JPS5938304B2 - 無電解メツキ装置 - Google Patents

無電解メツキ装置

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JPS5938304B2
JPS5938304B2 JP11711780A JP11711780A JPS5938304B2 JP S5938304 B2 JPS5938304 B2 JP S5938304B2 JP 11711780 A JP11711780 A JP 11711780A JP 11711780 A JP11711780 A JP 11711780A JP S5938304 B2 JPS5938304 B2 JP S5938304B2
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JP
Japan
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plating
electrode
electroless plating
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electrode rods
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JP11711780A
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博 平野
壮一 日野原
徳修 百瀬
健治 青柳
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、無電解メッキ装置の改良に関するものであ
る。
一般に、無電解メッキ装置は、鉄製品および銅、銅合金
(真ちゆう、リン青銅)製品を無電解ニッケルメッキす
るのに適している。
この種の無電解メッキ装置では、鉄以外の銅、銅合金製
品を無電解ニッケルメッキする場合、初期のメッキ反応
が早いか遅いかでメッキの良否が決定される。
このため、従来においては、メッキをする品物の中へ反
応物として鉄材を混入させたり、品物へ鉄材を接触させ
ることによつて初期メッキ反応を早め、均一電着性や均
一被覆性の不良を防止していた。第1図は、従来の銅、
銅合金製品を無電解ニッケルメッキする場合の具体例を
示すもので、参照符号10はメッキ槽、12は絶縁材か
らなる内メッキ槽を示し、この内メッキ槽12内にメッ
キをする品物14を適宜の鉄材16と共に金網籠18に
入れて収容させたものである。
しかしながら、この場合、反応物として鉄材16を入れ
ても、メッキする品物14が750C〜900C位まで
加熱しないと反応しないため、その間(約3〜5sec
)品物14には急速に酸化被膜が生じて無メッキ状態や
密着不良によるメツキ斑を生じる欠点がある。また、品
物14は、一度無メツキ状態になると、再処理をしなけ
れば再メツキが不可能であり、たとえ再メツキをしても
光沢が不均一(90%以上)となる場合が多い。一方、
メツキする品物14の中に入れる反応物としての鉄材1
6は、前処理が必要であり、そのための処理作業が面倒
であり、この場合一度に多量の鉄材16を前処理してお
くと錆を生じて使用できなくなるため、鉄材16の前処
理作業効率が著しく悪化する難点がある。また、この鉄
材16は、一度使用するとメツキされてしまい、メツキ
の無駄を生ずるばかりでなく、メツキ反応物としてその
まま再使用すると、反応速度が遅くなり、効率の低下と
共にメツキ不良の原因となる。そこで、メツキされた鉄
材16を当初と同じ条件で使用するには、塩酸エツチン
グ処理を施す必要があるため、メツキされた鉄材の再使
用は殆んど困難である。しかも、メツキ処理後、品物1
4の中へ混入した鉄材16を選別する作業も必要とし、
作業効率を極めて低下させている。また、メツキの密着
性を改善する手段として、例えば、第2図に示すように
、内メツキ槽12内に収容された金網籠18中の品物1
4に対し電極棒20を挿入配置し、メツキ槽10を1電
極とすると共に前記電極棒20をO電極に保持して両電
極間に直流の電圧10V1電流60〜100Aを短時間
加え、初期のメツキ反応を良くする方法が提案されてい
る。しかしながら、この種の方式によれば、消費電力が
大きく、また大電流のために槽の破壊等の危険がある。
さらに、取扱い電流が大きいために、電極棒20が直接
品物14に触れると、品物14に焦げが生じたり溶解す
る等の恐れがある。そこで、本発明者等は、前述した従
来の無電解メツキ装置の問題点を全て克服すべく種々検
討並びに試作を重ねた結果、メツキ槽内に絶縁材からな
る内メツキ槽を配設し、この内メツキ槽内にメツキ液を
充填すると共にメツキ用品物を金網籠に入れて収容した
無電解メツキ装置において、一対の電極棒を設け、これ
ら電極棒の一方をO極に保持すると共に他方の電極棒を
4極に保持し、e極側の電極棒を内メツキ槽内の品物に
接触させると共に4極側の電極棒を品物から離反させか
ブ9極側の電極棒との極間距離を所定距離保持し、初期
メツキ時において前記電極棒間に直流の電圧約10、電
流約6Aを短時間(3〜5sec)流すことにより、内
メツキ槽は一時的に電気メツキと同じ現象を生じて品物
のメツキ反応が促進され、前記問題点を一挙に解消し得
ることを突き止めた。
従つて、本発明の目的は、メツキの密着不良や無メ゛7
キ状態によるメツキの斑を防止して高品質のメツキ製品
を得ることができ、メツキ作業の簡易化と共に作業性の
向上を図り、経済性に優れメツキのコスト低減を達成し
得る無電解メツキ装置を提供するにある。前記の目的を
達成するため、本発明においては、メツキ槽内に絶縁材
からなる内メツキ槽を配設し、この内メツキ槽内にメツ
キ液を充填すると共にメツキ用品物を収容してなる無電
解メツキ装置において、前記内メツキ槽内に一対の電極
棒を挿脱自在に配置し、一方の電極棒をe極に保持して
これを品物に接触するよう位置決めし、他方の電極棒を
4極に保持してこれを品物から離反させると共に前記一
方の電極棒との極間距離を所定距離保持するよう位置決
めし、前記電極棒間に短時間一定の直流電圧と電流とを
供給するよう構成することを特徴とする。
前記の無電解メツキ装置において、一対の電極棒は、長
短2本のステンレス鋼を適宜絶縁して部分的に導電部を
形成する構成とし、これらの電極棒を絶縁状態に隣接配
置すれば好適である。
この場合、e極側の電極棒の導電部の表面積を約4φ×
2Crf1とし、4極側の電極棒の表面積を約4φ×5
U帖し、両電極棒の導電部間の極間距離を約15〜20
?に設定すれば好適である。また、初期メツキ時に両電
極棒間には直流の電圧約10〜15V1電流約6〜10
Aを3〜5sec流すよう構成すれば最も効果的である
。次に、本発明に係る無電解メツキ装置の実施例につき
添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
第3図は、本発明の無電解メツキ装置の一実施例を示す
もので、メツキ槽10と内メツキ槽12とを備え、内メ
ツキ槽12内に品物14を入れた金網籠18を収容した
基本的構成は、第1図に示す従来の無電解メツキ装置と
全く同様である。
本実施例においては、前記内メツキ槽12内に収容した
金網籠18の品物14に対して一対の電極棒22,24
を挿入配置することを特徴とする。これらの電極棒22
,24は、一方の電極棒22をe極にすると共に他方の
電極棒24を1極に保持し、e極側の電極棒22の導電
部22aを品物14に接触するよう位置決めし、4極側
の電極棒24の導電部24aを品物14より離間させる
と共にメツキ液中に浸漬されるよう位置決めする。なお
、前記電極棒22,24は、一般に第4図に示すように
、夫々絶縁26を施した長短2本の長さ11,12から
なるステンレス鋼で構成し、両電極棒22,24の導電
部22a,24aの極間距離1はe極側の電極棒22を
品物14に接触させた時1極側の電極棒24の導電部2
4aが品物14に接触しない間隔とする。この場合、前
記極間距離1が長いと無駄な電流を必要とし、また極間
距離1が短いと品物14に接触し易くなり、品物14を
通じて電極間の短絡を生じる恐れがある。また、e極側
の電極棒22の導電部22aの表面積が大きいと、電流
の無駄および電極棒22に付着するメツキの無駄を生じ
る。このような観点から、電極棒22,24の設計につ
き種々検討を重ねた結果、内メツキ槽12の全容積を幅
100cm×横44α高さ40CrI1と設定し、15
0desi1の品物14を取扱う場合、O極の電極棒2
2の導電部22aに約4φ×2?の表面積とし、1極の
電極棒24の導電部24aは約4φ×5(5)表面積と
し、極間距離1を約15C711〜20CWLに設定し
、両電極棒22,24に直流の電圧10V、電流6.0
Aを3〜5sec通電することにより、メツキ状態が最
も良好であることが確認された。なお、通電に際し、4
極とe極とを逆にすると、品物14にメツキが付着せず
かつ密着不良の原因となるので注意を要する。
また、4極側の電極棒24の導電部24aの表面積は、
前記設定値以下とすればメツキ使用可能回数が減少し、
また前記設定値以上とすれば電力の無駄を生じ、特に電
流が多く流れることにより品物14が損傷する恐れがあ
る。
前述した構成からなる本発明に係る無電解メツキ装置は
、電極棒22,24に対し夫々所定の極性を保持して両
極間に電流を強制的に短時間(3〜5sec)流すこと
により、内メツキ槽12内は一時的に電気メツキと同じ
現象を生じ、電極棒22,24と品物14との間で化学
反応を短時間に生起し、メツキ反応が促進される。
このため、品物14は所定の温度に温められる前にメツ
キが付着し、品物14が酸化されてメツキ斑を生じるこ
とはなくなる。従つて、電極棒22,24に対する通電
後は、電極棒22,24を内メツキ槽12から引き出せ
ば、以後無電解メツキとなり、メツキが品物14に均一
に付着する。なお、電極棒22,24を1分間以上メツ
キ液中に浸漬しておくと、電力が無駄となると共に電気
メツキと同様になり、品物14は無光沢およびメツキ厚
の不均一を生じるので注意する必要がある。本発明装置
において、電極棒22,24の直流電源としては、商用
電源の入力により、直流出力電圧10〜15V1出力電
流6〜10Aの特性を有する出力の可調整な単相全波整
流器28が好適に使用される。
また、電極棒22,24に直流の電圧10V、電流6A
を通電してメツキを行うと、900〜1,000回(約
10日間)のメツキを行つた後、電極棒22,24を硝
酸エツチング処理で洗浄することにより、電極棒22,
24の再使用が可能となる。
この場合、電極棒22,24の毎回の使用時間を短縮す
ることにより、電極捧22,24の使用回数を増大する
ことができる。さらに、本発明においては、メツキの種
類やメツキ槽の容量等によつて、電極棒22,24の材
質、太さ、形状.長さ(11,12)、導電部の表面積
の変更が可能であるが、特にステンレス以外の材質を使
用した場合、4極側の電極棒24の導電部24aの溶解
が激しく、このため電極棒の交換を多く必要としたり、
電極棒の洗浄回数を多くする必要があり、メツキのコス
トが増大する。
前述した実施例から明らかなように、本発明に係る無電
解メツキ装置によれば、次のような多くの優れた効果を
実現することができる。1初期のメツキ反応が短時間に
斑なく起り、メツキが均一に付着し密着性が良好で、メ
ツキ製品の大幅な品質向上を図ることができる。
2従来のように反応物として入れる鉄材の前処理や最後
の選別作業が不要となり、作業効率が向上すると共にメ
ツキのコスト低減を達成できる。
3電極棒は出し入れ可能に構成しておくことにより作業
性が向上し、またメツキ槽の近くに電極棒保管用の絶縁
パイプを置くことにより電極棒の保守管理も容易となる
〇以上、本発明の好適な実施例について説明したが、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種種の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の無電解メツキ装置の一例を示すメツキ槽
の断面説明図、第2図は改良された従来の無電解メツキ
装置のメツキ槽の断面説明図、第3図は本発明に係る無
電解メツキ装置の実施例を示すメツキ槽の断面説明図、
第4図は第3図に示すメツキ槽に投入する電極体の拡大
側面図である。 10・・・・・・メツキ槽、12・・・・・・内メツキ
槽、14・・・・・・品物、16・・・・・・鉄材、1
8・・・・・・金網籠、20・・・・・・電極棒、22
・・・・・・電極棒(e極)、24・・・・・・電極棒
(1極)、26・・・・・・絶縁、28・・・・・・整
流器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メッキ槽内に絶縁材からなる内メッキ槽を配設し、
    この内メッキ槽内にメッキ液を充填すると共にメッキ用
    品物を収容してなる無電解メッキ装置において、前記内
    メッキ槽内に一対の電極棒を挿脱自在に配置し、一方の
    電極棒を■極に保持してこれを品物に接触するよう位置
    決めし、他方の電極棒を■極に保持してこれを品物から
    離反させると共に前記一方の電極棒との極間距離を所定
    距離保持するよう位置決めし、前記電極棒間に短時間一
    定の直流電圧と電流とを供給するよう構成することを特
    徴とする無電解メッキ装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の無電解メッキ装置にお
    いて、一対の電極棒は、長短2本のステンレス鋼を適宜
    絶縁して部分的に導電部を形成したものからなり、これ
    らの電極棒を絶縁状態に隣接配置してなる無電解メッキ
    装置。 3 特許請求の範囲第1項または第2項記載の無電解メ
    ッキ装置において、■極側の電極棒の導電部の表面積を
    約4φ×2cmとし、■極側の電極棒の導電部の表面積
    を約4φ×5cmとし、両電極棒の導電部間の極間距離
    を約15〜20cmに設定してなる無電解メッキ装置。 4 特許請求の範囲第1項乃至第3項のいずれかに記載
    の無電解メッキ装置において、初期メッキ時に両電極棒
    間には直流の電圧約10〜15V、電流約6〜10Aを
    3〜5sec流すことからなる無電解メッキ装置。
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