JPH0116607Y2 - - Google Patents

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JPH0116607Y2
JPH0116607Y2 JP6822382U JP6822382U JPH0116607Y2 JP H0116607 Y2 JPH0116607 Y2 JP H0116607Y2 JP 6822382 U JP6822382 U JP 6822382U JP 6822382 U JP6822382 U JP 6822382U JP H0116607 Y2 JPH0116607 Y2 JP H0116607Y2
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JP
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film
decorative board
resin
melamine decorative
water
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JP6822382U
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は耐熱性が優れかつ常温における剥離性
が優れた表面保護被膜塗料で加工したメラミン化
粧板に関する。 メラミン系樹脂含浸模様紙からなる表面層とフ
エノール系樹脂含浸紙からなる裏面層とを熱圧積
層一体化したメラミン化粧板は、美麗な光沢ある
表面を有することを必要とするが、運搬中あるい
は接着加工中に表面にすり傷が発生し易い。殊に
最近では、表面が凹凸面からなるエンボス化粧さ
れており、表面を高温に加熱して曲面加工すると
同時に芯材に接着するポストフオーム加工も行わ
れる様になり、その際曲げ加工機によりすり傷が
生じる他に高温加熱による焦げによる変色又は脹
れが生じたりして、化粧板の生命ともいうべき表
面外観を損ねた。そこで化粧板表面に保護膜又は
フイルムを施こした。該表面保護膜に要求される
性能としては、適切な付着力を有し、使用後に剥
がす際には剥がし易いという一見矛盾する性質が
要求される。またメラミン化粧板には柄の色相が
判明できる様に透明性も要求される。従来の表面
保護膜形成法としては、酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体溶液、ポリウレタン樹脂溶液など低重合
度の樹脂を有機溶剤に溶解したタイプ及びポリビ
ニルアルコール(以下ポバールという)水溶液な
どを塗布乾燥して被膜を形成させたり、またはこ
れらの樹脂からなるフイルムを粘着剤を介して貼
り合わせていた。しかし酢酸ビニル、塩化ビニル
などの熱可塑性樹脂を塗布して形成した皮膜又は
フイルムは耐熱性に乏しく、メラミン化粧板を曲
面加工するに要する熱変形温度(140〜180℃)ま
で加熱されると溶融又は軟化して使用できなかつ
た。またナイロンなど耐熱性の優れた熱可塑性樹
脂またはフイルムは密着性が悪いので、アクリル
系やゴム系などの粘着剤を介して貼り合わせねば
ならず粘着剤の耐熱性の悪さからメラミン化粧
板、殊にエンボス加工される化粧板には適用でき
ない。その点、ポバールは融点が230℃と耐熱性
が良く、水溶液として塗布可能のため常温で接着
加工するメラミン化粧板の表面保護膜をして使用
されている。しかしポバール水溶液は低樹脂分高
粘度の状態で塗布されるため直径0.1mm前後の気
泡を含んだ状態で皮膜を形成し易く、実用上は透
明な皮膜とならず柄の色相が判明できなかつた。
また消泡剤を添加して気泡を含まない皮膜を形成
したとしても、特に加熱加工を伴う場合には消泡
剤がブリード(しみ出し)して常温における密着
性を悪くすると共に表面柄を変色させることもあ
つた。また可塑剤の役目をしている皮膜中の水分
がポストフオーム加工のような二次加工時の加熱
により揮発して、冷却後の皮膜は柔軟性に欠け剥
離する時に破れたりした。これらのことによりポ
バールのみの皮膜は、ポストフオーム加工用メラ
ミン化粧板の表面保護膜としては問題があつた。 本考案の目的は、前記問題点を解決すべき耐熱
性の優れた表面保護被膜塗料を開発し、該塗料を
塗布乾燥した表面保護膜加工したメラミン化粧板
を提供することにある。 本考案は、ポリビニルアルコール水溶液にグリ
オキザール及びグリコール類を添加して酸触媒に
てグリオキザールで部分架橋された樹脂と、アセ
トアルデヒドによりアセタール化した水溶性ポリ
ビニルアセタール樹脂との混合物を、メラミン化
粧板表面に塗布して乾燥して形成した被膜が付加
されている表面保護膜加工したメラミン化粧板で
ある。 本考案で重要な役目をなすメラミン化粧板に塗
布する表面保護被膜塗料の製法は、公知のポバー
ル、好ましくは高重合度の完全ケン化物からなる
ポバールに、ジアルデヒドであるグリオキザー
ル、及びグリコール類を添加して、好ましくはグ
リコール類がグリセリンで、その添加量がポバー
ルと水溶性ポリビニルアセタール樹脂を加えた樹
脂固型分重量換算値で15〜45%添加して、パラト
ルエンスルホン酸などの酸でグリオキザールで部
分架橋された樹脂に、アセトアルデヒドによりア
セタール化されている水溶性ポリビニルアセター
ル樹脂を混合し、必要に応じてシリコーン系など
の消泡剤を添加することにより得られる。この様
に製造された表面保護被膜塗料は、ポバールが部
分的ではあるがジアルデヒドのグリオキザールで
架橋されて樹脂になつているので、被膜の耐水
性、強靭性がポバールよりは向上している。また
グリコール類が添加されているので可塑化(しな
やかさ)作用と消泡作用があり、同時に該塗料は
低粘度高固型分化されるので、同一塗布量でも乾
燥被膜が厚くなり膜切れ現象を生じなく被膜は強
靭に仕上り引裂強度が向上する。また、グリコー
ル類が残存水分を保水して被膜の可塑化作用を促
進するため、接着又はポストフオーム加工の如き
加熱加圧加工時及び加工後の常温における被膜が
脆くならず剥離し易い。また、アセトアルデヒド
によりアセタール化した水溶性ポリビニルアセタ
ール樹脂の添加により密着性が向上している。ま
た、従来のポバールのみを主体とする該塗料に比
べて消泡剤を要しないか或いは少量添加のため
に、特に加熱により生じる消泡剤のブリード(し
み出し)による化粧板の艶の変化を防止する効果
もある。なお、高重合度の完全ケン化物からなる
ポバールの使用は被膜の強靭性、耐水性、耐熱性
などの点で優れている。またグリコール類がグリ
セリンでその添加量がポバールと水溶性ポリビニ
ルアセタール樹脂を加えた樹脂固型分重量換算値
で15〜45%添加がよいのは、グリセリンは水溶性
で沸点が290℃と高く被膜の柔軟性保持効果がよ
く、その添加量15%以下では柔軟性に乏しく低温
時に皮膜を剥がす際に破れたりするし、45%以上
の添加は皮膜の耐水性、耐熱性の低下をもたらす
からである。これらの作用効果の相互作用によ
り、該塗料の乾燥後被膜は、前記の如く熱劣化点
230℃以上、引裂強度40〜80Kg/mm、伸び率200〜
300%と耐熱性と強靭性に優れていると共に、被
膜中に気泡を含んでおらずグリコール類(例えば
グリセリン)による直接的および保水作用による
間接的可塑化作用効果により、加熱加圧を伴う二
次加工後の常温における被膜が柔軟性を有してい
るので剥がし易い。 本考案は、上記の如き特性を有する表面保護膜
塗料1を、メラミン化粧板2の表面に、フローコ
ーターの如き塗布機を用いて、固型分換算値で20
〜70ミクロン厚さになる様に塗布し、熱風乾燥器
などを用いて乾燥することにより得られる。 次に本考案を実施例により説明する。部とある
は重量部を表わす。 実施例 1 水864部にグリセリン60部を添加し、撹拌しな
がらポバール114部を徐々にに添加し、95℃にて
60分間要して水溶液化し、80℃に冷却後、シリコ
ーン系消泡剤4.2部を添加し、グリオキザール17
部及びパラトルエンスルホン酸3部を添加して30
分間撹拌混合して、ポバールをグリオキザールで
部分架橋化及びグリセリンをエーテル化反応す
る。次に水溶性ポリビニルアセタールの25%水溶
液40部を添加撹拌混合して、固型分17.4%粘度
1000cps/40℃の実施例1の表面保護膜塗料を得
た。 比較例 1 水210部にグリセリン1部を添加し、撹拌しな
がらポバールを26部徐々に添加し、95℃にて60分
間撹拌混合して、シリコーン系消泡剤1部、液状
パラフイン2部を添加撹拌混合して、固形分12.1
%、粘度1500cps/40℃の比較例1の表面保護被
膜塗料を得た。 次に実施例1及び比較例1の表面保護被膜塗料
を、フローコーターにて、メラミン化粧板表面に
200g/m2の割合で塗布し、乾燥後の塗膜の状態
(乾燥皮膜1cm2中の泡の数)、耐水性(乾燥被膜上
に水を滴下し、白化膨潤するまでの時間:秒)、
強度(乾燥皮膜をメラミン化粧板から剥離する際
の被膜の破れの有無)、剥離性(乾燥皮膜をメラ
ミン化粧板から剥離するのが容易か困難か)など
の性能を測定した結果を第1表に示す。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による製品の構成を示す。 1……ポバールにグリオキザールとグリコール
類を加えてグリオキザールで部分架橋された樹脂
とポリビニルアセタール樹脂との混合物を主成分
とする表面保護被膜、2……メラミン化粧板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 ポリビニルアルコール水溶液にグリオキザー
    ル及びグリコール類を添加して酸触媒にてグリ
    オキザールで部分架橋された樹脂と、アセトア
    ルデヒドによりアセタール化した水溶性ポリビ
    ニルアセタール樹脂との混合物を、メラミン化
    粧板表面に塗布して乾燥して形成した被膜が付
    加されていることを特徴とする表面保護膜加工
    したメラミン化粧板。 2 グリコール類がグリセリンで、その添加量が
    ポリビニルアルコールと水溶性ポリビニルアセ
    タール樹脂とを加えた樹脂固型分重量換算値で
    15〜45%である実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の表面保護膜加工したメラミン化粧板。
JP6822382U 1982-05-10 1982-05-10 表面保護膜加工したメラミン化粧板 Granted JPS58171337U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6822382U JPS58171337U (ja) 1982-05-10 1982-05-10 表面保護膜加工したメラミン化粧板

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JP6822382U JPS58171337U (ja) 1982-05-10 1982-05-10 表面保護膜加工したメラミン化粧板

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Publication Number Publication Date
JPS58171337U JPS58171337U (ja) 1983-11-16
JPH0116607Y2 true JPH0116607Y2 (ja) 1989-05-16

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JP6822382U Granted JPS58171337U (ja) 1982-05-10 1982-05-10 表面保護膜加工したメラミン化粧板

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