JPH0649571Y2

JPH0649571Y2 - 紙幣収納装置

Info

Publication number: JPH0649571Y2
Application number: JP1985134032U
Authority: JP
Inventors: 資夫斉藤
Original assignee: コスモ・ワールド株式会社
Priority date: 1985-09-03
Filing date: 1985-09-03
Publication date: 1994-12-14
Anticipated expiration: 2000-09-03
Also published as: JPS6244854U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］この考案は有料のカラオケ装置等において、紙幣識別装
置を通過した紙幣を所定量貯めた状態で取り出せるよう
にした紙幣収納装置に関するものである。

［従来の技術］一般に有料のカラオケ装置の本体ケースには、硬貨投入
口と、該投入口より投入された硬貨を所定量貯めておく
硬貨収納ケースが設けられている。

［考案が解決しようとする問題点］かかる装置は、年々小型化が進むようになりコンパクト
化している。

このような場合に、紙幣も併用して使用できるようにす
ると紙幣回収用の収納ケースも必要となる。特に、紙幣
は硬貨に比べてかばる所から紙幣を所定量貯められる収
納部を確保するにはスペース的に難しい面があった。

そこで、この考案は、決められたスペース内に効率よく
多数の紙幣が貯められるようにした紙幣収納装置を提供
することを目的としている。

［問題点を解決するための手段］前記目的を達成するために、この考案にあっては、紙幣
投入口９から挿入さた紙幣Ｐを識別して送出口19aより
横長の垂直横向きの姿勢で送り出す紙幣識別装置19を少
なくとも備えた本体ケース３に、上方が開放された紙幣
収納ケース13と、硬貨収納ケース15とを配置した、引き
出し可能な貨幣収納ボックス５が装着され、前記本体ケ
ース３内に、前記紙幣収納ケース13内に落下した紙幣Ｐ
を、該ケース13底部側へ押圧する往動運動と該ケース13
内より外方へ後退する後退運動可能な紙幣押圧体31を有
し、前記紙幣押圧体31はアーム軸57によって反時計方向
のみ回動可能な先端側53aと、基部側53bとから成る第２
アーム53を介して、伝導ギヤ部29に伝導連結されてい
る。

［作用］かかる収納装置において、紙幣識別装置を通過した紙幣
は送出口より送り出され紙幣収納ケース内に横向きの姿
勢で落下する。落下した紙幣は、紙幣押圧体が紙幣収納
ケース内へ往動し該倒れかかった前記紙幣をケース底部
側へ向けて押圧しながらほぼ水平状態にした後、後退運
動する。以下、往動運動と後退運動を繰返しながら紙幣
をケース底部に積重ねていくようになる。

［実施例］以下、第１図乃至第５図の図面を参照しながらこの考案
の一実施例を詳細に説明する。

図中１はカラオケ装置を示しており、該装置１の本体ケ
ース３には、本体ケース３より引き出し可能な貨幣収納
ボックス５が装着されている。

貨幣収納ボックス５は、紙幣収納ケース13と硬貨収納ケ
ース15とを有すると共に前面に立設されたパネル７に
は、紙幣Ｐを横長の垂直状態ba（横向き）にして投入す
る紙幣投入口９と、硬貨投入口11を備えている。前記紙
幣収納ケース13と硬貨収納ケース15は上方が開放され、
仕切板17によって仕切られると共に紙幣収納ケース13の
巾及び長さは千円紙幣が水平状態のまま楽に納まる広さ
に設定され、高さは約300枚収納可能な寸法に設定され
ている。

また、本体ケース３には、紙幣の識別装置19と、前記紙
幣収納ケース13へ落下した紙幣Ｐを押圧する押圧機構21
と、前記硬貨収納ケース15への硬貨落下時に、該硬貨を
検出する検知部23を備えたシュート25とを備え、シュー
ト25は前記硬貨投入口11に続いている。

紙幣識別装置19は、図示しないが前記紙幣投入口９より
投入されて紙幣Ｐを検知する検知部と、検知完了後の紙
幣Ｐを送出口19aより勢いよく送り出す搬出機構を内蔵
している。

一方、押圧機構21は駆動モータ27と、伝導ギヤ部29と、
紙幣押圧体31とから構成され、駆動モータ27は、前記紙
幣識別装置19の送出口19aより紙幣が送り出された時に
該送出口19aに設けられたセンサ等の検知手段（図示し
ていない）により約５秒後、即ち、検出口19aより送り
出された紙幣が紙幣収納ケース13内に落下後にオンとな
る。そして、後述するカム37の回動でリミットスイッチ
LSが作動するとオフとなる回路によって制御される。

また、駆動モータ27は本体ケース３の側壁にブラケット
33を介して固着され、該モータ27の出力軸35にはカム37
が装着支持されている。

カム37は第１アーム45及びセクタギヤ41及び該ギヤ41と
噛み合うピニオン47とから成る伝導ギヤ部29並びに第２
アーム53を介して前記紙幣押圧体31に伝導連結されてい
る。前記第１アーム45の一端は前記カム37に対して偏位
した位置にピン39によって枢支され、他端は前記ブラケ
ット33に回動自在に枢支されたセクタギヤ41の基部にピ
ン43によって枢支されている。したがって、カム37が一
回転すると第１アーム45はクランク運動し伝導ギヤ部29
のセクタギヤ41のギヤ部は矢印方向に往復運動するよう
になる。なお、カム37のカム面にはリミットスイッチLS
のスイッチ端子が接触し、カム面に形成された切欠部37
aにスイッチ端子が入るとリミットスイッチLSが働き駆
動モータ27はオフとなる。

また、伝導ギヤ部29のセクタギヤ41のギヤ部にはピニオ
ン47が噛合し、このピニオン47に、ピニオン軸49によっ
て前記第２アーム53が連結されている。第２アーム53
は、アーム軸57によって反時計方向のみ回動可能な先端
側53aと基部側53bとから成り、基部側53bはＵ字状の屈
曲アームとなっており、時計方向の回動時に前記紙幣収
納ケース13の後端縁と干渉しない形状となっている。ま
た、先端側53aは紙幣押圧体31に連結されると共にアー
ム軸57に装着された付勢ばね63によって常時時計方向に
付勢されており、時計方向にはストッパーＰによって回
動が規制されている。

紙幣押圧体31は、前記第２アーム53の時計方向及び反時
計方向の回動で紙幣収納ケース13内に臨む往動運動と該
ケース13内より後退する後退運動可能で、大きさは千円
札の大きさとほぼ同一に設定され、押圧板55の押圧面側
にはスポンジ製のパッド67が設けられている。

なお、紙幣押圧体31のパッド67は、常に始動開始位置に
てほぼ垂直な待機姿勢となるよう一端はリンク側へ他端
は押圧板55側へ係止したスプリング69がピン65に巻張さ
れている。

なお、71・73・75は送出口19aより送り出された紙幣を
紙幣収納ケース13内へ誘導案内する案内部である。

このように構成された紙幣収納装置において、紙幣識別
装置19を通過した紙幣は送出口19aより勢いよく横向き
の姿勢で送り出される。送り出された紙幣は収納ケース
13内に落下する。紙幣落下後、駆動モータ27が作動し、
カム37が回動する。カム37の回動は、第１アーム45及び
伝導ギヤ部29を介して第２アーム53に伝導され待機状態
の紙幣押圧体31は時計方向に回動し収納ケース13内へ往
動運動する。（第１図鎖線）この時、収納ケース13の内
面に寄りかかった状態の紙幣は紙幣押圧体31の往動時
に、パッド67によって上から押圧されるため該ケース13
の底部にほぼ水平状態となって押しつけられる。

以下、紙幣押圧体31の運動で紙幣は順次積み重ねられて
いく。所定量積み重ねられた状態の第２アーム53の先端
部53aは、ピン57によって回動可能なため、基部側53bの
回動量とに回動差が生じても無理なく、往動運動と後退
運動するようになる。この場合、第２アーム53の後退時
に基部側53bと先端側53aとに回動時のタイムラグが生じ
る。この時、紙幣押圧体31は前後Ｘ・Ｙ方向への動きと
なって現われ不自然な状態にある紙幣を水平状態に均す
るようになる。

［考案の効果］以上説明したように、この考案の紙幣収納装置によれ
ば、送出口より送り出されて落下した紙幣を紙幣押圧体
により確実に紙幣収納ケース内に積み重ねることができ
る。したがって、比較的コンパクトな箇所であっても多
量の紙幣を収納することができる。

その結果、回収ピッチを長くとることができ、また、貨
幣収納ボックスは、紙幣収納ケースと貨幣収納ケースと
を有すると共に本体ケースより引き出し可能なため、回
収効率も向上し、省力化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の紙幣収納装置を示した斜視図、第２
図は同上の側面図、第３図は第２図III−III線断面図、
第４図は紙幣収納ケースを引き出した状態の斜視説明
図、第５図はこの考案を実施したカラオケ装置の部分斜
視説明図である。図面の主要な部分を表わす符号の説明３……本体ケース、７……投入口 13……紙幣収納ケース 19a……送出口、19……紙幣識別装置 21……紙幣押圧体、29……押圧機構

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】紙幣投入口（９）から挿入された紙幣
（Ｐ）を識別して送出口（19a）より横長の垂直横向き
の姿勢で送り出す紙幣識別装置（19）を少なくとも備え
た本体ケース（３）に、上方が開放された紙幣収納ケー
ス（13）と、硬貨収納ケース（15）とを配置した、引き
出し可能な貨幣収納ボックス（５）が装着され、前記本
体ケース（３）内に、前記紙幣収納ケース（13）内に落
下した紙幣（Ｐ）を、該ケース（13）底部側へ押圧する
往動運動と該ケース（13）内より外方へ後退する後退運
動可能な紙幣押圧体（31）を有し、前記紙幣押圧体（3
1）はアーム軸（57）によって反時計方向のみ回動可能
な先端側（53a）と、基部側（53b）とから成る第２アー
ム（53）を介して、伝導ギヤ部（29）に伝導連結されて
いることを特徴とする紙幣収納装置。