JPS5834959Y2 - 開き戸を備えた伸縮門扉 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は開き戸を備えた伸縮門扉に関するものである。

従来、横桟がパンダグラフ状に伸縮する伸縮門扉は機構
が複雑であり、わずかな開閉においても全ての部分が可
動すると共に重量が重いために、操作性が悪く、又、耐
久性も低くガタつきを生じやすいものであった。

本考案はか・る欠点に鑑み鋭意工夫の結果、伸縮門扉の
端部に開き戸を取着することにより、人の出入りの際に
は開き戸を開閉するだけで、伸縮門扉までを開閉しなく
てよい、上述の欠点を解消した門扉の作製に成功し、本
考案を完成するに至ったのである。

以下図面を参照しながら本考案の一実施例について説明
する。

図面においてＡは門扉本体、Ｂは門柱である。

門扉本体Ａは金属、合成樹脂、木材、無機質材料及びこ
れらの複合材等から作製されており、伸縮部１と開き声
部２とからなる。

伸縮部１はパンダグラフ状横桟１１とジグザグ状横桟１
１′と両横桟１１．１１’間に適宜間隔をおいて設けら
れた複数本の縦桟１２，１２・・・・・・とからなり、
パンダグラフ状横桟１１は同長の二本の横桟部材１３が
中央で軸１４にまり回動自在に軸着されて一組の伸縮部
材１５となされ、該伸縮部材１５の横桟部材１３の端部
が隣接する伸縮部材１５の横桟部材１３の端部をピン１
６により回動自在に軸着されることにより構成されてい
る。

なお、パンダグラフ状横桟１１の後述の開き声部２が軸
着される側の端部の伸縮部材は通常の長さの横桟部材１
３′と該横桟部材１３のほぼ半分の長さの横桟部材１３
′とからなると共に横桟部材１３′の端部と横桟部材１
３の中央とが軸１４により軸着された伸縮部材１５′と
なされており、門柱Ｂに連結される側の端部はかかる伸
縮部材１５′となされていてもよいし、あるいは二本の
短かい横桟部材１３．１３’の端部が軸１４により軸着
された伸縮部材１５“となされていてもよい。

又、ジグザグ状横桟１１′は複数の横桟部材１３゜１３
・・・・・・の隣接する端部がピン１６により回動自在
に軸着されて構成されている。

縦桟１２はパンダグラフ状横桟１１が水平に伸縮する場
合、−組の伸縮部材１５の相対向する上下の横桟部材１
３．１３間にさしわたされている。

又、伸縮部１の端部は通常はひじ金１７を介して門柱Ｂ
に取着されているが、ひじ金１７を省略し軸１４を介し
て、直接取着してもよい。

開き声部２は横桟２１及び縦桟２２とからなり、伸縮部
１の伸縮部材１５′の一端に軸２３により水平方向に回
転自在に軸着されている。

又、開き声部２の横桟２１は伸縮部１の横桟部材とほぼ
同長となされて少くとも人が出入りしうる程度の幅を有
している。

３は車輪状支持体である。

該車輪状支持体３は門扉本体Ａの重量を支えると共に、
伸縮部１の伸縮方向を規制するものであり、伸縮部１の
底部の適宜個所に軸１４を介して回動自在に軸着された
台車３１に回転自在に軸着され、地面に敷設されたレー
ル３２上に載置されている。

なお、車輪状支持体３の代りに、伸縮部１の底部に棒状
の支持体を突出させ、該支持体を地面に掘られた溝に沿
って摺動自在としてもよいし、門扉本体Ａが比較的軽量
の場合は支持体を設けなくてもよい。

門柱Ｂは金属、合成樹脂、木材、無機質材料及びこれら
の複合材等から作製されており、通常は一対の門柱Ｂ、
Ｂが適宜間隔で建植されている。

なお門柱Ｂの断面形状は矩形、円形、多角形等特に限定
しない。

本考案開き戸を備えた伸縮門扉は上述の如き構成であり
、閉門時には第２図の如き状態であり、人が出入りする
際には第３図の如く開き声部のみを開閉すればよく、自
動車等が出入りする際には第４図の如く、伸縮部まで開
閉すればよい。

以上詳述した如く本考案開き戸を備えた伸縮門扉は、水
平方向に伸縮自在となされた伸縮部の一端に水平方向に
回転自在となされた少くとも人が出入りしうる程度の幅
を有する開き声部が回転自在に軸着されているので、人
か゛出入りする際には伸縮部は閉じた状態のまま開き声
部のみを開閉すればよく、開閉の際の労力が軽減される
と共に伸縮部の開閉回数が減り、門扉の耐久性が向上す
ると共に、自動車等が出入りする際には伸縮部まで開閉
すればよく、自動車等の出入りに何ら支障をきたさない
。

また本考案においては伸縮部の上下の横桟がパンタグラ
フ状ないし、ジグザグ状に接続されているので水平方向
の伸縮が円滑に行なえると共に、強度的に優れている。

さらに本考案においてはパンタグラフ状横桟の伸縮部材
の開き声部側の端部の伸縮部材のうち、開き声部が軸着
されていない側の横桟部材がほぼ半分の長さとなされて
いるので、開き声部が安定して支持されると共に、門扉
の開閉時に該横桟部材が突設せず、通行の妨げにならな
いと共に全開時に開き声部の折り畳みの妨げになること
もない さらに又、本考案においては開き声部が伸縮部の一本の
横桟部材の端部に軸着されているので、門扉の全開時に
開き声部を伸縮部の一部として伸縮部といっしょに折り
畳むことができ、全開時の開口幅を広く保ち、自動車等
の出入りの際に開き声部か゛じやまになることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図〜第４
図は同開閉状態を示す説明図である。 Ａ・・・・・・門扉本体、Ｂ・・・・・・門柱、１・・
・・・・伸縮部、１１・・・・・・パンタグラフ状横桟
、１１′・・・・・・ジグザグ状横桟、１２・・・・・
・縦桟、１３．１３’・・・・・・横桟部材、１４・・
・・・・軸、１５．１５’、 １５″・・・・・・伸縮
部材、１６・・・・・・ピン、１７・・・・・・ひじ金
、２・・・・・・開き声部、２１・・・・・・横桟、２
２・・・・・・縦桟、２３・・・・・・軸、３・・・・
・・車輪状支持体、３１・・・・・・台車、３２・・・
・・・レール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜間隔をおいて建植された一対の門柱Ｂ、Ｂ間に門扉
   本体Ａが取着され、門扉本体Ａは、適宜間隔をおいて設
   けられた縦桟１２，１２．・・・・・・と縦桟１２゜１
   ２・・・・・・の下端にパンタグラフ状に接続された横
   桟１１と縦桟１２，１２・・・・・・の上端にジグザグ
   状に接続された横桟１１′により横方向に伸縮自在とな
   された伸縮部１と、該伸縮部１の一端に軸着されて水平
   方向に回転自在となされた開き声部２とからなり、伸縮
   部１はパンタグラフ状横桟１１が水平に伸縮されると共
   に、複数の伸縮部材１５にて構成され、中央の伸縮部材
   １５は同長の二本の横桟部材１３．１３が中央で軸１４
   により回動自在に軸着されており、開き声部２側の端部
   の伸縮部材１５′は一本の横桟部材１３と、該一本の横
   桟部材１３のほぼ半分の長さの横桟部材１３′とからな
   ると共に、はぼ半分の長さの横桟部材１３′の端部と一
   本の横桟部材１３の中央とが軸１４により回動自在に軸
   着され、一本の横桟部材１３の端部に開き声部２が軸着
   されており、開き声部２は横桟２１が伸縮部１の横桟部
   材１３とほぼ同長となされて少くとも人が出入りしうる
   程度の幅を有しており、伸縮部１の他端が門柱Ｂに連結
   されてなる開き戸を備えた伸縮門扉。