JPH0649622B2 - セラミックスと金属の接合方法 - Google Patents
セラミックスと金属の接合方法Info
- Publication number
- JPH0649622B2 JPH0649622B2 JP62214770A JP21477087A JPH0649622B2 JP H0649622 B2 JPH0649622 B2 JP H0649622B2 JP 62214770 A JP62214770 A JP 62214770A JP 21477087 A JP21477087 A JP 21477087A JP H0649622 B2 JPH0649622 B2 JP H0649622B2
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- JP
- Japan
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- metal
- ceramics
- joining
- ceramic
- eutectic
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- Ceramic Products (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はセラミックスと金属を接合する方法に関する。
(従来の技術) いわゆるファインセラミックスは、耐熱性、耐摩耗性等
の優れた機械的性質のほか、電磁気的性質、光学的機
能、生体適合性など種々の優れた性質を備えており、す
でに多くの分野で使用されている。しかしながら、セラ
ミックスの欠点である脆い、延性に乏しい、加工性が劣
る、大型・複雑形状のものが得にくい等の性質は克服さ
れておらず、セラミックスの使用分野は狭められている
のが実情である。
の優れた機械的性質のほか、電磁気的性質、光学的機
能、生体適合性など種々の優れた性質を備えており、す
でに多くの分野で使用されている。しかしながら、セラ
ミックスの欠点である脆い、延性に乏しい、加工性が劣
る、大型・複雑形状のものが得にくい等の性質は克服さ
れておらず、セラミックスの使用分野は狭められている
のが実情である。
これらの欠点を補い、セラミックスの利用範囲を広げる
解決策のひとつして、セラミックスと金属の接合による
複合化がある。この接合法には、接着剤やろう材の接着
力を用いる中間材法、セラミックスと金属を直接反応さ
せる直接的接合法、およびボルト、焼ばめ等の機械的結
合方法があるが、主流は中間材法である。
解決策のひとつして、セラミックスと金属の接合による
複合化がある。この接合法には、接着剤やろう材の接着
力を用いる中間材法、セラミックスと金属を直接反応さ
せる直接的接合法、およびボルト、焼ばめ等の機械的結
合方法があるが、主流は中間材法である。
この中間材法としては、有機接着剤法、無機接着剤、軟
金属を用いる圧着法、低融点金属ろうを挿入して加熱溶
融/冷却凝固させる、ろう付法などがあり、中でもろう
付法が最も多く使用されている。
金属を用いる圧着法、低融点金属ろうを挿入して加熱溶
融/冷却凝固させる、ろう付法などがあり、中でもろう
付法が最も多く使用されている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、上記ろう付法は、基材とろう材との濡れ性が
接合の良否を左右する。しかし、一般にセラミックス表
面における液体金属の濡れ性は悪いため、種々の方法で
これを良好にする工夫がなされている。この中で最も代
表的な手法はセラミックス表面を予め金属化(メタライ
ズ)しておく方法と、Tiなどの活性金属をろう材に予
め添加して濡れ性を改善する活性金属法である。
接合の良否を左右する。しかし、一般にセラミックス表
面における液体金属の濡れ性は悪いため、種々の方法で
これを良好にする工夫がなされている。この中で最も代
表的な手法はセラミックス表面を予め金属化(メタライ
ズ)しておく方法と、Tiなどの活性金属をろう材に予
め添加して濡れ性を改善する活性金属法である。
しかし、このろう付に用いるろう材は、融点が800℃以
下のものが多く、被接合物であるセラミックスの使用可
能温度に比較して低い温度領域にある。
下のものが多く、被接合物であるセラミックスの使用可
能温度に比較して低い温度領域にある。
一般高融点タイプの活性金属を含むろう材としては特開
昭61-283491号公報や特開昭61-283492号に示されるよう
に、Cu-Ti-Pd系、Ag-Cu-Ti-Pd系等のろう材があるが、
これらのろう材は一般のろう材に比較して耐熱性は優れ
る反面、コストがかさむという欠点がある。
昭61-283491号公報や特開昭61-283492号に示されるよう
に、Cu-Ti-Pd系、Ag-Cu-Ti-Pd系等のろう材があるが、
これらのろう材は一般のろう材に比較して耐熱性は優れ
る反面、コストがかさむという欠点がある。
各種接着剤法は安価で簡便に接合できるが、耐熱性、耐
候性に劣り、接合強度も低い。また、軟金属を用いた圧
着法は、接合強度が低く、接合プロセスが複雑でコスト
が高いという欠点がある。
候性に劣り、接合強度も低い。また、軟金属を用いた圧
着法は、接合強度が低く、接合プロセスが複雑でコスト
が高いという欠点がある。
本発明は安価、簡便で、かつ充分な接合強度と耐熱性を
有する接合部が得られるセラミックスと金属の接合方法
を提供することを目的としている。
有する接合部が得られるセラミックスと金属の接合方法
を提供することを目的としている。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明のセラミックスと金属の接合方法は、セラミック
ス部材と金属部材とを接合する方法において、前記金属
部材として前記セラミックス部材の構成元素と共晶化合
物を生成する純金属またはこれを成分とする合金を使用
し、この金属部材と前記セラミックス部材とを接触さ
せ、接合部を共晶温度以上に加熱して該部を溶融接合さ
せることを特徴とするものである。
ス部材と金属部材とを接合する方法において、前記金属
部材として前記セラミックス部材の構成元素と共晶化合
物を生成する純金属またはこれを成分とする合金を使用
し、この金属部材と前記セラミックス部材とを接触さ
せ、接合部を共晶温度以上に加熱して該部を溶融接合さ
せることを特徴とするものである。
(作用) 上述のように本発明の接合機構はセラミックスと金属の
共晶融体を利用するものであるところから、接合する両
者を接触させ、共晶温度以上に加熱した後、冷却するの
みで接合作業は完了する。これにより、大幅な作業工数
の減少とコスト減少が可能となる。さらに適用する共晶
を適宜選択することにより、1000℃以上で使用可能な接
合部が得られる。
共晶融体を利用するものであるところから、接合する両
者を接触させ、共晶温度以上に加熱した後、冷却するの
みで接合作業は完了する。これにより、大幅な作業工数
の減少とコスト減少が可能となる。さらに適用する共晶
を適宜選択することにより、1000℃以上で使用可能な接
合部が得られる。
(実施例) 次に、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明にかかる接合方法を説明するためのもの
で、図において符号1はセラミックス角棒、2は金属角
棒であり、各々の片端を接合部3によって突合せ接合し
た状態を示す。
で、図において符号1はセラミックス角棒、2は金属角
棒であり、各々の片端を接合部3によって突合せ接合し
た状態を示す。
金属角棒2としては、第1表に示すように、セラミック
ス角棒1の構成元素と共晶化合物を生成する純金属、あ
るいはこれらを成分とする合金から成るものが使用され
ている。
ス角棒1の構成元素と共晶化合物を生成する純金属、あ
るいはこれらを成分とする合金から成るものが使用され
ている。
セラミックス角棒1と、金属角棒2との接合は第2図に
示す通り、セラミックス製円筒4中に金属角棒2および
セラミックス角棒1を挿入し、これらを垂直に立て、加
熱して行った。加熱はアルゴン雰囲気中で行い、共晶温
度+50℃を目標に3時間保持後、炉冷した。
示す通り、セラミックス製円筒4中に金属角棒2および
セラミックス角棒1を挿入し、これらを垂直に立て、加
熱して行った。加熱はアルゴン雰囲気中で行い、共晶温
度+50℃を目標に3時間保持後、炉冷した。
接合した試験片をJIS-R-1601にもとづく4点曲げ試験に
供し、曲げ強さを求めた。その結果を第1表の実施例1
〜20に示す。
供し、曲げ強さを求めた。その結果を第1表の実施例1
〜20に示す。
第2表は同様な試験片を用い、従来の各種接合法により
得られた比較例を示す。
得られた比較例を示す。
以上の表から明らかなように、共晶を利用した接合継手
は従来方法によるものに比べて大きな強度を示してい
る。また、継手部の断面を観察したところ、生成した共
晶には、空洞や気泡は見られず、均一な接合部を形成し
ていた。特に、シリコン系セラミックスと、Ni、F
e、Coまたはそれらの合金との組合わせの場合には、
1000℃まで優れた耐熱性を有している。
は従来方法によるものに比べて大きな強度を示してい
る。また、継手部の断面を観察したところ、生成した共
晶には、空洞や気泡は見られず、均一な接合部を形成し
ていた。特に、シリコン系セラミックスと、Ni、F
e、Coまたはそれらの合金との組合わせの場合には、
1000℃まで優れた耐熱性を有している。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明よれば、セラミックスと金
属の構成元素よりなる共晶を利用することにより、接合
部を接触させて加熱するだけで高強度な継手が得られ
る。この接続方法は従来のセラミックスと金属の接合法
に比較して大幅な工数の短縮になると共にコストの削減
にも寄与し、しかも優れた耐熱性を有する継手を提供す
るものである。
属の構成元素よりなる共晶を利用することにより、接合
部を接触させて加熱するだけで高強度な継手が得られ
る。この接続方法は従来のセラミックスと金属の接合法
に比較して大幅な工数の短縮になると共にコストの削減
にも寄与し、しかも優れた耐熱性を有する継手を提供す
るものである。
第1図は本発明に係わる接合法を説明する概略図、第2
図は本発明方法における加熱工程を説明する縦断面図で
ある。 1……セラミックス 2……金属 3……接合部 4……円筒
図は本発明方法における加熱工程を説明する縦断面図で
ある。 1……セラミックス 2……金属 3……接合部 4……円筒
Claims (2)
- 【請求項1】セラミックス部材と金属部材とを接合する
方法において、 前記金属部材として前記セラミックス部材の構成元素と
共晶化合物を生成する純金属またはこれを成分とする合
金を使用し、この金属部材と前記セラミックス部材とを
接触させ、接触部を共晶温度以上に加熱して該部を溶融
接合させることを特徴とするセラミックスと金属の接合
方法。 - 【請求項2】セラミックス部材としてシリコン系セラミ
ックスを使用し、金属部材としてNi、Fe、Coまた
はこれらの合金を使用することを特徴とする特許請求の
範囲第1項記載のセラミックスと金属の接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62214770A JPH0649622B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | セラミックスと金属の接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62214770A JPH0649622B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | セラミックスと金属の接合方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6461366A JPS6461366A (en) | 1989-03-08 |
JPH0649622B2 true JPH0649622B2 (ja) | 1994-06-29 |
Family
ID=16661248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62214770A Expired - Lifetime JPH0649622B2 (ja) | 1987-08-28 | 1987-08-28 | セラミックスと金属の接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0649622B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59121890A (ja) * | 1982-12-28 | 1984-07-14 | 株式会社東芝 | セラミツクスと金属との接合体 |
JPS6090878A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-22 | 三菱重工業株式会社 | セラミツクと金属の接合法 |
JPS62182174A (ja) * | 1986-02-05 | 1987-08-10 | 日本碍子株式会社 | セラミツクス・金属複合体 |
-
1987
- 1987-08-28 JP JP62214770A patent/JPH0649622B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6461366A (en) | 1989-03-08 |
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