JPH0649694A - 電気メッキ処理用ラック及びそれを用いた電気メッキ処理方法 - Google Patents

電気メッキ処理用ラック及びそれを用いた電気メッキ処理方法

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JPH0649694A
JPH0649694A JP20270192A JP20270192A JPH0649694A JP H0649694 A JPH0649694 A JP H0649694A JP 20270192 A JP20270192 A JP 20270192A JP 20270192 A JP20270192 A JP 20270192A JP H0649694 A JPH0649694 A JP H0649694A
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Kazunobu Ishikawa
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ISHIKAWA GIKEN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 通電部に付着した余剰メッキ皮膜を簡単に取
り除くことができる電気メッキ処理用ラック、及びそれ
を用いた電気メッキ処理方法を提供すること。 【構成】 ワークを支持する通電部に導電性のキャップ
を着脱可能に取り付けるか、あるいは破壊容易な導電性
の被覆層を形成させるという技術的手段を採用した。 【効果】 通電キャップを交換するか、あるいは導電性
被覆層を破壊するだけで簡単に余剰メッキ皮膜を通電部
から除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワークを保持するラッ
ク枝骨に付着した余剰メッキ皮膜を簡易に取り除くこと
ができる電気メッキ処理用ラック、及びそれを用いた電
気メッキ処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属表面処理としての電気メッキ処理
は、外部電源を用い電気化学的作用によって、メッキ浴
中の金属イオンを陰極(被処理素材)に析出させ、被処
理素材(ワーク)表面にメッキ皮膜を形成せしめる技術
であり、かかる処理を施すことにより、ワークにおける
外観、表面硬さ、変色腐食に対する抵抗等を改善するこ
とができる。その他にも、磨耗した部品の再生、規格に
満たない部品の寸法調整のためにも当メッキ処理が施さ
れる。
【0003】この電気メッキ処理において、ラック(引
掛け、又はジグ)はメッキ処理の全工程に亙って確実に
ワークを保持し、電極とワークとを確実に通電させるた
めの保持具であり、それ自体が作業能率およびメッキの
品質に影響を及ぼすものである。通常、ラック本体には
耐薬品性、密着力に優れた合成樹脂等がコーティングさ
れており、ラック本体が各種薬品により侵されることを
防ぐと同時に、メッキ浴と絶縁を図り、ラック本体に余
分なメッキ皮膜が付着することによる不経済性に対処し
ている。ただし、ワークと直接接触することにより通電
を果たすラック枝骨におけるワークとの接点部周辺にお
いては、この絶縁コーティングは許されず、絶縁コーテ
ィングされていない枝骨の通電部分(以後、単に通電部
と呼ぶ)に関しては、ワークと同様に不本意にもメッキ
金属が付着したのである。
【0004】一回のメッキ処理による上記通電部への電
着皮膜は薄いものであり、二回目のメッキ処理における
ワークの確実保持、或いは確実通電などに対する影響は
僅少である。しかし、メッキ処理が数多く繰り返される
ことにより、この通電部には多層の皮膜が電着され、こ
れが次第に肥大していき、最後には、ワークの確実保持
にも支障をきたすこととなった。このため、従来におい
ては適当な時期に、通電部のメッキ皮膜を、ペンチ等を
使って手作業で刮ぎ落としていたのである。しかし、前
述したように密着性、表面硬さの改善等を旨とする当該
メッキ皮膜を刮ぎ落とす作業は容易でなく大変手間のか
かる作業であった。更に、ラックは大抵の場合、作業能
率の向上のために多数のワークを保持する構成になって
おり、枝骨を多数有し、この枝骨におけるの通電部ひと
つひとつに対する上記手作業は至極面倒なものであっ
た。
【0005】
【解決すべき技術的課題】本発明は、従来の電気メッキ
用ラックに上記のような問題点があることに鑑みてなさ
れたもので、ラックに付着した余剰メッキ皮膜の除去が
簡易にできる電気メッキ処理用ラックを提供することを
技術的課題とするものである。
【0006】また、本発明の他の技術的課題は、上記電
気メッキ処理用ラックを利用することにより経済的に、
しかも能率的に電気メッキ処理を行える新方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題解決のために採用した手段】本発明者が上記技術
的課題を解決するために採用した手段は次の通りであ
る。即ち、陰極棒と接続することにより通電する主骨
と、複数のワークを保持し、且つ当該ワークへ通電する
枝骨からなり、当該枝骨における通電部を除き絶縁コー
ティングされている電気メッキ処理用ラックにおいて、
前記通電部に導電性の通電キャップを着脱可能に取付け
るか、或いは破壊容易な導電性の被覆層を形成させるこ
とにより、前記通電キャップを交換するか、或いは前記
被覆層を破壊して、ラックに付着した余剰メッキ皮膜を
除去するという手段である。
【0008】また、本発明は、ラックの枝骨における通
電部に導電性の通電キャップを着脱可能に取り付ける工
程、或いは当該通電部に破壊容易な導電性の被覆層を形
成する工程を施した後に、ワークをメッキ浴に浸漬して
メッキ皮膜を生成させる本処理工程を施し、本処理工程
によりラックに付着した余剰メッキ皮膜を、前記通電キ
ャップを交換するか、或いは被覆層を破壊することによ
り除去する工程を施すという手段を採用して上記技術的
課題を解決したのである。
【0009】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を説明する。
なお、図1は本発明実施例の電気メッキ処理用ラックの
全体斜視図、図2および図3は本実施例ラックにおける
ワークを保持する部分を拡大した部分斜視図、図4はワ
ーク(眼鏡フレーム)を保持した状態を示す部分斜視
図、および図5は実施例ラックの通電部分の拡大斜視図
である。
【0010】図1中、符号1で指示するものは本実施例
ラックの骨組みとなる主骨であり、後述する枝骨2が多
数周設するリング状横骨1a・1aと、それらを立体的
に支持する棒状縦骨1b・1b…とから構成され、陰極
棒からの電気を前記枝骨2へ導く。また、後述する通電
部21を除き、当該主骨1および枝骨2には、耐薬品
性、密着力に優れた合成樹脂からなる絶縁コーティング
が施されている。なお、図1において、上下のリング状
横骨1a・1aにはそれぞれ、一対の枝骨2・2のみ図
示しており、周設される他の枝骨2についてはこれを図
示しない。
【0011】図中、符号2で指示するものは前記の枝骨
であり、前述した絶縁コーティングされていない通電部
21をその先端部分に有しており、且つ適当な弾性を持
つことにより、ワークの確実な保持および通電を果た
す。本実施例においては図4に示すごとく眼鏡フレーム
をワークとしており、一対となる2本の枝骨2・2がそ
れぞれ、パッド箱31・31に外側に付勢される状態で
挿嵌され、当該眼鏡フレームが保持されるのである。
【0012】図中、符号4で指示するものは、ステンレ
ス鋼のごとき適当な硬度を有する導電性の通電キャップ
であり、絶縁コーティングされていない通電部21に脱
着可能に被嵌される。ワーク(眼鏡フレーム)は、通電
部21に被嵌された当該通電キャップ4を介在した状態
でラックに保持され通電されるのである。
【0013】次に、本発明実施例の電気メッキ処理用ラ
ックを使用した電気メッキ処理方法について説明する。
【0014】従来の一般的な電気メッキ処理は大きく3
つの工程に分けられる。ラックへ多数のワークを仕掛
け、脱脂、さび取り、エッチング等をする前処理工程、
ワークをメッキ浴に浸漬して通電し皮膜を生成させる本
処理工程、そしてワークの水洗い、乾燥、必要に応じて
変色防止処理等を行なう後処理工程である。
【0015】本発明においては、まず、上記の前処理工
程であるラックへのワーク仕掛け作業の前に、前記通電
部21に通電キャップ4を冠着する作業を行なう。この
後は従来通り、前処理、本処理、後処理工程を経て、製
品が仕上がっていくのであるが、これらのメッキ処理工
程により、ワークのみならず前記通電部21を被覆する
通電キャップ4表面にも余分なメッキ皮膜が電着されて
しまう。しかし、余剰メッキ皮膜が付着した通電キャッ
プ4を通電部21から取外すと、通電部21は清浄なま
まであるので、通電キャップを交換すれば、更にメッキ
加工を続行することが可能になるのである。
【0016】本発明の具体例である実施例は概ね上記の
ように構成されるが、本発明は前述の実施例に限定され
るものではなく、「特許請求の範囲」の記載内において
種々の変更が可能である。
【0017】例えば、上記実施例においては、予め通電
キャップ4を用意しておき、これを通電部21に冠着し
ていたが、この通電キャップ4に代えて、次のようにし
ても良い。即ち、通電部21に例えば鉛のごとき低硬度
導電体、低融点の導電体や脆性導電体等により被覆層5
を通電部21に被覆形成させるのである。この場合の電
気メッキ処理方法としては上述したようにラックへのワ
ーク仕掛け作業前に、例えば電気メッキ処理によって被
覆層5を通電部21に直接被覆させる処理を行い、そし
て、前処理、本処理、後処理工程のあとの余剰メッキ皮
膜除去作業は、低硬度、低融点等の属性を有する導電体
からなる被覆層5を破壊することにより行なうのであ
る。なお、ここにいう「被覆層の破壊」とは、加熱によ
る被覆層の溶融も含むものである。また、前記の被覆層
5の形成工程は、当該除去作業を施した場合に次の電気
メッキ加工時に、これを行なう。
【0018】
【本発明の効果】以上、実施例をもって説明したとお
り、本発明の電気メッキ処理用ラックにおいては、ワー
クとの接点部であるラック通電部に、簡単に取り外すこ
とが可能な導電性の通電キャップを冠着することで、通
電部への余剰メッキ皮膜の付着を阻止するとともに、通
電キャップの取り外しにより、余剰メッキ皮膜をラック
から簡単に除去できる。したがって、当該通電キャップ
を交換するという簡単な作業だけで、続けて電気メッキ
加工を行なうことができるのである。このことにより余
分なメッキ皮膜をペンチ等を使って刮ぎ落としていた従
来の作業に比して、除去作業が格段に軽減するのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例における電気メッキ処理用ラック
の全体斜視図である。
【図2】本発明実施例ラックにおけるワーク保持部分を
拡大した部分斜視図である。
【図3】本発明実施例ラックにおけるワーク保持部分を
拡大した部分斜視図である。
【図4】本発明実施例ラックにおいてワークを保持した
状態を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明実施例ラックにおける通電部周辺の拡大
斜視図である。
【符号の説明】
1 主骨 1a リング状横骨 1b 棒状縦骨 2 枝骨 21 通電部 3 ワーク 4 通電キャップ 5 被覆層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極棒と接続することにより通電する主
    骨1と、複数のワーク3を保持し、且つ当該ワーク3へ
    通電する枝骨2から構成され、当該枝骨2における通電
    部21を除き絶縁コーティングされている電気メッキ処
    理用ラックにおいて、 前記通電部21に導電性の通電キャップ4を着脱可能に
    取付けて通電部21への余剰メッキ皮膜の付着を阻止
    し、当該通電キャップ4を交換することにより、余剰メ
    ッキ皮膜を除去可能にしたことを特徴とする電気メッキ
    処理用ラック。
  2. 【請求項2】 陰極棒と接続することにより通電する主
    骨1と、複数のワーク3を保持し、且つ当該ワーク3へ
    通電する枝骨2から構成され、当該枝骨2における通電
    部21を除き絶縁コーティングされている電気メッキ処
    理用ラックにおいて、 前記通電部21に破壊容易な導電性の被覆層5を形成
    し、当該被覆層5に付着した余剰メッキ皮膜を、前記被
    覆層5を破壊することにより除去可能にしたことを特徴
    とする電気メッキ処理用ラック。
  3. 【請求項3】 複数のワーク3を保持し、且つ当該ワー
    ク3へ通電する電気メッキ処理用ラックを使用する電気
    メッキ処理において、 ラックの枝骨2における通電部21に導電性の通電キャ
    ップ4を取り付ける工程、ワーク3をメッキ浴に浸漬し
    てメッキ皮膜を生成させる本処理工程、及びラックに付
    着した余剰メッキ皮膜を前記通電キャップ4を交換する
    ことにより除去する工程を逐次的に施すことを特徴とす
    る電気メッキ処理方法。
  4. 【請求項4】 複数のワーク3を保持し、且つ当該ワー
    ク3へ通電する電気メッキ処理用ラックを使用する電気
    メッキ処理において、 ラックの枝骨2における通電部21に破壊容易な導電性
    の被覆層5を形成させる工程、ワーク3をメッキ浴に浸
    漬してメッキ皮膜を生成させる本処理工程、及びラック
    に付着した余剰メッキ皮膜を前記被覆層5を破壊するこ
    とにより除去する工程を逐次的に施すことを特徴とする
    電気メッキ処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011106016A (ja) * 2009-11-20 2011-06-02 Gastar Corp 被塗装物の搬送用保持具およびその装着構造
KR102428851B1 (ko) * 2022-05-18 2022-08-04 손규태 부스바의 전기도금장치

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