JPH0648944U - タンディッシュの上ノズルの自動交換装置 - Google Patents

タンディッシュの上ノズルの自動交換装置

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JPH0648944U
JPH0648944U JP9127092U JP9127092U JPH0648944U JP H0648944 U JPH0648944 U JP H0648944U JP 9127092 U JP9127092 U JP 9127092U JP 9127092 U JP9127092 U JP 9127092U JP H0648944 U JPH0648944 U JP H0648944U
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tundish
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信之 井上
憲幸 永石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 タンディッシュの溶融金属の流出口への上ノ
ズルの自動交換ができ、流出口から上ノズルを抜き取る
抜き取り手段の耐久性が向上し、作業者を危険で、汚
く、辛い上ノズルの着脱作業から解放する。 【構成】 タンディッシュ22の溶融金属の流出口22
aに装着され、しかも金枠26を取り付けた上ノズル1
4を昇降させる昇降装置15と、上ノズル14のフロー
ティング手段13と、タンディッシュ22の流出口22
aの周囲に突設されて、上昇中の金枠26が当接しなが
ら、フローティング手段13により自在移動可能な上ノ
ズル14を流出口22aに案内する装着ガイド32と、
昇降装置15に取付けられて上ノズル14または金枠2
6を保持する保持手段24とを備えた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、タンディッシュの上ノズルの自動交換装置に係り、更に詳しくは、 タンディッシュの溶融金属の流出口から上ノズルを抜き取るだけでなく、上ノズ ルをタンディッシュの溶融金属の流出口に自動的に位置決めして装着することが でき、またこの流出口から上ノズルを抜き取る抜き取り手段の耐久性の向上が図 れ、さらにタンディッシュが高温状態のまま上ノズルを支障なく交換でき、さら にまた作業者を高温のタンディッシュの近くで行う危険で、汚く、辛い上ノズル の着脱作業から解放できるタンディッシュの上ノズルの自動交換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
鉄鋼などの連続鋳造設備には、通常、取鍋と鋳型の中間に、取鍋からの溶鋼流 の安定化や、複数個のストランドへの溶鋼の分配などを行うためにタンディッシ ュが配備されている。タンディッシュには、溶鋼の流出口に上ノズルを装着して おり、上ノズルには鋳型側に配置された下ノズルが装着される。次に、従来のタ ンディッシュの上ノズルの取り付け構造を図7を参照して詳細に説明する。 図7に示すように、タンディッシュ100は内張り用の耐火物101を有して おり、耐火物101は鉄皮102により外装されている。タンディッシュ100 の底部には溶鋼の流出口103を設けており、流出口103には羽口レンガ10 4を取り付けている。羽口レンガ104内には、同図鎖線に示すように、下方か らモルタル105を介して上ノズル106が装着され、抜け止め用のピン107 により羽口レンガ104と上ノズル106は固定されている。
【0003】 従来、上ノズル106を羽口レンガ104に装着する際には、作業員が半手動 のバランサを操作して装着している。また、上ノズル106を羽口レンガ104 から取り外す際には、モルタル105が焼き付いて上ノズル106が羽口レンガ 104に固着しているので、ピン107を外しただけでは簡単に抜き取れない。 そこで、これを解消する従来手段として、例えば実開昭49−101031号公 報に記載された取鍋のノズル・スライダーにおける上下ノズルの除去装置や、実 開昭52−1815号公報に記載された取鍋ノズルレンガ抜取装置などが知られ ている。 これらの従来技術は、下方より図外の抜き取り棒を上ノズル106からタンデ ィッシュ100内に挿入した後、この抜取棒の先端部を横方向に開き、開いた先 端部を上ノズル106に引っ掛け、それから抜取棒を下方に強く引っ張ることに より上ノズル106を抜き取るものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、上ノズル106を羽口レンガ104に装着する バランサなどの装着装置と、羽口レンガ104から上ノズル106を抜き取る抜 き取り装置がそれぞれ別個の装置なので、上ノズル106の交換時には、これら の装着装置と抜き取り装置を交互に使用しなければならず、両装置の移動やセッ ティングに時間がかかって作業が面倒であった。 また従来、上ノズル106を羽口レンガ104に装着する際には、作業員が半 手動のバランサを操作して装着しているが、上ノズル106を羽口レンガ104 に位置決めする作業が難しく、手間がかかっていた。 さらに、前述した上ノズル106の抜き取り装置において、抜き取り棒はタン ディッシュ100内への挿入時に高温の雰囲気に晒されるので、熱変質して耐久 性が悪かった。
【0005】 さらにまた、従来では、このような上ノズル106の交換作業時において、作 業者は高温のタンディッシュ100の近くで、半腰などの不自然な姿勢で作業を しなければならず、危険、汚い、辛いという、俗に3K作業という最も作業者が 好まない作業をしなければならなかった。 本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、タンディッシュの溶融金属 の流出口から上ノズルを抜き取るだけでなく、上ノズルを自動的に流出口に位置 決めして装着することができ、またこの流出口から上ノズルを抜き取る抜き取り 手段の耐久性の向上が図れ、さらにタンディッシュが高温状態のまま上ノズルを 支障なく交換でき、さらにまた作業者を高温のタンディッシュの近くで行う危険 で、汚く、辛い上ノズルの着脱作業から解放できるタンディッシュの上ノズルの 自動交換装を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記請求項1記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置は、タンディッ シュの溶融金属の流出口に装着され、しかも金枠を取り付けた上ノズルを昇降さ せる昇降装置と、前記上ノズルのフローティング手段と、前記タンディッシュの 流出口の周囲に突設されて、上昇中の前記金枠が当接しながら、前記フローティ ング手段により自在移動可能な上ノズルを前記流出口に案内する装着ガイドと、 前記昇降装置に取付けられて前記上ノズルまたは前記金枠を保持する保持手段と を備えて構成されている。 また、請求項2記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置は、請求項1 記載の上ノズルの自動交換装置において、前記昇降装置に、前記タンディッシュ の流出口に装着された前記上ノズルの金枠を前記タンディッシュにネジ止めする 自動ネジ回し装置を設けた構成としている。
【0007】
【作用】
請求項1、2記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置においては、昇 降装置をタンディッシュの溶融金属の流出口の下方に配置し、次いで上部がこの 流出口付近に達するまで昇降装置を上昇させ、それから保持手段により上ノズル または金枠を保持してこれを引き下げて抜き取り、抜き取った上ノズルは昇降装 置の上部に載置し、この装置を下降させて上ノズルを撤去する。 その後、昇降装置の上部に新たな上ノズルを載置し、再び昇降装置を上昇させ て前記流出口に上ノズルを装着する。この際、仮に上ノズルと流出口の間に位置 ずれがあっても、フローティング手段によりその位置ずれが補正される。すなわ ち、上ノズルの上昇途中で、金枠が装着ガイドに当接し、その後、昇降装置の上 昇が進むにつれて、装着ガイドに案内されて上ノズルと流出口の位置ずれが補正 されることにより、上ノズルは正確に流出口に装着されるので、タンディッシュ の溶融金属の流出口から上ノズルを抜き取るだけでなく、上ノズルを自動的に流 出口に位置決めして装着することができる。
【0008】 特に、請求項2記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置においては、 上ノズルを交換する際に、昇降装置に設けられた自動ネジ回し装置を作動させて 、上ノズルの金枠をタンディッシュにネジ止めしたり、このネジ止めを解除させ ることにより、作業者を高温のタンディッシュの近くで行う危険で、汚く、辛い 上ノズルの着脱作業から解放でき、従ってタンディッシュが高温状態のままでも 上ノズルを支障なく交換できる。
【0009】
【実施例】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施例につき説明し 、本考案の理解に供する。 ここに、図1は本考案の一実施例に係るタンディッシュの上ノズルの自動交換 装置の断面図、図2は前記実施例の自動交換装置に使用される上ノズルの位置ず れ補正中の要部断面図、図3は前記実施例の自動交換装置に使用される上ノズル のタンディッシュへの装着中の要部断面図、図4は前記実施例の自動交換装置に 使用される上ノズルのタンディッシュへの装着後を示す断面図、図5は前記実施 例の自動交換装置に使用される自動ネジ回し装置による上ノズルとタンディッシ ュとの螺合中の要部拡大断面図、図6は前記実施例の自動交換装置に使用される 保持手段による上ノズルの抜き取り中の要部拡大断面図を示している。
【0010】 図1に示すように、本考案の一実施例に係るタンディッシュの上ノズルの自動 交換装置10は、大型の移動台車11を有している。移動台車11上には、基板 12をXYθ方向に移動可能なフローティング手段13を設けている。基板12 の中心部上には上ノズル14を昇降させる昇降装置の一例としての大型のZ方向 シリンダ15を立設しており、ロッド16の先端には上ノズル14を載置する上 面が開口された容器状の載置台17を固着している。 基板12のZ方向シリンダ15の周囲には、それぞれ先端部にスライドブッシ ュ18が装着された円筒パイプ状の4個の昇降ガイド19を一定角度毎に立設し ており、各昇降ガイド19には、載置台17の下面に垂設された4本のガイドロ ッド20を出し入れ自在に挿入している。
【0011】 載置台17の上面の中央部には上ノズル14の載置用の凸部21が隆起してお り、凸部21の周囲の対向位置には、上ノズル14を外方から保持して、この上 ノズル14をタンディッシュ22の溶融金属の一例としての溶鋼の流出口22a に設けられた羽口レンガ23から抜き取る場合に使用する保持手段の一例として のシリンダ24を一対配設している。なお、それぞれのシリンダ24のロッド2 5は互いに向かい合っている。 上ノズル14の上部周面には、この上ノズル14を羽口レンガ23に接着する モルタル14aを塗布しており、また上ノズル14の下部には、金属製の金枠2 6をピン27を介して装着している。この金枠26の大きさは、載置台17上に 上ノズル14を載置した際に、載置台17の周壁の上縁に金枠26の外縁部が載 置できる大きさである。金枠26の筒部26aには、シリンダ24のロッド25 を掛止する左右一対の掛止孔26bを穿孔しており、シリンダ24によりロッド 25を出し入れすることにより、ロッド25が掛止孔26bに掛止されたり、抜 き取られたりする(図6も参照)。
【0012】 金枠26の対向位置には一対のボルト孔28を穿孔しており、各ボルト孔28 を介して、上ノズル14をタンディッシュ22に締着する一対の取り付けボルト 29を、タンディッシュ22の流出口22aの周囲の対向位置に垂設している。 なお、タンディッシュ22は内張り用の耐火物30の外面を鉄皮31により被っ たものであり、取り付けボルト29はこの鉄皮31に溶接されている。また、鉄 皮31の取り付けボルト29に近接する位置には、タンディッシュ22の流出口 22aの周囲に突設されて、上昇中の金枠26が当接しながら、前記フローティ ング手段13により揺動可能な上ノズル14を流出口22aに案内する枠形の装 着ガイド32を垂設している。装着ガイド32の下端部の内側には金枠26の進 入をスムーズにするテーパ部を設けている。
【0013】 載置台17の下面には、Z方向シリンダ15の外方の対峙位置に一対の長尺な 取り付け板33を垂設しており、取り付け板33の上部から中央部にかけての対 向位置に、左右一対のZ方向に延びるレール34を設けている。それぞれのレー ル34には、スライダ35を介して昇降枠36が昇降自在に取り付けられており 、各昇降枠36には、金枠26をタンディッシュ22にネジ止めする自動ネジ回 し装置の一例としてのインパクトレンチ37を、ナット38aが装着されたナッ トホルダ38側を上方向に向けて設けている。 また、各取り付け板33の下部には、それぞれのインパクトレンチ37を昇降 させる一対のシリンダ39を配設しており、ロッド40の先端部がそれぞれの昇 降枠36の下端部に連結されている。シリンダ39によりロッド40を出し入れ させると、レール34に沿ってインパクトレンチ37が昇降し、載置台17の底 壁に穿孔された一対の挿通孔17aを介して、ナットホルダ38が載置台17の 上方へ昇降される。次に、前記フローティング手段13を同じく図1を参照して 詳細に説明する。
【0014】 移動台車11の上面には一対のX方向レール41を設けており、X方向レール 41にスライダ42を介してX方向移動台43を取り付けている。移動台車11 の上面の対向する端部には、X方向移動台43の下面の中央部に垂設された取り 付け片44にそれぞれ先端部が固定されたロッドを、内蔵されたスプリングによ り出し入れ可能に付勢する一対のスプリング装置45を配設している。X方向移 動台43にX方向からの力がかかると、X方向移動台43はスプリング装置45 によりX方向レール41に沿って同方向に付勢状態で移動する。
【0015】 X方向移動台43上には一対のY方向レール46を設けており、Y方向レール 46にスライダ47を介してY方向移動台48を取り付けている。X方向移動台 43の上面の対向する端部には、前記スプリング装置45と同じ構造の一対のス プリング装置45′を配設しており、Y方向移動台48の下面の中央部に垂設さ れた取り付け片48aにそれぞれのロッド45aの先端部を固定している。Y方 向移動台48にY方向からの力がかかると、Y方向移動台48はスプリング装置 45′によりY方向レール41に沿って同方向に付勢状態で移動する。 Y方向移動台48の上面の中央部には、基板12の回動軸49を立設しており 、回動軸49の周囲に多数個の回動軸受50を一定間隔毎に配置している。また た、Y方向移動台48の外縁部上にはスプリング装置45″を設けており、ロッ ドの先端部を基板12の下面の外縁部に垂設された取り付け片51に固定してい る。基板12にθ方向からの力がかかると、スプリング装置45″により基板1 2が回動軸49を中心に付勢状態で回動する。
【0016】 続いて、本考案の一実施例に係るタンディッシュの上ノズルの自動交換装置1 0の作動を説明する。まず、実施例の自動交換装置10を用いて上ノズル14を タンディッシュ22の溶鋼の流出口22a内に装着する作業を説明する。 図1に示すように、載置台17上に、凸部21を下部の中空部内に挿入するよ うに上ノズル14を載置する。次いで、移動台車11によりZ方向シリンダ15 をタンディッシュ22の流出口22aの下方に配置し、それから図4に示すよう に、Z方向シリンダ15を上昇させて羽口レンガ23に上ノズル14を装着する 。この際、仮に上ノズル14と羽口レンガ23の間に位置ずれがあっても、フロ ーティング手段13によりその位置ずれが補正される。
【0017】 すなわち、図2、3に示すように、羽口レンガ23の中心線S1に対して上ノ ズル14の中心線S2が若干ずれている場合、上ノズル14の上昇途中で、金枠 26は装着ガイド32のテーパ部に当接する。 その後、昇降装置の上昇が進むにつれて、装着ガイド32に案内されながらフ ローティング手段13が作動し、X方向の位置ずれは、スプリング装置45によ りX方向移動台43がX方向レール41に沿ってX方向に付勢状態で移動するこ とにより補正され、Y方向の位置ずれは、スプリング装置45′によりY方向移 動台48がY方向レール46に沿ってY方向に付勢状態で移動することにより補 正され、またθ方向の位置ずれは、スプリング装置45″により基板12が回動 軸49を中心に回動して補正される。 こうして、羽口レンガ23の中心線S1と、上ノズル14の中心線S2は一致 し(図3参照)、上ノズル14は正確に羽口レンガ23に装着される。この装着 時に、タンディッシュ22の取り付けボルト29は金枠26のボルト孔28に挿 通され、また上ノズル14に塗布されたモルタル14aは羽口レンガ23に隙間 なく圧着されるる。
【0018】 続いて、図5に示すように、シリンダ39によりロッド40を突出させると、 レール34に沿ってインパクトレンチ37が上昇し、ナットホルダ38が、載置 台17の挿通孔17a内に挿入されて、ボルト孔28から突出する取り付けボル ト29の先端部に当接する。その後、インパクトレンチ37の回転軸を回転させ て、ナット38aを取り付けボルト29に螺合することにより、上ノズル14が タンディッシュ22に固着される。 こうして、上ノズル14の装着が完了すると、インパクトレンチ37はシリン ダ39により下降し、また載置台17はZ方向シリンダ15により下降して、上 ノズルの自動交換装置10を移動台車11により撤去する。次に、実施例の上ノ ズルの自動交換装置10による上ノズル14の交換作業を説明する。
【0019】 上ノズル14を交換する際には、再び移動台車11によりタンディッシュ22 の排出口22aの下方にZ方向シリンダ15を移動させ、次いで図4に示すよう にロッド16を突出させて載置台17を上ノズル14に装着する。この際、タン ディッシュ22の流出口22aの中心線S1と載置台17の中心が位置ずれして いても、前述した上ノズル14を流出口22aに装着する際と同様に、載置台1 7の上昇途中で、載置台17の上縁部が装着ガイド32のテーパ部に当接しなが ら補正される。 上ノズル14が正しく載置台17に載置されると、図5に示すように、シリン ダ39によりロッド40を突出させてインパクトレンチ37を上昇させ、このレ ンチ37により取り付けボルト29からナット28を取り外すと共に、図6に示 すように、左右のシリンダ24のロッド25を突出させて、金枠26に設けられ た左右の掛止孔26bに掛止する。 その後、この掛止状態のまま、Z方向シリンダ15のロッド16を引き込ませ ると、下方への大きな力が上ノズル14にかかり、通常、羽口レンガ23に固着 されたモルタル14aの部分から上ノズル14が抜き取られる。抜き取られた上 ノズル14はロッド16を完全に引き込ませた後に、載置台17から撤去される 。
【0020】 続いて、載置台17上に新たな上ノズル14を載置し、再びロッド16を延ば して流出口22aに上ノズル14を装着する。この際のフローティング手段13 による流出口22aの中心線S1と上ノズル14の中心線S2に位置ずれがあっ た場合のフローティング手段13による上ノズル14の位置補正や、上ノズル1 4の装着後のインパクトレンチ37による上ノズル14とタンディッシュ22の 螺合は、前述した当初の上ノズル14の装着時における操作と同じなので説明を 省略する。
【0021】 このように、タンディッシュの上ノズルの自動交換装置10は、タンディッシ ュ22の流出口22aの下方で昇降するZ方向シリンダ15や、上ノズル14の 交換時に位置ずれがあっても、その位置ずれを自動的に補正するフローティング 手段13や、上ノズル14の抜き取り手段としてのシリンダ24を設けているの で、タンディッシュ22の流出口22aから上ノズル14を抜き取るだけでなく 、上ノズル14を自動的に流出口22aに位置決めして装着することができる。 また、抜き取り手段であるシリンダ24のロッド25は、高温雰囲気のタンデ ィッシュ22内に突出されるのではなく、タンディッシュ22の外部の金枠26 の掛止孔26bに掛止されるだけなので、従来手段のように、引抜き用の部材が 流出口からタンディッシュ内に挿入されるものに比べて、熱による劣化が小さく 抜き取り手段の耐久性が向上する。
【0022】 また、この自動交換装置10においては、上ノズル14を交換する際に、Z方 向シリンダ15に設けられたインパクトレンチ37を作動させて、ナット38a を取り付けボルト29にネジ止めしたりネジ止めを解除することにより、作業者 を高温のタンディッシュ22の近くで行う危険で、汚く、辛い上ノズル14の着 脱作業から解放でき、従ってタンディッシュ22が高温状態のままでも上ノズル 14を支障なく交換できる。
【0023】 本考案は、この実施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲での 設計変更があっても本考案に含まれる。 例えば、実施例では、上ノズルの昇降装置としてシリンダ式のものを採用した が、これに限定しなくても、例えば電動式の昇降装置などどのような構造のもの でもよい。 また、フローティング手段も、実施例のものに限定しなくても、少なくとも上 ノズルをXY方向に移動可能であれば、その他どのような構造のフローティング 手段であっても構わない。また、フローティング手段の取り付け位置は、昇降装 置の下部に限定されるものではなく、例えば昇降装置の上部などに設けてもよい 。要は、少なくとも上ノズルをフローティングできる位置に設けてあればよい。 さらに、実施例においてフローティング手段を構成するXY方向移動台をX方 向またはY方向に移動させるそれぞれのスプリング装置は、スプリング装置をそ れぞれのXY方向移動台の外縁部に設け、そのロッドを台中央部に固定したが、 これとは逆に台中央部にスプリング装置を設け、台外縁部にそのロッドを固定し てもよい。 さらにまた、タンディッシュからの上ノズルの抜き取り時に使用される保持手 段も、実施例のものに限定しなくても、他のどのような構造の保持手段であって もよい。 また、上ノズルの金枠をタンディッシュにネジ止めしたり、このネジ止めを解 除させる自動ネジ回し装置は、実施例のインパクトレンチに限定しなくても、そ の他どのような構造の自動ネジ回し装置であってもよい。
【0024】
【考案の効果】
請求項1、2記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置は、このように タンディッシュの流出口の下方で昇降する昇降装置や、上ノズルの交換時に位置 ずれがあっても、流出口に案内する装着ガイドや、その位置ずれを自動的に補正 するフローティング手段や、前記昇降装置に前記上ノズルまたは金枠の保持手段 を設けているので、タンディッシュの溶融金属の流出口から上ノズルを抜き取る だけでなく、上ノズルを自動的に流出口に位置決めして装着することができる。 また、上ノズルの抜き取り手段は、その抜き取り部が高温雰囲気のタンディッ シュ内に突出されるのではなく、タンディッシュを外部から保持して引き抜くの で、従来手段のように、引抜き用の部材が流出口からタンディッシュ内に挿入さ れるものに比べて、熱による劣化が小さく抜き取り手段の耐久性が向上する。 特に、請求項2記載のタンディッシュの上ノズルの自動交換装置においては、 上ノズルを交換する際に、自動ネジ回し装置により、上ノズルの金枠をタンディ ッシュにネジ止めしたり、ネジ止めを解除させることにより、作業者を高温のタ ンディッシュの近くで行う危険で、汚く、辛い上ノズルの着脱作業から解放でき 、従ってタンディッシュが高温状態のままでも上ノズルを支障なく交換できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るタンディッシュの上ノ
ズルの自動交換装置の断面図である。
【図2】前記実施例の自動交換装置に使用される上ノズ
ルの位置ずれ補正中の要部断面図である。
【図3】前記実施例の自動交換装置に使用される上ノズ
ルのタンディッシュへの装着中の要部断面図である。
【図4】前記実施例の自動交換装置に使用される上ノズ
ルのタンディッシュへの装着後を示す断面図である。
【図5】前記実施例の自動交換装置に使用される自動ネ
ジ回し装置による上ノズルとタンディッシュとの螺合中
の要部拡大断面図である。
【図6】前記実施例の自動交換装置に使用される抜き取
り装置による上ノズルの抜き取り中の要部拡大断面図で
ある。
【図7】従来手段に係るタンディッシュの流出口への上
ノズルの装着中の断面図である。
【符号の説明】
10 タンディッシュの上ノズルの自動交換装置 11 移動台車 12 基板 13 フローティング手段 14 上ノズル 14a モルタル 15 Z方向シリンダ(昇降装置) 16 ロッド 17 載置台 17a 挿通孔 18 スライドブッシュ 19 昇降ガイド 20 ガイドロッド 21 凸部 22 タンディッシュ 22a 流出口 23 羽口レンガ 24 シリンダ(保持手段) 25 ロッド 26 金枠 26a 筒部 26b 掛止孔 27 ピン 28 ボルト孔 29 取り付けボルト 30 耐火物 31 鉄皮 32 装着ガイド 33 取り付け板 34 レール 35 スライダ 36 昇降枠 37 インパクトレンチ(自動ネジ回し装置) 38 ナットホルダ 38a ナット 39 シリンダ 40 ロッド 41 X方向レール 42 スライダ 43 X方向移動台 44 取り付け片 45 スプリング装置 45′ スプリング装置 45″ スプリング装置 45a ロッド 46 Y方向レール 47 スライダ 48 Y方向移動台 48a 取り付け片 49 回動軸 50 回動軸受 51 取り付け片

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンディッシュの溶融金属の流出口に装
    着され、しかも金枠を取り付けた上ノズルを昇降させる
    昇降装置と、前記上ノズルのフローティング手段と、前
    記タンディッシュの流出口の周囲に突設されて、上昇中
    の前記金枠が当接しながら、前記フローティング手段に
    より自在移動可能な上ノズルを前記流出口に案内する装
    着ガイドと、前記昇降装置に取付けられて前記上ノズル
    または前記金枠を保持する保持手段とを備えたことを特
    徴とするタンディッシュの上ノズルの自動交換装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降装置に、前記タンディッシュの
    流出口に装着された前記上ノズルの金枠を前記タンディ
    ッシュにネジ止めする自動ネジ回し装置を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のタンディッシュの上ノズルの
    自動交換装置。
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JP (1) JPH0648944U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021146364A (ja) * 2020-03-18 2021-09-27 Jfe条鋼株式会社 タンディッシュから鋳型に供給される溶鋼の流路となる上ノズルの予熱装置および予熱方法

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