JPH0649169A - ポリウレタン組成物 - Google Patents

ポリウレタン組成物

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JPH0649169A
JPH0649169A JP4202580A JP20258092A JPH0649169A JP H0649169 A JPH0649169 A JP H0649169A JP 4202580 A JP4202580 A JP 4202580A JP 20258092 A JP20258092 A JP 20258092A JP H0649169 A JPH0649169 A JP H0649169A
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JP
Japan
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polyurethane composition
ethylene oxide
moisture permeability
film
water
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Withdrawn
Application number
JP4202580A
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English (en)
Inventor
Shunichi Hayashi
林  俊一
Akira Kawamura
陽 河村
Norio Miwa
典生 三輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Churyo Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Churyo Engineering Co Ltd
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高透湿度と高強伸度特性・耐水膨潤
度を兼ねそなえ、かつ透湿度の温度依存牲が大きいこと
を主要な目的とする。 【構成】イソシアネートとポリオールと鎖延長剤を反応
させてなるポリウレタン組成物において、ガラス転移点
を−10℃〜20℃の範囲に有し、当該ポリマー中に少
なくとも7.0 mol/Kg以上のエチレンオキシドを含有
することを特徴とするポリウレタン組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透湿性を有しかつ透湿
性に大きな温度依存牲を有するポリウレタン組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、透湿性ポリウレタン樹脂フィルム
としては、ポリウレタン樹脂に非相溶性の樹脂や無機微
粒子を混合して成膜し、これを延伸することによってポ
リウレタン樹脂フィルム中に多数の微細孔を形成したも
のや、ポリウレタン樹脂エマルジョンの湿式凝固方法や
発泡方法でポリウレタン樹脂フィルムに多数の微細孔を
形成したものが公知である。これらの透湿性ポリウレタ
ン樹脂フィルムの場合には、微細孔がごみ、汗、汚れ等
で目詰まりして透湿性が低下するという問題がある。
【0003】このような問題点を解決するものとして、
無孔性透湿性ポリウレタン樹脂フィルムが提案されてい
る。この透湿性ポリウレタン樹脂フィルムは、ポリウレ
タン樹脂中にポリエチレンオキシド等の親水性セグメン
トを含有させたものであって、このフィルムはその高湿
度側では水分を吸収し、反対側の低湿度側から水分を吸
収し、反射側の低湿度側から水分を放湿するものであ
る。従って、この透湿性ポリウレタン樹脂フィルムは微
細孔が存在しない為に、上記の微細孔の目詰りという問
題点は解決されている(特開昭58-203172 号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
無孔性透湿性ポリウレタン樹脂フィルムの場合には、水
分の吸収によって強度が著しく低下する為、その用途が
制限される。また、吸湿によってフィルムが膨潤し、そ
の厚み、サイズが膨潤する為に、形状変化が嫌われる用
途では全く使用できないという問題点がある。
【0005】また、ポリアミノ酸変性ポリウレタンを用
いる方法もある(特開昭59-53786)。この方法によれ
ば、透湿性も良く、水分による強度低下もないが、ポリ
マーコストが高く、顔料相溶性に乏しい等の問題もあ
る。加えて、従来のポリウレタンのガラス転移点は−3
0℃以下に設定されており、人間の生活温度範囲である
−15℃〜40℃の間では透湿性に大きな温度依存牲が
なく、低温で低透湿度性を要求する用途には不具合を生
ずる。
【0006】本発明は上記事情を鑑みてなされたもの
で、高透湿度と高強伸度特性・耐水膨潤度を兼ねそな
え、かつ透湿度の温度依存牲の大きなポリウレタン組成
物が提供される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、イソシアネー
トとポリオールと鎖延長剤を反応させてなるポリウレタ
ン組成物において、ガラス転移点を−10℃〜20℃の
範囲に有し、当該ポリマー中に少なくとも7.0 mol/
Kg以上のエチレンオキシドを含有することを特徴とする
ポリウレタン組成物である。
【0008】本発明において、上記イソシアネートとし
ては、従来公知のいずれのものも使用できるが、好まし
いものとしては、4,4´−ジフェニルメタンジイソシ
アネート(MDI)、水添加MDI、イソホロンジイソ
シアネート、1,3−キシレンジイソシアネート、2−
4トリレンジイソシネート、m−フェニレンジイソシア
ネート等があり、分子構造の剛直性からMDI、水添加
MDIが好ましい。
【0009】本発明において、上記ポリオールとして
は、公知のものが使用できるが、エチレンオキシド単独
の付加重合物であるポリエチレングリコールと、エチレ
ンオキシドとの共重合物であるテトラヒドロフランのエ
チレンオキシド付加物、ビスフェノールAのエチレンオ
キシド付加物、アジピン酸とエチレンオキシドとの縮合
物、ポリブチレングリコールアジペートジオール・ポリ
プロピレグリコールアジペートジオールのエチレンオキ
シド付加物等エチレンオキシドを含む高分子ジオール
と、エチレンオキソドを含まないポリテトラメチレング
リコール、ポリプロピレンエーテルグリコール、ポリε
−カプロラクトングリコール、ポリブチロラクトングリ
コール、ポリプロピレングリコールペートジオール、ポ
リブチレングリコールアジペートジオール等の3分類の
単独あるいは2種以上の混合物が挙げられる。これらポ
リオールとジイソシアネート・鎖延長剤との配合処方に
よりエチレンオキシド分率は7.0 mol/Kg以上に保た
れる。
【0010】前記ポリオールの分子量は500〜300
0が好ましく、500未満の場合にはエラストマー性能
が悪く、使用時の耐久性を損ねる。また、3000を越
える場合には、合成条件が狭くなり、フィルム化した場
合には不透明であったり、魚の目(fish eye)状の異物
が発生しやすい等の問題が発生する。
【0011】本発明において、鎖延長剤としては公知の
ものも使用できるが、好ましいものとして、以下の単独
あるいは二種以上の混合物が使用できる。エチレングリ
コール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、エチレンジアミントリ
メチレンジアミン、イソホロンジアミン、水等がある
が、分子構造の剛直性からエチレングリコール、プロピ
レングリコール、水が特に好ましい。本発明において、
ポリウレタン組成物はワンショット法またはプレポリマ
ー法により、無溶媒下(バルク重合)又は溶媒中(溶液
重合)で合成される。
【0012】
【作用】本発明によれば、高透湿度と高強伸度特性・耐
水膨潤度を兼ねそなえ、かつ透湿度の温度依存牲の大き
なポリウレタン組成物を得ることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について比較例を挙げ
て説明する。ここで、下記「表1」に示す実施例1〜
4,下記「表2」に示す比較例1〜4はすべて以下に示
す方法で合成された。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】フラスコ中で所定のモル数のポリオールを
50℃のジメチルフォルムアミド(DMF)中に攪拌溶
解させ、つづいて50℃のジイソシアネートの所定のモ
ル数をフラスコに投入し、約1時間攪拌しプレポリマー
を得る。その後、所定のモル数の鎖延長剤を滴下しポリ
マー化反応を生じさせる。所定量の鎖延長剤滴下終了後
も、攪拌を続け必要に応じ液温は90℃まで上昇させ、
増粘あるいはDMF添加による減粘させることにより、
最終的には25℃で80000〜100000cpsのポ
リウレタンの25wt% DMF溶液を得る。また、下記
「表3]に示す実施例1〜4,比較例1〜4はすべて以
下に示す方法で製膜され、物性が計測されたものであ
る。
【0017】
【表3】
【0018】製膜は上記のポリウレタンDMF溶液を離
型紙上にバーコータを用い60g/m2 の割合で塗布
し、70℃で1時間および110℃で10分間乾燥さ
せ、剥離して厚さ15μmのフィルムを得た。これらの
フィルムを用い、ガラス転移点はJISK−7121に
より計測された。また、10℃,40℃での透湿度はJ
ISZ−0208により計測された。水膨脹度はフィル
ムを5×5cmのサイズに裁断し、このフィルム上の対向
する角の方向でフィルムの中心に長さ5cmの線を描い
た。このフィルムを40℃の温水が入っているシャーレ
に浸し、5分間後の線の伸びを測定し下記式により算出
した。 水膨潤度={(測定値−5)/5}×100 なお、引張り強さ,100%伸長時のモジュラスはJI
SK−6301に基づいて測定された。
【0019】しかして、上記実施例によれば、高透湿度
と高強伸度特性・耐水膨潤度を兼ねそなえ、かつ透湿度
の温度依存牲の大きなポリウレタン組成物を得ることが
できる。
【0020】具体的には、本発明のポリウレタン組成物
の15μmフィルムは、図1に示すようにエチレンオキ
シド分率7.0 mol/kg以下では、40℃で45800
g/m2 ・day ・atm (3000g/m2 ・day )以上
の透湿度と、250 kgf/cm2 以上の引張り強さ、15
kgf/cm2 以上の100%伸長時のモジュラス及び水膨
潤度5%以下の物性を有する。また、ガラス転移点を−
10℃〜20℃の範囲に設定することにより、40℃と
10℃の透湿度の比が2以上となり、40℃では透湿度
の比が2以上となり、40℃では透湿度は大きいが、1
0℃では透湿度は小さいフィルムとなる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、高透
湿度と高強伸度特性・耐水膨潤度を兼ねそなえ、かつ透
湿度の温度依存牲の大きなポリウレタン組成物を提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るポリマー中のエチレンオキシド分
率と40℃における透湿度との関係を示す特性図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河村 陽 愛知県名古屋市中村区岩塚町字高道1番地 三菱重工業株式会社名古屋研究所内 (72)発明者 三輪 典生 愛知県名古屋市中村区岩塚町字九反所60番 地の1 中菱エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イソシアネートとポリオールと鎖延長剤
    を反応させてなるポリウレタン組成物において、ガラス
    転移点を−10℃〜20℃の範囲に有し、当該ポリマー
    中に少なくとも7.0 mol/Kg以上のエチレンオキシド
    を含有することを特徴とするポリウレタン組成物。
  2. 【請求項2】 前記ポリオールがポリエチレングリコー
    ルとポリテトラメチレングリコールの混合物からなり、
    かつこれらの分子量が500〜3000の範囲である請
    求項1記載のポリウレタン組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリオールがポリエチレングリコー
    ルとエチレンオキシドとアジピン酸のエステルの混合物
    からなり、かつこれらの分子量が500〜3000の範
    囲にある請求項1記載のポリウレタン組成物。
JP4202580A 1992-07-29 1992-07-29 ポリウレタン組成物 Withdrawn JPH0649169A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001023458A1 (fr) * 1999-09-30 2001-04-05 Sekisui Chemical Co., Ltd. Elastomere thermoplastique, son utilisation et son procede de production
JP2017095681A (ja) * 2015-11-17 2017-06-01 三洋化成工業株式会社 衛生材料用ウレタンフィルム

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991005