JPH0649747A - 織機における自動再運転による経糸切れ防止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 経糸切れに起因した緯糸切れで織機が停止し
た場合に、織機の自動再運転を阻止し、更なる経糸切れ
を防止する。 【構成】 緯糸切れ検知装置が作動し織機の運転を停止
した後、正常に挿入されていない緯糸の除去及び再運転
を行なう織機において、経糸切れ時には緯糸検知装置が
作動しても自動再運転がつかないように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は織機の糸切れ時の自動再
運転の制御方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、織機の自動再運転においては緯糸
が切れたり、或いは緯糸が経糸に絡んだりして、緯糸が
正常に挿入されない場合には、緯糸打ち込み装置と反対
側に設けられた緯糸切れ検知装置で検知し、織機を停止
させて、正常に挿入されていない緯糸を除去し、その後
再運転するように自動化されている。一方、経糸切れの
場合には、経糸切れ検知装置により経糸切れを検知し、
織機を停止し、この場合には切れた経糸を人手でつない
だ後、再運転するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の自動再運転の方
法では、経糸切れ発生時に切れた経糸に緯糸が引っ掛か
り緯糸が正常に挿入されない場合、緯糸切れ検知装置が
経糸切れ検知装置より先に緯糸切れを検知して織機が停
止することがある。この場合、経糸切れが修復されない
まま緯糸切れ検知装置の信号に従って自動再運転操作が
とられる。その結果、経糸が切れた状態で運転が掛けら
れる為、更なる経糸切れが発生することがあり問題にな
っていた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上述の問題点を
解決したもので、緯糸切れ検知装置が正常に挿入されな
い緯糸を検知し織機の運転を停止した後、該緯糸の除去
及び再運転を自動的に行う織機において、経糸切れに起
因した正常に挿入されない緯糸を該緯糸切れ検知装置が
経糸切れ検知装置が経糸切れを検知するより先に検知し
て織機が停止した場合に、該経糸切れ検知装置も経糸切
れを検知して織機の自動再運転を阻止するようにしたこ
とを特徴とする自動再運転による経糸切れ防止方法に関
する。

【０００５】本発明においては緯糸切れ検知装置、及び
経糸切れ検知装置からの信号に基づいて自動再運転を制
御する。この制御において緯糸切れ検知装置により織機
が停止するのは以下の場合である。 （Ａ）経糸切れがなく、緯糸切れ、あるいは緯糸の絡み
等により緯糸が正常に挿入されないで、そのことを緯糸
切れ検知装置が検知した場合。 （Ｂ）経糸切れがあって、緯糸切れ検知装置が経糸切れ
検知装置が経糸切れを検知するより先に経糸切れに起因
した正常に挿入されない緯糸を検知した場合。

【０００６】本発明においては、上記（Ａ）の場合は、
織機が停止後、従来通り正常に挿入されなかった緯糸の
除去及び再運転を自動的に行う。上記（Ｂ）の場合は、
緯糸切れ検知装置の信号により織機が停止するが、この
場合経糸切れ検知装置も経糸切れを検知して、自動再運
転を阻止する信号を送出する。再運転は切れた経糸を人
手でつないだ後、手動でつける。一方、正常に挿入され
ない緯糸は緯糸検知装置により織機が停止後、通常通り
自動的に除去し、再運転に備えるようにする。本発明で
は以上のように制御するので、経糸が切れたままで自動
再運転することを防止することができる。

【発明の効果】本発明は上述の通りであって、経糸切れ
時に緯糸切れ検知装置が先に作動して織機が停止した場
合、切れた経糸が修復されない状態で自動再運動される
ことを防止するので、無駄な経糸切れの発生を防止する
と共に織欠点の減少を図ることができる。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 緯糸切れ検知装置が正常に挿入されない
   緯糸を検知し織機の運転を停止した後、該緯糸の除去及
   び再運転を自動的に行う織機において、経糸切れに起因
   した正常に挿入されない緯糸を該緯糸切れ検知装置が経
   糸切れ検知装置が経糸切れを検知するより先に検知して
   織機が停止した場合に、該経糸切れ検知装置も経糸切れ
   を検知して織機の自動再運転を阻止するようにしたこと
   を特徴とする自動再運転による経糸切れ防止方法