…キャビティ、7…リンクハ
ウジング、9…型締シリンダ、10…トグルリンク、1
0A…クロスヘッド、11…ガイドバー、20…金型内
減圧装置、21…シリンダ、21A…シリンダ室、22
…ピストン、23,33…連通孔、24…連通管、25
…流路、26…減圧タンク、27…真空ポンプ、28…
逆止弁、30…開閉弁。
Claims (4)
- 【請求項1】所定間隔離れた固定金型とリンクハウジン
グとの間に移動金型が取り付けられた移動ダイプレート
を固定金型に近接離隔可能に配置し、この移動ダイプレ
ートに一側が固定されたガイドバーの他側を前記リンク
ハウジングに摺動自在に支持し、前記移動ダイプレート
をトグルリンクを介して固定金型に近接離隔させる型締
シリンダをリンクハウジングに固設するとともに、この
トグルリンクのクロスヘッドを前記ガイドバーで案内す
る溶融材料射出成形装置に用いられ、前記固定金型と移
動金型との間に形成されたキャビティ内を減圧する金型
内減圧装置であって、 前記リンクハウジングに固定されたシリンダと、このシ
リンダ内で往復動自在とされるとともに前記ガイドバー
に固定されたピストンと、シリンダ内のシリンダ室とキ
ャビティとを連通する流路と、この流路内に配置される
減圧タンクと、この減圧タンクとシリンダとの間に配置
されるとともに減圧タンクからシリンダ室への気体の流
れのみを許容する逆止弁と、前記減圧タンクとキャビテ
ィとの連通を許容または遮断する開閉弁とを備えたこと
を特徴とする溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置。 - 【請求項2】実用新案登録請求の範囲第1項記載の溶融
材料射出成形装置の金型内減圧装置において、前記流路
は、シリンダに形成されるとともに一端が前記シリンダ
室に開口する連通孔と、この連通孔の他側と接続される
とともに前記逆止弁、減圧タンク及び開閉弁が配置され
た連通管とから構成されることを特徴とする溶融材料射
出成形装置の金型内減圧装置。 - 【請求項3】実用新案登録請求の範囲第1項記載の溶融
材料射出成形装置の金型内減圧装置において、前記流路
は、ピストン及びガイドバーに形成されるとともに一端
が前記シリンダ室に開口する連通孔と、この連通孔の他
端と接続されるとともに前記逆止弁、減圧タンク及び開
閉弁が配置された連通管とから構成されることを特徴と
する溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置。 - 【請求項4】実用新案登録請求の範囲第1項ないし第3
項のいずれか記載の溶融材料射出成形装置の金型内減圧
装置において、前記減圧タンクには真空ポンプが接続さ
ていることを特徴とする溶融材料射出成形装置の金型内
減圧装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15698488U JPH065005Y2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15698488U JPH065005Y2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0276657U JPH0276657U (ja) | 1990-06-12 |
JPH065005Y2 true JPH065005Y2 (ja) | 1994-02-09 |
Family
ID=31436021
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15698488U Expired - Lifetime JPH065005Y2 (ja) | 1988-11-30 | 1988-11-30 | 溶融材料射出成形装置の金型内減圧装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH065005Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0757508B2 (ja) * | 1991-04-23 | 1995-06-21 | 共和工業株式会社 | 圧力制御成形法とその装置 |
-
1988
- 1988-11-30 JP JP15698488U patent/JPH065005Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0276657U (ja) | 1990-06-12 |
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