JPH064962U - 光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】部分記録光ディスクを再生するときに記録時ジ
ッターを消去する。 【構成】光ピックアップ３からＲＦ信号がＲＦ信号処理
回路４と記録有無検出回路７に出力される。ＲＦ信号処
理回路４から切換えスイッチ８の端子にウォッブル信号
が出力され、また、ＥＦＭ信号がデコーダ６に出力され
る。デコーダ６はＥＦＭ信号から基本クロックを抽出し
て切換えスイッチ８の端子に出力する。記録有無検出回
路７はディスクの記録有無の検出信号を出力し切換えス
イッチ８を切換える。ディスクの信号の記録されている
部分を再生するときは記録信号から抽出されたクロック
が回転サーボ回路５に入力され、信号の記録されていな
い部分ではウォッブル信号が回転サーボ回路５に入力さ
れる。回転サーボ回路５はウォッブル信号の中心周波数
が所定周波数となるように、または記録信号から抽出さ
れたクロックが一定周波数となるようにディスクモータ
１の回転を制御する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置に係わり、特に、部分記 録済ディスクの再生時における回転サーボ性能向上の手段に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＤ−ＲやＭＤ等の記録可能な光ディスクには光スポットの案内となる波形の プリグルーブが刻まれている。光ディスクの再生時には、プリグルーブの波に対 応して変動するウォッブル信号が得られる。

【０００３】 部分記録済ディスクを再生するときは、ウォッブル信号が回転サーボ回路に入 力され、回転サーボ回路はウォッブル信号の中心周波数が一定となるようにディ スクモータの回転を制御する。

【０００４】 そのような従来の回転サーボ装置の例を図２に示す。ディスクモータ１の回転 軸にクランプされた光ディスク２はディスクモータ１により回転され、光ディス ク２のプリグルーブおよびその上に記録された信号のピット列には光ピックアッ プ３によりレーザビームが照射され、その反射光が光ピックアップ３の受光素子 に受光される。

【０００５】 受光素子の出力電流はＲＦ信号処理回路４に入力され、ＲＦ信号処理回路４か ら回転サーボ回路５にウォッブル信号が出力される。回転サーボ回路５はウォッ ブル信号の中心周波数が一定となるようにディスクモータ１の回転を制御する。

【０００６】

【考案が解決しようとする問題点】

部分記録済の光ディスクを再生するときは、未記録の部分からもウォッブル信 号に含まれる時間情報を再生することがあるので、記録部分および未記録部分の 双方から得られるウォッブル信号が上記従来の光ディスク再生装置で示したよう に、回転サーボ回路の入力信号として用いられていた。

【０００７】 しかしながら、記録完了した光ディスクでは、ＣＤプレーヤのように記録信号 から抽出されるクロックが回転サーボ回路の入力として用いられ、その場合記録 時のジッターが消去される。これに対して従来の光ディスク再生装置ではウォッ ブル信号が回転サーボの基準信号として用いられるため部分記録部の再生信号に 記録時のジッターが現れるという欠点があった。

【０００８】 この考案は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところ は、部分記録光ディスクを再生するときに記録時のジッターが消去される光ディ スク記録再生装置の回転サーボ装置を提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

この考案の光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置は、記録可能な光ディス クを記録再生可能な光ディスク記録再生装置において、ＲＦ信号が入力され記録 有無検出信号を出力する記録有無検出回路を設け、回転サーボ回路の入力を信号 の記録されている部分では記録信号から抽出されたクロックとし、信号の記録さ れていない部分ではウォッブル信号とするように前記記録有無検出信号により切 換えるように構成したものである。

【００１０】

【作用】

記録の有無は光ディスクから再生された信号の振幅を所定値と比較することに より容易に検出される。この考案の光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置に よれば、上記のように検出された記録有無検出信号により信号の記録されている 部分では記録信号から抽出されたクロックが回転サーボ回路に入力されるように 回転サーボ回路の入力信号が切換えられるので、記録時に生じたジッターが消去 されて回転むらがなくなる。

【００１１】

【実施例】 この考案の実施例である光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置を図面に基 づいて説明する。図１はこの考案の実施例である回転サーボ装置を示すブロック 図である。ディスクモータ１の回転軸にクランプされた光ディスク２はディスク モータ１により回転され、光ディスク２のプリグルーブおよびその上に記録され た信号のピット列には光ピックアップ３によりレーザビームが照射され、その反 射光が光ピックアップ３の受光素子に受光される。

【００１２】 受光素子で再生されたＲＦ信号はＲＦ信号処理回路４と記録有無検出回路７に 入力される。ＲＦ信号処理回路４から切換えスイッチ８の端子にウォッブル信号 が出力され、また、ＥＦＭ信号がデコーダ６に出力される。デコーダ６はＥＦＭ 信号から基本クロックを抽出して切換えスイッチ８の端子に出力する。

【００１３】 記録有無検出回路７はＲＦ信号のピークエンベロープを取出して所定電圧と比 較してＨまたはＬの信号を出力し、その信号により切換えスイッチ８を切換える 。このようにして、ディスクの信号の記録されている部分を再生するときは記録 信号から抽出されたクロックが回転サーボ回路５に入力され、信号の記録されて いない部分ではウォッブル信号が回転サーボ回路５に入力される。

【００１４】 回転サーボ回路５はウォッブル信号の中心周波数が所定周波数となるように、 または記録信号から抽出されたクロックが一定周波数となるようにディスクモー タ１の回転を制御する。

【００１５】

【考案の効果】

この考案の光ディスク記録再生装置の回転サーボ装置によれば、部分記録光デ ィスクを再生するときに記録時ジッターが消去されるのでエラーレート等の再生 特性が良くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例である回転サーボ装置を示す
ブロック図である。

【図２】従来の光ディスク記録再生装置の回転サーボ装
置における部分記録済光ディスクの再生時の回転サーボ
の信号の流れを示すブロック図である。

【符号の説明】

１ ディスクモータ ２ 光ディスク ３ 光ピックアップ ４ ＲＦ信号処理回路 ５ 回転サーボ回路 ６ デコーダ ７ 記録有無検出回路 ８ 切換えスイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 記録可能な光ディスクを記録再生可能な
   光ディスク記録再生装置において、ＲＦ信号が入力され
   記録有無検出信号を出力する記録有無検出回路を設け、
   回転サーボ回路の入力を信号の記録されている部分では
   記録信号から抽出されたクロックとし、信号の記録され
   ていない部分ではウォッブル信号とするように前記記録
   有無検出信号により切換えるように構成した光ディスク
   記録再生装置の回転サーボ装置。