JP3481618B2 - 接着剤ポリマーのコーティング方法 - Google Patents

接着剤ポリマーのコーティング方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、接着剤ポリマー及び特に感圧接着剤ポリマ
ーを加工助剤を使用してホット−メルト・コーティング
する方法に関する。
発明の背景 好適な裏材上の、感圧接着剤、例えば、ゴム−ベース
材料を含む接着剤ポリマーのコーティングは、本分野に
おいてよく知られている。典型的には、これらの接着剤
ポリマーは、溶液又はエマルジョン重合技術により形成
される。その後、得られた接着剤ポリマーは、それらの
反応媒質から直接的にか又は単離及び溶解に続いてかの
いずれかで、支持体上にコートされる。例えば、D.Sata
s,Ed.,“Handbook of Pressure Sensitive Adhesive Te
chnology,"Van Nostrand,New York,Chapter 13,pg.298
(1982)を参照のこと。
過去数年にわたり、研究は、無溶媒重合技術を通して
の接着剤ポリマーの製造に焦点を当ててきた。例えば、
米国特許第4,833,179号及び第4,952,650号は、懸濁重合
技術を介して水性媒質中でのアクリレート−ベース感圧
接着剤コポリマーの製造について開示している。しかし
ながら、今日まで、これらの接着剤は、水性媒質から単
離され、有機溶媒中に溶解され、そしてそれから好適な
支持体、例えば、テープ裏材材料の上にコートされてい
る。このように、有機溶媒は、多数の接着剤ポリマーの
重合のための反応媒質として削除されることができるけ
れども、それらは、未だ典型的には、それらの接着剤材
料をコートするために使用されている。
コーティング媒質としての有機溶媒の使用から多くの
問題が生じている。最も有用な有機溶媒は、可燃性であ
り、そしてそれ故、コーティングの間及び後に、安全ハ
ザード(safety hazard)を配置することができる。ま
た、有機溶媒の比較的高いコストが実質的に接着剤コー
ト製品の最終コストを増加させる。最終的には、有機溶
媒は、コーティング後の典型的には蒸発乾燥によりコー
トされた接着剤から除去されなければならない。有機溶
媒の上記のその後の除去は、追加のエネルギー及び装置
コストをもたらし、安全及び環境の廃棄問題を提出す
る。
有機溶媒−コート接着剤と関連した問題を克服する努
力において、接着剤ポリマーのホット−メルト・エクス
トルージョン・コーティングが使用されてきた。理論的
には、溶融状態からの乾燥接着剤ポリマーのホット−メ
ルト・エクストルージョン・コーティングは、不所望の
有機溶媒の削除、及び好適な支持体への熱い接着剤のほ
とんど瞬間的な接着を含む多数の利点を提供するはずで
ある。しかしながら、実際には、有用なホット−メルト
・コーティングは、特に、例えば、医療分野における無
臭接着剤コーティングが必要とされる場合に、達成が困
難であることができる。例えば、多数の望ましい接着剤
ポリマー、例えば、アクリレート−ベース感圧接着剤
は、正常に高められた温度においてさえ、高い粘度を示
す。したがって、これらの接着剤ポリマーは、なめらか
でクリアなホット−メルト・コーティングを得ることが
できる十分なレベルまで、それらの溶融粘度を低下させ
るために高められた加工温度に供されなければならな
い。しかしながら、これらの高い加工温度は、接着剤ポ
リマーのかなりの熱分解をも導く。この熱分解は、不所
望の臭い、色の悪いコーティング、及びコートされた接
着剤ポリマーの接着及び粘着の性質における潜在的な減
少をもたらす。
接着剤ポリマーの多数の前加工及び後加工の化学修飾
が上記熱分解問題を弱めることを助けるために提案され
てきた。例えば、米国特許第4,851,278号は、高められ
た温度におけるアクリレート−ベース接着剤の溶融粘度
を低下させるための、金属イオン、例えば、亜鉛の使用
を通して、熱的に可逆的な架橋について開示している。
例えば、、米国特許第4,360,638号及び4,423,182号を参
照のこと。同様に、米国特許第3,925,282号は、高めら
れた温度におけるアクリレート・ポリマーの溶融粘度を
低下させるための第三アミン含有モノマー及び有機金属
塩の両方を使用している。また、米国特許第4,554,324
号、第4,551,388号、及び第3,558,746号のすべては、好
ましい粘度特性をもつアクリレート・グラフト・コポリ
マーについて開示している。
さらに、米国特許第4,762,888号は、熱可逆性水素結
合を示すアクリル・コポリマーのある特定混合物につい
て開示している。また、低分子量ポリマーへの光架橋剤
の混入、その後のコーティング後の照射硬化が、米国特
許第4,052,527号及び第4,234,662号中に開示されてい
る。しかしながら、これらのすべての場合において、特
定の装置、普通でない且つ高価なモノマー、及び/又は
最終的にコートされた接着剤製品中で望ましくない添加
物が、開示された結果を作り出すために必要である。
他のアプローチにおいては、様々な加工助剤がポリマ
ーに添加され、一般的な溶融工程の間のそれらの熱分解
を制限することができる。例えば、潤滑加工助剤、例え
ば、脂肪酸、脂肪アルコール、金属石鹸、ワックス、及
び様々な無機材料が、ポリマーの溶融流れ挙動を修飾
し、そしてそれ故、溶融加工の間のポリマーに対する熱
分解の程度を制限する、例えば、Radian Corporation,
“Chemical Additives for the plastics Industry:Pro
perties,Applications,Toxicologies",pp.99−101,Noye
s Data Corp.,Park Ridge,New Jersey(1987);“Plas
tics Additives Handbook;Stabilizer,Processing Aid
s,Plasticizer,Fillers,Reinforcements,Colorants for
Thermoplastics",R.Gaecher and H.Mueller,Eds.,pp.4
23−467,Hanser,New York(3rd.ed.,1990)を参照のこ
と。しかしながら、これらの加工助剤は、典型的には、
加工後ポリマーの成分として残る非揮発材料であり、そ
してこれにより、ポリマーの最終的な性質、例えば、透
明度、毒性、臭い、強さ、及び接着特性に有害な効果を
及ぼすことができる。さらに、加工助剤は、押し出され
たポリマーの表面にブリードし、そしてそれに望ましく
ない表面の性質を付与することができる。例えば、“En
cyclopedia of Polymer Science and Engineering",H.M
ark et al.,Ed.,Index Volume,pp.307−324,John Wiley
& Sons,New York(1990)を参照のこと。
水は、親水性ポリマーの溶融エクストルージョンにお
ける加工助剤として認められている。特に、親水性ポリ
マーへの水の添加は、一般的な溶融エクストルージョン
の間にそれらの溶融温度及び溶融粘度を低下させること
が示されている。例えば、米国特許第3,941,865号は、
エクストルージョンに先立つ固体ポリエチレン・オキサ
イド樹脂への水の添加について開示しており、一方米国
特許第4,761,453号、第4,876,307号、及び第4,874,307
号は、水による飽和に続くポリケトンの射出成型又はエ
クストルージョンについて開示している。同様に、米国
特許第4,094,948号及びB.G.Frushour,4 Polymer Bullet
in,305−314(1984)のすべては、アクリロニトリル・
コポリマーへの水の添加がエクストルージョン目的のた
めのそれらの溶融温度を減少させることを示している。
水が親水性ポリマーのための加工助剤として使用され
ているけれども、それは、疎水性接着剤ポリマーのホッ
ト−メルト・エクストルージョン・コーティングにおけ
る非相溶性且つ不所望の添加物であると考えられる。例
えば、溶融した疎水性ポリマー中への水のインジェクシ
ョンは、その組成物をバブル及びフォームにさせること
ができる。例えば、M.Mack,“Choosing an Extruder fo
r Melt Devolatilization",Plastics Engineering,pg.4
9(July,1986)を参照のこと。したがって、ホット−メ
ルト・コーティングの間に疎水性接着剤ポリマー中の最
も少量の以外のすべての水を含むことがコーティング・
ダイ/支持体界面活性剤においてポリマー押し出し物の
フォーミングを導くであろうし、そしてこれに従って、
バブル、コーティング・ギャップ、及び他のコーティン
グ不規則性をもつ欠陥のある、使用不能の接着剤を導く
であろうことが当業者により早くに信念を抱かれてい
る。
さらに、水の含有が有効な接着剤コーティングを得る
ことに対し非常に有害であると考えられるので、当業者
は、疎水性接着剤ポリマーの最適なホット−メルト・コ
ーティングが好適な支持体上に100%固形分の水を含ま
ない組成物にできるだけ近いものをコーティングするこ
とによりのみ得られることができることを教示してい
る。しかしながら、先に述べたように、これは、費用の
かかる硬化装置、エキゾチック・モノマー、又は不所望
の熱分解を避けるために不所望の副作用をもつ添加物の
使用を必要とする。同様に、疎水性接着剤ポリマーがよ
り低い温度においてコートされる場合に、高い溶融粘度
のポリマーが、やや白っぽい半透明の着色、眼に見える
溶融流れのライン、不規則な“鮫肌”表面、並びに他の
コーティング不規則性を含む接着剤コーティングにおけ
る欠陥を導くであろう。したがって、疎水性接着剤ポリ
マーをホット−メルト・コーティングする現在の方法
は、これらの材料をホット−メルト・エクストルージョ
ン・コートするための努力においてコーティング品質に
おける不所望の妥協を必要とする。
本発明の要約 驚くべきことに、疎水性接着剤ポリマーが、加工助剤
として水、又は他の過渡的極性材料を使用して好適な支
持体上にホット−メルト・コートされることができると
いうことが発見された。予想外に、接着剤押し出し物の
フォーミングはコーティング・ダイのオリフィスから全
く観察されず、又はフォーミングが観察される場合、そ
れは、接触コーティング・ダイの使用を通して除去され
る。したがって、フォーム−誘導の接着剤ギャップ、バ
ブル、又は他のコーティング欠陥の無い均一な、クリア
なコーティングが、得られる。さらに、過渡的極性加工
助剤の含有は、加工助剤を欠いた同一の疎水性接着剤ポ
リマーに比べてその疎水性接着剤ポリマーの溶融温度及
び溶融粘度をかなり有意に減少させるために使用される
ことができる。したがって、得られた疎水性接着剤コー
ティングは、実質的に熱分解、並びに、溶融流れライ
ン、半透明着色、及び/又は鮫肌提示表面を受けない。
さらに、それらの一時的な性質のため、過渡的極性加工
助剤は、最終的な疎水性接着剤ポリマー・コーティング
の最終的な性質に有意に影響を及ぼさない。
特に、本発明は、支持体上にコーティング・ダイのオ
リフィスから疎水性接着剤ポリマー及び過渡的極性加工
助剤の接着剤組成物の接着剤組成物をホット−メルト・
コーティングすることを含んで成る接着剤ポリマーのコ
ーティング方法であって、その過渡的極性加工助剤が周
囲条件において平衡化された疎水性接着剤ポリマー中に
存在する残存水の重量を少なくとも0.5重量パーセント
上回って占め、そして接着剤組成物が大気圧において過
渡的極性加工助剤の沸点を下回る温度においてホット−
メルト・コートされるような方法を提供する。
また、本発明は、支持体上に接触コーティング・ダイ
のオリフィスから疎水性接着剤ポリマー及び過渡的極性
助剤の接着剤組成物をホット−メルト・コーティングす
ることを含んで成る接着剤ポリマーのコーティング方法
であって、その過渡的極性加工助剤が周囲条件において
平衡化された疎水性接着剤ポリマー中に存在する残存水
の重量を少なくとも0.5重量パーセント上回って占め、
そして接着剤組成物が大気圧において過渡的極性加工助
剤の沸点における又はこれを上回る温度においてホット
−メルト・コートされるような方法を提供することがで
きる。
また、本発明は、支持体上にコーティング・ダイのオ
リフィスから疎水性接着剤ポリマー及び過渡的極性助剤
をホット−メルト・コーティングすることを含んで成る
接着剤ポリマーのコーティング方法であって、その過渡
的極性加工助剤が周囲条件において平衡化された疎水性
接着剤ポリマー中に存在する残存水の重量を少なくとも
0.5重量パーセント上回って占め、そして疎水性接着剤
ポリマー及び過渡的極性助剤が疎水性接着剤ポリマーの
ホット−メルト・コーティングに先立って実質的に混合
されないような方法をも提供することができる。
さらに、本方法は、(a)ホット−メルト・コーティ
ングに好適な疎水性接着剤ポリマーを用意し;(b)そ
の疎水性接着剤ポリマーと一緒に過渡的極性加工助剤を
添加し、ここで、この過渡的極性加工助剤が周囲条件に
おいて平衡化された疎水性接着剤ポリマー中に存在する
残存水の重量を少なくとも0.5重量パーセント上回って
占め;そして(c)疎水性接着剤押し出し物のフォーミ
ングを削除する制御手段を使用して支持体上に疎水性接
着剤ポリマーをホット−メルト・コーティングするこ
と、を含んで成る、接着剤ポリマーのコーティング方法
を提供することができる。
さらに、本発明は、過渡的極性加工助剤と組み合わさ
れた疎水性接着剤ポリマーを含んで成るホット−メルト
・コート可能な接着剤組成物であって、この過渡的極性
加工助剤が周囲条件において平衡化された疎水性接着剤
ポリマー中に存在する残存水の重量を少なくとも0.5重
量パーセント上回って占め;そしてその接着剤組成物が
実質的にフォームの無い接着剤コーティングを提供する
ために支持体上にホット−メルト・コートされることが
できるような接着剤組成物を、提供することができる。
本発明を特徴付ける上記の及び様々な利点及び新たな
特徴を、本明細書に付属し、そしてその部分を成すクレ
ームにおいて特に指摘する。しかしながら、本発明のよ
りよい理解、その利点、及びその使用により得られる目
的のために、添付の記述的事項を参照すべきであり、こ
こで、本発明の好ましい態様を説明及び記載する。
定義 本発明の目的のために: “ポリマー”とは、ホモポリマー、コポリマー、オリ
ゴマー、並びに1以上のホモポリマー、及び/又は1以
上のコポリマー、及び/又は1以上のオリゴマーのいず
れかの混合物又はブレンドをいう。
“コポリマー”とは、それにグラフトされる他の官能
基をもつか又はもたないかのいずれかの2以上の非類似
モノマーの重合により製造されるポリマー材料、並びに
それにグラフトされた官能基をもつホモポリマーをい
う。したがって、用語“コポリマー”は、限定されない
が、ランダム・コポリマー、ブロック・コポリマー、シ
ーケンシャル・コポリマー、及びグラフト・コポリマー
を含む。
“接着剤ポリマー”とは、元来接着剤であり、又はそ
のポリマーと接着剤及び/又は修飾剤を組み合わせるこ
とにより接着剤を与えられたポリマーをいう。好適な添
加物及び/又は修飾剤の例は、限定されないが、粘着性
付与剤、可塑剤、安定剤、顔料、抗酸化剤、架橋剤、及
びこれらの組み合わせを含む。
“疎水性接着剤ポリマー”とは、強い撥水傾向をも
ち、そして水の中に本質的に溶解することができない、
接着剤ポリマーをいう。
“平衡化された”疎水性接着剤ポリマーとは、残存水
含量が以下に定義するような周囲条件において一定であ
るような疎水性接着剤ポリマーをいう。したがって、平
衡においては、疎水性接着剤ポリマーから離れる水の分
子数は、それに入る水の分子数に等しい。
“周囲条件”とは、疎水性接着剤ポリマーが本発明の
方法により加工される前に平衡化するために放置される
典型的な室の温度及び相対湿度条件をいう。一般的に
は、周囲温度は、約20℃から約25℃までの温度、及び約
40%から約60%までの相対湿度を含む。本発明に従って
疎水性接着剤ポリマーの平衡残存水含量を測定する目的
のために、周囲条件は、約21℃及び約50%の相対湿度と
された。
“過渡的極性加工助剤”とは、疎水性接着剤ポリマー
のホット−メルト・コーティングを容易にするために使
用され、そして疎水性接着剤ポリマーのホット−メルト
・コーティング後の短時間の間にのみ存在する双極子モ
ーメントをもつ化合物又は組成物をいう。したがって、
過渡的極性加工助剤は、ホット−メルト・コートされた
疎水性接着剤ポリマーの最終的な性質に実質的に影響を
及ぼさない一時的な材料である。
“接着剤組成物”とは、少なくとも1の疎水性接着剤
ポリマーと少なくとも1の過渡的極性加工助剤との実質
的に均一に分散されたあ異種混合物をいう。一般的に
は、接着剤組成物は、本発明の方法に従って実質的に均
一に混合されるときクリーム又はバター様組成物として
の外観を示すであろう。
本明細書中で使用するとき、“コーティング・ダイ”
とは、典型的には、加熱された1−又は2−スクリュー
・エクストルーダーの出口端に接続された機械装置をい
い、ここで、支持体が溶融接着剤又は接着剤組成物によ
りホット−メルト・コートされるように、溶融接着剤又
は接着剤組成物が好適な支持体に隣接するオリフィスか
ら押し出される。一般的には、コーティング・ダイは、
テープ、包帯、封筒、研磨製品、当の製造の間に裏材材
料に接着剤コーティングを塗布するために使用される。
典型的なコーティング・ダイの例は、限定されないが、
ドロー・ダイ(draw dies)、ワイプ−フィルム・ダイ
(wipe−film dies)、スロット−オリフィス・ダイ(s
lot−orifice dies)、ドロップ−フィルム・ダイ(dro
p−film dies)、及びロール・コーター(roll coater
s)を含む。
“接触コーティング・ダイ”とは、コーティング・ダ
イのオリフィス及びコートされるべき支持体がホット−
メルト・コーティング工程の間、じかに接触するか又は
殆どじかに接触するようなコーティング・ダイをいう。
典型的には、押し出された溶融接着剤又は接着剤組成物
と支持体との間の接触が、得られる接着剤コーティング
の厚さ及び均一性を調節するための、支持体表面へのオ
リフィスを近づけること、及びコーティング速度を伴っ
て、操作されることができるコーティング・ダイ・オリ
フィスを横切った均一な圧力をもたらす。ワイプ−フィ
ルム・コーティング・ダイは、本発明に係る好ましい接
触コーティング・ダイの1以外の例を含んで成る。
本明細書中で使用するとき、“大気圧”とは、疎水性
接着剤ポリマーが本方法に従ってホット−メルト・コー
トされている位置において空気により行使される圧力を
いい、それは、760mmの水銀柱を支えるであろう。例え
ば、海面においては、大気圧は、約0.01MPa(14.696ps
i)として採用される。
発明の態様の詳細な説明 加工助剤 本発明の方法において使用される疎水性接着剤ポリマ
ーと非相溶性であり、そしてその疎水性接着剤ポリマー
のホット−メルト・コーティングの後に急速に消失する
いずれかの極性材料、好ましくは極性液体は、本発明に
おいて過渡的極性加工助剤として役立つことができる。
本発明の方法における使用に好適な過渡的極性加工助剤
の非限定の例は、水、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、及びそれらの組み合わせを含み、水が好ま
しい。重要には、過渡的極性液体、例えば、水の使用
は、その加工助剤がホット−メルト・コーティング後の
疎水性接着剤ポリマーと一緒に、又はその成分として残
らない一時的な材料であるということを保証する。した
がって、過渡的極性加工助剤は、疎水性接着剤コーティ
ングの透明さ、なめらかさ、粘着性、又は剪断強さを含
むがこれに限定されない最終的な性質に実質的に影響を
与えない。
本発明の方法において使用される過渡的極性加工助剤
は、周囲条件において平衡化された疎水性接着剤ポリマ
ー中に存在する残存水の重量を少なくとも0.5重量%上
回って占めなければならない。好ましくは、過渡的極性
加工助剤は、周囲条件において平衡化された疎水性接着
剤ポリマー中に存在する残存水の重量を、約0.5重量%
から約10重量%まで、より好ましくは、約1重量%から
約5重量%まで上回って占めなければならない。この点
において、疎水性接着剤ポリマー中に存在する残存水
は、多数の源から生じることができる。例えば、周囲条
件において平衡化された疎水性接着剤ポリマー中に存在
する残存水は、懸濁及びエマルジョン重合疎水性接着剤
ポリマーの水性反応媒質から疎水性接着剤固形物の分離
後に残る過剰の水から来ることができるであろう。
本発明の方法の態様のいずれかにおいて、過渡的極性
加工助剤は、液体形態、ベーパー形態、又はそれらの組
み合わせにおいて生じることができる。例えば、疎水性
接着剤ポリマーが大気圧において過渡的極性加工助剤の
沸点を超える温度においてホット−メルト・コートされ
るとき、その加工助剤は、典型的には、コーティング直
後に蒸発し、いずれの残存過渡的加工極性加工助剤を実
質的に含まないなめらかでクリアな接着剤コーティング
を残すであろう。他方において、疎水性接着剤ポリマー
が大気圧において過渡的極性加工助剤の沸点を下回る温
度においてホット−メルト・コートされるとき、その加
工助剤は、典型的には、液体、又は液体/ベーパーの組
み合わせとして生じるであろう。この場合において、接
触コーティング・ダイが使用される場合、ダイ・オリフ
ィス/支持体界面において生じる圧力は、その過渡的極
性加工助剤がその疎水性接着剤ポリマーのホット−メル
ト・コーティングの殆ど直後にフラッシュするようなも
のであることができる。これに反し、非接触コーティン
グ・ダイ、例えば、ドロー・ダイが使用される場合、過
渡的極性加工助剤は、実質的に液体の形態で生じること
ができ、これは、ホット−メルト・コーティング後直ぐ
に疎水性接着剤から蒸発し又は他の方法で消失するであ
ろう。
これに関して、過渡的極性加工助剤と疎水性接着剤ポ
リマーとの間の固有の非相溶性は、その過渡的極性加工
助剤ができるだけ速やかに得られた疎水性接着剤コーテ
ィングから消失する傾向を非常に強化するであろう。さ
らに、本発明の方法に従って好ましくは使用される高め
られたコーティング温度が、その過渡的極性加工助剤が
得られたホット−メルト接着剤コーティングから蒸発し
又は他の方法により消失する傾向をさらに強化するであ
ろう。したがって、疎水性接着剤ポリマーがコーティン
グ・ダイの外部の過渡的極性加工助剤の沸点を上回るか
又は下回る温度及び/又は圧力においてホット−メルト
・コートされるかどうかにかかわらず、過渡的極性加工
助剤は、コーティングの最終的な性質に実質的に影響を
与えずに、ホット−メルト・コートされた接着剤コーテ
ィングから速やかに消失する一時的な加工助剤として作
用するであろう。さらに、過渡的極性加工助剤の形態、
液体、ベーパー、又はそれらの組み合わせにかかわら
ず、本発明の方法の実施は、このようなコーティングが
先に不可能であったような、疎水性接着剤ポリマーのな
めらかでクリアなホット−メルト・コーティングを提供
する。
疎水性接着剤ポリマー 本明細書中に定義するようないずれかの疎水性接着剤
ポリマーは、本発明の方法に従って加工されることがで
きる。例えば、20℃より高いTg示す疎水性接着剤ポリマ
ー、例えば、段ボールのシーリングに好適なwax−EVA
(エチレン・ビニル・アセテート)疎水性接着剤ブレン
ドが、本発明の方法により加工されることができる。し
かしながら、好ましくは、疎水性接着剤ポリマーは、疎
水性感圧接着剤ポリマーを含んで成る。さらに好ましく
は、疎水性感圧接着剤ポリマーは、20℃のガラス遷移温
度(Tg)、そして最も好ましくは0℃以下のTgを示さな
ければならない。疎水性感圧接着剤ポリマーの例、及び
それらの製造方法は、米国特許第2,708,192号(フェノ
ール性硬化ゴム−ベース接着剤)、米国特許第Re 24,90
6号(水−ベース及び溶媒−ベース接着剤)、及び米国
特許第4,833,179号及び第4,952,650号(懸濁重合アクリ
レート感圧接着剤コポリマー)(これらの開示をすべて
引用により本明細書中に取り込む。)の中に記載されて
いる。
本発明の方法における使用に好適な疎水性感圧接着剤
ポリマーの特定の例は、これに限定されないが、米国特
許第4,952,650号の例番号5に従って製造されたイソオ
クチル・アクリレート(IOA)及びメタクリル酸(MAA)
の重量比96:4における接着剤コポリマー;スチレン/ブ
タジエン/スチレン又はスチレン/イソプレン/スチレ
ン接着剤ブロック・コポリマーのKRATONTM−ベース樹脂
(Shell Chemical Co.,Houston,TX);前記のThe Handb
ook of Pressure−Sensitive Adhesive Technologyの29
1ページに詳説された手順に従ってVISTANEXTM樹脂(Exx
on Chemical Co.,Houston,TX)を使用して製造されたポ
リイソブチレン−ベース接着剤;ゴム−ベース接着剤樹
脂No.820−338−BE(Findley Adhesives,Inc.,Wauwatos
a,WI);GELVATM737樹脂、エチルヘキシル・アクリレー
ト/ビニル・アセテート/エチル・アクリレート接着剤
コポリマー(Monsanto Co.,St.Louis,MO);DURO−TAKTM
樹脂No.34−42223、ゴム−ベース接着剤樹脂(National
Starch and Chemical Corp.,Bridgewater,NJ);及びN
o.355ジメチルポリシロキサン医療用接着剤(Dow Corni
ng Corp.,Midland,MI)を含む。
好ましい態様においては、疎水性感圧接着剤ポリマー
は、アクリレート感圧接着剤ポリマー、より好ましくは
水−ベース・アクリレート感圧接着剤ポリマーであって
エマルジョン又は懸濁重合技術を通して形成されたもの
を含んで成る。特に好ましい態様においては、疎水性感
圧接着剤ポリマーは、米国特許第4,952,650号の例番号
5中に記載されているような、0℃以下のTgをもつ懸濁
重合アクリレート感圧接着剤コポリマーを含んで成る。
一般的には、これらの好ましい懸濁重合アクリレート
感圧接着剤コポリマーは、以下の方法論により製造され
る。1から14までの炭素原子をもつ非第三アルコールの
アクリル酸エステル、このアクリル酸エステルと共重合
可能な極性モノマー、鎖転移剤、フリー−ラジカル阻害
剤、及び修飾剤部分であって2−ポリスチリルエチル・
メタクリレート・巨大分子モノマー、反応性亜鉛塩、及
び疎水性シリカから選ばれたものを、モノマー・プレミ
ックス中に組み合わせることができる。このプレミック
スを次に十分な量の懸濁剤、例えば、アニオン界面活性
剤を含む水相と合わせ、懸濁液を作る。次にこの懸濁液
を、同時に拡販し、ポリマー・ビーズが形成されるま
で、約40℃から約90℃までの温度において、約2−16時
間重合させる。この点において、ポリマー・ビーズは、
懸濁液の約40%を占め、そしてその後、必要により洗浄
及び分離させることができる。
好ましい懸濁重合アクリレート感圧接着剤コポリマー
中では、非第三アルコールのアクリル酸エステルは、10
0部の前モノマー含量に基づき、少なくとも約80重量部
を占めなければならない。好ましいアクリル酸エステル
モノマーは、限定されないが、イソオクチル・アクリレ
ート、イソノニル・アクリレート、2−エチルヘキシル
・アクリレート、及びブチル・アクリレートを含み、イ
ソオクチル・アクリレートが特に好ましい。また、好ま
しい極性モノマーは、限定されないが、反応性亜鉛塩、
及びマクロマー、例えば、1−ポリスチレルエチル・メ
タクリレートを含む。米国特許第4,952,650号の実施例
5中に記載されている特に好ましい懸濁重合アクリレー
ト感圧接着剤コポリマー中では、アクリル酸エステル・
モノマー、極性モノマー及び修飾剤部分は、それぞれ、
イソオクチル・アクリレート、メタクリル酸、及びZnO
を含んで成る。
直接の相関は存在しないけれども、本発明の方法によ
り加工された疎水性接着剤ポリマーの分子量は、本方法
が所定の疎水性接着剤ポリマーのコーティング特性を強
化する程度に影響を与えることができる。一般的には、
約100万、又はこれ以上の高い分子量の疎水性接着剤ポ
リマーは、本発明の方法により加工されるとき、より大
きく有益となるであろう。これは、本発明の方法により
加工された好ましい懸濁重合アクリレート感圧接着剤コ
ポリマーに関して特に真実である。特にこれらの材料
は、約105から106までのレンジの分子量を示し、そして
慣用の乾燥状態からホット−メルト・コートされたと
き、かなりの熱分解を経験する。しかしながら、本発明
の過渡的極性加工助剤により加工されたとき、それらの
溶融温度及び粘度は、事実上熱分解がホット−メルト・
コーティング工程の間に全く生じない点まで減少される
ことができる。
溶媒−ベース系又は水−ベース系中で重合されるかに
かかわらず、その中で疎水性接着剤ポリマーが重合され
る反応媒質の全部ではなく、大部分が、本発明の方法に
より加工に先立って接着剤固形分から除去されなければ
ならない。使用された特定の分離方法は、疎水性接着剤
ポリマーが有機溶媒の溶液中に又は2相水−ベース系、
例えば、エマルジョン又は懸濁重合疎水性接着剤ポリマ
ー中にあるかどうかに依存するであろう。いずれの場合
においても、使用される分離方法は、本発明の方法の実
施に不可欠ではない。したがって、当業者は、それらの
特定の要求に最も合う所定の分離技術を、選択された疎
水性接着剤ポリマーの特性、並びに使用されるべきホッ
ト−メルト・コーティングの技術及び装置に少なくとも
一部依存して、容易に選択するであろう。
例えば、溶液重合接着剤ポリマーは、典型的には、蒸
発技術により、例えば、攪拌薄フィルム・エバポレータ
ーの使用を通して回収される。例えば、“Perry's Chem
ical Engineers' Handbook",R.H.Perry et al.Eds.,McG
raw−Hill,New York,NY(sixth ed.,1984)を参照のこ
と。他方において、エマルジョン又は懸濁技術を通して
製造された接着剤ポリマーは、蒸発技術又は物理的分離
方法、例えば、スクリーニング、濾過、遠心分離、又は
しぼり出し工程のいずれかにより除去されることができ
る。例えば、“Perry's Chemical Engineers' Handboo
k",前記;“Solid−Liquid Separation",L.Svarovsky,e
d.,Butterworths,London,England(1977);“Handbook
of Separation Techniques for Chemical Engineers",
McGraw−Hill,New York,NY(2nd ed.,1988)を参照のこ
と。さらに、凝固剤(coagulants)及び凝集剤(floccu
lants)をも、疎水性接着剤ポリマー・エマルジョン又
は懸濁液に添加し、固形物を凝集させ、そしてそれによ
り、分離技術の効率を改善することができる。
好ましい態様においては、好ましい懸濁重合アクリレ
ート感圧接着剤コポリマーは、機械的分離方法によりそ
の水性反応媒質から回収される。さらにとくに、接着剤
コポリマーの重合後に残った過剰の水は、機械的プレス
の使用を通して接着剤固形分成分からしぼり出される。
例えば、“Perry's Chemical Engineers' Handbook",前
記,at Chapter 19,pp.103−107を参照のこと(この開示
を、引用により本明細書中に取り込む。)。特に好まし
い態様においては、連続スクリュー・エクストルージョ
ン・プレスが、本発明の好ましい懸濁重合アクリレート
感圧接着剤コポリマーから水性反応媒質を分離するため
に使用される。例えば、上記の104−105ページを参照の
こと。接着剤固形分からの反応媒質の機械的しぼり出し
は、他の分離技術、例えば、過剰反応媒質の熱蒸発に典
型的に関連した過剰の接着剤熱分解問題を回避する。
コーティング方法 先に述べたように、疎水性接着剤ポリマーの伝統的な
ホット−メルト・コーティングは、しばしば、使用され
た条件、及び/又は使用された添加物から生じる多数の
コーティング欠陥をもたらす。
特に、少なくとも3つの異なるクラスのコーティング
欠陥が、疎水性接着剤ポリマーの伝統的なホット−メル
ト・コーティングから生じることができる。
本明細書中で使用するとき、“高温コーティング欠
陥”とは、溶融ポリマーがエクストルーダー及びコーテ
ィング・ダイ・オリフィスを通して容易に流れるように
ポリマーの溶融粘度を低下させることが必要な伝統的な
温度においてホット−メルト・コートされたときに疎水
性接着剤ポリマーの熱分解から生じるコーティング欠陥
をいう。典型的な高温コーティング欠陥は、限定されな
いが、コートされた接着剤ポリマーの変色、不快な焼け
た臭い、及び/又は接着剤性質の損失を含む。例えば、
L.Mascia,“The Role of Additives in Plastics,"pg.1
6,John Wiley & Sons,New York,NY(1974);“Additi
ves for Plastics,"R.Seymour,Ed.,pg.250,Academic Pr
ess,New York,NY(1978)を参照のこと。
“低温コーティング欠陥”とは、溶融ポリマーがより
高い溶融粘度を示し、そしてそれ故に、少なくとも部分
的に、ホット−メルト・コーティングの間にエクストル
ーダー及びコーティング・ダイの表面に接着する傾向を
もつ温度において疎水性接着剤ポリマーのホット−メル
ト・コーティングから生じる欠陥をいう。したがって、
これらのコーティング温度の使用は疎水性接着剤ポリマ
ーの熱分解の程度を減少させることができるけれども、
これに限定されないが、白っぽくなる又は半透明になる
変色、溶融流れライン、“鮫肌”外観の表面、及び他の
表面不規則性、を含む低温コーティング欠陥が、典型的
に生じる。例えば、“Plastics Additives Handbook",s
upra at pp.436−438を参照のこと。
先に述べたように、疎水性ポリマーの一般的溶融エク
ストルージョンにおける典型的な加工助剤の使用は、エ
クストルージョン後の疎水性ポリマーの成分として残る
これらの加工助剤の傾向のために、これらのポリマーの
最終的な性質に有害に影響を及ぼすことがでいる。例え
ば、“Encyclopedis of Polymer Science and Engineer
ing",supra,at pp.307−324を参照のこと。本明細書中
で使用するとき、“加工助剤誘導コーティング欠陥”と
は、加工助剤による疎水性接着剤ポリマーのホット−メ
ルト・コーティングに対するこれらの問題の延長をい
う。特に、これらの加工助剤誘導コーティング欠陥は、
これに限定されないが、得られた接着剤コーティングに
付与される、接着性又は粘着性の損失、並びに不所望の
変色、臭い、及び/又は毒性を含むことができる。
本発明の方法の実施は、3クラスのコーティング欠陥
のすべてが実質的に無いなめらかでクリアなフォーム不
含接着剤コーティングを作り出す。特に、本発明の方法
の第一態様においては、疎水性接着剤ポリマー及び過渡
的極性加工助剤の接着剤組成物は、支持体上にコーティ
ング・ダイのオリフィスからホット−メルト・コートさ
れる。これについては、大気圧における過渡的極性加工
助剤の温度は、接着剤組成物をホット−メルト・コート
するために使用するコーティング・ダイのタイプにおい
て重要な配慮がある。
第一の態様においては、接着剤組成物は、大気圧にお
ける過渡的極性加工助剤の沸点を下回る温度において支
持体上にホット−メルト・コートされる。例えば、過渡
的極性加工助剤として水を含む好ましい懸濁重合アクリ
レート感圧接着剤コポリマーの接着剤組成物は、本発明
の方法の本態様に従って100℃未満の温度においてホッ
ト−メルト・コートされる。疎水性接着剤ポリマー及び
過渡的極性加工助剤が実質的に均一に分散された接着剤
組成物中によく混合されたとしても、驚くべきことに、
接着剤組成物のフォーミングは、コーティング・ダイ・
オリフィスにおいて全く観察されない。さらに、接着剤
組成物が好適な支持体上にコートされるとき、高温、低
温、及び加工助剤誘導のコーティング欠陥の無いなめら
かでクリア且つフォーム不含の接着剤コーティングが得
られる。
コーティング・ダイのオリフィスからフォーム不含接
着剤組成物を押し出す能力は、本発明の方法の態様によ
り使用されるべきコーティング・ダイの事実上いずれの
タイプをも許容する。したがって、ドロー・ダイ、ワイ
プ−フィルム・ダイ、スロット−オリフィス・ダイ、ド
ロップ−フィルム・ダイ、ロール・コーター、並びに他
のコーティング・ダイであって当業者により容易に知ら
れ且つ使用されるものが、本発明の方法の本態様により
使用されることができると考えられる。ホット−メルト
・コーティング・ダイ及び関連コーティング装置の周到
なレビューのために、“Handbook of Pressure−Sensit
ive Adhesive Technology",supra,at Chapter 28,pp−5
58−573(この開示を、引用により本明細書中に取り込
む。)を参照することができる。
さらに、大気圧における過渡的極性加工助剤の沸点を
下回る温度においてフォーム不含コーティングを作り出
す能力は、事実上、得られた疎水性接着剤コーティング
が熱分解及びその得られた高温コーティング欠陥を持た
ないであろうことを保証する。しかしながら、予想外
に、接着剤組成物のホット−メルト・コーティングも、
同様に低温コーティング欠陥のいずれをも実質的に持た
ない接着剤コーティングをもたらす。比較において、大
気圧における過渡的加工助剤の沸点を下回る温度におけ
る過渡的極性加工助剤の非存在における疎水性接着剤ポ
リマーのホット−メルト・コーティングは、実際に、疎
水性接着剤ポリマーがエクストルーダー中にさらに供給
され、そしてこれらの温度においてコートされることが
できるであろう場合に、多数の低温コーティング欠陥、
例えば、溶融流れライン、半透明着色、及び鮫肌外観を
もつ接着剤コーティングをもたらすであろう。
本発明の第一態様の第二局面においては、接着剤組成
物は、大気圧における過渡的極性加工助剤の沸点におけ
る又はこれを上回る温度において支持体上にホット−メ
ルト・コートされる。例えば、100℃以上の温度が、支
持体上に懸濁重合アクリレート感圧接着剤ポリマー及び
水の好ましい接着剤組成物をホット−メルト・コートす
るために使用される。しかしながら、これらの温度条件
が実質的に均一に分散された接着剤組成物と共に使用さ
れるときは、コーティング・ダイ・オリフィスにおける
接着剤組成物の少なくとも幾つかのフォーミングが観察
されるであろう。本明細書中で使用するとき、接着剤押
し出し物の“フォーミング”とは、接着剤押し出し物中
の、バブル、例えば、水分バブル、又は他の観察可能な
不連続性、並びに接着剤押し出し物の実際の発泡(bubb
ling)及び泡立ち(frothing)を含む。驚くべきこと
に、接触コーティング・ダイが使用される場合、その接
着剤押し出し物がダイ・オリフィスから泡立つ傾向にも
かかわらず、なめらかでクリア且つフォーム不含の接着
剤コーティングが得られる。したがって、当業者は、フ
ォーミング疎水性接着剤ポリマー押し出し物をコート不
可能なものであると見てきたけれども、本発明の方法の
本態様は、これと異なるものを示している。
さらに、過渡的極性加工助剤、例えば、水の使用は、
得られた疎水性接着剤コーティングの高温コーティング
欠陥により示されるような熱分解が事実上全く生じない
ように、過渡的極性加工助剤を欠いた疎水性接着剤ポリ
マーに比べて、接着剤組成物のコーティング温度を低下
させることができる。同様に、接着剤組成物の溶融粘度
は、組成物がエクストルーダー、そしてその後接触コー
ティング・ダイを通して、未硬化低温コーティング欠
陥、例えば、溶融流れライン、半透明着色、鮫肌表面、
等を伴わずに、きれいにフイードされることができるよ
うに、低下されることができる。したがって、得られた
接着剤コーティングは、なめらかでクリア且つフォーム
不含であり、そして得られた疎水性接着剤コーティング
中に残る過剰の加工助剤から生じる加工助剤誘導コーテ
ィング欠陥を示さない。
コーティング・ダイのオリフィスとコートされるべき
支持体表面との間のじかの、又はほとんどじかの接触が
あるかぎり、いずれの接触コーティング・ダイをも、本
発明の方法の態様より使用することができる。好ましい
態様においては、コーティング・ダイは、ワイプ−フィ
ルム・コーティング・ダイ、例えば、Extrusion Die,In
c.,Chippewa Falls,WIから入手可能なもの、を含んで成
る。しかしながら、特定の場合に、フォーム接着剤コー
ティングが要求されることができることも理解されるべ
きである。これについては、接触ダイ以外のコーティン
グ・ダイ、例えば、ドロップ−フィルム・ダイが、この
ようなコーティング・ダイを使用するために使用される
ことができるであろう。
本発明の方法の第二態様において、疎水性接着剤ポリ
マー及び過渡的極性加工助剤が支持体上にコーティング
・ダイのオリフィスから接触され、そしてホット−メル
ト・コートされる。本発明の第一態様の実質的に均一に
分散された接着剤組成物のコーティングに比べて、疎水
性接着剤ポリマー及び過渡的極性加工助剤は、ホット−
メルト・コーティングに先立って実質的に混合されな
い。実際に、エクストルーダー、コーティング・ダイ、
並びにホット−メルト・コーティングに先立って疎水性
接着剤ポリマーと過渡的極性加工助剤との少しの混合を
付与する、又はより好ましくは本質的に全く混合を付与
しない他の装置を使用することが望ましい。予想外に、
過渡的極性加工助剤が疎水性接着剤ポリマーと実質的に
混合されないとき、疎水性接着剤ポリマーのフォーミン
グは、その疎水性接着剤が大気圧における過渡的極性加
工助剤の沸点を上回る温度においてホット−メルト・コ
ートされるときでさえ、コーティング・ダイのオリフィ
スにおいて全く観察されない。したがって、本発明の方
法の第一態様に比べて、大気圧における過渡的極性加工
助剤の温度は、フォーム不含押し出し物、及びこれによ
るフォーム不含ホット−メルト疎水性接着剤コーティン
グを得ることにおいて重要に配慮されていない。
本発明の方法の第一態様の第一局面によるように、疎
水性接着剤押し出し物の非フォーミング性質は、事実
上、コーティング・ダイのタイプのいずれも本態様によ
り使用されることを許容する。したがって、当業者によ
り容易に知られ、そして使用されるドロー・ダイ、ワイ
プ−フィルム・ダイ、スロット−オリフィス・ダイ、ド
ロップ−フィルム・ダイ、ロール−コーター、及び他の
コーター・ダイを、本発明の方法の本態様により使用す
ることができる。
先に述べたように、疎水性接着剤ポリマーと過渡的極
性加工助剤との混合の程度は、エクストルーダー、コー
ティング・ダイ、及び関連装置を含む適当なホット−メ
ルト・コーティング装置の選択を通して、少なくとも部
分的に制御されることができる。これについては、疎水
性接着剤ポリマーと過渡的極性加工助剤との混合を制限
する1つの方法は、ホット−メルト・コーティングの直
前まで2つの成分を接触させないことである。例えば、
典型的な態様においては、疎水性接着剤ポリマーをいず
れかの適当なコーティング・ダイに接続された1−又は
2−軸エクストルーダーにフィードされる。さらに、高
圧ポンプに接続されたインジェクション口は、コーティ
ング・ダイの直前、及びエクストルーダーの胴内のいず
れかのベント口の後において、エクストルーダー内に含
まれる。実際には、溶融疎水性接着剤ポリマーは、過渡
的極性加工助剤の所定量が溶融接着剤ポリマーと一緒に
エクストルーダー内にインジェクトされるインジェクシ
ョン口にそれが出会うまで、加熱されたエクストルーダ
ーを進行(progress down)する。その後直ちに、疎水
性接着剤ポリマーは、過渡的極性加工助剤とのいずれか
の実質的な混合を伴わずに、コーティング・ダイに到達
し、そして好適な支持体上にホット−メルト・コートさ
れる。
過渡的極性加工助剤の遅い添加は、ホット−メルト・
コーティングに先立つ疎水性接着剤ポリマーと過渡的極
性加工助剤とのたとえあるにしても最小の混合を保証す
る。さらに、いずれかのエクストルーダー・ベント口の
後の過渡的極性加工助剤のインジェクトににより、ホッ
ト−メルト・コーティング操作者は、加工助剤の本質的
にすべてが支持体上へのそのホット−メルト・コーティ
ングに先立って溶融疎水性接着剤ポリマーと接触される
であろうことを保証されることができる。あるいは、過
渡的極性加工助剤は、工程における初期の点において疎
水性接着剤ポリマーと接触されることができるであろ
う。但し、混合は全く維持されないか、又は少しに混合
が維持される。例えば、比較的短い長さのエクストルー
ダーであって、なめれかな内部の胴表面をもち、そして
混合ピン又はブレードのいずれをも欠いているものを、
単に加熱するために、及びコーティング・ダイに上記2
成分を運ぶために使用することができるであろう。いず
れの場合においても、過渡的極性加工助剤は、使用され
るコーティング温度に依存して、得られたホット−メル
ト接着剤コーティングからフラッシュし、又は他の方法
で消失し、残存する過渡的極性加工助剤のいずれをも実
質的に含まないクリアでなめらかな且つフォーム不含の
ホット−メルト・コーティングを作り出すであろう。
実質的に均一に分散された接着剤組成物がホット−メ
ルト・コートされる、本発明の先に記載された態様によ
るように、過渡的極性加工助剤の添加は、高温、低温、
及び加工助剤誘導のコーティング欠陥を実質的に持たな
い結果としての疎水性接着剤コーティングを提供する。
したがって、過渡的極性加工助剤が疎水性接着剤ポリマ
ーと直に組み合わされ実質的に均一に分散された接着剤
組成物を作り出すか、又は混合を全く伴わず又は少し混
合されて疎水性接着剤ポリマーと接触されるだけである
かにかかわらず、本発明の方法は、クリアでなめらかな
且つフォーム不含の疎水性接着剤コーティングであって
このようなコーティングが得られることができないもの
として先に教示されているものを、提供する。
本発明の方法の態様のいずれかにおいて、疎水性接着
剤ポリマー及び過渡的極性加工助剤が、工程内の様々な
点において一緒に運ばれることができる。例えば、1つ
の典型的な方法論においては、過渡的極性加工助剤は、
コーティングの直前に疎水性接着剤ポリマーと一緒に添
加される。典型的には、この添加は、コーティング・ダ
イのための付着点の近くの、且つエクストルーダーの胴
内にあるいずれかのベント口の後の加熱エクストルーダ
ー内への過渡的極性加工助剤の高圧インジャクションを
通して行われる。先に述べたように、過渡的極性加工助
剤のこの遅い添加は、過渡的極性加工助剤及び疎水性接
着剤ポリマーの最小混合又は非混合がホット−メルト・
コーティングに先立って望まれるような本発明の第二態
様と共に特に有用である。しかしながら、過渡的極性加
工助剤の上記の遅いインジェクションは、疎水性接着剤
ポリマー及び過渡的極性加工助剤が適当に混合されホッ
ト−メルト・コーティングに先立って実質的に均一に分
散された接着剤組成物を形成するかぎり、本発明の第一
態様と共に使用されることもできる。
本発明の第二の典型的な方法論においては、過渡的極
性加工助剤は、非ベント・エクストルーダーに、そして
その後コーティング・ダイにポリマーをフィードする前
に疎水性接着剤ポリマー中に取り込まれ、又はその現存
成分となる。例えば、本発明の方法において使用される
好ましい懸濁重合アクリレート感圧接着剤コポリマーが
重合されるとき、それは、水性媒質中に接着剤ビーズを
形成する。反応媒質からの疎水性接着剤ポリマーの最初
の分離の間、水性反応媒質の一定のパーセンテージが接
着剤固形物と共に残存するよう放置されることができ
る。この残存水は、次に本発明の方法の過渡的極性加工
助剤として役立ち、これにより、ホット−メルト・コー
ティングの直前に溶融接着剤中に過渡的極性加工助剤を
インジェクトする必要性を事前に除去する。同様に、前
もって乾燥された、本質的に100%固形分の、疎水性接
着剤ポリマーが使用されるときでさえ、過渡的極性加工
助剤が、それが非ベント・エクストルーダー、そしてそ
の後コーティング・ダイ中にフィードされる前に接着剤
組成物に添加されることができる。
疎水性接着剤ポリマーと共にある過渡的極性加工助剤
の初期添加又は維持が本発明の方法の第一態様により特
に有用である。例えば、実質的に均一に分散された接着
剤組成物が、しばしば疎水性接着剤固形物からの水性反
応媒質の機械的分離から、例えば、好ましい連続スクリ
ュー・エクストルージョン・プレスの使用を通して直接
的に生じる。さらに、非ベント・エクストルーダー内へ
の材料のフィードの前又は直後における過渡的極性加工
助剤と疎水性接着剤ポリマーとを組み合わせることによ
り、当業者は、容易に、特定の状況が必要とするような
過渡的極性加工助剤と疎水性接着剤ポリマーとの混合を
容易にし、又は混合を制限するために適当な装置を選ぶ
であろう。
例えば、混合ピン又はブレード、並びに各種フィルタ
ー及びギアー・ポンプをもつエクストルーダー・スクリ
ューを、接着剤組成物を実質的に均一な分散体に完全混
合するために使用することができる。逆に、これらの成
分を、除去し、そして短いなめらかなエクストルーダー
を使用し、ホット−メルト・コーティング前の疎水性接
着剤ポリマーと過渡的極性加工助剤との混合を減少さ
せ、又は本質的に削除することができる。したがって、
過渡的極性加工助剤を、接着剤の重合の間、非ベント・
エクストルーダー内への接着剤のフィードの前、及びエ
クストルーダー胴内のコーティング・ダイ前及びいずれ
かのベント口の後であるエクストルーダー内のいずれか
の点において、を含む工程のいずれかの段階において疎
水性接着剤ポリマーと共に取り込むことは、本発明の範
囲内にある。
過渡的極性加工助剤として役立つための、懸濁又はエ
マルジョン重合した疎水性感圧接着剤中の水性反応媒質
の1セットの量を維持する能力は、本産業における標準
的な教示を直接的に否定する。伝統的な加工方法論は、
エマルジョン又は懸濁疎水性接着剤ポリマーがホット−
メルト・コーティングの前の水の本質的にすべてを除去
するように乾燥されるべきことを指図している。残存水
の本質的にすべての除去ができないことは、コートでき
ないフォーミング押し出し物をもたらすと予測されるで
あろう。さらに、ある者がこのフォーミング押し出し物
を試み、そしてコートする場合でさえ、ギャップ、バブ
ル、及び他の不規則性をもつ不所望の接着剤コーティン
グをもたらすことが予測されるであろう。驚くべきこと
に、本発明の方法は、疎水性接着剤ポリマーと一緒に一
定のパーセンテージの水の維持を許容し、一方、現存の
コーティング・ダイ上でフォームを形成せず、又はフォ
ーミングが生じるはずである、疎水性接着剤、又は接着
剤組成物を、接触コーティング・ダイの使用を通してコ
ートし、クリアでなめらかな且つフォーム不含の接着剤
を提供することができる。
エクストルージョン及びホット−メルト・コーティン
グに先立って疎水性接着剤ポリマーと共に残存すること
が許容される水又は他の過渡的極性加工助剤の特定のパ
ーセンテージは、使用される特定の接着剤、及び得られ
ることが望まれるコーティング特性に依存する。例え
ば、好ましい懸濁重合アクリレート感圧接着剤コポリマ
ーをコーティングするとき、一旦、好ましい水含量が決
定されば、適当な調整が必要なとき疎水性接着剤の出発
水含量中で行われることができる。必要な場合、水−ベ
ース接着剤は、所望のホット−メルト・コーティング・
レベルに水含量を低下させるために追加の乾燥又は分離
技術に供されることができる。同様に、水又は他の過渡
的極性加工助剤を、所望の水含量に到達させるためにエ
クストルージョン及びコーティングの前に乾燥組成物に
添加することができる。さらに、これらと同一の調整
を、他の疎水性接着剤ポリマー、及び水以外の過渡的極
性加工助剤により、行うことができる。
所定の疎水性接着剤ポリマーと共に使用される特定の
ホット−メルト・コーティング条件は、当業者により容
易に決定されることができる。例えば、1つの態様にお
いては、最適コーティング条件はその接着剤についての
熱分解点をかなり下回るベースライン温度において、過
渡的極性加工助剤の非存在中で疎水性接着剤ポリマーを
コーティングすることにより確立されることができる。
このような温度において、得られたホット−メルト・コ
ーティングは、おそらく、多数の低温コーティング不規
則性、例えば、溶融流れライン、鮫肌、及び半透明着色
を示すであろう。その後、所望の過渡的極性加工助剤の
増加量を、得られたホット−メルト・コーティングの溶
融粘度の反射として、品質を観察しながら、溶融接着剤
ポリマーと一緒に、インジジェクトし、又はその他の方
法で添加されることができる。測定可能な点において、
コーティング温度と添加された過渡的極性加工助剤の品
質との組み合わせは、フォーム不含の及び低温コーティ
ング欠陥を実質的に持たない高品質の、ホット−メルト
・コーティングを作り出すであろう。同様に、当業者
は、他の最適条件が本発明の方法に従って過渡的極性加
工助剤の添加の前測定速度においてエクストルーダー及
びコーティング・ダイの温度及び/又は圧力を変化させ
ることにより容易に決定されることができることを認め
るであろう。
本発明のホット−メルト・コーティング法は、事実上
いずれかの支持体材料の上に疎水性接着剤ポリマーをホ
ット−メルト・コートするために使用されることができ
る。使用されるべき支持体におけるオプションは、当業
者により明らかであり、そして容易に選択されることが
できる。例えば、本発明の方法が、医療テープを含むテ
ープを製造するために使用されるとき、織物の、不織の
両方の、紙及びプラスチック・フィルム裏材、並びにそ
れらの組み合わせを使用することができる。
本発明の方法により得られるコーティングの利点は、
特定の疎水性接着剤ポリマー、過渡的極性加工助剤、及
び使用されるコーティング・ダイ、使用される加工助剤
の品質、これらの成分の混合の程度、並びに使用される
コーティング温度及び圧力に依存する。好ましくは、過
渡的極性加工助剤が超大気圧において疎水性接着剤ポリ
マー中に取り込まれる。使用される特定の圧力は、使用
される疎水性接着剤ポリマー、及び添加される加工助剤
の量に依存する。しかしながら、一般的には、エクスト
ルーダー及びコーティング・ダイを約0.5メガ・パスカ
ル(MPa)から約20MPaからまでの、より好ましくは約1M
Paから約10MPaからまでの、そして特に好ましくは約2MP
aから約6MPaからまでの圧力において維持することが好
ましい。これらの圧力における過渡的加工助剤の添加又
はインジェクトは、この過渡的極性加工助剤が疎水性接
着剤ポリマーと組み合わされ、又は接触されるとき、液
体の形態で残ることを保証する。これは、今度は、本発
明に従ってホット−メルト・コートされるべき疎水性接
着剤ポリマーにより添加される過渡的極性加工助剤の品
質を決定及び調節するためのより正確な手段を提供す
る。さらに、大気圧において又はそれ未満において過渡
的極性加工助剤を添加することも、本発明の範囲内にあ
る。しかしながら、このような場合において、過渡的極
性加工助剤は、しばしばベーパー形態において添加され
る。このように、疎水性接着剤ポリマーと組み合わさ
れ、又は接触される過渡的極性加工助剤の量を正確に測
定及び調節する能力は、しばしば失われる。
使用される圧力によるように、本発明に従うホット−
メルト・コーティング法において使用される特定の温度
は、他の要因の中で、実施される本発明の態様、選ばれ
た材料、使用される圧力、及び望ましいコーティング速
度に依存するであろう。より重要には、過渡的極性加工
助剤の包含は、過渡的極性加工助剤の非存在において同
一の疎水性接着剤ポリマーをホット−メルト・コーティ
ングしたときに観察されるものを下回る、疎水性接着剤
ポリマー又は接着剤組成物のコーティング温度における
有意な減少をもたらすことができる。例えば、過渡的極
性加工助剤として約2.7重量%の水を含み、そして約2MP
aから約3MPaまでの圧力における好ましい懸濁重合アク
リレート感圧接着剤コポリマーをコーティングすると
き、少なくとも40℃(例えば、約170℃から約130℃まで
の約24%の減少)のコーティング温度の減少を得ること
ができる。一般的には、本発明の方法の使用は、過渡的
極性加工助剤の非存在においてこれらの同一の疎水性接
着剤ポリマーをホット−メルト・コートするために必要
な温度に比べ、50%以上疎水性接着剤ポリマーのコーテ
ィング温度を減少させるために使用されることができ
る。これは、今度は、最終的な疎水性接着剤コーティン
グにおける、熱分解、及び得られる高温コーティング欠
陥を減少させ、又は完全に取り除くことができる。
疎水性接着剤ポリマーへの過渡的極性加工助剤の添加
がその疎水性接着剤又は接着剤組成物のホット−メルト
・コーティング温度を直接的に低下させるために使用さ
れることができるけれども、それは、所定の硬化温度に
おいてそれらの材料のコーティング特性を修飾するため
に使用されることもできる。例えば、疎水性接着剤ポリ
マーが熱分解を経験するであろう点をかなり下回る温度
においてエクストルーダー及びコーティング・ダイを維
持することが望ましいかもしれない。しかしながら、先
に述べたように、これらのより低い温度は、しばしば、
低温コーティング欠陥、例えば、溶融流れライン、半透
明着色、鮫肌外観、及び他のコーティング不規則性を導
く。本発明の方法に従う過渡的極性加工助剤の添加は、
疎水性接着剤ポリマー又は接着剤組成物の溶融粘度を低
下させ、そしてそれによりそれらのコーティング欠陥を
減少させ又は取り除くことができる。
例えば、150℃の温度、及び過渡的極性加工助剤の非
存在における約2.1MPaから約2.4MPaまでの圧力におけ
る、GELVATM737樹脂のホット−メルト・コーティング、
エチルヘキシル・アクリレート/ビニル・アセテート/
エチル・アクリレートの感圧接着剤コポリマー(Monsan
to Co.,St.Louis,MO)は、非常に不規則な表面、眼に見
える溶融流れラインをもつ接着剤コーティングをもたら
す。過渡的極性加工助剤としての水の増加量の添加は、
3.5重量%の水がホット−メルト・コーティングに先立
って溶融接着剤と一緒にインジェクトされるとき、これ
らのコーティング欠陥を減少させ、そして最終的に取り
除かれる。このように、本発明の方法は、高温及び低温
コーティング欠陥の両方を取り除くために使用されるこ
とができる。
2軸−1軸エクストルーダーを含むエクストルージョ
ン装置の事実上いずれのタイプも、本発明の方法による
コーティングに先立って疎水性接着剤ポリマーをフィー
ドし、そして溶融するために使用されることができる。
好ましくは、本発明の方法は、それに接続された適当な
コーティング・ダイをもつ1軸エクストルーダーを使用
する。これについては、本発明の方法に従って疎水性接
着剤ポリマーをコートするために使用される特定のエク
ストルーダー及びコーティング・ダイの選択は、当業者
に容易に明らかになるであろうし、そして当業者の特定
の必要性に供されるであろう。例えば、“Handbook of
Pressure−Sensitive Adhesive Technology",supra,at
Chapter 28,pp.558−573を参照のこと。
本発明の方法の実施における重要な考慮は、もしある
場合には、エクストルーダー胴内に位置するベント口の
位置に対して、過渡的極性加工助剤及び疎水性接着剤ポ
リマーが一緒に運ばれる場所にある。特に、疎水性接着
剤ポリマーにより添加される過渡的極性加工助剤の量の
より正確な測定及び調節が必要である場合、その過渡的
極性加工助剤は、その助剤の本質的にすべてが疎水性接
着剤又は接着剤組成物のホット−メルト・コーティング
後までに消失するであろうエクストルーダー内の点にお
いて添加されなければならない。このように、過渡的極
性加工助剤は、好ましくは、非ベント・エクストルーダ
ー内、又はいずれかのベント口の後、及びコーティング
・ダイの前のエクストルーダー胴内の点において、疎水
性接着剤ポリマーと一緒に添加されなければならない。
好ましい態様においては、本法は、医療用途、例え
ば、テープ、包帯、外科ドレープ及び電極において使用
される支持体をコートするために使用される。医療用途
のための疎水性接着剤ポリマーをコーティングすると
き、特定の特性が必要とされる。例えば、接着剤コーテ
ィングがそれが存在する場合には少しの臭いを示さなけ
ればならない。不快な臭いに係る問題は、過剰の残存揮
発成分、例えば、重合後又はホット−メルト・コーティ
ング工程の間の接着剤の熱分解による接着剤組成物中に
残存する未反応モノマーから生じることができる。さら
に、これらの残存揮発成分は、特定の患者に係る皮膚過
敏症の問題をも提示することができる。本発明の方法の
実施又は強化は、上記の残存成分を減少し、そしてこれ
故に、上記の臭い及び過敏症問題の両方の軽減を助ける
ために使用されることができる。
第一の場合には、残存揮発成分、例えば、未反応モノ
マーは、ホット−メルト・コーティングに先立って疎水
性接着剤ポリマーを溶融揮発成分除去(melt devolatil
ization)(すなわち、スチーム・ストリッピング)に
より取り除かれることができる。このような溶融揮発成
分除去の方法及び装置の特定の例は、M.Mack,“Choosin
g an Extruder for Melt Devolatilization",Plastics
Engineering,pp.47−51(July 1986)(この開示を、引
用により本明細書中に取り込む。)中に記載されてい
る。一般的には、この工程は、エクストルーダーの長さ
を進行するときの溶融接着剤ポリマー中のスチームへの
繰り返しのインジェクションから成る。スチームのイン
ジェクションは、溶融ポリマーが泡立つことを引き起こ
す。様々なつなぎ目(junctures)において、エクスト
ルーダー内のベント口に接続された真空ラインが、溶融
ポリマーのバブリングの間に放出される残存揮発性モノ
マーを吸い出すために使用される。溶融揮発成分除去
は、本発明の方法の態様のいずれかの実施と共に包含さ
れることができる。例えば、好ましい懸濁重合アクリレ
ート感圧接着剤コポリマーをホット−メルト・コーティ
ングするとき、接着剤コポリマーが残存未反応モノマー
を除去するために最初に溶融揮発成分除去されることが
できる。その後、ベンティング(venting)によらな
い、そして加工助剤と疎水性接着剤ポリマーとの混合に
よる又はこれらによらない、水、又は他の過渡的極性加
工助剤のインジェクションが、本発明の方法に従って添
加されることができる。このように、クリアでなめらか
な且つフォーム不含の接着剤コート製品であって不所望
の残存モノマーの臭いが実質的に無いものを、得ること
ができる。
第二に場合において、本発明の方法の温度及び/又は
溶融粘度低下効果は、ホット−メルト・コーティングの
間の疎水性接着剤ポリマーの熱分解に関連する高温コー
ティング欠陥を減少させ、又は本質的に取り除く。例え
ば、過渡的極性加工助剤によらない本発明の好ましい懸
濁重合アクリレート感圧接着剤コポリマーのコーティン
グは、典型的には、高温コーティング欠陥、例えば、接
着剤押し出し物の、不快な“焼けた”臭い及び/又は茶
色の変色をもたらす。しかしながら、この好ましい接着
剤が水、又は他の過渡的極性加工助剤を使用してコート
されるとき、事実上不快な焼けた臭い又は着色が全く得
られないように、その接着剤ポリマーの溶融温度及び溶
融粘度が低下されることができる。
本発明の方法のさらなる強化においては、添加物、及
び特に熱的に不安定な添加物が、過渡的極性加工助剤と
して、別々に、又は同時に、その接着剤組成物中に取り
込まれることができる。特に、高圧ポンプに接続された
戦略的に配置されたインジェクション口の使用は、S.Ho
ulihan,“On−Line Additive Injection in the Extrus
ion Process",Tappi Proceedings of the 1988 Polymer
s,Laminations,and Coatings Conference,pp.9−11,Tap
pi Press,Atlanta,GA(1988)(この開示を、引用によ
り本明細書中に取り込む。)中に詳説されているよう
に、これらの添加物を疎水性接着剤又は接着剤組成物中
に又はその隣接に配達するために使用されることができ
る。本発明の方法により作り出されたより低いコーティ
ング温度を利用することにより、ホット−メルト・コー
ティングであって慣用のホット−メルト・コーティング
温度におけるそれらの分解傾向のためにその中に先には
含まれることができなかった熱的に不安定な添加物を含
むものを、製造することができる。
実際に、標準的な溶液コーティング法を使用する疎水
性接着剤ポリマー中に取り込まれることができる添加物
のいずれをも、本発明の方法に従ってその中に取り込む
ことができる。絶対的に必要ではないけれども、選ばれ
た添加物が疎水性接着剤ポリマーのホット−メルト・コ
ーティングのために使用されるべき過渡的極性加工助剤
中に溶解し、そしてこれと複合体を作らないことが好ま
しい。使用される添加物の特定の選択は、当業者に容易
に明らかであろうし、そしてこれに限定されないが、安
定剤、着色剤、生物学的活性剤、架橋剤、及びそれらの
組み合わせを含むことができる。さらに、有用な熱不安
定性添加物の例は、これに限定されないが、薬物及び抗
菌剤、例えば、クロロヘキシジン及びポビドン/ヨウ
素、並びに芳香剤、架橋剤、及び他の温度感受性反応体
を含む。
発明の利点 今日まで、疎水性接着剤ポリマーのホット−メルト・
コーティングは、理想的な工程に達しないものであっ
た。典型的には、所望の性質とそのホット−メルト・コ
ーティング工程から生じる不所望の副作用との間の均衡
が破られなければねらなかった。それらの溶融粘度を低
下させるのに十分な温度における疎水性接着剤ポリマー
のホット−メルト・コーティングは、熱分解、及びその
得られた高温コーティング欠陥を犠牲にして、一般的に
なめらかな接着剤コーティングを提供する。これに反
し、低温におけるコーティングは、熱分解の問題のいく
つかを取り除くが、疎水性接着剤ポリマーの溶融粘度を
十分に低下させることができないことによる、低温コー
ティング欠陥、例えば、溶融流れライン、半透明着色、
及び鮫肌外観をもたらす。
同様に、慣用の加工助剤の使用、及び様々な加工後処
理は、理想に満たないことを証明している。慣用の非揮
発性加工助剤の添加は、加工助剤誘導コーティング欠陥
をもたらすことができる。また、疎水性接着剤ポリマー
のホット−メルト・コーティングのための加工助剤とし
ての水の使用は、押し出し物のフォーミングに伴う推定
される問題のために厳に回避されてきた。さらに、既に
述べたように、慣用の添加物、及び加工後処理は、不便
で、高価であり、そしてしばしば得られた接着剤コート
製品に不所望の性質を付与する。
本発明の方法は、疎水性接着剤ポリマーのホット−メ
ルト・コーティングに係るトレードオフ(trades−off
s)及び他の問題を弱め、又は完全に取り除いた。慣用
の教示に反して、本発明の方法に従う過渡的極性加工助
剤と疎水性接着剤ポリマーとの組成物のコーティング
は、クリアでなめらかな且つフォーム不含の接着剤コー
ティングを作り出す。また、より低いコーティング温度
及び/又は溶融粘度は、高温及び低温コーティング欠陥
の両方が取り除かれることができるようなものである。
さらに、それらの一時的な性質のために、過渡的極性加
工助剤は、接着剤コーティングの最終的な性質に有意に
影響を及ぼさないであろう。
本発明の方法から生じる特定の利点は多数ある。疎水
性接着剤ポリマーの熱分解の欠如は、最終的な接着剤コ
ーティングが高温コーティング欠陥、例えば、接着剤変
色、不快な焼けた臭い、又は接着性又は他の性質の有意
な損失を示さないことの確保を助ける。また、強化され
た溶融粘度特性は、低温コーティング欠陥、例えば、溶
融流れライン、鮫肌、及び/又は半透明着色を取り除く
ために使用されることができる。同様に、過渡的極性加
工助剤の一時的な性質は、加工助剤誘導コーティング欠
陥が得られた接着剤コーティングのさ最終的な性質に実
質的に影響を及ぼさないであろうことの確保をも助け
る。さらに、高価な高価装置、エキゾチック・モノマ
ー、及び不所望の添加物は、本発明の方法により必要と
されない。
接着剤組成物のコーティング温度を低下させ、及び/
又は所定のより低いコーティング温度において疎水性接
着剤ポリマーのコーティングを許容する過渡的極性加工
助剤の能力は、接着剤組成物のホット−メルト・コーテ
ィングがより低い温度において達成され、そしてコーテ
ィング品質における犠牲を伴わずにライン・コーティン
グ速度を速めることができるということを、意味する。
これは、今度は、時間効率、並びにエネルギー節約を導
く。
過渡的極性加工助剤としての水の使用は、他の過渡的
極性加工助剤について見られるものを超えるそれ自体の
利点を内含する。特に、水は、コーティング・ライン操
作員、及びコート製品の最終消費者の両方に生物学的に
且つ環境的に易しい安価で安全な材料である。事実、過
渡的極性加工助剤としての水の利点は、臭い及び毒性が
ないことが要求される場合に、接着剤コート医療用テー
プ、包帯、及び他の類似の材料の製造において特に重要
である。
さらに、本発明の方法は、非常に用途が広い。特に、
多種多様なコーティング条件が適用されることができ、
これらのすべてが、高温、低温、及び加工助剤誘導コー
ティング欠陥も実質的に無いなめれかでクリアなフォー
ム不含接着剤コーティングに達するであろう。例えば、
過渡的極性加工助剤及び疎水性接着剤ポリマーは、よく
混合され、実質的に均一に分散された接着剤組成物を形
成し、全く混合されず、又は間におけるいずれかの程度
まで混合され、そしてさらに、疎水性接着剤ポリマーが
大気圧における過渡的極性加工助剤の沸点を下回る温度
においてホット−メルト・コートされる限り、事実上い
かなるコーティング・ダイからもコートされることがで
きるフォーム不含疎水性接着剤押し出し物を提供するこ
とができる。接着剤押し出し物のいずれかのフォーミン
グがたとえ生じても、接触コーティング・ダイ、例え
ば、ワイプ−フィルム・ダイの使用により、なめらかで
クリア且つフォーム不含のコーティングをさらに得るこ
とができる。
さらに、本発明の方法の態様のいずれも、疎水性接着
剤ポリマーの溶融揮発性成分除去と組み合わされること
ができる。本発明の方法による溶融揮発性成分除去の使
用は、実質的に、ホット−メルト・コーティングに先立
つ疎水性接着剤ポリマーからの、揮発性成分、例えば、
残存モノマー、及びそれらの付随の臭いを減少させる。
本発明の方法のさらなる利点は、熱的に不安定な添加
物がホット−メルト・コーティングの間材料の有意な熱
破壊を伴わないで、コートされるべき疎水性接着剤ポリ
マーに添加されることができるということである。この
ように、熱的に不安定な添加物であって、今日、ホット
−メルト・コートされた疎水性接着剤ポリマー中に取り
込まれるであろうものが、今般、その中に取り込まれる
ことができる。
本発明は、以下の非限定の実施例の参照によりさらに
説明されよう。特にことわらないかぎり、部のすべてを
重量部として表す。
実施例1 重量比96:4における、そして周囲条件において約0.22
重量%の平衡水含量をもつ、イソオクチル・アクリレー
ト(IOA)及びメタクリル酸(MAA)の接着剤コポリマー
を、米国特許第4,952,650号の実施例5中に開示された
手順に従って製造した。重合後、接着剤コポリマーをシ
リコーン剥離ライナー上に広げ、そして周囲条件の下で
乾燥させた。乾燥接着剤コポリマーを剥離ライナーから
剥がし、そてロープに巻いた。
接着剤コポリマーのロープを、190mm直径のスクリュ
ー及び5.1cmのワイプ−フィルム・ダイ・エクストルー
ジョン・コーティング・ヘッドを備えたHaake−Buchler
RHEOCORDTMSystem 40エクストルーダー(Haake−Buchl
er Instruments,Inc.,Saddlebrook,NJ)中にフィードし
た。さらに、エクストルーダーを、スクリューの端付近
で且つ接着剤コポリマーと水との混合が存在する場合に
は最小であるように、Model 6000A液体クロマトグラフ
ィー・ポンプ(Waters Chromotography Division,Milli
pore Corp.,Milford,MA)からの出口ラインを、エクス
トルージョン・コーティング・ダイの首セクションの直
前のエクストルーダー胴上にあるインジェクション口に
接続することにより、溶融接着剤に隣接した水、又は他
の過渡的極性加工助剤の正確なインジェクションに合わ
せるように修正した。インジェクション口は、溶融押し
出し物又は加圧水のいずれの洩れも無いように設計され
た。ワイプ−フィルムコーティング・ダイの存在の間、
溶融IOA:MAA接着剤を0.1mmの厚さ、及び約15g/分の配達
速度においてポリエチレン・テレフタレート(PET)裏
材材料上にコートした。その後、コートされたIOA/MAA
接着剤コポリマーは、周囲条件における約0.22重量%の
その平衡水含量に戻った。
エクストルーダーのほとんど最初の2/3の提示する入
口及びフィード・セクションの温度は、エクストルーダ
ー内に及びそれを通してIOA:MAA接着剤ポリマーの均一
なフィーディングを許容する必要性がある場合に調整さ
れた。エクストルーダーの後の1/3及びワイプ−フィル
ム・コーティング・ダイの温度は、約130℃、150℃、又
は170℃の3つの設定温度において維持された。水イン
ジェクションによらないベースライン値は、これらの温
度のそれぞれにおいて確立された。その後、水の増加量
を、クロマトグラフィー・ポンンプ上の流速を調整する
ことにより溶融接着剤と一緒にインジェクトした。コー
トされた接着剤フィルムの外観に対する水インジェクシ
ョンの効果を、溶融流れライン、コートされた接着剤フ
ィルムのなめらかさ、及び接着剤コーティングの半透明
性又は透明性に特別な注意を払いながら、観察した。表
1は、コーティング温度、圧力、及び実施例1のホット
−メルト・コートされたIOA/MAA接着剤コポリマーの外
観に対する水添加の効果について説明している。
表1中のデータの調査は、水添加無し、高エクストル
ージョン温度がIOA:MAA接着剤コポリマーの流れ性質を
強化し、そしてこれにより溶融流れラインを減少させ、
そして他の方法により接着剤コーティングの外観を改善
するために必要であることを、示している。事実、水添
加無し、170℃を超える温度は、IOA:MAA接着剤コポリマ
ーをホット−メルト・コートするために必要である。し
かしながら、170℃の温度においてさえ、水が添加され
ないとき、IOA/MAA接着剤コポリマーは、得られた接着
剤コーティングからの発出される顕著な焼けた臭い及び
押し出し接着剤の茶色の変色により評価されるような、
熱分解を経験する。さらに、なめらかな接着剤コーティ
ングを得るために必要な高温に接着剤コポリマーを供す
ることは、変色、焼けた臭い、並びに接着剤性質のあり
そうな損失により評価されるような、接着剤コポリマー
のさらに有意な熱分解をもたらすであろう。
これらの熱分解問題に反して、表1の結果は、過渡的
極性加工助剤としての水の添加が実施例1の接着剤コポ
リマーによるクリア・コーティングを得るために必要な
温度を有意に減少させることを示している。例えば、IO
A:MAA接着剤コポリマーの平衡水含量を超える2.7重量%
の水の添加は、コート温度のすべてにおいて溶融流れラ
イン又は他のコーティング不規則性を本質的に持たない
クリア・コーティングを作り出す。さらに、水無しで17
0℃から2.7重量%水で130℃までの少なくとも40℃のコ
ーティング温度の減少を、得ることができ、そして熱分
解が本質的に無いなめらかでクリア且つフォーム不含の
接着剤コーティングを提供するために使用することがで
きる。また、170℃におけるいずれかのレベルの水の添
加は、事実上、水によらずにコートされるときの接着剤
の焼けた臭い及び茶色の変色の特徴を取り除いた。全く
予期しなかったが、押し出された接着剤のフォーミング
は、コーティング・ダイ/裏材の界面において、又はコ
ートされた接着剤製品中においてダイ・オリフィスから
全く観察されなかった。しかしながら、水添加が停止さ
れ、そして水を含まない溶融押し出し物の平衡が再確立
されたとき、溶融流れライン及び他の低温コーティング
欠陥がコートされた接着剤フィルム中に再び現れた。
実施例2 周囲条件において約0.12重量%の平衡水含量を含み、
そして50重量部のKRATONTM1107樹脂(スチレン/イソプ
レン/スチレン・ブロック・コポリマー;Shell Chemica
l Co.,Houston,TX)、50重量部のWINGTACK PLUSTM(脂
肪族樹脂増粘剤;Goodyear Tire and Rubber Co.,Chemic
al Division,Akron,OH)、及び1.5重量部のIRGANOXTM10
76(抗酸化剤、オクチルデシル3−(3,5−di−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート;Cib
a Geigy Corp.,Hawthorne,NY)を、“Encyclopedia of
Polymer Science and Engineering",Vol 6,pp.617−62
9,John Wiley & Sons,New York,NY(1990)中に記載さ
れているような溶融ブレンド技術を使用して、155℃に
おいて維持された2軸エクストルーダー無いで所定の重
量比において成分を溶融ブレンドすることにより製造し
た。接着剤押し出し物を、シリコーン・ライン・ボック
ス内に回収し、そして先に実施例1中に記載したエクス
トルーダー及びコーティング・ダイ中へのフィードを容
易にするためにストリップに切断した。表2は、150℃
におけるコーティング条件、及び表2の感圧接着剤のた
めの様々なパーセントの水添加におけるコーティング外
観に対するそれらの効果を示している。
約0.12mmの厚さにおけるPETフィルム上へのKRATONTM
−ベース感圧接着剤のコーティングは、眼に見える溶融
流れラインを含むクリア・フィルムを作り出す。接着剤
中への水のインジェクションの間、溶融流れラインを全
く持たないクリアな接着剤フィルムを作り出した。その
後、接着剤コーティングは、周囲条件において約0.12重
量%のその平衡水含量に戻った。フォーミングは、コー
ティング・ダイ/PETフィルム裏材界面活性剤において、
又は接着剤コートされたフィルム上で全く観察されなか
った。しかしながら、接着剤押し出し物がコートされな
いが、その代わりダイからの自由に落下されたとき、水
が疎水性接着剤ポリマーと一緒にインジェクトされてい
ることを示すいくつかの水の滴又はバブルが接着剤フィ
ルム内に観察され、そしてワイプ−フィルム・エクスト
ルージョン・コーティング・ダイを介したエクストルー
ダーが存在した。
実施例3 周囲条件において約0.1重量%の平衡水含量を含むポ
リイソブチレン・ベース感圧接着剤組成物を、The Hand
book of Pressure−Sensitive Adhesive Technology,D.
Satas,ed.,Van Nostrand Reinhold Co.,New York,NY,
(1982)の291ページ上に開示されている手順に従って
製造した。特に、接着剤を、100重量部のVISTANEXTMMML
−110(ポリイソブチレン・ホモポリマー;凡その分子
量=1,100,000;Exxon Chemical Co.,Houston,TX)及び7
5重量部のVISTANEXTMLM−MS(ポリイソブチレン・ホモ
ポリマー;凡その分子量=44,000;Exxon Chemical C
o.)をトルエン中に添加することにより作り、約20%固
形分の感圧接着剤組成物を得た。この接着剤組成物を、
シリコーン剥離ライナー上にコートし、そして乾燥接着
剤を作るために約12分間約100℃において換気オーブン
内で乾燥させた。この乾燥接着剤を剥離ライナーから剥
がし、ロープに巻き、そして先の実施例1中に記載した
ようにエクストルーダー及びコーティング・ダイ内にフ
ィードした。150℃におけるコーティング条件、及び実
施例3の感圧接着剤についての水の様々なパーセントの
添加におけるコーティング外観に対するそれらの効果を
以下の表3中に示す。
約150℃における水インジェクションによらないポリ
イソブチレン感圧接着剤のエクストルージョンは、PET
フィルム裏材上に眼に見える溶融流れラインをもつ白色
の半透明のコーティングを作り出した。しかしながら、
約4重量%の水のインジェクションにより、その溶融流
れラインが本質的に取り除かれ、そして水分バブルを全
くもたない透明のコーティングを作り出した。次に、押
し出された接着剤を実施例2におけるような水インジェ
クションの間ワイプ−フィルム・ダイのリップ(lip)
から自由に落下させた。得られた接着剤押し出し物は、
その押し出し物内のでたらめに分散された水分の滴及び
バブルを含んでいた。
実施例4 周囲条件において約0.24重量%の平衡水含量を含む、
ゴム−ベースの前混合された接着剤樹脂(No.820−338
−BE Hot−Melt Adhesives;findly Adhesives,Inc.,Wau
watosa,WI)を、ストリップに切断し、そして先の実施
例1中に記載したようなエクストルーダー及びコーティ
ング・ダイ中にフィードした。150℃におけるコーティ
ング条件、及び実施例4の接着剤樹脂についての水の様
々なパーセントの添加におけるコーティング外観に対す
るそれらの効果を以下の表4中に示す。
先の実施例によるように、水によらない実施例4の接
着剤のホット−メルト・コーティングは、眼に見える溶
融流れラインをもつ接着剤コーティングを作り出した。
しかしながら、過渡的極性加工助剤としての約2.6〜約
4重量%の水の添加の間、溶融流れライン、フォーミン
グ、又は他のコーティング不規則性を持たないなめらか
な接着剤コーティングを作り出した。
実施例5 周囲条件において約0.12重量%の平衡水含量を含む、
GELVATM737樹脂、エチルヘキシル・アクリレート/ビニ
ル・アセテート/エチル・アクリレートの感圧接着剤コ
ポリマー(30%の固形分溶液として入手可能なもの;Mon
santo Co.,St.Louis,MO)を、剥離ライナー上にコート
し、そして周囲条件下で乾燥させた、この乾燥接着剤
を、剥離ライナーから剥がし、ロープに膜、そして先の
実施例1中に記載したようなエクストルーダー及びワイ
プ−フィルム・コーティング・ダイ中にフィードした。
150℃におけるコーティング条件、及び実施例5の接着
剤樹脂についての水の様々なパーセントの添加における
コーティング外観に対するそれらの効果を以下の表5中
に示す。
過渡的極性加工助剤としての水によらない、実施例5
の疎水性感圧接着剤ポリマーのホット−メルト・コーテ
ィングは、様々なコーティング欠陥をもつ接着剤コーテ
ィングを作り出した。約3.5重量%の水の添加は、これ
らのコーティング欠陥を有意に減少させ、そして均一で
クリア且つフォーム不含の接着剤コーティングを作り出
した。
実施例6 実施例1のIOA/MAA接着剤を、実施例1の手順に従っ
て、150℃の温度及び1.8MPaにおいて、そして水の変動
重量パーセント添加においてPET裏材上に押し出した。
過渡的極性加工助剤としての水が得られた接着剤コーテ
ィングの最終的な性質に影響を及ぼさないということを
証明するために、裏材をコートされた実施例のそれぞれ
を、ASTMの手順に従ってステンレス鋼プレート上の剪断
強さについてテストした。それぞれのコートされた裏材
の6サンプルを、それぞれの水添加レベルにおいてテス
トした。過渡的極性加工助剤として添加された水の重量
パーセント、及び裏材をコートされた実施例のそれぞれ
についての分における平均剪断時間を以下の表6中に示
す。
表6中に例示したデータの分析は、裏材をコートされ
たサンプルのいずれの間の剪断強さにおける有意な差異
を示さなかった。このように、本発明の方法に従うホッ
ト−メルト・コーティングの間の過渡的極性加工助剤と
しての水の添加は、得られた接着剤コーティングの最終
的な接着剤の性質に顕著な影響力をもっていない。
実施例7 実施例1のIOA/MAA接着剤を、実施例1の手順に従っ
て、150℃の温度及び1.8MPaにおいて、押し出した。但
し、全部が水ではなく、0.7重量%のメタノールと水と
の1:1(容量:容量)溶液を、コーティングに先立って
接着剤材料と一緒にエクストルーダーにインジェクトし
た。実施例におけるように、加工助剤のインジェクトの
前には、コートされたフィルムは半透明であり、そして
眼に見える溶融流れライン、並びに他のコーティング不
規則性を含んでいた。しかしながら、加工助剤のインジ
ェクション後は、押し出された接着剤フィルムは、クリ
アでなめらかで且つ溶融流れライン又は他の不規則性が
無かった。さらに、エクストルーダー及びダイ温度が水
及びメタノールの両方の沸点を超えていたけれども、溶
融不安定性の証拠、例えば、コーティング・ダイ・オリ
フィスからの接着剤押し出し物のフォーミングは観察さ
れなかった。
実施例8 実施例1のIOA/MAA接着剤を、実施例1の手順に従っ
て、150℃の温度及び1.9MPaにおいて、押し出した。但
し、0.07重量%の、メタノール中のクロロヘキシジン・
アセテート(熱不安定性抗菌剤)の5重量%溶液を、コ
ーティングに先立って接着剤中にインジェクトした。イ
ンジェクション後、得られた接着剤コートされた裏材
は、なめらかでクリアで且つコーティング欠陥が無かっ
た。溶媒ベーパーが押し出し物から発出しているのが観
察されたが、、接着剤押し出し物中、又は接着剤コーテ
ィング中のフォームの形成は全く観察されなかった。さ
らに、変色、フューミング(fuming)、臭い、又はクロ
ロヘキシジン・アセテートの熱分解の他の証拠は観察さ
れなかった。さらに、冷却後、接着剤コートされた裏材
をp−クロロアニリン、クロロヘキシジン・アセテート
の熱分解から生じる毒性副生成物についてガス・クロマ
トグラフィーを使用して分析した。この分解生成物の証
拠は、1ppmの感度レベルにおいてホット−メルト・コー
トされた接着剤フィルム中に全くなかった。
実施例9 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーの約40%固形分
の懸濁液を、直径8.9cm、長さ1.5mの連続スクリュー・
エクストルージョン・プレス内にポンプ供給し、圧縮
し、そして約95%固形分に脱水した。この脱水接着剤コ
ポリマー組成物を、溶融揮発成分除去装置としても役立
つように修正された8.9cm、長さ1.5mの1軸エクストル
ーダー内にパイプ接続した。加熱されたエクストルーダ
ー内にフィードされた後、IOA/MAA接着剤コポリマー
を、フィード不足条件下で溶融揮発成分除去し、未反応
の残存モノマーを除去した。溶融揮発成分除去(例え
ば、スチーム−ストリッピング)工程の全体にわたり、
その揮発成分除去胴の温度は、約132℃〜143℃の間で維
持された。
溶融揮発成分除去の間、約5重量%〜10重量%の水を
溶融揮発成分除去装置の胴上の接着剤フィード口から約
30cm下流に位置するインジェクション口を通して溶融接
着剤ポリマー中にインジェクトした。インジェクトされ
た水を、正確に換算されたポンプを使用して揮発成分除
去胴中に計量した。その後、約25mmの真空を、水インジ
ェクト口から約15cm、64cm、及び106cm下流の3つのベ
ント口において適用し、溶融疎水性接着剤組成物中に存
在する揮発性の残存未反応モノマーを除去した。
揮発成分除去胴の端から約15cmにおいて、過渡的極性
加工助剤としての2.5重量%の水の最終インジェクショ
ンをベンティング(venting)によらず溶融接着剤ポリ
マー中に行った。その後、水及びIOA/MAA接着剤コポリ
マーを、少なくとも部分的に溶融揮発成分除去装置のス
クリューに接続された混合ピンの作用、及びその後に置
かれたスクリーン・フィルターを通して、実質的に均一
に分散された接着剤組成物中に混合した。加熱されたパ
イプにより揮発成分除去胴の出口端に接続されたギアー
・ポンプは、1.8kg/時間/2.5cmダイ幅の速度において、
フィルム裏材(ポリエチレン/ビニル・アセテート・コ
ポリマー・フィルム;NA443−003,Quantum Chemical C
o.,Cincinnati,OH:又はESCORENETMLD−312.09裏材;Exxo
n Chemical Co.,Houston,TX)上に接着剤組成物をホッ
ト−メルト・コーティングするために、138℃の温度に
おいて維持されたワイプ−フィルム・コーティング・ダ
イに加工助剤含有接着剤組成物を配達した。得られた接
着剤コートされたフィルムは、約0.05mmの平均厚みをも
っていた。
コーティング直後に、接着剤コーティングは、乳白色
の外観をもっていたが、それは直ぐに透明になった。水
の蒸発は、コーティング・ダのオリフィスからのスチー
ム放散から明らかであった。冷却の間、クリアでなめら
かな且つフォーム不含の接着剤コーティングであって高
温、低温、及び加工助剤誘導コーティング欠陥が得られ
た。しかしながら、フィルム裏材がワイプ−フィルム・
コーティング・ダイとの接触から外されたとき、接着剤
押し出し物のいくつかのフォーミングがダイ・オリフィ
スにおいて観察された。
実施例10 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーのホット−メル
ト・コーティングを、実施例9の装置及び手順を使用し
て繰り返した。但し、溶融接着剤のホット−メルト・コ
ーティングに先立って過渡的極性加工助剤として水を全
く添加しなかった。溶融接着剤を、約138℃のコーティ
ング温度において、約13.8MPaにおいて、そして約0.225
kg/時間/2.5cmダイ幅のコーティング速度において、実
施例9と同一のフィルム裏材材料上にコートした。得ら
れた接着剤コーティングは、非均一幅を有しており、そ
して開いたギャップ及び眼に見える溶融流れラインを含
んでいた。
実施例11 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーのホット−メル
ト・コーティングを、実施例9の装置及び手順を使用し
て繰り返した。但し、溶融接着剤のホット−メルト・コ
ーティングに先立って過渡的極性加工助剤として2.5重
量%の水の最終インジェクションを含んでいた。溶融接
着剤を、約138℃のコーティング温度において、約4MPa
において、そして約7.8kg/時間/2.5cmダイ幅のコーティ
ング速度において、実施例9と同一のフィルム裏材材料
上にコートした。得られた接着剤コーティングは、なめ
らかでクリアな且つフォーム不含であり、そして他のコ
ーティング欠陥が無かった。
実施例12 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーのホット−メル
ト・コーティングを、実施例9の装置及び手順を使用し
て繰り返した。但し、溶融接着剤のホット−メルト・コ
ーティングに先立って過渡的極性加工助剤として5重量
%の水をインジェクトした。溶融接着剤を、約138℃の
コーティング温度において、約2.8MPaにおいて、そして
約3.6kg/時間/2.5cmダイ幅のコーティング速度におい
て、実施例9と同一のフィルム裏材材料上にコートし
た。ワイプ・フィルム・ダイのリップの下の自由水の発
生を除き、得られた接着剤コーティングは、本質的にな
めらかで均一な且つフォーム不含であり、そして他のコ
ーティング欠陥が無かった。さらに、過剰の自由水によ
る不規則性が、ワイプ−フィルム・コーティング・ダイ
から逃れる過剰の自由水をサイホンで吸うためのワイプ
・フィルム・ダイのリップ下で維持された真空サイフォ
ンにより、取り除かれることができた。
実施例13 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーのホット−メル
ト・コーティングを、実施例9の装置及び手順を使用し
て繰り返した。実施例9におけるように、接着剤コポリ
マー組成物を、過渡的極性加工助剤としてコポリマーの
重合からの5重量%の残存水をもって、連続スクリュー
・エックストルージョン・プレスからの溶融揮発成分除
去装置内にフィードした。しかしながら、本実施例にお
いては、溶融揮発成分除去装置を、接着剤及び水の組成
物をドロー−フィルム・コーティング・ダイに運ぶため
の機構としてのみ使用した。したがって、溶融揮発成分
除去装置を、66℃の温度において維持し、そして残存モ
ノマーを全く除去しなかった。押し出された接着剤組成
物のフォーミングは、コーティング・ダイ・オリフィス
において全く観察されなかった。
疎水性組成物を、約66℃の温度において、約8.5MPaの
圧力において、17kg/時間/2.5cmダイ幅のコーティング
速度において、そして1.5m/分のコーティング速度にお
いて、ホット−メルト・コートし、実施例9のものと同
一のフィルム裏材上に約0.04mm厚の接着剤コーティング
を作った。この接着剤コーティングは、クリアであり且
つフォーム又はバブルを含むいずれの表面不規則性が無
かった。さらに、低いホット−メルト・コーティング温
度のために、有意な高温コーティング欠陥は全く観察さ
れなかった。
実施例14 実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマーを、実施例1中
に記載したようにコートした。但し、90℃のコーティン
グ温度を使用し、そして接着剤押し出し物を、実施例1
のPET裏材上のドロー・フィルム・コーティング・ダイ
からコートした。コーティング・ダイのオリフィスを、
約10m/分の速度において移動するPET裏材ロールから約4
cmに維持した。90℃におけるコーティング条件、及び実
施例14の感圧接着剤についての水の変動パーセント添加
におけるコーティング外観に対するそれらの効果を以下
の表7中に示す。
さらに、本実施例のコートされた裏材のぞれぞれの6
サンプルを、本明細書中の実施例6中で提供したよう
な、ASTM D3654−88を使用して比較剪断強さについてテ
ストした。過渡的極性加工助剤として添加された水の重
量パーセント及び裏材をコートざれた実施例のそれぞれ
についての分における平均剪断時間を以下の表8中に示
す。
表7の結果は、実施例1のIOA/MAA接着剤コポリマー
がコーティング・ダイの外部で水の沸点を下回る温度に
おいてホット−メルト・コートされることができ、そし
てさらに、溶融接着剤コポリマーと一緒の水添加を通し
て、フォーム不含の押し出し物、及びクリアでなめらか
な且つフォーム不含の、そしてコーティング欠陥の無い
接着剤コーティングを提供するということを、示してい
る。さらに、表8の結果は、裏材をコートされたサンプ
ル間の剪断強さにおける有意な差異が存在せず、そして
それ故、過渡的極性加工助剤としての水の使用が得られ
た接着剤コーティングの最終的な性質に実質的に影響を
及ぼさないということを、示している。
実施例15 96:4重量比におけるIOAとMAAの約40%固形分の接着剤
組成物を、米国特許第4,833,179号の実施例10中に開示
されている手順にしたがって製造した。但し、372gのIO
A、12gのポリスチリル・メタクリレート、16gのMAA、及
び2gのZnOをモノマー・チャージとして使用した。
接着剤コポリマーの1部分を、約5重量%の水に脱水
し、そして7グレン(grain)コーティング重量におい
て2軸延伸ポリプロピレン(BOPP)裏材上に88℃の温度
においてワイプ−フィルム・コーティング・ダイにより
ホット−メルト・コートした。接着剤コポリマーの他の
部分を周囲条件において乾燥させ、酢酸エチル中に溶解
し、7グレン・コーティング重量においてBOPP裏材上に
溶液コートし、そして65℃において30分間オーブン内で
乾燥させた。
ホット−メルト・コートされた及び溶液コートされた
BOPP裏材の両方のそれぞれ3サンプルを、実施例6の手
順に従って接着剤コーティングの剪断強さについてテス
トした。ホット−メルト・コーティングの平均剪断強さ
は95分間であり、一方、溶液コート接着剤コーティング
の平均剪断強さは83分間であった。したがって、過渡的
極性加工助剤としての水によりホット−メルト・コート
されたIOA/MAA接着剤コポリマーと慣用の溶液コーティ
ング技術によりコートされた同一接着剤コポリマーとの
剪断強さにおける有意な差異は存在しなかった。
実施例16 実施例2のKRATONTM1107樹脂接着剤コポリマーを、実
施例1の装置及び手順を使用してホット−メルト・コー
トした。但し、過渡的極性加工助剤としての水の添加の
ためのインジェクション口を、エクストルーダーのフィ
ード口とワイプ・フィルム・コーティング・ダイまでの
入口との間のだいたい半分のところにあるエクストルー
ダー胴内の点まで、移動した。この水の初期のインジェ
クションは、接着剤組成物のホット−メルト・コーティ
ングに先立つ接着剤コポリマーと水とのより完全な混合
を許容した。さらに、エクストルーダー胴の温度を、10
0℃、125℃、及び150℃において設定し、そしてそのコ
ーティング・ダイをホット−メルト・コーティング工程
のすべてにおいて、150℃において維持した。
ホット−メルト・コーティングに先立って、水と接着
剤コポリマーとの均一混合を、エクストルーダー中に1.
5重量%をインジェクトし、そしてそれがダイ・オリフ
ィスから落ちるときに接着剤押し出し物を調査すること
によりチェックした。水分バブルは、眼に見えて明らか
であり、そして接着剤押し出し物の全体において均一に
分散されており、そしてダイ・オリフィスから逃げるス
チームが観察された。
PET裏材材料を持つバックアップ・ロールを、ワイプ
−フィルム・ダイと圧力を加えて接触させ、そして接着
剤組成物によりホット−メルト・コートした。表9は、
150℃におけるコーティング条件、及び実施例16の感圧
接着剤について水の変動パーセント添加におけるコーテ
ィング外観に対するそれらの効果を示している。
PETフィルム上へのKRATONTM−ベース感圧接着剤のコ
ーティングは、眼に見える溶融流れラインを含むクリア
なフィルムを作り出した。接着剤組成物を形成するため
の接着剤中への水のインジェクションの間、溶融流れラ
インが全く無いクリアな接着剤フィルムが作られた。フ
ォーミングは、コーティング・ダイ/PETフィルム裏材海
面において、又は接着剤コートされたフィルム上で全く
観察されなかった。しかしながら、小さな水分の滴がコ
ートされたフィルムの表面上で観察されたが、フィルム
内においては水分の滴は全く観察されなかった。コート
されたPET裏材がコーティング・ダイから50cmになると
きまでにこれらの水分の滴が完全に蒸発した。その後、
水のインジェクションを中断した。約15−20分後、接着
剤コーティングは、再び眼に見える溶融流れラインを現
した。
本特許の状態に従って、好ましい重量フラクションの
記載、及び加工条件を提供したけれども、本発明の範囲
は、それらに又はそれにより限定されるべきではない。
本発明の様々な修正及び変更が本発明の範囲及び本質か
ら外れることなく当業者には明らかであろう。
したがって、本発明の範囲の理解のためには、以下の
クレームを参照することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クランプ,スティーブン イー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133― 3427,セントポール,ポスト オフィス ボックス 33427 (番地なし) (72)発明者 ヤン,チュン アイ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133― 3427,セントポール,ポスト オフィス ボックス 33427 (番地なし) (56)参考文献 特開 昭61−163981(JP,A) 特開 昭55−54374(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 5/00 B05D 1/26 B05D 7/24 301 C08J 7/04 C09J 7/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、疎水性接着剤ポリマー及び水
    を含む接着剤組成物を、コーティング・ダイのオリフィ
    スから、ホット−メルト・コーティングすることを含む
    接着剤ポリマーのコーティング方法であって、ここで、
    上記水が、周囲条件において平衡化された疎水性接着剤
    ポリマー中に存在する残存水の重量を少なくとも0.5重
    量パーセント上廻って占め、そして上記組成物が、大気
    圧において上記水の沸点を下廻る温度においてホット−
    メルト・コートされる、前記コーティング方法。
  2. 【請求項2】支持体上に、疎水性接着剤ポリマー及び過
    渡的極性加工助剤の接着剤組成物を、接触コーティング
    ・ダイのオリフィスから、ホット−メルト・コーティン
    グすることを含む接着剤ポリマーのコーティング方法で
    あって、ここで、上記過渡的極性加工助剤が、周囲条件
    において平衡化された疎水性接着剤ポリマー中に存在す
    る残存水の重量を少なくとも0.5重量パーセント上廻っ
    て占め、そして上記組成物が、大気圧において上記加工
    助剤の沸点以上の温度においてホット−メルト・コート
    される、前記コーティング方法。
  3. 【請求項3】接着剤ポリマーのコーティング方法であっ
    て、以下の: (a)ホット−メルト・コーティングのために好適な疎
    水性接着剤ポリマーを用意し; (b)上記疎水性接着剤ポリマーと一緒に水を添加し、
    ここで、上記水が、周囲条件において平衡化された上記
    疎水性接着剤ポリマー中に存在する残存水の重量を少な
    くとも0.5重量パーセント上廻って占め;及び (c)上記疎水性接着剤押出し物のフォーミングを除去
    するためのコントロール手段を用いて、支持体上に上記
    疎水性接着剤ポリマーを、ホット−メルト・コーティン
    グする、 を含む、前記コーティング方法。
  4. 【請求項4】水と共に疎水性接着剤ポリマーを含むホッ
    ト−メルト・コート可能な接着剤組成物であって、ここ
    で、上記水が、周囲条件において平衡化された疎水性接
    着剤ポリマー中に存在する残存水の重量を約0.5重量パ
    ーセント〜約10重量パーセント上廻って占め、そして上
    記接着剤組成物が、支持体上にホット−メルト・コート
    されて、実質的にフォームを含まない接着剤コーティン
    グを提供することができる前記接着剤組成物。
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