JPH0649795A - 無機シート - Google Patents

無機シート

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JPH0649795A
JPH0649795A JP20121192A JP20121192A JPH0649795A JP H0649795 A JPH0649795 A JP H0649795A JP 20121192 A JP20121192 A JP 20121192A JP 20121192 A JP20121192 A JP 20121192A JP H0649795 A JPH0649795 A JP H0649795A
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JP
Japan
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inorganic
sheet
powder
inorganic powder
inorganic sheet
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JP20121192A
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English (en)
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Mina Yoshida
美奈 吉田
Yoshiaki Kabayama
佳明 椛山
Isao Morikawa
勲 森川
Toshinori Otake
利則 大竹
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】燃焼後の形状保存性の高い無機シートを提供す
る。 【構成】無機粉体と繊維を主成分とし前記無機粉体を5
0重量%以上含有する無機シートにおいて、含水ケイ酸
塩鉱物粉体を全無機粉体(前記無機粉体と含水ケイ酸塩
鉱物粉体との合計量)に対して5〜30重量%含有させ
る。含水ケイ酸塩鉱物粉体の有する自己焼結性により、
燃焼後のシートの形状保存性を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無機粉体と繊維を主成
分とする無機シートに関する。さらに詳しく述べるなら
ば、本発明は、燃焼後の形状保存性の高い無機シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】木材パルプ、合成繊維、無機繊維等に水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、クレー、タルク、
二酸化チタン等の無機粉体を高い割合で添加してなる無
機シートは、壁装材料、建材基材、電子機器用基材等の
多方面において使用されている。
【0003】このように無機粉体をシート中に含有させ
ると、価格の高い繊維と価格の安い無機粉体を置き換え
ることになるので無機シートの生産コストを低減でき、
無機シートの白色度及び不透明度も向上するが、このよ
うな無機シートを壁装材料や建材基材として用いた場
合、シート中の無機粉体の量が多くなるにつれて燃焼後
のシートの形状保存性は悪くなる傾向がある。シートの
形状保存性が悪いと、施工後に火災が起きて無機シート
が燃焼した場合に脱落が起き、安全性に問題が生じる。
この理由から、燃焼後もシートの形状保存性が良い無機
シートが求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】燃焼後のシートの形状
保存性の良い無機シートとしては、ホウ酸カルシウムを
内添する方法(特公平3−4679号公報)、無機質繊
維と水和膨潤性鉱物を添加する方法(特開平2−473
96号公報及び特開平2−61200号公報)等が知ら
れているが、特殊な無機粉体を用いるため生産コストが
高くなるという問題がある。
【0005】従って本発明は、特殊な無機粉体を使用す
ることなく、燃焼後の形状保存性の高い無機シートを提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、無機粉体
と繊維を主成分とする無機シートにおける上述した問題
点を解決すべく鋭意検討した結果、燃焼することによっ
て自己焼結性のある含水ケイ酸塩鉱物粉体の特定量を前
記の無機粉体に含有させて繊維と一緒に存在させること
によって、無機シートの燃焼後の形状保存性の向上が効
果的に達成できることを見い出し、本発明を完成させ
た。
【0007】すなわち本発明は、無機粉体と繊維を主成
分とし前記無機粉体を50重量%以上含有する無機シー
トにおいて、含水ケイ酸塩鉱物粉体を全無機粉体(前記
無機粉体と含水ケイ酸塩鉱物粉体との合計量、以下同
じ)に対して5〜30重量%含有させたことを特徴とす
る無機シートである。本発明の無機シートにおいては、
燃焼により含水ケイ酸塩鉱物粉体が互いに焼結すること
によって、燃焼後もシートとしての形状を保持すること
ができる。
【0008】本発明に用いられる無機粉体としては、水
酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン等の
従来から無機シートに含有されている無機物質が使用で
き、特に限定されない。
【0009】これらの無機粉体に配合される含水ケイ酸
塩鉱物粉体としては、例えばセピオライト等が挙げられ
るが、自己焼結性がある含水ケイ酸塩鉱物ならばどんな
種類でも使用できる。
【0010】含水ケイ酸塩鉱物粉体の含有割合は、全無
機粉体に対して5〜30重量%の範囲とする。この割合
が5重量%未満であると無機シートを燃焼した後も形状
保存性が保てず、30重量%を超えるとシートの形状保
存性の効果は若干高くなるものの頭打ちとなるためこれ
以上の含有率は必要ない。
【0011】無機シート中の全無機粉体の含有率は50
〜90重量%の範囲が望ましい。全無機粉体の含有率を
90重量%を超えたものにしてみても、全無機粉体の歩
留の低下及び無機シートの強度の低下が起こるので好ま
しくない。また、含有率が50重量%未満では無機粉体
の性能を発揮させることできないので望ましくない。
【0012】本発明の無機シートを構成する繊維として
は、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒ク
ラフトパルプ(LBKP)及びその他の木材パルプの単
独パルプ或いは二種類以上を配合した混合パルプ、又は
リンターパルプ、さらにはポリエチレン、ポリエステル
等の合成繊維及びガラス繊維の様な無機繊維を挙げるこ
とができ、これらは適宜必要に応じて選択して使用する
ことができる。
【0013】本発明の無機シートを製造するに際して
は、前記パルプ及び/或いは各種の繊維を無機粉体と混
合し、必要に応じて歩留助剤やバインダーを適宜選択し
て添加し、公知の抄造方法によって抄紙することができ
る。
【0014】歩留助剤としては、例えばカチオン性高分
子として、カチオン化でんぷん、カチオン性ポリアクリ
ルアミド、ポリエチレンイミン、ポリアミドポリアミン
エピクロルヒドリン、カチオン変性グアーガム、カチオ
ン変性ポリビニルアルコール、その他のカチオン性高分
子等を挙げることができ、特に限定されない。同様に、
アニオン性高分子としては、ポリアクリルアミド、ポリ
メタクリルアミド、酸化でんぷん、その他のアニオン性
高分子等を挙げることができ、どれを用いても良い。そ
の他にも、歩留助剤として公知のベントナイト型のクレ
ーを併用することができる。
【0015】また、内添バインダーとしては、繊維状熱
溶融型ビニロン、ラテックスエマルジョンなどが用いら
れる。
【0016】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、勿論本発明はこれによって限定
されるものではない。尚、以下において%とあるのは重
量%を示す。
【0017】実施例1〜3 パイン及びスプルースを主原料とした針葉樹晒クラフト
パルプ(NBKP)を離解後、常法によりフリーネス3
00mlまで叩解した。このパルプに、無機粉体として
炭酸カルシウム粉体(粒子径11μm:白石工業社製)
及び含水ケイ酸塩鉱物粉体としてスペイン産セピオライ
ト粉体(粒子径5μm:昭和鉱業社製)を添加して十分
に混合し、混合物を作成した。全無機粉体(炭酸カルシ
ウムとセピオライトの合計量)中のセピオライトの含有
割合は、7%(実施例1)、14%(実施例2)及び2
5%(実施例3)の3種類とした。
【0018】この混合物に、さらに無機繊維としてガラ
ス繊維(直径10.3μm、繊維長3mm:日本電気硝
子社製)を全重量当たり6%添加し、歩留助剤としてカ
チオン化剤(エピノックス:ディック・ハーキュレス社
製)を0.2%、アニオン化剤(パーコール173:ア
ライドコロイド社製)を0.02%添加して紙料を調成
した後、実験室手抄マシンを用いて坪量135g/
2 、密度0.7g/cm3 の無機シートを作成した。
炭酸カルシウム及びセピオライトから構成される全無機
粉体は、無機シート重量当たり70%となるように調整
した。
【0019】この無機シートを10×15cmの大きさ
に断裁した後、実験室電気炉において950℃で60分
間燃焼した後取出し、燃焼残渣の端を手で掴み、持ち上
げられるかどうかを調べて形状保存性を評価した。
【0020】無機シートを燃焼させた後の形状保存性
は、燃焼残渣を持ち上げられない場合を「悪い」、持ち
上げられる場合を「良い」、持ち上げて振動を与えても
残渣が崩れて落ちない場合を「非常に良い」で評価し
た。
【0021】比較例1〜3 全無機粉体中のセピオライトの配合割合を0%(比較例
1)、3%(比較例2)及び35%(比較例3)にした
以外は実施例1〜3と同様にして無機シートを作成し、
燃焼後の形状保存性を評価した。
【0022】実施例4〜6 無機粉体として炭酸カルシウムに代えて水酸化アルミニ
ウム(粒子径17μm:昭和電工社製)を使用し、ガラ
ス繊維に代えて合成繊維であるPET(ポリエチレンテ
レフタレート)繊維(直径1.4d×繊維長5mm:ユ
ニチカ社製)を使用した以外は実施例1〜3と同様にし
て無機シートを作成し、形状保存性を評価した。全無機
粉体(水酸化アルミニウムとセピオライトの合計量)中
のセピオライトの含有割合は、7%(実施例4)、14
%(実施例5)及び25%(実施例6)とした。
【0023】比較例4〜6 全無機粉体中のセピオライトの配合割合を0%(比較例
4)、3%(比較例5)及び35%(比較例6)にした
以外は実施例4〜6と同様にして無機シートを作成し、
形状保存性を評価した。実施例及び比較例の測定結果を
表1にまとめて示す。
【0024】
【0025】表1から明かなように、自己焼結性を有す
る含水ケイ酸塩鉱物粉体を全無機粉体に対して5〜30
重量%含有させた無機シートは、無機シートが燃焼した
後の形状保存性が良好である(実施例1〜6参照)のに
対し、全無機粉体中の含水ケイ酸塩鉱物粉体の含有量が
少ないと燃焼後の形状保存性が悪い(比較例1、2、
4、5参照)。また、全無機粉体中の含水ケイ酸塩鉱物
粉体の含有量が多ければ多いほど、シートの燃焼後の形
状保存性は良くなるが、その効果は頭打ちとなる(比較
例3及び6参照)。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、無
機粉体と繊維を主成分とする無機シートにおいて、含水
ケイ酸塩鉱物粉体を全無機粉体に対して5〜30重量%
含有させることによって、燃焼後もシートの形状を保持
している形状保存性の高い無機シートを提供できるとい
う効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大竹 利則 広島県呉市広末広2丁目1番1号 王子製 紙株式会社呉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機粉体と繊維を主成分とし前記無機粉
    体を50重量%以上含有する無機シートにおいて、含水
    ケイ酸塩鉱物粉体を全無機粉体(前記無機粉体と含水ケ
    イ酸塩鉱物粉体との合計量)に対して5〜30重量%含
    有させたことを特徴とする無機シート。
JP20121192A 1992-07-28 1992-07-28 無機シート Pending JPH0649795A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008163508A (ja) * 2006-12-28 2008-07-17 Grandex Co Ltd 不燃紙、含浸紙及び複合紙
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WO2022196372A1 (ja) 2021-03-15 2022-09-22 株式会社ジェイエスピー ポリエチレン系樹脂発泡粒子及びその製造方法
WO2023063258A1 (ja) 2021-10-13 2023-04-20 株式会社ジェイエスピー ポリプロピレン系樹脂発泡粒子

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