JPH0649176U - リッド開閉支持機構およびカップホルダ - Google Patents

リッド開閉支持機構およびカップホルダ

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JPH0649176U
JPH0649176U JP9151092U JP9151092U JPH0649176U JP H0649176 U JPH0649176 U JP H0649176U JP 9151092 U JP9151092 U JP 9151092U JP 9151092 U JP9151092 U JP 9151092U JP H0649176 U JPH0649176 U JP H0649176U
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    • B60N3/00Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for
    • B60N3/10Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05CBOLTS OR FASTENING DEVICES FOR WINGS, SPECIALLY FOR DOORS OR WINDOWS
    • E05C19/00Other devices specially designed for securing wings, e.g. with suction cups
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋体の閉止状態では蓋体の上面を周囲の部分
と面一にでき、上昇した状態で蓋体が開き、この開いた
蓋体を保持する。 【構成】 カップホルダ本体に取り付けた蓋昇降開閉支
持部材4のスライダ14に蓋体5を枢着し、蓋昇降開閉
支持部材は、カップホルダ本体に止着する固定ベース1
3と、固定ベースに案内されて昇降可能なスライダと、
下端を固定ベース側に止着され、上端に設けた受座を介
してスライダを上方に付勢するばね16とを備え、スラ
イダにはストライカ24を下向きに設け、固定ベースに
はスライダが下降した状態でストライカを保持したり放
すラッチ22を設け、スライダの窪部44内に受座の凸
部52を突出させ、蓋体のカム片に形成した凹部を凸部
に圧接した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、蓋体の閉止状態では下降し、上昇した状態で蓋体を開くようにした リッド開閉支持機構および自動車などに設けるカップホルダに関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
自動車のセンターコンソールにカップホルダを設けることは従来公知であり、 この従来のカップホルダはセンターコンソールの上面に単なる窪みを形成したも のが殆どである。また、蓋体を設けたものもあるが、このカップホルダは蓋体だ けが周囲の部分から一段高くなっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
カップホルダの蓋体だけが周囲から一段高くなっていると、体裁が悪いばかり でなく、安全性にも欠ける。しかしながら、カップホルダの蓋体の上面を周囲と 面一にするためには蓋体の一側端を支える開閉軸を低い位置に設けなければなら ず、この様に構成すると蓋体を開いた時に蓋体の一部がカップホルダの内面と干 渉してしまうし、干渉しないように開閉軸を一側端よりも内側に移動して配置す ると、蓋体を開いたときの開口部の幅が狭くなってしまい、センターコンソール の幅自体に制限のあるカップホルダでは実用に供することができない。 また、従来のカップホルダは、蓋体を開いた状態で保持することができなかっ たり、開いた蓋体が振動で異音を発生したり不用意に閉じてしまうなどの不都合 があった。 このため、蓋体の閉止状態では下降して蓋体の上面を周囲の部分と面一にする ことができ、上昇した状態で蓋体が開き、この開いた蓋体を保持できるリッド開 閉支持機構およびカップホルダの開発が望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記に鑑み提案されたもので、リッド開閉支持機構は、他の部材に止 着する止着部を有する固定ベースと、蓋体を枢着する枢着部を上部に有し、固定 ベースに案内されて昇降可能なスライダと、下端を固定ベース側に止着され、上 端に設けた受座を介してスライダを上方に付勢するばねと、上記スライダの上部 に枢着した蓋体とからなるリッド開閉支持機構であって、 上記スライダにはストライカを下向きに設け、固定ベースにはスライダが下降 した状態でストライカが当接する位置に、ストライカにより押圧されると該スト ライカを保持し、再度ストライカにより押圧されるとストライカを放すラッチを 設け、スライダの外部に臨ませた上記受座の一部分とこの部分に圧接する蓋体の 一部に蓋体の開放状態で係合する凹凸を形成したことを特徴とするものであり、 カップホルダは上記リッド開閉機構をカップホルダ本体に取り付けたものである 。
【0005】
【作用】
本考案に係るカップホルダは、蓋体をほぼ水平方向に寝かした状態でばねの付 勢に抗して下方に手で十分に押し下げると、スライダのストライカがラッチに保 持される。したがって、蓋体から手を離しても、蓋体は下降した状態を維持して いる。 カップホルダを使用する場合は、下降した状態の蓋体を手で押し下げる。蓋体 が再度押し下げられると、ラッチがストライカを放すのでスライダが自由に上昇 できる状態になる。この状態になると、ばねの復元力によりスライダが固定ベー スに案内されて上昇し、蓋体を持ち上げる。そして、蓋体が上昇したならば手で 回動することにより蓋体を開くことができ、蓋体を開くとスライダに設けた受座 の一部と蓋体の一部に設けた凹凸がばねの付勢力を受けた状態で弾性をもって係 合し、これにより蓋体の開放状態を保持することができる。 そして、カップホルダの使用を終了した場合には蓋体を手で回動して寝かせ、 この状態でばねの付勢に抗して蓋体の上面を手で押し下げると、カップホルダの 上面開口部を閉じることができる。蓋体によりカップホルダの開口部を閉じた状 態になると、スライダのストライカがキャッチに保持される。したがって、手を 離しても蓋体はカップホルダの上面開口部を閉じた状態を維持する。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。 図1に示すカップホルダ1は、運転席と助手席との間のセンターコンソール2 の上面に設けたもので、センターコンソール2内に没した状態で取り付けたカッ プホルダ本体と、該カップホルダ本体3に取り付けた蓋昇降開閉支持部材4と、 該蓋昇降開閉支持部材4に枢着され、カップホルダ本体3の上面開口部に対して 開閉可能な蓋体5とからなる。
【0007】 カップホルダ本体3は、内部にカップ収納部6,6を形成した上面開放の箱体 であり、図1および図3に示す実施例ではコップ、ボトル、缶などのカップの下 半を収納するカップ収納部6,6を長手方向に2箇所形成し、両カップ収納部6 ,6の間に形成した平坦部分に前記蓋昇降開閉支持部材4を取り付ける略T字状 の嵌合穴7を開設し、隅部にはカップホルダ本体3をセンターコンソール2に固 定するための取付孔8…を設けてある。
【0008】 なお、このカップホルダ本体3は、図面に示す実施例のようにセンターコンソ ール2とは別個の箱状体として形成してもよいし、或はセンターコンソール2の 一部をカップホルダの一部として機能させ、別個に成形したカップ収納部6や蓋 昇降開閉支持部材4の取付部分などを組み合わせて構成してもよい。
【0009】 この様な構成からなるカップホルダ本体3の上面開口部を覆う蓋体5は、該開 口部の形状と大きさに対応させて成形したプラスチック製板体であり、一方の長 辺のほぼ中央にカム片9,9を、その両側にヒンジ片10,10を裏面側に突設 し、各ヒンジ片10には軸孔11を開設し、各カム片9には蓋体5の開放状態で 下に位置する部分に凹部12を形成してある。なお、カム片9,9およびヒンジ 片10,10は、蓋体5と一体成形により構成してもよいし、或は別個に成形し た後に蓋体5に固定してもよい。また、カム片9,9は、図面に示すように、2 つ並設しても或は単一のカムでもよい。
【0010】 次に、蓋体5の閉止状態では下降して蓋体5の上面を周囲の部分と面一にする ことができ、上昇した状態で蓋体5を開閉可能な状態とし、蓋体5の開放状態を 保持できるリッド開閉支持機構について説明する。
【0011】 蓋体5は前記した通りの構成であり、この蓋体5を支持する蓋昇降開閉支持部 材4は、図2に示すように、カップホルダ本体3に止着する固定ベース13と、 該固定ベース13に案内されて昇降可能なスライダ14と、下端を固定ベース1 3側に止着され、上端に設けた受座15を介してスライダ14を上方に付勢する ばね16などからなる。
【0012】 固定ベース13は、図2および図9乃至図12に示すように、横断面が略凸形 の有底筒体であり、外面の開口部近くに止着部として機能する爪17…を形成し 、背面のほぼ中央上半にスライダ14のストロークの上死点を規制する縦長な貫 通穴18を開設し、内部にはばね16の下端を位置決めする柱19を底部から上 向きに立設し、前方に突出した部分20の側面に窓部21,21を開設するとと もに該窓部21からラッチ22を装入して突出部分20の底部の穴23内に止着 する。
【0013】 なお、固定ベース13の止着部は、上記した爪17に限定されるものではなく 、カップホルダ本体3など他の部材に止着するためのものであればどのような構 成でもよく、例えば取付穴、突起、窪部などでもよい。
【0014】 ラッチ22は、スライダ14が下降した状態でスライダ14のストライカ24 が当接する位置に配設されており、ストライカ24により押圧されると該ストラ イカ24を保持し、再度ストライカ24により押圧されるとストライカ24を放 す機能を備えていればどのような構成でもよい。
【0015】 本実施例に用いるラッチ22について図13および図14により説明すると、 図中25は、一端が閉じ、他端が開放した固定筒、26はロッド、27は固定筒 25とロッド26の間で圧縮されるコイルスプリング27であり、このコイルス プリング27はロッド26の後半部に形成した開放空部28内に収容されている 。したがって、ストライカ24の押圧によりロッド26を固定筒25内に押し込 むと、コイルスプリング27は圧縮され、次にストライカ24を押し戻す力を蓄 える。なお、ロッド26の後半部上面には後にカム爪29を枢着し、前にストッ パ30がある。
【0016】 ストッパ30は固定筒25の上壁に設けた前後方向の長孔31に係合し、ロッ ド26の前後方向の摺動をガイドし、且つ規制する。
【0017】 カム爪29は、両端間の長さがロッド26の後半部の幅にほぼ等しく、その各 端部にはV形の切欠き32と、丸みをもった一方の撫で肩の角33を回転対称に 有し、角33の他方34は側面と切欠き32が交わって尖鋭である。
【0018】 また、固定筒25は、一側の内壁の奥に、ロッド26が最も押し込まれたとき にカム爪29の一方の端部の切欠き32に係合してカム爪29を少量回転させる 第1突起爪35、他側の内壁には奥から少し離れて第2突起爪36を有する。
【0019】 カム爪29、両突起爪35,36の作動は、前記蓋体5が閉まる位置を少し過 ぎるまでストライカ24を押し、コイルスプリング27に抗してロッド26を固 定筒25中に最も深く押し込むと、カム爪29は第1突起爪35に当って少量回 動する(図13(D))。この状態でストライカ24を押すのを止めると、コイ ルスプリング27の復元力でロッド26は少し押し出され、ストライカ24は少 し後退するが、少量回動したカム爪29の切欠き32の一側が途中の第2突起爪 36に係合してカム爪29は更に回動し、鋭利な角34が固定筒25の一側の内 壁に引っ掛かり、カム爪29は固定筒25中で約45度回動した状態で止まって それ以上にロッド26は押し出されず、固定筒25に対しロックされる。そして この様にしてロッド26が押し込まれた状態で固定筒25に対してロックされる と、固定筒25の前端部37,37がロッド26の前端の両側に設けてある保持 片38,38を両側から押えつけるので、この位置でストライカ24は両保持片 38,38によって挟まれて、保持された状態になる(図14(A))。
【0020】 次にストライカ24の保持を解いて放すにはストライカ24によりロッド26 を再び押す。するとロッド26は再び奥まで押し込まれ、カム爪29は撫で肩の 角33で第1突起爪35に係合して更に約45度回動してロッド26とほぼ直交 した向きになる(図14(B))。そこで、押すのを止めるとコイルスプリング 27の復元力によりロッド26は押し出され、カム爪29は撫で肩の角33で第 2突起爪36と係合して更に90度回動し、ロッド26と揃った向きになり(図 14(C))、ストッパ30が長孔31の前端に当接するまでロッド26は押し 出され、ロッド26が押し出されると保持片38,38が前端部37,37によ って押えつけられなくなるので、保持片38,38は弾性によって先端の間隔を 拡大し、これによりストライカ24は保持片38,38による拘束が解かれて自 由に移動できる状態になる(図14(D))。したがって、ストライカ24は、 ばね16の付勢力によりスライダ14と共に上昇することができる。
【0021】 スライダ14は、図15に示すように、横断面が略凸形の中空なプラスチック 製の部材であり、前方に突出した部分41の下端にストライカ24を下向きに一 体成形し、背面42の下半ほぼ中央に傾斜爪状のストッパ43を突設し、このス トッパ43の上方の背面42と上面とが交差する部分に窪部44を形成し、該窪 部44の底部の背面側部分に小さな開口部45を開設し、窪部44の側面にはカ ム片9,9の案内突部46,46を形成し、左右に延出した部分の側縁の上部に は蓋体5との枢着部として開閉軸47,47を突設し、内部には受座15のガイ ドポスト48を上面から下向きに突設する。そして、このスライダ14は固定ベ ース13に案内されて昇降するので、固定ベース13の空部の形状と大きさに応 じた形状で成形されており、ストライカ24は下降時にラッチ22のロッド26 に当接する位置に配置されている。なお、図面に示す実施例ではセンターコンソ ール2のデザインに対応させて蓋体5を傾斜させてあるので、スライダ14の上 面と開閉軸47,47を傾斜させたが、蓋体5が水平方向であればスライダ14 の上面を水平にするとともに、開閉軸47,47も水平方向に突出させればよい 。
【0022】 上記したスライダ14の内部に取り付ける受座15は、図18に示すように、 座面部49から下向きに脚部50を延設し、座面部49の上面から脚部50内に ガイドポスト嵌合孔51を形成し、座面部49の上面の一端には凸部52を突設 してなる。なお、この凸部52は、蓋体5の傾斜に対応させて上縁を傾斜させて ある。
【0023】 この様な部材からなる蓋昇降開閉支持部材4を組み立てる場合には、固定ベー ス13にラッチ22を予め取り付けておき、図2に示すように、受座15の凸部 52を背面側に向けた状態で脚部50をばね16の上端中空部内に差し込み、ば ね16の下端を固定ベース13内に入れて柱19に嵌合する。そして、スライダ 14を上から被せるようにして受座15とばね16の上半部分をスライダ14の 下開口部から内部に入れる。この状態でスライダ14を下降し、スライダ14の 下部を固定ベース13内に嵌め込むと、スライダ14のガイドポスト48が受座 15の嵌合孔51内に遊嵌するとともに、凸部52がスライダ14の窪部44の 開口部45内を挿通して凸部52の先端が窪部44内に突出し、受座15の上面 がスライダ14の内面に当接する。
【0024】 この状態でスライダ14を更に深く固定ベース13内に押し込むと、スライダ 14の背面に設けたストッパ43が固定ベース13の開口内縁に当接し、スライ ダ14を少し強く押すと、ストッパ43の傾斜面による楔効果により固定ベース 13の背面が押し拡げられ、これによりスライダ14はストッパ43を固定ベー ス13の内側面に摺動させながら更に深く押し入れられる。そして、ストッパ4 3が固定ベース13の貫通穴18まで下降すると、ストッパ43が貫通穴18内 に係合し、同時に固定ベース13の背面が弾性により復元する。ストッパ43が 貫通穴18内に係合した後はスライダ14を押し込むことを止め、スライダ14 がばね16の復元力により上方に付勢されても、ストッパ43が貫通穴18の開 口上縁に当接する。したがって、スライダ14はストッパ43が貫通穴18の開 口上縁に当接した上死点で停止し、固定ベース13から抜け出ることはない。
【0025】 そして、スライダ14を更に手で下降すると、ストライカ24がラッチ22の ロッド26に当接し、この状態でスライダ14を更に押し込むと、前記したよう に、ラッチ22の保持片38,38がストライカ24の先端を保持する。したが って、この状態になるとスライダ14から手を放してもスライダ14はラッチ2 2に保持され、下降状態を維持する。
【0026】 また、スライダ14が下降してラッチ22に保持された状態でスライダ14を 再度手で押し下げると、前記したように、ラッチ22の保持片38,38がスト ライカ24を放してストライカ24を移動可能な状態にする。したがって、スラ イダ14はばね16の復元力により上昇し、ストッパ43が貫通穴18の開口上 縁に当接して停止する。
【0027】 次に、蓋昇降開閉支持部材4に蓋体5を取り付ける場合について説明する。こ の場合には、カム片9,9をスライダ14の窪部44内臨ませるとともにヒンジ 片10,10を開閉軸47,47に臨ませ、蓋体5を上方からスライダ14側に 強く押し付ける。この様にすると、開閉軸47,47の先端面が図17に示すよ うに傾斜しているので、ヒンジ片10,10が少し湾曲しながら下降し、所定位 置まで下降すると開閉軸47,47がヒンジ片10,10の軸孔11,11内に 嵌合し、カム片9,9が窪部44内の凸部52に圧接する。なお、開閉軸47, 47が軸孔11,11内に嵌合するとヒンジ片10,10が弾性により復帰する ので、各開閉軸47が軸孔11から外れることはない。
【0028】 また、上記のようにして組み立てたリッド開閉支持機構をカップホルダ本体3 に取り付けるには、図1に示すように、蓋昇降開閉支持部材4を下端から嵌合穴 7内に挿入する。蓋昇降開閉支持部材4を嵌合穴7内に所定深さまで挿入すると 、固定ベース13の外面に設けた爪17…が嵌合穴7の開口縁に係止し、これに より蓋昇降開閉支持部材4がカップホルダ本体3に固定される。そして、図19 実線で示すように、蓋体5をほぼ水平に寝かせた状態に倒して手で押し下げると 、スライダ14が固定ベース13に案内されながら下降し、所定位置まで下降す るとストライカ24がラッチ22に保持されて停止する。したがって、この状態 においては蓋体5がカップホルダ本体3の上面開口部を閉じた状態となり、また 、この閉じた状態では蓋体5の上面がセンターコンソール2の上面と面一となる 。
【0029】 蓋体5がカップホルダ本体3の上面開口部を閉じた第1状態で蓋体5の上面を 手で軽く下に押し下げると、スライダ14が少し下降し、これによりラッチ22 の保持が解除されてストライカ24が上昇可能な状態に変換する。この状態に変 換すると、ばね16の復元力によりスライダ14が自動的に上昇する。そして、 所定高さまで上昇すると、ストッパ43が固定ベース13の貫通穴18の開口上 縁に当接し、これによりスライダ14および蓋体5の上昇が停止する。
【0030】 蓋体5が上昇した第2状態でこの蓋体5の自由端側を手で持ち上げると蓋体5 がヒンジ片10,10の軸孔11、即ち開閉軸47,47を中心に回動して開く 。そして、蓋体5を所定角度、例えば図19中鎖線で示すように90度まで開く と、カム片9,9が、スライダ14の窪部44内に突出している受座15の凸部 52に圧接しながら90度回動する。これによりカム片9,9に形成してある凹 部12,12の位置がスライダ14の凸部52に合致し、凹部12,12が凸部 52に係合する。この様にして蓋体5の凹部12,12とスライダ14の凸部5 2とが係合すると、凸部52がばね16の付勢力により付勢された状態で凹部1 2,12に係合するので、蓋体5はこの係合により開放状態を弾性的に保持する 。したがって、車体の振動により蓋体5が多少振動しても蓋体5から異音が発生 することもないし、また、蓋体5が振動により閉じることもない。そして、蓋体 5を開いたならば、ジュースの缶等をカップ収納部6,6内に入れておくことが でき、また、随時取り出して飲むこともできる。
【0031】 この様に、蓋昇降開閉支持部材4のばね16は、スライダ14を上昇させるた めの駆動源として機能するばかりでなく、蓋体5の開放状態を維持する付勢力源 としても機能している。
【0032】 また、本考案に係るカップホルダ1は、蓋体5が所定高さまで上昇してから開 くようにしたので、蓋体5の一側端に開閉軸47,47を配置してカップホルダ 本体3の幅員一杯まで大きく開くことができるし、カップ収納部6,6の深さを 大きく採れない場合であっても、開いた蓋体5が邪魔になることもない。したが って、使い勝手がよい。
【0033】 次に、カップホルダ1の使用を終了して蓋体5を閉じる場合には、先ず手で蓋 体5を回動することにより元の略水平状態に戻す。この様にして蓋体5を略水平 状態まで回動すると、カム片9,9の凹部12,12が受座15の凸部52から 外れるが、凸部52はばね16の付勢力よりカム片9,9の周縁を押圧している 。したがって、車体の振動が蓋体5に伝わっても蓋体5から異音が発生すること はない。
【0034】 そして、蓋体5を略水平状態に戻したならば蓋体5をばね16の付勢に抗して 手で下降する。蓋体5が十分に下降すると、スライダ14の下降によりストライ カ24がラッチ22に保持される。したがって、この状態になると手を放しても 蓋体5が上昇することはなく、周囲の部分と面一となった状態で停止する。
【0035】 なお、前記した実施例においては、蓋体5が開いた状態でスライダ14の凸部 52と係合する凹部12だけをカム片9,9に形成したが、図20に示すように 、蓋体5が閉じた状態で係合する凹部12′を付加してもよい。この様に、蓋体 5を開いた状態を蓋体5の開放状態を保持するための凹部12と閉じた状態を保 持するための凹部12′を成形すると、蓋体5を開放した時と閉じた時とにクリ ック感を与えることができ、操作感覚を向上させることができる。また、蓋体5 の開放状態や閉止状態を保持する凹部12と凸部52は、蓋体5のカム片9に凸 部52を形成し、受座15側に凹部12を形成してもよい。要するに、凹部12 と凸部52との係合に加えてばね16の付勢力により蓋体5の状態を弾性的に保 持することができればよい。
【0036】 また、前記した実施例は、自動車のセンターコンソール2に設けるカップホル ダ1であるが、本考案に係るカップホルダ1を設ける位置はセンターコンソール 2に限定されるものではなく、所謂ワンボックスやマイクロバスなどにおいては 後部の座席の近く、或はテーブルに設けてもよい。また、自動車用に限らず、列 車や航空機の座席の近くやテーブルなどに設けてもよい。
【0037】 更に、本考案に係るリッド開閉支持機構は、カップホルダ1に使用することに 限定されるものではなく、回動して開閉する蓋体5を備えているものであれば使 用することができ、例えばセンターコンソール2の小物入れにも使用することが できる。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、蓋体を下降して閉じた状態にして、蓋体 を開く場合には蓋体を上昇してから開くことができる。したがって、蓋体が閉じ ている状態においては蓋体の上面が周囲の部分と面一になるように設計すること ができ、蓋体を開く場合にも周りの部材と干渉するという不都合はないし、蓋体 を開いた時の開口幅を広く設定することができる。 また、蓋体を開いた状態で弾性的に保持することができるので、蓋体に振動が 伝わっても蓋体から異音が発生することを防止することができるし、蓋体が振動 で不用意に閉じてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カップホルダを設けたセンターコンソールの斜
視図である。
【図2】リッド開閉支持機構の分解斜視図である。
【図3】カップホルダ本体の平面図である。
【図4】蓋体の裏面図である。
【図5】蓋体のカム片とヒンジ片の斜視図である。
【図6】蓋昇降開閉支持部材を取り付けた状態における
蓋体の裏面図である。
【図7】リッド開閉支持機構の一部欠截正面図である。
【図8】リッド開閉支持機構の一部欠截側面図である。
【図9】固定ベースの上面図である。
【図10】固定ベースの一部欠截側面図である。
【図11】固定ベースの正面図である。
【図12】固定ベースの側面図である。
【図13】ラッチの各動作中を示す断面図である。
【図14】ラッチの各動作中を示す断面図である。
【図15】スライダの上面図である。
【図16】スライダの断面図である。
【図17】スライダの一部欠截正面図である。
【図18】(A)は受座の平面図、(B)は断面図、
(C)は正面図である。
【図19】蓋体の開状態と閉状態を示す断面図である。
【図20】カム片に開状態保持用凹部と閉状態保持用凹
部を形成した他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 カップホルダ 2 センターコンソール 3 カップホルダ本体 4 蓋昇降開閉支持部材 5 蓋体 6 カップ収納部 7 蓋昇降開閉支持部材を取り付けるカップホルダ本体
の嵌合穴 9 カム片 10 ヒンジ片 11 軸孔 12 カム片の凹部 13 固定ベース 14 スライダ 15 受座 16 ばね 17 固定ベースを他の部材に止着する止着部としての
爪 18 スライダのストロークを規制する固定ベースの貫
通穴 19 ばねを止める柱 22 ラッチ 24 ストライカ 38 ストライカを挟持するラッチの保持片 43 スライダのストロークの上死点を規制するストッ
パ 45 受座の凸部を挿通するスライダの開口部 47 開閉軸 48 受座用ガイドポスト 52 受座に形成した凸部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 他の部材に止着する止着部を有する固定
    ベースと、蓋体を枢着する枢着部を上部に有し、固定ベ
    ースに案内されて昇降可能なスライダと、下端を固定ベ
    ース側に止着され、上端に設けた受座を介してスライダ
    を上方に付勢するばねと、上記スライダの上部に枢着し
    た蓋体とからなるリッド開閉支持機構であって、 上記スライダにはストライカを下向きに設け、固定ベー
    スにはスライダが下降した状態でストライカが当接する
    位置に、ストライカにより押圧されると該ストライカを
    保持し、再度ストライカにより押圧されるとストライカ
    を放すラッチを設け、スライダの外部に臨ませた上記受
    座の一部分とこの部分に圧接する蓋体の一部に蓋体の開
    放状態で係合する凹凸を形成したことを特徴とするリッ
    ド開閉支持機構。
  2. 【請求項2】 内部にカップ収納部を有し、上面が開放
    したカップホルダ本体と、該カップホルダ本体に設けた
    蓋昇降開閉支持部材と、該蓋昇降開閉支持部材に枢着さ
    れ、カップホルダ本体の上面開口部に対して開閉可能な
    蓋体とからなるカップホルダであって、 蓋昇降開閉支持部材は、カップホルダ本体に止着する固
    定ベースと、該固定ベースに案内されて昇降可能なスラ
    イダと、下端を固定ベース側に止着され、上端に設けた
    受座を介してスライダを上方に付勢するばねとを備え、
    スライダにはストライカを下向きに設け、固定ベースに
    はスライダが下降した状態でストライカが当接する位置
    に、ストライカにより押圧されると該ストライカを保持
    し、再度ストライカにより押圧されるとストライカを放
    すラッチを設けたことを特徴とするカップホルダ。
  3. 【請求項3】 内部にカップ収納部を有し、上面が開放
    したカップホルダ本体と、該カップホルダ本体に設けた
    蓋昇降開閉支持部材と、該蓋昇降開閉支持部材に枢着さ
    れ、カップホルダ本体の上面開口部に対して開閉可能な
    蓋体とからなるカップホルダであって、 蓋昇降開閉支持部材は、カップホルダ本体に止着する固
    定ベースと、該固定ベースに案内されて昇降可能なスラ
    イダと、下端を固定ベース側に止着され、上端に設けた
    受座を介してスライダを上方に付勢するばねとを備え、
    スライダにはストライカを下向きに設け、固定ベースに
    はスライダが下降した状態でストライカが当接する位置
    に、ストライカにより押圧されると該ストライカを保持
    し、再度ストライカにより押圧されるとストライカを放
    すラッチを設け、スライダの外部に臨ませた上記受座の
    一部分とこの部分に圧接する蓋体の一部に蓋体の開放状
    態で係合する凹凸を形成したことを特徴とするカップホ
    ルダ。
JP9151092U 1992-12-17 1992-12-17 リッド開閉支持機構およびカップホルダ Pending JPH0649176U (ja)

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JP9151092U JPH0649176U (ja) 1992-12-17 1992-12-17 リッド開閉支持機構およびカップホルダ
DE19934343436 DE4343436A1 (de) 1992-12-17 1993-12-16 Becherhalter und Mechanismus zur öffenbaren Unterstützung eines Deckels

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