JPS5936957B2 - 再湿ホツトメルト接着剤組成物 - Google Patents

再湿ホツトメルト接着剤組成物

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JPS5936957B2
JPS5936957B2 JP1901777A JP1901777A JPS5936957B2 JP S5936957 B2 JPS5936957 B2 JP S5936957B2 JP 1901777 A JP1901777 A JP 1901777A JP 1901777 A JP1901777 A JP 1901777A JP S5936957 B2 JPS5936957 B2 JP S5936957B2
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JP
Japan
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copolymer
mol
rewet
hot melt
melt adhesive
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JP1901777A
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JPS53102937A (en
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正雄 鷲見
純一 末永
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアリルエステルとビニルエステル共重合体の部
分ケン化物よりなる再湿ホットメルト接着剤に関するも
のである。
従来、封筒、テープ、切手、ラベル、スタンプ、壁紙等
に用いられていた再湿接着剤は熱溶融しないため水溶液
、水分散液、有機溶剤溶液として塗布されていたが、か
かる接着剤は利用に際し乾燥工程が必要で生産速度が遅
いことおよび湿つたままで放置している間にくつついた
り、カールしたりする欠点があつた。
さらに再湿ホットメルト接着剤としては米国特許明細書
第3444125号にビニルアルコール−ビニルエステ
ルランダム共重合体としてポリビニルアルコール(以下
PVAと略記する)を再酢化したものおよびUSpat
−3597264号にポリ酢酸ビニルを酸ケン化して得
たPVAが知られている。
しかし、これらのPVAの酢酸エステル化、ポリ酢酸ビ
ニルの酸ケン化による再湿ホットメルト接着剤は文献的
には古くから知られているが工業的には工程が繁雑で、
しかもポリマーの取り出しが難かしいこともあつて実用
には供されていないのが現状である。また、特公昭49
一9611号公報に重合度200〜300)ケン化度7
0〜80モル%のPVAと可塑剤としてペンタエリスリ
トールを用いた組成物が公知であるが、この組成物は溶
融粘度が非常に高かつたり、溶融加熱して放置している
間に黄〜褐色に着色したり、場合によつては黒化、ゲル
化が起り熱安定性が悪い欠点がある。本発明者らはかか
る従来の再湿ホットメルト接着剤の欠点を解決すべく鋭
意研究した結果、工業的に製造しやすいベースポリマー
を用いて早い再湿性、低溶融粘度、良好な熱安定性およ
び着色安定性、良好な耐ブロック性、さらに利用に際し
作業性のよい再湿ホットメルト接着剤がアリルエステル
とビニルエステルとの共重合体から得られることを見い
だした。
すなわち、本発明はアリルエステル5〜65モル%とビ
ニルエステル95〜35モル%との共重合体をケン化し
たケン化度30〜90モル%の部分ケン化物100〜5
0重量%と0〜50重量%の可塑剤とからなる再湿ホッ
トメルト接着剤組成物である。
本発明にいう共重合体とはアリルエステルとビニルエス
テルとを、たとえばラジカル共重合等で共重合したもの
をいい、その共重合組成においてアリルエステル基が5
〜65モル%であるものをいう。
かかる共重合体の組成比は共重合体の重水素置換クロロ
ホルム溶液の高分解能核磁気共鳴(NMR)吸収スペク
トルにおいて化学シフトτ■6付近のアリルエステルの
アリル基の側鎖のメチレン基の水素の吸収と化学シフト
τ■5付近のビニルエステルの主鎖のメチレン基の水素
の吸収との面積比より算出できる。この共重合体におい
てアリルエステルの含有量が5モル%未満ではビニルエ
ステルの単独重合体と性質が変らず、したがつてケン化
して得られる部分ケン化物はPVAと同様に溶融粘度が
高く、これを接着剤に加工した場合、従来の接着剤塗布
機(コーター)に適用するためには多量の可塑剤を使用
しなければならない。しかし、可塑剤を多量に使用する
と再湿接着性や塗布した紙の紙力を低下させるなどの欠
点が生じ、さらに接着剤組成物としての熱安定性が悪く
、溶融状態で放置すると30分以内で表面が黒化するの
でホツトメルト接着剤として実用に供し得なくなる。一
方、アリルエステルの含有量が65モル%を越える共重
合体は共重合に際しアリルエステルの連鎖移動および重
合遅延効果によつてラジカル共重合が難かしくなるばか
りでなく、コスト的にも高くなり工業的に不利となる。
また、かかる共重合体をケン化して得た部分ケン化物は
空気中でひどいべとつきを生じ接着性も弱くなるので、
やはり再湿ホツトメルト接着剤として実用に供し得なく
なる。このようにして得られる共重合体の分子量は、直
接測定することができないが、アセトンを溶媒とする溶
液にすればその粘度を測定することができ、共重合体の
アセトン溶液(濃度単位9/100m0での300Cの
極限粘度(η)が0.08〜 0.35である共重合体
は特に本発明に有効に適用できる。
すなわちこの極限粘度が0.08未満では接着強度が低
くなりすぎ、一方0.35を越えると溶融粘度が高くな
りすぎ通常のコーターでの塗布が困難となり、実用上多
少の問題が生じる。本発明にいう共重合体を構成するア
リルエステルとビニルエステルは炭素数1〜5の脂肪族
カルボン酸のエステル基をもつものが接着剤としての性
能面で好都合であるが、この中でも酢酸アリルと酢酸ビ
ニルの組合せが工業的にもつとも好都合である。
アリルエステル−ビニルエステル共重合体のケン化は水
性媒体中または有機溶媒中で酸またはアルカリを触媒と
して行なうことができるが、一般的にはメタノール、エ
タノールなどの低級脂肪族アルコール中で酸またはアル
カリ触媒によるアルコーリシスでケン化する方がケン化
度制御等の面で好ましい。
本発明にいう部分ケン化物のケン化度は30〜90モル
%の範囲であることが必要である。
部分ケン化物のケン化度はアリルエステル基およびビニ
ルエステル基の両方のエステル基の加水分解度であつて
、部分ケン化物を完全ケン化するに要したアルカリまた
は酸量から逆算して求めることができる。このようにし
て得られた部分ケン化物は次のような基本構造単位から
成り立つている。ここでRl,R2はHまたはアルキル
基であり、がケン化度(モル%)である。
かかる部分ケン化物のケン化度が30モル%未満である
と、部分ケン化物の早い再湿性が失われ、一方90モル
%を越えると空気中の水分によるべとつきがひどくなり
、保存中にプロツキングを起し易くなるので、再湿ホツ
トメルト接着剤として利用することができなくなる。
したがつて部分ケン化度は30〜90モル%であること
が必要であるが、特に40〜75モル%が好ましい。本
発明にいう部分ケン化物はそのままでも再湿ホツトメル
ト接着剤として使用することができるが可撓性を増した
り溶融粘度を低下するため、一般には可塑剤を使用する
ことが望ましい。
可塑剤の種類としてはグリセリン、エチレングリコール
、プロピレングリコール、ペンタエリスリトール、ソル
ビトールなどのポリオールおよびポリオールのエステル
、エチレン尿素、尿素の水溶性エトキシ誘導体などの尿
素誘導体、ポリエチレングリコール、力プロラクタムな
どが用いられるが可撓性溶融加熱時の揮発性、べとつき
など要求される接着剤の性能面からみると分子量200
〜600のポリエチレングリコールが特に好ましい。か
かる可塑剤の添加量は部分ケン化物に対し50重量%を
越えると接着剤組成物の溶融粘度が低くなるので塗布は
容易になるが、接着性が低下するので本発明の目的に適
合しなくなる。
本発明の再湿ホツトメルト接着剤組成物には目的とする
再湿性、接着性を損うことがない範囲で他の添加剤、た
とえばロジン樹脂、エチレン一酢酸ビニル911眠滑剤
、ワツクス、顔料、染料、香料、抗酸化剤、耐熱剤など
を加えてもよいことは当然である。
またかかる本発明の再湿ホツトメルト接着剤組成物の溶
融粘度が800〜10,000センチポイズ(120〜
180℃)の範囲であれば紙面その他の基材への塗布に
従来のノズルタイプおよびローラータイプのコーターが
使用できるので好都合である。なお、本発明の接着剤は
再湿接着剤として特に有効であるが同時にホツトメルト
性をもつので、ヒートシール剤に使用することも可能で
ある。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。実
施例由の部は特に断わらないかぎり重量部を表わすもの
である。実施例 1 酢酸アリル30部、酢酸ビニル90部の混合液に重合触
媒のアゾビスイソブチロニトリル2部を加え、80℃で
3,5時間重合した。
所定時間重合したのち、重合物を減圧下に加熱し、未反
応モノマーを除去し、最終的には130℃まで加熱温度
を上げ共重合体を溶融状態で取り出した。重合収縮は9
0%であつた。この共重合体の組成をその重水素化クロ
ロホルムの溶液の高分解能NMRスペクトルの化学シフ
トτ=5付近のポリ酢酸ビニル主鎖のメチン基の水素お
よびτ=6付近の酢酸アリルの側鎖のメチレン基の水素
の吸収の面積比から求めると酢酸アリルのモル%は23
モル%であつた。
また、得られた共重合体のアセトン溶液の30℃の極限
粘度は0.21(濃度単位9/100m0であつた。こ
の共重合体70部をメタノール50部に溶解し、これに
水酸化ナトリウム0.13部加えてはげしくかきまぜ、
40℃でケン化した。25分後、ケン化物を取り出し減
圧下に130℃に加熱し有機溶媒を気化させ乾燥した。
得られたケン化物の一部を過剰のアルカリ水中で加熱し
ケン化を完全に進め、これに要したアルカリ量を滴定で
求め、ケン化度を逆算した結果、そのケン化度は78モ
ル%であつた。
このケン化物は130℃で溶融し、180℃の溶融粘度
は49000センチポイズであつた。この部分ケン化物
に可塑剤として分子量400のポリエチレングリコール
を35重量%加えた組成物の180℃の溶融粘度は30
00センチポーズであつた。
この溶融物をローラーコーターで厚さ0.08關の上質
紙に塗布してのり引紙を作つた。
こののり引紙を再湿して他の紙面(こ張り、1時間後剥
がすと紙面が破れ、接着性は良好であつた。また、のり
引紙の耐カール性、プロツキング性も良好であつた。実
施例 2 酢酸アリル55部、酢酸ビニル45部の混合液に重合触
媒であるアゾビスイソブチロニトリルを3部加え、75
℃で4時間重合した。
重合物は実施例1と同様に処理して共重合体を取り出し
た。共重合体中の酢酸アリルはNMRからみると約47
モル%であつた。また、得られた共重合体の極限粘度は
0,10であつた。重合収率は72%。この共重合体を
実施例1と同様にケン化してケン化度85モル%の部分
ケン化物を得た。この部分ケン化物は120℃で溶融し
、180℃の溶融粘度は6000センチポイズであつた
。これに可塑剤として分子量200のポリエチレングリ
コールを10重量%加えた溶融物の180℃の溶融粘度
は、約2000センチポイズであつた。この溶融物を1
80℃で厚さ0.0811の上質紙に塗布してのり引き
した。
こののり引紙を再湿し一C他の紙と張り合せた後、30
分して剥がしたところ紙面から破れ、接着性のよいこと
がわかつた。また、のり引紙の耐カール性、プロツキン
グ性も良好であつた。実施例 3 酢酸アリル30部、酢酸ビニル300部、エタノール1
80部の混合液に重合触媒であるアゾイスイソブチロニ
トリル3部加え、75℃で5時間重合した。
重合収率は85%、共重合体のアセトン溶液の極限粘度
は0.31でNMR7.ベクトルからみた酢酸アリルの
共重合体中の組成は8モル%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アリルエステル5〜65モル%とビニルエステル9
    5〜35モル%との共重合体をケン化したケン化度30
    〜90モル%の部分ケン化物100〜50重量%と可塑
    剤0〜50重量%とからなる再湿ホットメルト接着剤組
    成物。
JP1901777A 1977-02-22 1977-02-22 再湿ホツトメルト接着剤組成物 Expired JPS5936957B2 (ja)

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