JPH0649695U - 門構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 レール以外の固定構造物がなく、自立及び移
動によって種々開閉の態様を取り得る門構造を構成す
る。 【構成】 レール４上に開口１を遮断する可動柱５をキ
ャスター８で移動可能に配設する。可動柱５は主柱６と
一対の扉体７、７からなる。扉体７は、回動アーム１
０、遮蔽体１１及び下バー１２から構成し、回動アーム
１０の基端部を主柱６の側面に上下方向で回動可能に取
り付ける。遮蔽体１１は回動アーム１０に巻き取り可能
な可撓性のシート状で、下バー１２を重りとして垂下す
る。主柱６の位置、扉体７の上下回動を組み合わせて、
開口１の種々の遮断、開閉態様を実現する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は門や車庫などの出入り口の開口部を遮断するための門構造に関する。

【０００２】

【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】

門や車庫などの出入り口の開口部を遮断するための門構造としては、開き、引 き、折り畳み、回転、上げ下げ、撥ね上げ等種々の方式による扉、鎖やロープの 掛け渡し等が用いられている。これら従来の門構造のうち扉を用いるものにあっ ては扉を取り付けるための柱や枠が、また鎖やロープをもちいるものにあっては これらを掛け渡すための支柱等が設けられる。即ち従来の門構造にあっては、開 口部の地面や基礎に埋設されるレール等以外の位置が固定的な構成要素が存在す る必要がある。このため開口部の開閉はある決まった態様のものとなり変化に乏 しくなる。

【０００３】 本考案はこれら従来の門構造とは異なってレール等の地面や基礎上への固定的 な構成手段、要素がなく、装置の自立及び装置自体の移動によって種々開閉の態 様を取り得る門構造を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係る門構造は上記目的を達成するために、出入り用の開口部を遮断す る門構造において、柱体を、レールやレール溝等のガイド上を開口部の幅方向に 沿って移動可能に設け、上記柱体が少なくとも一側の側面に扉体を備え、かつ下 端に上記ガイド上を移動する手段を設けるものとし、上記扉体が、上記柱体側面 に回動可能に連結するアームと、上縁を該アームに取り付ける遮蔽体からなる構 成としたものである。

【０００５】 本考案に係る門構造は、上記遮蔽体が巻き取りや折り畳みが可能なシート状で ある構成とすることができる

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図１は本考案に係る門構造の 一実施例を示す正面図、図２は図１の平面図、図３は同じく側面図、図４は扉体 を収納した状態の側面図である。

【０００７】 出入り口となる開口１は塀２や立木などによって画定されており、図３、図４ に示すように地面３には移動用のレール４が設けてある。

【０００８】 レール４上には開口１を遮断するためのゲートを構成する可動柱５が移動可能 に配してある。この可動柱５は、角柱状の主柱６と、その両側面に取り付けた一 対の扉体７、７と主柱６の下端に取り付けた複数のキャスター８・・・から構成 してある。キャスター８は、図示の例では２列、各２個合計４個設けてある。ま たキャスターとレールの組み合わせではなく、その他の手段、例えば溝と車輪の 組み合わせなどを採用してもよく、可動柱５を移動させる手段としては図示の例 には限定されない。

【０００９】 主柱６の側面にはそれぞれ溝９が設けてあり、この溝９には扉体７が収納でき るようになっている。なお主柱６の形状、寸法等は図示の例のものには限定され ない。また図示せぬが、主柱６にはポスト、表札、インターホン等を取り付ける ようにしてもよい。

【００１０】 扉体７はそれぞれ、回動アーム１０、遮蔽体１１及び下バー１２から構成して ある。回動アーム１０は、細長い円柱状のもので、その基端部を主柱６の溝９の 上端位置に適宜の手段により上下方向で回動可能に取り付けてある。遮蔽体１１ は、回動アーム１０に巻き取り可能な可撓性のシート状で、上縁を回動アーム１ ０に取り付けるとともに、下縁に下バー１２を取り付け、下バー１２をいわば重 りとして垂下するようにしてある。なお本実施例では遮蔽体１１をメッシュ状の ものとしてあるが、その他の構成、構造のものであってもよい。また材質は、合 成樹脂、金属、布等種々採用できる。

【００１１】 下バー１２は、回動アーム１０よりも細径の円柱状のもので、遮蔽体１１の回 動アーム１０への巻き取り、回動アーム１０からの巻き出しに伴って溝９内を上 下に移動する。図示せぬが、この下バー１２の移動のために、溝９の内側面に下 バー１２の基端部と係合するガイド溝を設けるとよい。また下バー１２にはスト ッパー１３も設けてある。勿論この扉体７は、主柱６の一側にのみ設けるように することも可能である。

【００１２】 なお以上の説明では遮蔽体１１を単に回動アーム１０に巻き取るとしているが 、これは回動アーム１０の外周に巻き付けるようにしても、また回動アーム１０ を中空体としてその内側に巻き取るようにしてもいずれでもよいことを意味する 。

【００１３】 次に図５ないし図７により本実施例の門構造の使用態様を説明する。図５は門 の内外を遮断する場合である。この場合、主柱６を開口１の中央に位置させ、一 対の扉体７を両方とも上方へ回動させて開口１を塞いでしまう。図６は門を開け た状態である。この場合、主柱６を開口１の中央に位置させることが図５と同様 であるが、扉体７を両方とも主柱６の溝９内に収納し、主柱６の両側で開口１を 開ける。勿論、一方の扉体７のみを主柱６に収納し、主柱６の片側でのみ開口１ を開けるようにすることも可能である。その場合、主柱６の位置を開口１の中央 としなくてもよい。図７は門を開け、車等の通行を許すようにした状態である。 この場合、主柱６を開口１の一方側へ寄せて開口１を大きく開き、車１４等が通 過できるようにする。

【００１４】 図８は本考案の第２実施例を示す図３相当の側面図である。本実施例は主柱６ の側面に設ける溝９の上下端に水平溝１５、１６を設け、全体としてを図示のよ うにコ字状に形成したものである。このように形成すると、図示のように扉体７ 全体を開口１の内側方向へ水平に回動させ、遮蔽体１１を巻き取らなくても主柱 ６の横で開口１を開けることができ、また閉めることも簡単に行なえる。さらに 、この例のように構成すると遮蔽体１１には巻き取りできないような材質のもの であっても採用できる。ただしその場合には、巻き取り収納はできなくなるので 、溝９は設けなくてもよい。また図８中に矢印Ｘで示す部分も溝９、１５、１６ と同じ深さに凹ませるようにしてもよい。このようにすると扉体７を内側へ回動 させたときに遮蔽体１１がＸで示した部分に当たらなくなる。

【００１５】

【考案の効果】

請求項１に係る門構造は以上説明してきたように、側面に扉体を備え、下端に 移動用の回転体を設けた柱体を、開口部の幅方向に沿って移動可能に設け、扉体 を柱体側面に回動可能に連結するアームと、上縁をアームに取り付ける遮蔽体か ら構成したので、自立及び位置移動が可能になり、色々な遮断、開閉態様を取り 得るようになるという効果がある。

【００１６】 請求項２に係る門構造は、遮蔽体が巻き取りや折り畳みが可能なシート状のも のとしたので、遮断、開閉態様に応じて遮蔽体を柱体にコンパクトに収納できる ようになるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る門構造の一実施例を示す正面図で
ある。

【図２】図１の門の平面図である。

【図３】図１の門の側面図である。

【図４】図４は扉体を収納した状態の側面図である。

【図５】本実施例の門構造の使用態様を示す正面図であ
る。

【図６】本実施例の門構造の使用態様を示す正面図であ
る。

【図７】本実施例の門構造の使用態様を示す正面図であ
る。

【図８】図８は本考案の第２実施例を示す側面図であ
る。

【符号の説明】

１ 出入り口開口 ４ レール ５ 可動柱 ６ 主柱 ７ 扉体 ８ キャスター ９ 溝 １０ 回動アーム １１ 遮蔽体 １２ 下バー １５、１６ 水平溝

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 出入り用の開口部を遮断する以下の要件
   からなる門構造。 （イ）柱体を、レールやレール溝等のガイド上を開口部
   の幅方向に沿って移動可能に設ける。 （ロ）上記柱体は、少なくとも一側の側面に扉体を備
   え、下端に上記ガイド上を移動する手段を設ける。 （ハ）上記扉体は、上記柱体側面に回動可能に連結する
   アームと、上縁を該アームに取り付ける遮蔽体からな
   る。
2. 【請求項２】 上記遮蔽体が巻き取りや折り畳みが可能
   なシート状であることを特徴とする請求項１の門構造。