JPS5810438B2 - ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ - Google Patents

ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ

Info

Publication number
JPS5810438B2
JPS5810438B2 JP50013179A JP1317975A JPS5810438B2 JP S5810438 B2 JPS5810438 B2 JP S5810438B2 JP 50013179 A JP50013179 A JP 50013179A JP 1317975 A JP1317975 A JP 1317975A JP S5810438 B2 JPS5810438 B2 JP S5810438B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pva
saponification
degree
melt
polyvinyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP50013179A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5187542A (ja
Inventor
江村和朗
末永純一
鷲見正雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Chemical Co Ltd
Original Assignee
Unitika Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Chemical Co Ltd filed Critical Unitika Chemical Co Ltd
Priority to JP50013179A priority Critical patent/JPS5810438B2/ja
Publication of JPS5187542A publication Critical patent/JPS5187542A/ja
Publication of JPS5810438B2 publication Critical patent/JPS5810438B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は紙、木および繊維などの接着剤および再湿接着
剤に使用可能なポリビニルアルコール系の接着剤の製造
方法に関するものである。
さらに詳しくは重合度200以下のポリ酢酸ビニル(以
下PVAcと略記する。
)炭素数14の脂肪族アルコールに溶解し、アルカリを
加えてケン化度30〜80モル%にケン化したのち加熱
して溶媒及びケン化副生物を除去するとともに部分ケン
化ポリビニルアルコール(以下PVAと略記する。
)の溶融物を得、得られた部分ケン化PVAの溶融物を
融剤と混合せしめることを特徴とするPVA系ホットメ
ルト型接着剤の製造方法に関するものである。
従来、PVAはその分子間力が強固であるためそれ自身
熱溶融せず、したがって接着剤に用いる場合には水溶液
で使用されていた。
水溶液で使用すると、完全な接着が起こるまで水分を除
去する乾燥工程が必要となり、この乾燥工程が実用上大
きなネックとなっていた。
本発明は生産性のもつとも律速段階である乾燥工程を省
略できるホットメルト型接着剤の製造方法を提供するも
のである。
また本発明はかかるホットメルト型接着剤をPVAcか
ら経済的に有利に製造する方法を提供するものである。
PVAはケン化度を低下すればその分子間力を弱めるた
め、熱で軟化し易くなることが知られているが、平均重
合度200以上のPVAの場合は完全に溶融しないか、
あるいはケン化度を低くして溶融可能にしても、溶融物
の粘度が高く流動性の少ないものである。
しかもこのような部分ケン化PVAは浴融に際して20
0℃以上の高温が要求されるため、PVAの酸化分解が
著しくホットメルト型接着剤に利用するにはある種の融
剤、たとえば多価アルコール、尿素誘導体などを用いる
必要がある。
しかし、重合度200以上の部分ケン化PVAは溶融粘
度が高いため、溶融状態で融剤を均一に混合することは
困難であるから、粉末固体の部分ケン化PVAに融剤を
加えて溶融したのちチップ化あるいはペレット化する方
法をとらなければならないのである。
本発明は特定の重合度のPVAcをケン化して特定の平
均重合度、ケン化度のPVAを製造する際の溶媒及びケ
ン化副生物の除去工程での加熱に続いてPVAの溶融物
を得、得られた溶融物に融剤を混合し、好ましくはさら
に押出機を用いてチップ化することによりケン化工程よ
り一挙にホットメルト型接着剤を製造する工業的にきわ
めて有用な方法を提供するものであり、このような方法
はこれまで報告されていない新規なものである。
本発明について詳述する。
本発明に限定された部分ケン化PVAは平均重合度20
0以下のPVAcを炭素数1〜4の脂肪族アルコール、
たとえばメタノール、エチルアルコール、フロビルアル
コールおよびブチルアルコールなどに溶解し、適当量の
水酸化ナトリウムあるいは金属ナトリウムを用いてケン
化して得られるものであり、その際、ケン化度は30〜
80モル%になるようケン化条件を調整されるものであ
る。
ケン化物はそのまま減圧、加熱下に残存するアルコール
とケン化で生成する酢酸エステルを除去し、揮発分が減
少するにつれ加熱温度を上げて、該部分ケン化PVAを
溶融する。
平均重合度200以下でケン化度が30〜80モル%で
ある部分ケン化PVAの場合は140〜200℃の温度
範囲で完全に溶融する。
本発明は上記の溶融部分ケン化PVAに融剤、たとえば
エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレ
ングリコール、ペンタメチレングリコール、ソルビトー
ル、ポリエチレングリコール、ペンタエリスリトール、
クリセリンなどの多価アルコール類、エチレン尿素など
の尿素誘導体その他PVAに対し可塑効果をもつ化合物
を溶融混合するものであり、このようにして得られた混
合物はさらに押出機あるいはペレタイザーでチップ化し
たりまた、ペレットにして製品化する。
本発明によればPVAのケン化工程から一挙に接着剤を
得ることができるので、ケン化後のPVAを−たん分離
したのち再度加熱して融剤と溶融混合する方法に比べて
工程的lこもエネルギー的にも極めて有利にホットメル
ト型接着剤を製造することができる。
本発明により得られる接着剤は用途によって、部分ケン
化PVAの平均重合度とケン化度を変えればよいが接着
強力の点から考え、平均重合度30〜200、ケン化度
30〜80モル%の範囲が適当である。
平均重合度30未満では接着力が低下し、200こえる
と部分ケン化PVAの溶融粘度が非常に高くなり融剤の
混合が難しくなるので不適当である。
またケン化度が80モル%をこえるPVAは溶融しにく
く、30モル%未満では水酸基の数が少なくなりすぎ、
接着力が低下するので不適当である。
なお、ケン化度が50〜80モル%の部分ケン化PVA
を使用した接着剤は15℃の水に容易に溶けるのでホッ
トメルト、水溶性接着剤としても利用し得る。
本発明により得られる接着剤はホットメルト接着剤、水
溶性ホットメルト接着剤、再湿接着剤として紙、繊維、
フィルム、木工などの接着剤として広範囲に利用し得る
ものである。
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
実施例 1 ケン化機中で平均重合度172のPVAcをメタノール
に溶解し、その濃度を40重量%にした。
この溶液に40℃で水酸化ナトリウムをPVAcに対し
2/1000当量になるようメタノール溶液で加え、激
しく攪拌したところ約50分でケン化した。
1時間後ゲル状物の一部をとり出し充分に乾燥して、P
VAの残存酢酸基を測定した。
それから計算したPVAのケン化度は68モル%であっ
た。
また、このPVAの溶融温度は164℃であった。
ケン化機中に析出したPVAは減圧下に加熱して残存す
るメタノールとケン化で生成した酢酸メチルを追い出し
た。
揮発分がほとんどなくなってから加熱温度を185℃に
あげるとP V Aは完全に溶融した。
さらに200°Cに加熱してから溶融したPVAと、2
70℃に加熱溶融した25重量%(PVAに対し)のペ
ンクエリスリトールとを急速混合機に加え均一に混合し
、次いで押出機でチップ状にした。
このようにして得られたチップ状混合物を180℃で再
溶融し、アップリケ−ターで段ボール紙に30FJ/m
2になるよう塗布し、直ちに他の段ボール紙を重ねて接
着した。
10分後段ボール紙を剥がすと紙面が破れ、接着性は良
好であった。
また、この接着剤は15℃の水に容易に溶けた。
実施例 2 ケン化機に平均重合度105のPVAcとエチルアルコ
ールを入れ、その濃度が40重量%になるよう溶解した
この溶液に40℃でPVAcに対し7/1000当量の
水酸化ナトリウムをエタノール溶液で加え、激しく攪拌
したところ、15分分径こゲル化しPVAが析出した。
このPVAのケン化度は48モル%で、その融点は15
7℃であった。
ケン化機中のPVAは実施例1と同様にしてエタノール
とケン化反応で生成した酢酸エチルを追い出し、180
0Cに加熱して溶融PVAを得た。
この浴融PVAを加圧窒素ガスで急速混合機に押出し、
同時にこれと同温度に加熱した分子量600のポリエチ
レングリコールをPVAに対し20重量%になるよう急
速混合機に加え混合した。
この混合物をエクストルーダーで押出しチップ化した。
このチップは145°Cで容易に浴融し、200°Cの
溶融粘度は1800センチポイズであり、これをコータ
ーで厚さ0.08 mmの上質紙に30 g/m2にな
るよう塗布した。
この塗布紙を再湿して別の紙に張り合わせた後、20分
して剥がしたところ紙面から破れ、接着性のよいことが
わかった。
実施例 3 ケン化機中で平均重合度50のPVAcをn−プロピル
アルコールに溶解し、その濃度45重量%とし、これに
50℃でPVAcに対し6/1000自量の水酸化ナト
リウムを加えてはげしく攪拌してケン化した。
約17分径ゲル化し、PVAが析出した。
このPVAを十分乾燥したのち、残存酢酸基を測定しこ
れから計算したところ、このPVAのケン化度は31モ
ル%であった。
またこのPVAは146℃で溶融した。
ケン化機中のPVAは実施例1と同様に減圧下に加熱し
、n−プロピルアルコールとケン化反応で生成した酢酸
−n−プロピルを除去し、160℃で溶融した。
この溶融PVAを加圧窒素ガスで急速混合機に押出し、
同時に同温度に加熱した融剤のソルビトールをPVAに
対し10重量%になるよう急速混合機に加え混合した。
この混合物をエクストルーダーで押出しチップ化した。
このチップの180℃における溶融粘度は725センチ
ポイズであり、ノズル式のアップリケ−ターで紙面に容
易に塗布でき、その再湿接着性は良好であった。
実施例 4 平均重合度140のPVAc68部をメタノール128
.8部に溶解し、温度40℃に保って5%の水酸化ナト
リウム−メタノール溶液3.4部を添加し15分間攪拌
してそのまま放置したところ15分後にゲル化した。
さらに75分放置したのち2〜5mm程度に粉砕した。
該ゲル中のPVAは平均重合度140、ケン化度60モ
ル%であった。
この粉砕ゲル状物を直径65mm、供給部溝深さ10m
m、計量部溝深さ2.5mm、圧縮比3.52、L/D
=28のステンレス製ベンド型シングルスクリユーを備
えたベンド式エクストルーダーに供給し、供−給部から
みてスクリュー有効長の215位置にあるベント孔から
圧力60mmH9の減圧下で浴剤および副生成物の混合
物を排出しながらスクリュー回転数80rpmで押出j
た。
エクストルーダーの温度はベンド部以前は100℃、ベ
ンド部以降1は250℃とした。
かくして押出された溶融PVA80部と加熱グリセリン
40部と溶融エチレン−酢酸ビニル共重合体20部とを
急速混合機に加えて均一に混合した後、押出機から射出
成型してチップ状ホットメ2ルト接着剤を得た。
このチップは180℃で容易に溶融し、紙への接着性も
十分良好であった。
またこの接着剤は水中で容易に分散したので、この接着
剤を使用した古紙の回収は容易である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 重合度200以下のポリ酢酸ビニルを炭素数1〜4
    の脂肪族アルコールに溶解し、アルカリを加えてケン化
    度30〜80モル%にケン化したのち加熱して溶媒およ
    びケン化副生物を除去するとともに部分ケン化ポリビニ
    ルアルコールの溶融物を得、得られた部分ケン化ポリビ
    ニルアルコールの溶融物を融剤と混合せしめることを特
    徴とするポリビニルアルコール系ホットメルト型接着剤
    の製造方法。
JP50013179A 1975-01-31 1975-01-31 ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ Expired JPS5810438B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50013179A JPS5810438B2 (ja) 1975-01-31 1975-01-31 ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP50013179A JPS5810438B2 (ja) 1975-01-31 1975-01-31 ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5187542A JPS5187542A (ja) 1976-07-31
JPS5810438B2 true JPS5810438B2 (ja) 1983-02-25

Family

ID=11825948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50013179A Expired JPS5810438B2 (ja) 1975-01-31 1975-01-31 ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5810438B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189052U (ja) * 1985-05-17 1986-11-25

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149328A (en) * 1975-06-18 1976-12-22 Sekisui Chem Co Ltd A hot-melt adhesive composition
JPS53110695A (en) * 1977-03-10 1978-09-27 Unitika Ltd Saponification of polyvinyl acetate
US4626372A (en) * 1981-11-10 1986-12-02 The Clorox Company Borate solution soluble polyvinyl alcohol films
US4599630A (en) * 1983-11-15 1986-07-08 Ricoh Company, Ltd. Two-color thermosensitive recording material
US5362413A (en) * 1984-03-23 1994-11-08 The Clorox Company Low-temperature-effective detergent compositions and delivery systems therefor
US4608187A (en) * 1984-04-02 1986-08-26 The Clorox Company Rubber toughened polyvinyl alcohol film compositions
GB2167201B (en) * 1984-11-15 1988-08-10 Ricoh Kk Two-colour thermosensitive recording material
JPS6395281A (ja) * 1986-10-09 1988-04-26 Unitika Chem Kk 芯地仮止用水溶性ホツトメルト接着剤
ATE174389T1 (de) * 1993-10-15 1998-12-15 Kuraray Co Wasserlösliche, schmelzklebende binderfasern aus polyvinylalkohol, diese fasern enthaltende vliesstoffe und verfahren zur herstellung dieser faser und dieses vliesstoffes

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013646A (ja) * 1973-06-14 1975-02-13
JPS5177632A (ja) * 1974-12-27 1976-07-06 Sekisui Chemical Co Ltd Netsuyojugatasetsuchakuzaisoseibutsu

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5013646A (ja) * 1973-06-14 1975-02-13
JPS5177632A (ja) * 1974-12-27 1976-07-06 Sekisui Chemical Co Ltd Netsuyojugatasetsuchakuzaisoseibutsu

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61189052U (ja) * 1985-05-17 1986-11-25

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5187542A (ja) 1976-07-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6960627B2 (en) Partially cross-linked polyvinyl alcohol
JPS5810438B2 (ja) ポリビニルアルコ−ルケイホツトメルトガタセツチヤクザイノ セイゾウホウホウ
US4140668A (en) Water soluble or water dispersible hot-melt adhesive compositions based on polyvinyl alcohol with residual acetate groups and process for producing the same
US3846363A (en) Adhesive crayon composition containing sorbitol-benzaldehyde reaction product as additive
SK127893A3 (en) Adhesive stick made from starch ethers and method of its of its production
US3574153A (en) Water remoistenable hot melt adhesive compositions comprising mixtures of water soluble polymers with acid hydrolyzed polyvinyl acetate
CA2231163C (en) Biodegradable plastic material and a method for its manufacture
US7122602B2 (en) Process of making polymeric hydrogels by reactive extrusion
EP0583428B1 (fr) Compositions adhesives thermofusibles a base d'un compose amylace
US2487105A (en) Composition capable of being molded and being cast into films
US3371004A (en) Method of adhering substrates with polyvinyl alcohol based adhesive
JPH0860115A (ja) ホットメルト接着剤組成物の製造方法
EP0090386B1 (de) Verfahren zur Herstellung eines Schmelzklebstoffs auf Basis von Polyvinylalkohol
JPS5936957B2 (ja) 再湿ホツトメルト接着剤組成物
JPS6113488B2 (ja)
JPH03124734A (ja) 水溶性フイルム
JPS5857316B2 (ja) カンネツセツチヤクノウオユウスル スイヨウセイポリビニルアルコ−ルフイルム
JPH0649423A (ja) 水溶性ホットメルト接着剤及びその製造方法
JP2000219776A (ja) 弱アルカリ崩壊性樹脂組成物
JP2003020463A (ja) 感熱性接着剤及びその接着方法
JP2000273122A (ja) 熱可塑性カルボキシ変性ポリビニルアルコールおよびその成形品
JPS5810439B2 (ja) ポリビニルアルコ−ルケイサイシツホツトメルトセツチヤクザイ
US2824016A (en) Film-forming composition with a terephthalamide ester plasticizer and an article coated therewith
JPS588434B2 (ja) 水溶性かつ熱溶融性ポリビニルアルコ−ル系接着剤
SU981333A1 (ru) Клей-расплав