JPH0649990Y2 - 自由曲率管 - Google Patents

自由曲率管

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JPH0649990Y2
JPH0649990Y2 JP1988147853U JP14785388U JPH0649990Y2 JP H0649990 Y2 JPH0649990 Y2 JP H0649990Y2 JP 1988147853 U JP1988147853 U JP 1988147853U JP 14785388 U JP14785388 U JP 14785388U JP H0649990 Y2 JPH0649990 Y2 JP H0649990Y2
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unit
tubular body
packing
fitting portion
tube
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洋一 西村
英夫 神長
健二 山口
紘彦 冨田
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Tokyo Electric Power Co Inc
Kaneka Corp
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Tokyo Electric Power Co Inc
Kaneka Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電線等を地中に配線するに際して用いられる
配線保護用配管の曲部において、自由な曲率の曲がり配
管を容易に構成しうるようにした自由曲率管に関する。
〔従来の技術〕
従来、地中に施設する配線保護用配管において曲がり配
管する際には、曲率の異なる曲管を各種準備し、これら
曲率の異なる曲管を現場施工にて各種組み合わせて所要
の曲率に応じた配管を実現していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、曲率の異なる曲管を現場施工にて各種組
み合わせて所要の曲率の曲がり配管を形成するのは作業
効率が悪く、しかも曲率を形成する際に熱加工するた
め、断面が楕円状や長円状になって通線効率が悪くなる
おそれもある。こうした点を考慮して、押出合成樹脂管
の肉内にスパイラル状に芯体を一体成形して作成したフ
レキシブル管を用いることが考えだされた。しかし、こ
うしたフレキシブル管を用いて曲がり配管を実現したと
きには、このフレキシブル管に常時直管形状に復帰しよ
うとする力が働く結果、この曲がり配管保持のために枠
部材で固定する必要性があって施工上の面から問題であ
る。また、可撓性を維持させているために衝撃強度が弱
く、しかも芯体をスパイラル状に形成したことから、端
末処理が困難となって連結に支障が生じるおそれもあ
る。
こうした問題点に鑑みて考案されたのが本考案の自由曲
率管であって、自由な曲率の曲がり配管を現場の状況に
応じて容易に構成しうるようにすることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
かかる目的を達成するために、本考案の請求項1では同
じ単位管体の端部同士を突き合わせて軸芯方向に連結す
るものであり、弾性を有するパッキングを管体の一端外
周に外嵌してパッキング外嵌部を形成するとともに、管
体の他端に、その内径を前記パッキング外嵌部を外嵌
し、パッキングを圧縮状態に維持しつつ、嵌合した単位
管体を傾斜状態にできるだけの隙間を有する大きさに設
定した拡径部を設けた単位管体と;二つの単位管体の一
方の単位管体一端のパッキング外嵌部を、他方の単位管
体他端の拡径部内に嵌合した状態で、一方の単位管体の
一端部から他方の単位管体の他端部にまたがって密着さ
せて外嵌する大きさの管体であり、管体の一側の内面形
状を、前記単位管体の拡径部の外面形状と略一致させた
固定外嵌部とし、管体の他側を、その内径を、単位管体
のパッキング外嵌部に外嵌して単位管体を傾斜状態にで
きるだけの隙間を有する大きさに設定した遊動外嵌部と
した連結管体と;よりなり、二つの単位管体を、一方の
単位管体一端のパッキング外嵌部に他方の単位管体他端
の拡径部を外嵌して両単位管体を連結し、前記拡径部に
連結管体の固定外嵌部を固定して両単位管体にまたがっ
て連結管体を外嵌するとともに、連結管体の遊動外嵌部
内面と、これを外嵌した単位管体の外表面のいずれか一
方には凸部、他方には該凸部を単位管体の軸芯方向及び
径方向に遊動自在に内装する凹部を設けて互いに凹凸嵌
合した状態で、他方の単位管体に対向して一方の単位管
体を、該パッキングの圧縮状態を維持しつつ、傾斜状態
として、二つの単位管体の間に所要の角度が形成される
ようにしたことを特徴とする自由曲率管を構成してい
る。
同様に、かかる目的を達成するために、本考案の請求項
2で同じ単位管体の端部同士を突き合わせて軸心方向に
連結するものであり、弾性を有するパッキングを略同径
の管体の一端外周に外嵌してパッキング外嵌部を形成し
た単位管体と;一方の単位管体一端の外嵌部の端面と、
他方の単位管体他端の端面を突き合わせた状態で、一方
の単位管体の一端部から他方の単位管体の他端部にまた
がって密着させて外嵌する大きさの管体であり、管体の
一側の内面形状を、前記単位管体の他端部の外面形状と
略一致させた固定外嵌部とし、管体の他側を、その内径
を、単位管体のパッキング外嵌部に外嵌し、パッキング
を圧縮状態に維持しつつ、単位管体を傾斜状態にできる
だけの隙間を有する大きさに設定した遊動外嵌部とした
連結管体と;よりなり、二つの単位管体を、一方の単位
管体一端のパッキング外嵌部の端面と他方の単位管体他
端の端面を突き合わせ、前記他端部に連結管体の固定外
嵌部を固定して両単位管体にまたがって連結管体を外嵌
するとともに、連結管体の遊動外嵌部内面と、これを外
嵌した単位管体の外表面のいずれか一方には凸部、他方
には該凸部を単位管体の軸心方向及び径方向に遊動自在
に内装する凹部を設けて互いに凹凸嵌合した状態で、他
方の単位管体に対して一方の単位管体を、該パッキング
の圧縮状態を維持しつつ、傾斜状態として、二つの単位
管体の間に所要の角度が形成されるようにしたことを特
徴とする自由曲率管を構成している。
〔作用〕
而して、このような自由曲率管は、以下のようにして地
面を堀り下げて形成した地中の埋設凹所に施設するもの
である。
まず、請求項1の自由曲率管では、二つの単位管体を、
一方の単位管体一端のパッキング外嵌部に他方の単位管
体他端の拡径部を外嵌して両単位管体を連結し、前記拡
径部に連結管体の固定外嵌部を固定して両単位管体にま
たがって連結管体を外嵌するとともに、連結管体の遊動
外嵌部内面と、これを外嵌した単位管体の外表面のいず
れか一方に設けた凸部と、他方に設けた凹部とを、互い
に凹凸嵌合した状態で、連結管体の遊動外嵌部をパッキ
ング外嵌部に外嵌して連結固定することができる。この
ようにして、複数の単位管体を同様にして連続して連結
することができる。
そして、他方の単位管体に対して一方の単位管体を折り
曲げると、他方の単位管体の拡径部内面で一方の単位管
体のパッキング外嵌部のパッキングが圧縮状態を維持し
つつ、他方の単位管体の拡径部内及び連結管体の遊動外
嵌部内を一方の単位管体のパッキング外嵌部を有する一
端部が移動するのに伴って、凹部内を凸部が遊動して、
パッキングが拡径部内で圧縮変形された状態で、二つの
単位管体の角度を所定の角度に設定し、全体として所要
の曲率を有する曲がり配管を実現するものである。
このように形成した所要の曲率を有する曲がり配管は、
直管と直管の間に位置づけられて地中の埋設凹所に施設
されて地中配管の一部を構成するものである。
請求項2の自由曲率管では、同様にして二つの単位管体
を連結管体で連結することができるのであり、他方の単
位管体に対して一方の単位管体を折り曲げると、連結管
体の遊動外嵌部内面で一方の単位管体のパッキング外嵌
部のパッキングが圧縮状態を維持しつつ、連結管体の遊
動外嵌部内を一方の単位管体のパッキング外嵌部を有す
る一端部が移動するのに伴って、凹部内を凸部が遊動し
て、パッキングが遊動外嵌部内で圧縮変形された状態
で、二つの単位管体の角度を所定の角度に設定し、全体
として所要の曲率を有する曲がり配管を実現するもので
ある。
〔実施例〕
本考案に係る自由曲率管の一例を添付の図面にもとづき
更に説明する。
まず、第1図,第2図には本考案に係る自由曲率管の第
一実施例の断面図を示している。図中1として示される
のが直管形状の単位管体であって、この単位管体1はそ
の一端外周に凹溝2と凹部5とを周設し、前記凹溝2内
には、弾性を有するゴムや合成樹脂等からなる環状のパ
ッキング3を凹溝2から露出するように外嵌してパッキ
ング外嵌部4とするとともに、該単位管体1の他端に
は、前記パッキング外嵌部4のパッキング3外周面が全
体にわたってこの内面に接触する状態で外嵌し、パッキ
ング3を圧縮した状態に維持しつつ、嵌合した単位管体
1を傾斜状態にできるだけの隙間を有する大きさに設定
した拡径部6を設けている。
尚、図中7は拡径部6外面に周設した係合凸部、8は同
じく拡径部6の遊端側と反対側の端部外周に設けた係合
段部である。
次に、図中9として示されるのが連結管体であって、こ
の連結管体9は一側の内面形状を前記単位管体1の拡径
部6の外面形状と略一致させた固定外嵌部10とし、他側
の内径を、単位管体1のパッキング外嵌部4に外嵌して
単位管体1を傾斜状態にできるだけの隙間を有する大き
さに設定した遊動外嵌部11とするとともに、軸心と平行
方向に図示したものでは二等分割したものである。又、
図示したものでは連結管体9の遊動外嵌部11の内面側を
先端側が基端側よりも内径を大としたテーパー状に形成
している。ここで、連結管体9の遊動外嵌部11の内面と
単位管体1のパッキング外嵌部4の隙間は、第1図に示
したように、遊動外嵌部11の軸心に単位管体1の軸心が
略一致して挿入されたとき、又は第2図に示したように
遊動外嵌部11の軸心に対して単位管体1の軸心がある角
度をもって、即ち単位管体1の端面が傾斜状態で挿入さ
れたとき、いずれの場合であっても、パッキング3外周
面が全体にわたって、遊動外嵌部11内面に接触しうる大
きさに設定されている。又、図中連結管体9の固定外嵌
部10の内面に形成した12は、前記単位管体1の拡径部6
外面に周設した係合凸部7に係合する係合凹部であり、
図中13は、前記単位管体1のパッキング外嵌部4の該端
面と反対側側位に設けた凹部5にこの単位管体1の軸心
方向及び径方向に遊動自在に内装される凸部であり、遊
動外嵌部11の先端側内面全周にわたって、又は間欠的に
設けられている。そして、この凸部13の内面側も又遊動
外嵌部11における先端側が基端側よりも内径を大とした
テーパー状に形成されている。こうした単位管体1や連
結管体9は各種金属や合成樹脂等から一体成形されるも
のであるが、成形上、又地中に施設されるという観点か
らすれば、合成樹脂から一体成形されるのが望まれる。
とりわけ、内部の配線から発する熱を考慮すれば、耐熱
性に秀れた合成樹脂、例えば塩素化塩化ビニル系樹脂等
を素材として選定することが望まれる。
次に、図中14として示されるのは固定手段として利用さ
れる帯体であって、これは二等分割されてなる連結管体
9を一体に固定するものである。これはステンレス等の
金属製の帯体を利用し、二等分割した連結管体9を一体
にしてそれらの外周に設けた帯体内装凹所15に、この帯
体14を巻回するとともに、その端部同士を止着するよう
にしたものである。そして、一つの単位管体1の拡径部
6内に他の単位管体1のパッキング外嵌部4を挿入し
て、両単位管体1,1にまたがって二等分割した連結管体
9を一方の単位管体1の拡径部6外周には固定外嵌部10
を連結管体9の係合凹部12に拡径部6の係合凸部7を係
合させ、且つ端面を係合段部8に当接させて外嵌すると
ともに、他方の単位管体1のパッキング外嵌部4には連
結管体9の遊動外嵌部11の先端側内面に設けた凸部13を
当該単位管体1の凹部5に位置づけて一体にして外嵌す
る。次いで、この一体にした連結管体9の外周に設けた
帯体内装凹所15に固定手段としての帯体14を位置づけて
巻回するとともに、その端部同士を第3図に示すように
シール16止めしたり、又は第4図に示すようにボルト1
7、ナット18を用いて締着したりして固定し、両単位管
体1,1を連結するのである。上記のようにして連結され
た両単位管体1,1の間に折り曲げ力を付加することで、
一体にした連結管体9内において、拡径部6をのぞませ
た単位管体1に対してパッキング外嵌部4をのぞませた
単位管体1を、第2図に示すようにパッキング3の圧縮
状態を維持しつつ、二つの単位管体1,1を所要の角度に
折曲しうる。
図示した実施例では、単位管体1のパッキング外嵌部4
における管体の外径L1を150mm、拡径部6の内径L2を153
mm、パッキング外嵌部4の該端面と凹部5底面における
パッキング外嵌部4と反対側端部間L3を38mm、この凹部
5の単位管体1の軸心方向における幅L4を15mm、凹部5
における単位管体1の外径L5を140mm、連結管体9の遊
動外嵌部11の凸部13の先端側基部における内径L6を151m
m、同じく遊動外嵌部11の先端側における内径L7を153m
m、単位管体1の拡径部6の内面基端側と連結管体9の
凸部13の先端側基部間L8を40.6mm、この凸部13の連結管
体9の軸心方向における幅L9を10mm、遊動外嵌部11の凸
部13基端側における内径L10を142mmにしたとき、連結管
体9を用いて第1図に示すように二つの単位管体1,1を
連結したのち、両単位管体1,1の間に折り曲げ力を付加
することで、この連結管体9内において、拡径部6をの
ぞませた単位管体1に対してパッキング外嵌部4側端部
をのぞませた単位管体1は、第2図に示すようにその端
面側を端面の一点がもう一方の単位管体1の端面に当接
すると同時にその対向側に位置する凹部5のパッキング
3側に連結管体9の凸部13の基端側が当接した傾斜状態
となって、このとき両単位管体1,1間の最大曲げ角度α
が3°になった。このことから、図示したものでは二つ
の単位管体1,1の間に0〜3°の範囲内にある角度を設
定しうることが判明したのである。
而して、このような自由曲率管は、地面を堀り下げて形
成した地中の埋設凹所に以下のようにして施設するもの
である。
まず、必要な長さの曲がり配管を形成するため、所要の
本数の単位管体1と同じ本数の二等分割した一対の連結
管体9を準備する。そして、単位管体1の拡径部6外周
に二等分割した連結管体9の固定外嵌部10を外嵌したの
ち、他の単位管体1のパッキング外嵌部4を前記もう一
方の単位管体1の拡径部6に挿入して、連結管体9の遊
動外嵌部11の先端側内面に設けた凸部13を前記単位管体
1の凹部5に位置づけ、次いで分割した連結管体9の他
方を同様に二つの単位管体1,1に外嵌し、又は一つの単
位管体1のパッキング外嵌部4を他の単位管体1の拡径
部6内に挿入して、この部分に分割した連結管体9を前
記凸部13を凹部5に位置づけて拡径部6外周には固定外
嵌部10を、パッキング外嵌部4には遊動外嵌部11をそれ
ぞれ外嵌して順次単位管体1…を連結した後、該連結管
体9の帯体内装凹所15に固定手段としての帯体14を巻回
するとともに、その端部同士を第3図に示したようにシ
ール16止めしたり、又は第4図に示したようにボルト1
7、ナット18を用いて締着したりして順次第2図に示す
ように単位管体1…を連結することができる。こうして
連結された二つの単位管体1,1所定の角度に折り曲げ、
全体として所要の曲率を有する曲がり配管を実現するも
のである。そして、このように形成した所要の曲率を有
する曲がり配管は、直管と直管の間に位置づけられて地
中の埋設凹所に施設されて地中配管の一部を構成するも
のである。このとき、あらかじめ所要の本数の単位管体
1を連結管体9を用いて連結しておき、施設現場におい
て所要の曲率になるように調整して使用すれば、作業効
率の面で有効となる。
こうした曲がり配管は地中に施設するときに、上に作業
者がのって作業する場合が多々あるが、図示した実施例
のように単位管体1のパッキング外嵌部4の該端面と反
対側側位に凹部5を設けたり、パッキング3を外嵌する
部位に凹溝2を設けたりして単位管体1に薄肉部があっ
たとしても、これら単位管体1を連結したのちにおける
外周には連結管体9の遊動外嵌部11が位置し、とりわけ
遊動外嵌部11の先端側内面に凸部13を設け、結果として
厚肉部が存在していることから、損傷のおそれはないの
である。
しかしながら、パッキング3を外嵌する部位に設ける凹
溝2を省略したり、凹部5を間欠的に設けたり、単位管
体1側に凸部13を設け、一方連結管体9側に凹部5を設
けること等は任意に採用されうるものである。又、遊動
外嵌部11と同様に拡径部6の内面側も先端側が基端側よ
りも内径を大としたテーパー状にすることもできる。更
に、遊動外嵌部11に、又は場合によっては拡径部6と遊
動外嵌部11に曲がり方向のみ、即ち軸心を通過する一つ
の面に対向する一方の内面側のみを先端側を基端側より
も内径を大としたテーパー状とすることも可能である。
が、これら部分をテーパー状にすることなく、基端側か
ら先端側全体にわたって内径を略同一にすることも勿論
できる。
又、単位管体1として、曲管形状又は略中央で屈曲した
略への字形のものを採用すれば、より曲率の小さい曲が
り配管を形成することができる。
第5図には固定手段の他の実施例を示しており、ここで
は二等分割した連結管体9の相対面する端部にまたがっ
てコ字形金具19を、その両端部を連結管体9の端部外面
に設けた有底孔20に挿入して二等分割した連結管体9を
連結固定するようにしたものを示している。
次に、第6図には本考案に係る自由曲率管の第二実施例
を示している。ここでは、単位管体1は、略同径の管体
を用い、一端にパッキング外嵌部4を設け、他端には特
に拡径部を設けていないものであり、一方の連結管体9
一端のパッキング外嵌部4の端面と、他方の連結管体9
他端の端面を突き合わせて、連結管体9の遊動外嵌部11
内面とパッキング3が接触するように、第一実施例の自
由曲率管同様に連結したものである。尚、図中21は連結
管体9の固定外嵌部10の内面外周に設けた係合凸部、22
は単位管体1のパッキング外嵌部4と反対側端部外周に
設けた係合凹部である。
この実施例において、これら係合凸部21や係合凹部22を
省略するとともに、単位管体1のパッキング外嵌部4の
該端面と反対側側位に設けた凹部5や連結管体9の遊動
外嵌部11の先端側内面に設けた凸部13を省略し、しかも
連結管体9を第1図や第2図に示した実施例のように分
割することなく一体形成したものを利用することもでき
る。
〔考案の効果〕
以上のようになる本考案の請求項1の自由曲率管にあっ
ては、他方の単位管体に対して一方の単位管体を折り曲
げると、他方の単位管体の拡径部内面で一方の単位管体
のパッキング外嵌部のパッキングが圧縮状態を維持しつ
つ、他方の単位管体の拡径部内及び連結管体の遊動外嵌
部内を一方の単位管体のパッキング外嵌部を有する一端
部が移動するのに伴って、凹部内を凸部が遊動して、パ
ッキングが拡径部内が圧縮変形された状態で、二つの単
位管体の角度を所定の角度に設定されるのであり、また
請求項2の自由曲率管にあっては、他方の単位管体に対
して一方の単位管体を折り曲げると、連結管体の遊動外
嵌部内面で一方の単位管体のパッキング外嵌部のパッキ
ングが圧縮状態を維持しつつ、連結管体の遊動外嵌部内
を一方の単位管体のパッキング外嵌部を有する一端部が
移動するのに伴って、凹部内を凸部が遊動して、パッキ
ングが遊動外嵌部内が圧縮変形された状態で、二つの単
位管体の角度を所定の角度に設定されるので、両単位管
体における角度の設定は曲げ動作だけでなしえ、自由な
曲率の曲がり配管を施設現場の状況に応じて容易に実現
しうるのである。しかも、単位管体の長さを長くすれ
ば、曲率の小さいものがえられ、逆に長さを短くした
り、単位管体に曲管形状のものや略中央で屈曲した略へ
の字形のものを用いたりすれば、曲率の大きいものがえ
られること等も相俟って、曲率の小さいものから大きい
ものまであらゆる曲率のものを自由に設定できるのであ
る。
又、曲げ動作に際し、凹部内を単位管体の軸心方向及び
径方向に遊動自在に内装された凸部が遊動し、凸部が凹
部内面に当接した時点で、それ以上の曲がりが規制され
て所要以上の曲率になることがなく、内部の配線を保護
する上でも有効であり、しかも抜き止め効果をも有する
のである。
更に、パッキングを単位管体の拡径部内面又は連結管体
の遊動外嵌部内面を摺動させることで圧縮変形させて両
単位管体の間に所定の角度が設定されるようにしている
から、いったん角度を設定すれば、パッキングと単位管
体の拡径部又は連結管体の遊動外嵌部の間に生じる摩擦
力によってその角度を長期にわたって維持しうるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る自由曲率管の第一実施例を示す直
管状態における断面図、第2図は同じく曲がり配管状態
における断面図、第3図,第4図,第5図はそれぞれ固
定手段を示す説明図、第6図は本考案の第二実施例を示
す断面図である。 1:単位管体、2:凹溝、3:パッキング、4:パッキング外嵌
部、5:凹部、6:拡径部、7:係合凸部、8:係合段部、9:連
結管体、10:固定外嵌部、11:遊動外嵌部、12:係合凹
部、13:凸部、14:帯体、15:帯体内装凹所、16:シール、
17:ボルト、18:ナット、19:コ字形金具、20:有底孔、2
1:係合凸部、22:係合凹部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 冨田 紘彦 兵庫県高砂市西畑3―8―17 (56)参考文献 実公 昭63−16950(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】同じ単位管体の端部同士を突き合わせて軸
    心方向に連結するものであり、弾性を有するパッキング
    を管体の一端外周に外嵌してパッキング外嵌部を形成す
    るとともに、管体の他端に、その内径を前記パッキング
    外嵌部を外嵌し、パッキングを圧縮状態に維持しつつ、
    嵌合した単位管体を傾斜状態にできるだけの隙間を有す
    る大きさに設定した拡径部を設けた単位管体と、 二つの単位管体の一方の単位管体一端のパッキング外嵌
    部を、他方の単位管体他端の拡径部内に嵌合した状態
    で、一方の単位管体の一端部から他方の単位管体の他端
    部にまたがって密着させて外嵌する大きさの管体であ
    り、管体の一側の内面形状を、前記単位管体の拡径部の
    外面形状と略一致させた固定外嵌部とし、管体の他側
    を、その内径を、単位管体のパッキング外嵌部に外嵌し
    て単位管体を傾斜状態にできるだけの隙間を有する大き
    さに設定した遊動外嵌部とした連結管体と、 よりなり、二つの単位管体を、一方の単位管体一端のパ
    ッキング外嵌部に他方の単位管体他端の拡径部を外嵌し
    て両単位管体を連結し、前記拡径部に連結管体の固定外
    嵌部を固定して両単位管体にまたがって連結管体を外嵌
    するとともに、連結管体の遊動外嵌部内面と、これを外
    嵌した単位管体の外表面のいずれか一方には凸部、他方
    には該凸部を単位管体の軸心方向及び径方向に遊動自在
    に内装する凹部を設けて互いに凹凸嵌合した状態で、他
    方の単位管体に対して一方の単位管体を、該パッキング
    の圧縮状態を維持しつつ、傾斜状態として、二つの単位
    管体の間に所要の角度が形成されるようにしたことを特
    徴とする自由曲率管。
  2. 【請求項2】同じ単位管体の端部同士を突き合わせて軸
    心方向に連結するものであり、弾性を有するパッキング
    を略同径の管体の一端外周に外嵌してパッキング外嵌部
    を形成した単位管体と、 一方の単位管体一端の外嵌部の端面と、他方の単位管体
    他端の端面を突き合わせた状態で、一方の単位管体の一
    端部から他方の単位管体の他端部にまたがって密着させ
    て外嵌する大きさの管体であり、管体の一側の内面形状
    を、前記単位管体の他端部の外面形状と略一致させた固
    定外嵌部とし、管体の他側を、その内径を、単位管体の
    パッキング外嵌部に外嵌し、パッキングを圧縮状態に維
    持しつつ、単位管体を傾斜状態にできるだけの隙間を有
    する大きさに設定した遊動外嵌部とした連結管体と、 よりなり、二つの単位管体を、一方の単位管体一端のパ
    ッキング外嵌部の端面と他方の単位管体他端の端面を突
    き合わせ、前記他端部に連結管体の固定外嵌部を固定し
    て両単位管体にまたがって連結管体を外嵌するととも
    に、連結管体の遊動外嵌部内面と、これを外嵌した単位
    管体の外表面のいずれか一方には凸部、他方には該凸部
    を単位管体の軸心方向及び径方向に遊動自在に内装する
    凹部を設けて互いに凹凸嵌合した状態で、他方の単位管
    体に対して一方の単位管体を、該パッキングの圧縮状態
    を維持しつつ、傾斜状態として、二つの単位管体の間に
    所要の角度が形成されるようにしたことを特徴とする自
    由曲率管。
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