JPH0649423A - 水溶性ホットメルト接着剤及びその製造方法 - Google Patents

水溶性ホットメルト接着剤及びその製造方法

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JPH0649423A
JPH0649423A JP22466292A JP22466292A JPH0649423A JP H0649423 A JPH0649423 A JP H0649423A JP 22466292 A JP22466292 A JP 22466292A JP 22466292 A JP22466292 A JP 22466292A JP H0649423 A JPH0649423 A JP H0649423A
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water
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polymerization
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JP22466292A
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Hideki Furuichi
英樹 古市
Takashi Nakajima
中島  隆
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Unitika Chemical Co Ltd
Original Assignee
Unitika Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱クリープ特性が良好で,さらに製品安定
性が良好で,再溶解性の良い水溶性ホットメルト接着剤
を提供及びこのような接着剤を容易に製造することので
きる水溶性ホットメルト接着剤の製造方法を提供する。 【構成】 平均重合度30〜4000で鹸化度95モル
%以上のポリビニルアルコール,(B)平均重合度30
〜4000で鹸化度50〜95モル%のポリビニルアル
コール及び(C)水よりなり,(A)/(B)が重量比
で10/90〜99/1であり,(A)と(B)100
重量部に対して(C)10〜250重量部である水溶性
ホットメルト接着剤。この水溶性ホットメルト接着剤
は,(A),(B)及び(C)成分を前記のように配合
して溶融混合した後,冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,含水ゲルからなり,特
に耐熱クリープ特性,製品安定性,再溶解性の改善され
た水溶性ホットメルト接着剤及びその製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ホットメルト接着剤は,段ボールや包装
紙等の貼り合わせ,あるいは製袋や製本等に広く利用さ
れている。ホットメルト接着剤としてはエチレン−酢酸
ビニル共重合体,エチレン−アクリルエステル共重合
体,ポリアミド系樹脂等を主成分とする樹脂組成物が用
いられており,これらの組成物は非水溶性である。とこ
ろで,近年,公害問題及び森林保護の観点から,故紙を
回収し,再生する動きが活発になってきた。しかしなが
らこれまで用いられていたホットメルト接着剤は,水に
不溶であったり,分散したりしないので,故紙の再生工
程においてホットメルト接着剤成分である樹脂が抄紙ロ
ールに付着したり,また,紙切れ,ピンホール等の原因
となるという問題があり,故紙の回収率向上を阻害して
いた。
【0003】このような問題を解決するために,例え
ば,特開昭51−96831号公報には,低鹸化度のポ
リビニルアルコール(以下PVAと略記する)と可塑剤
を溶融混合して得られる水溶性ホットメルト接着剤が開
示されている。しかし,この公報に開示されている水溶
性ホットメルト接着剤は,特に吸湿時の耐熱クリープ特
性が低いので,気温が高かったりすると接着面がずれて
変形する,剪断剥離が生ずる等の問題があり,重量の大
きい物の接着には使用できなかった。
【0004】また本出願人は先に特願平3−18295
8号において特定のPVAと水よりなる含水ゲルからな
り,耐熱クリープ特性の改善された水溶性ホットメルト
接着剤を提案したが,この水溶性ホットメルト接着剤は
保管時にPVAの結晶化が進んでしまい,融点が高くな
ったり,また故紙再生時における接着剤の再溶解性にお
いても不十分な点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような状況に鑑
み,本発明の課題は,耐熱クリープ特性が良好で,さら
に製品安定性が良好で,再溶解性の良い水溶性ホットメ
ルト接着剤及びこのような接着剤を容易に製造すること
のできる水溶性ホットメルト接着剤の製造方法の提供に
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は,上記課題
を解決するために鋭意検討した結果,二種類以上の特定
のPVA及び水を特定配合すると,溶融混合が可能であ
り,それを冷却してなる含水ゲルは,水溶性で耐熱クリ
ープ特性及び製品安定性が良好であるという知見を得,
この知見に基づいて本発明に到達した。
【0007】すなわち,本発明の要旨は,第一に(A)
平均重合度30〜4000で鹸化度95モル%以上のポ
リビニルアルコール,(B)平均重合度30〜4000
で鹸化度50〜95モル%のポリビニルアルコール及び
(C)水よりなり,(A)/(B)が重量比で10/9
0〜99/1であり,(A)と(B)100重量部に対
して(C)10〜250重量部であることを特徴とする
水溶性ホットメルト接着剤であり,第二に(A)平均重
合度30〜4000で鹸化度95モル%以上のポリビニ
ルアルコール,(B)平均重合度30〜4000で鹸化
度50〜95モル%のポリビニルアルコール及び(C)
水を,(A)/(B)が重量比で10/90〜99/
1,(A)と(B)100重量部に対して(C)10〜
250重量部となるように配合して溶融混合した後,冷
却することを特徴とする水溶性ホットメルト接着剤の製
造方法である。
【0008】以下本発明を詳細に説明する。本発明で使
用されるPVAの(A)成分は,その結晶化速度が速い
ため,水溶性ホットメルト接着剤を短時間で固化させる
効果がある。また(B)成分は結晶化速度が非常に遅
く,その結晶化度も低いため,(A)成分による過度の
結晶性を緩和し保管時の融点を安定させたり,故紙再生
時の接着剤の再溶解性を良くする効果がある。また,重
合度または鹸化度の異なる(A)成分の一種以上及び
(B)成分の一種以上を用いることができる。
【0009】本発明で使用されるPVAの平均重合度
は,(A)成分,(B)成分ともに30〜4000,好
ましくは200〜2000である。平均重合度が30未
満では,接着強度が弱く,また耐熱クリープ特性も低下
し,平均重合度が4000を超えると,溶融粘度が高く
なり過ぎて作業性が低下してしまう。また,鹸化度は
(A)成分については95モル%以上,好ましくは9
8.5モル%以上である。95モル%未満では,冷却固
化に長時間を要するためホットメルト接着剤としての性
能を満足しなくなる。(B)成分については50〜95
モル%,好ましくは65〜90モル%である。50モル
%未満になると耐熱クリープ特性が低下したり,水溶性
が悪くなったりする。95モル%を超えるとPVAの結
晶化が著しくなるため,(B)成分による効果が発揮さ
れず,保管時に融点が高くなったり,故紙再生時の接着
剤の再溶解性についても十分とは言えなくなる。
【0010】本発明の水溶性ホットメルト接着剤におい
て,(A)成分と(B)成分の混合比は重量比で(A)
/(B)が10/90〜99/1,好ましくは40/6
0〜90/10である。(A)成分の混合割合が10重
量%より少ないと冷却固化に長時間を要するためホット
メルト接着剤としての性能を満足しなくなる。また,9
9重量%よりも多いとPVAの結晶化が著しくなるた
め,保管時に融点が高くなったり,故紙再生時の接着剤
の再溶解性についても十分とは言えなくなる。また,
(C)成分の使用割合は(A)成分と(B)成分100
重量部に対して10〜250重量部,好ましくは30〜
200重量部である。(C)成分が10重量部未満で
は,溶融粘度が高くなりすぎて使用時に塗工が困難とな
り,250重量部を超えると,固化時間が長くなった
り,接着後の体積収縮が大きくなる恐れがある。
【0011】前記PVA(A)及び(B)は,次に述べ
るようなビニルエステルを公知の方法により重合し,鹸
化することにより得られる。ビニルエステルとしては,
例えば,蟻酸ビニル,酢酸ビニル,プロピオン酸ビニ
ル,酪酸ビニル,ビバリン酸ビニル,ステアリン酸ビニ
ル,モノクロル酢酸ビニル,トリフロロ酢酸ビニル等が
挙げられ,工業的には酢酸ビニルが好ましい。ビニルエ
ステルを重合する際に,前記ビニルエステルを単独重合
させても共重合させてもよく,また,ビニルエステルと
共重合可能なモノマーを本発明の効果を損なわない範囲
で共重合させても差し支えない。ビニルエステルと共重
合可能なモノマーとしては,(メタ)アクリル酸または
そのエステル類,ビニルエーテル類,アリルアルコール
またはそのエステル類,オレフィン類,塩化ビニル,ア
クリルアミド類,不飽和カルボン酸またはそのエステル
類等が挙げられる。
【0012】ビニルエステルの重合方法としては,塊状
重合,溶液重合,乳化重合,懸濁重合等の重合方法が挙
げられ,重合にあたってはバッチ式または連続式重合法
を採用することができる。また,溶液重合する際に有機
溶媒として,アルコール類,特にメタノール,エタノー
ル,イソプロパノール等が用いられ,これらの溶媒は単
独または混合系で使用される。また,重合する際に,重
合溶媒よりも連鎖移動定数の大きな有機溶剤を添加する
と重合度を調節することができる。このような有機溶剤
としては,例えば,アセトアルデヒド,プロピオンアル
デヒド等の脂肪族アルデヒド類,エタノール,ブタノー
ル,イソプロパノール等のアルコール類,メチルメルカ
プタン,ブチルメルカプタン等のメルカプタン類,2−
メルカプトプロピオン酸またはそのメチルエステル等の
メルカプト脂肪族酸類またはそのエステル類,チオール
酢酸,チオール酪酸等のチオール酸類,2,4−ジフェ
ニル−4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
【0013】本発明において使用されるPVAは,前記
のようにして得られるポリビニルエステルを公知の方法
により鹸化して得られる。例えば,硫酸,塩酸,燐酸,
p−トルエンスルホン酸等の酸または水酸化ナトリウ
ム,アンモニウム等のアルカリによる直接鹸化またはア
ルコリシスによって得られ,特に,ポリビニルエステル
のアルコール溶液に水酸化ナトリウムを加えてアルコリ
シスにより鹸化する方法が工業的に望ましい。その際,
水を添加して鹸化度を調節しても構わない。
【0014】また,有機物系可塑剤を添加すると,ホッ
トメルト接着後の体積収縮を抑えたり,柔軟性を付与す
ることができる。有機物系可塑剤としては,PVAに一
般に使用される有機物系可塑剤が用いられ,例えば,グ
リセリン,トリメチロールプロパン,ペンタエリスリト
ール,ソルビトール,マンニトール等の多糖アルコール
類やその誘導体,エチレングリコール,ジエチレングリ
コール,トリエチレングリコール,ポリエチレングリコ
ール,プロピレングリコール,ジプロピレングリコー
ル,トリプロピレングリコール,ポリプロピレングリコ
ール等のグリコール類やその誘導体,硼酸エチレングリ
コールエステル等のほう酸の多価アルコールエステル,
エチレン尿素,尿素等が挙げられる。水溶性ホットメル
ト接着剤中の有機系可塑剤の含有量はPVA100重量
部に対して,0〜150重量部が好ましい。150重量
部を超えると可塑剤の一部がしみだして接着力が低下し
たり,耐熱クリープ特性が低下する傾向にあり,本発明
の効果が発揮され難い。
【0015】さらに本発明の水溶性ホットメルト接着剤
には,本発明の目的を損なわない範囲で一般に用いられ
ている熱可塑性樹脂,粘着付与剤,ワックス,充填剤抗
酸化剤等を添加することができる。
【0016】熱可塑性樹脂としては,例えば,ポリエチ
レン,ポリプロピレン,エチレン−プロピレン共重合
体,ポリ酢酸ビニル,エチレン−酢ビ共重合体及びその
誘導体,エチレン−アクリル酸共重合体,エチレン−ア
クリル酸エステル共重合体,エチレン−酢ビ−有機酸共
重合体,エチレン−プロピレン−有機酸共重合体,及び
その誘導体,ポリエステル,ポリアミド,ブチルゴム,
スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イソプロピ
レン共重合体等が挙げられる。
【0017】また,粘着付与剤としては,例えば,ロジ
ン,変性ロジン及びその誘導体,ポリテルペン樹脂,テ
ンペルフェノール樹脂,脂肪族炭化水素樹脂,芳香族炭
化水素樹脂,スチレン系樹脂,キシレン系樹脂,クマロ
ン−インデン樹脂,ビニルトルエン−α−メチルスチレ
ン共重合体等が挙げられる。ワックスとしては,例え
ば,パラフィンワックス,マイクロクリスタリンワック
ス,低分子量ポリエチレンワックス,酸化ポリエチレン
ワックス,ポリビニルメチルエーテル等が挙げられる。
【0018】充填剤としては,例えば,炭酸カルシウ
ム,クレー,タルク,カオリン,粉末パルプ,硫酸バリ
ウム,酸化亜鉛,酸化マグネシウム,酸化チタン等が挙
げられる。また,フェノール系,アミン系,リン酸系等
の抗酸化剤を適宜配合することもできる。
【0019】上記のごとき熱可塑性樹脂,粘着付与剤,
ワックス,充填剤,抗酸化剤は単独で使用することがで
きるし,また2種以上配合して使用することができる。
本発明の水溶性ホットメルト接着剤は,上記(A)成分
と(B)成分を10:90〜99:1で配合したもの1
00重量部と,(C)成分10〜250重量部とに,必
要に応じて有機物系可塑剤及びその他の添加物を溶融混
合した後,冷却することによって製造される。加熱する
際の温度は180℃以下,特に150℃以下が好まし
い。180℃を超えるとPVAの分解が始まる恐れがあ
る。冷却温度は溶融温度以下であれば特に制限されない
が作業性等の面から室温以下が好ましい。また,水分を
調節する必要がある場合には,押出機の中でも溶剤回収
機能のついたベント式押出機を用いることが好ましい。
【0020】このように(A)成分,(B)成分,
(C)成分及び必要に応じてその他の添加物を溶融混合
した後,冷却すると含水ゲルが得られ,この含水ゲルは
種々の形状にすることができる。例えば,押出機等でひ
も状,フィルム状,テープ状,あるいはチップ状にする
ことができる。また,ひも状,フィルム状,テープ状に
したものあるいは塊状物を粉砕機等により任意の大きさ
に粉砕して使用に供与してもよい。
【0021】また,水溶性ホットメルト接着剤を使用す
る際,溶融混合したものを直接被接着体にコーター等で
塗工して冷却してもよいが,一般的には,前記のような
形状のホットメルト接着剤を,溶融混合してコーター等
で塗工する。この際,ノズルタイプまたはローラータイ
プのコーターが一般的に使用される。また,粉砕したも
のを散布した後,ヒートプレスして接着することもでき
る。
【0022】本発明の水溶性ホットメルト接着剤は水溶
性であるので,この接着剤で接着してあれば故紙等を回
収して再生するとき,故紙に付着している接着剤を水に
容易に溶解あるいは分散させることができ,故紙回収率
を向上させることができる。また,耐熱クリープ特性に
優れているので,重量物を接着しても,温度が高くても
接着面がずれて変形したり,剪断剥離することがない。
さらにまた,従来,陶磁器,スレート板,石膏ボード,
セメント製品等の接着にPVA水溶液が使用されていた
が,これらのものの接着に本発明の水溶性ホットメルト
接着剤を好適に用いることができる。
【0023】
【実施例】以下に実施例及び比較例をあげて本発明をさ
らに具体的に説明する。なお,本発明において各試験は
次のようにして行なった。
【0024】(1)溶融粘度 B型粘度計を用いて,95℃における製造直後の水溶性
ホットメルト接着剤の溶融粘度及び製造後密封状態にし
20℃で1ヶ月間保管したものの溶融粘度各々を測定し
た。
【0025】(2)接着強度 坪量100g/m2 のクラフト紙上に微粉末の水溶性ホ
ットメルト接着剤を塗工量が20g/m2 になるように
散布し,他のクラフト紙を上に載せて,120℃,2k
g/cm2 ,10秒間熱圧着した。このものを,20
℃,65%RH下に24時間放置した後,180度ピー
リングにより接着状態を評価した。
【0026】(3)水溶性 前記(2)と同様にして接着した接着紙片を30℃の水
に入れ,ゆるく撹拌し,接着部分が剥離するまでに要す
る時間で評価した。
【0027】(4)耐熱クリープ特性横2.5cm,縦
10cmの短冊状の紙片2枚を中央部で接着面が横2.
5c m,縦2.5cmになるように接着したものを,50
℃,84%RH下で,上端を固定し,下端に500gの
荷重をかけて吊り下げ剪断剥離するまでの時間を測定し
た。
【0028】(5)固化時間 坪量100g/m2 のクラフト紙に微粉末の水溶性ホッ
トメルト接着剤を塗工量が20g/m2 になるように散
布し,他のクラフト紙を上に載せて,120℃, 2kg
/cm2 ,10秒間熱圧着した。このものを,5秒毎に
剥離し材料破壊に至るまでの時間を測定した。
【0029】実施例1 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA:9
0重量部 平均重合度1000,鹸化度90モル%のPVA :1
0重量部 水 :1
00重量部 上記配合物を90℃にて溶解し,ジャケットに120℃
の温油を循環させて加熱したベント式エクストルーダー
に供給して,水分をPVAに対して80重量部になるよ
うに水を除去し,20℃に冷却したスチール板上に厚さ
1mm程度のフィルム状に押出し,冷却した。このもの
を,さらに60メッシュパス程度に粉砕して,各試験を
行なった。その結果を表1に示す。
【0030】実施例2 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA:7
0重量部 平均重合度600,鹸化度80モル%のPVA :3
0重量部 水 :6
0重量部 エチレングリコール :1
00重量部 クレー :6
0重量部 上記配合物を室温で十分混合し,PVAに水及びエチレ
ングリコールを吸収させた後,ジャケットに95℃の温
油を循環させて加熱したエクストルーダーに供給して溶
融混合し,20℃に冷却したスチール板上に直径5mm
程度のひも状に押出し,冷却した。得られたひも状物
を,さらに60メッシュパス程度に粉砕してホットメル
ト接着剤を得,各種試験を行なった。その結果を表1に
示す。
【0031】実施例3 平均重合度250,鹸化度99.5モル%のPVA:6
0重量部 平均重合度1000,鹸化度90モル%のPVA :4
0重量部 水 :8
0重量部 グリセリン :5
0重量部 上記配合物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0032】実施例4 平均重合度2500,鹸化度98モル%のPVA :5
0重量部 平均重合度1700,鹸化度80モル%のPVA :5
0重量部 水 :3
00重量部 グリセリン :1
0重量部 ペンタエリスリトール :5
重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0033】実施例5 平均重合度250,鹸化度98.5モル%のPVA :
33重量部 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA :
50重量部 平均重合度1700,鹸化度80モル%のPVA :
17重量部 水 :
100重量部 尿素 :
15重量部 エチレングリコール :
100重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0034】比較例1 平均重合度20,鹸化度98.5モル%のPVA:90
重量部 平均重合度20,鹸化度80モル%のPVA :10
重量部 水 :80
重量部 エチレングリコール :80
重量部 クレー :50
重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0035】比較例2 平均重合度5000,鹸化度98.5モル%のPVA:
80重量部 平均重合度5000,鹸化度60モル%のPVA :
20重量部 水 :
250重量部 エチレングリコール :
100重量部 クレー :
50重量部 上記組成物を90℃にて溶解したが,粘度が高く押出し
できなかったので,ジャケットを200℃に加熱したエ
クストルーダーに供給して溶融混合し,20℃に冷却し
たスチール板上に直径5mm程度のひも状に押出し,冷
却した。得られたひも状物を,さらに60メッシュパス
程度に粉砕してホットメルト接着剤を得,各種試験を行
なった。その結果を表1に示す。
【0036】比較例3 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA :
5重量部 平均重合度600,鹸化度90モル%のPVA :
95重量部 水 :
50重量部 エチレングリコール :
100重量部 クレー :
50重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0037】比較例4 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA :
100重量部 水 :
50重量部 グリセリン :
60重量部 タルク :
50重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0038】比較例5 平均重合度600,鹸化度90モル%のPVA :90
重量部 平均重合度1000,鹸化度80モル%のPVA:10
重量部 水 :60
重量部 ポリエチレングリコール(Mw600) :15
重量部 グリセリン :30
重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0039】比較例6 平均重合度1000,鹸化度99モル%のPVA:80
重量部 平均重合度600,鹸化度35モル%のPVA :20
重量部 水 :80
重量部 エチレングリコール :50
重量部 エチレン尿素 :10
重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0040】比較例7 平均重合度600,鹸化度98.5モル%のPVA:5
0重量部 平均重合度300,鹸化度98.5モル%のPVA:5
0重量部 水 :6
0重量部 グリセリン :3
0重量部 ペンタエリスリトール :2
0重量部 タルク :4
0重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0041】比較例8 平均重合度1000,鹸化度98.5モル%のPVA:
60重量部 平均重合度600,鹸化度80モル%のPVA :
40重量部 水 :
50重量部 グリセリン :
80重量部 エチレングリコール :
100重量部 クレー :
50重量部 上記組成物を実施例2と同様にしてホットメルト接着剤
を得,各種試験を行なった。その結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1から明らかなように,比較例1では,
(A)成分及び(B)成分の平均重合度が低すぎるた
め,溶融粘度,固化時間,接着強度,耐熱クリープ性と
もに悪い結果となっている。比較例2では,(A)成分
及び(B)成分の平均重合度が高すぎるため,溶融粘度
が高すぎて接着不可能である。比較例3では,(A)成
分が少なすぎるため,固化時間が長い。比較例4では,
(B)成分がないので水溶性が悪い。比較例5では,
(A)成分がないため,固化時間が長い。比較例6で
は,(B)成分の鹸化度が低すぎるため,固化時間,耐
熱クリープ性,水溶性が悪い結果となっている。比較例
7では,(B)成分がない((B)成分の鹸化度が高す
ぎる)ため,溶融粘度,固化時間,接着強度,耐熱クリ
ープ性ともに悪い結果となっている。比較例8では,可
塑剤が多過ぎるため,接着強度,耐熱クリープが悪い結
果となっている。
【0044】
【発明の効果】以上のように構成されているので,本発
明の水溶性ホットメルト接着剤は保存安定性が良好で,
また,接着後において耐熱クリープ特性に優れている。
したがって,本発明の水溶性ホットメルト接着剤で接着
してあれば,重量の大きいものでも,多少温度が高くて
も接着面がずれて変形したりして,剪断剥離することが
ない。再溶解性がよいので古紙などの回収の際,容易に
除去可能である。また,本発明の製造方法によれば,水
溶性ホットメルト接着剤を容易に得ることができ,ま
た,種々の形状にすることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)平均重合度30〜4000で鹸化
    度95モル%以上のポリビニルアルコール,(B)平均
    重合度30〜4000で鹸化度50〜95モル%のポリ
    ビニルアルコール及び(C)水よりなり,(A)/
    (B)が重量比で10/90〜99/1であり,(A)
    と(B)100重量部に対して(C)10〜250重量
    部であることを特徴とする水溶性ホットメルト接着剤。
  2. 【請求項2】 (A)平均重合度30〜4000で鹸化
    度95モル%以上のポリビニルアルコール,(B)平均
    重合度30〜4000で鹸化度50〜95モル%のポリ
    ビニルアルコール及び(C)水を,(A)/(B)が重
    量比で10/90〜99/1,(A)と(B)100重
    量部に対して(C)10〜250重量部となるように配
    合して溶融混合した後,冷却することを特徴とする水溶
    性ホットメルト接着剤の製造方法。
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