JPH0648623A - 長尺体の巻取方法及びその装置 - Google Patents

長尺体の巻取方法及びその装置

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JPH0648623A
JPH0648623A JP21841592A JP21841592A JPH0648623A JP H0648623 A JPH0648623 A JP H0648623A JP 21841592 A JP21841592 A JP 21841592A JP 21841592 A JP21841592 A JP 21841592A JP H0648623 A JPH0648623 A JP H0648623A
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2301/00Handling processes for sheets or webs
    • B65H2301/50Auxiliary process performed during handling process
    • B65H2301/51Modifying a characteristic of handled material
    • B65H2301/513Modifying electric properties
    • B65H2301/5133Removing electrostatic charge

Abstract

(57)【要約】 【構成】 巻取ハブ1に巻回された磁気テープ20Cの最
外周部は、コイルばね11によって付勢されたタッチロー
ル12で押圧される。タッチロール12の磁気テープ進入側
に、非回転でフランジ9、9付きのガイドブロック7が
位置し、進入して来る磁気テープ20Bがガイドブロック
7によって幅方向の位置に規制される。 【効果】 ガイドブロックは非回転であるので磁気テー
プは静かに案内されて幅方向の位置規制が正確であり、
タッチロールにより、直接接触する磁気テープ部分との
間のエアフィルムが除去される。その結果、磁気テープ
の進入速度が速くても、また磁気テープが滑り易い条件
にあっても、磁気テープは、巻乱れが起こらずに整然と
巻回され、側縁部にダメージを受けることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺体の巻取方法及び
その装置に関し、例えば、磁気テープ、インクリボン、
粘着テープ、写真用フィルム、長尺の紙等の巻取方法及
びこれらの方法に使用される巻取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気テープの製造工程において、非磁性
ベースフィルム上に磁性層が形成された幅広の磁気テー
プ素材は、一般に所定の表面処理が施された後、スリッ
テイング工程で一定の幅の磁気テープに裁断され、引続
き一定の搬送速度で搬送され、巻取軸(一般に巻取ハブ
又は巻取コアと呼ばれる)に巻き取られる。
【0003】巻取ハブに巻き取られた磁気テープは、パ
ンケーキと呼ばれ、極めて長いものであって、次の工程
で、リーダテープを介して所定のハブに巻回されると共
に所定の長さに切断され、更にこの接断端部に他のリー
ダテープが接続される。カセット用磁気テープにあって
は、磁気テープは、一端がリーダテープを介して一方の
ハブに巻回され、他端は他のリーダテープを介して他方
のハブに接続され、カセット本体に収容される。
【0004】生産性の観点から、パンケーキの磁気テー
プは出来るだけ長いことが望まれ、これが長くなる程パ
ンケーキのスクロール径が大きくなる。同様の観点か
ら、磁気テープの裁断工程からの搬送速度も、出来るだ
け速いことが望まれる。
【0005】更に、パンケーキ中の磁気テープは、次の
工程で別のハブに巻き取る際、側端が平面になるように
行儀良く巻き取られる必要がある。そのためには、パン
ケーキ中の磁気テープも同様に側端が平面になるように
行儀良く、即ち巻乱れがない状態で巻取ハブに巻回され
ている必要がある。何故なら、次工程での巻取りは、記
録時や再生時よりも遙に速い速度でなされ、巻乱れを矯
正しながら巻き取ることができないからである。
【0006】また、パンケーキに磁気テープの巻乱れが
あると、パンケーキの保管中や搬送中に磁気テープの側
縁部にダメージを与えるおそれがある。
【0007】磁気テープを巻取ハブに巻回してパンケー
キとする際、タッチロールと呼ばれるロールを使用し、
搬送されて来る磁気テープ部分を既に巻回された磁気テ
ープ部分に圧接するようにしている。このタッチロール
は、搬送されて来る磁気テープ部分と既に巻回されてい
る磁気テープ部分との間に空気が侵入しないように、更
に此処に形成された空気の薄膜(エアフィルム)を抜く
ようにするためのものである。
【0008】ところで、磁気テープの搬送速度が大きく
なるに従ってエアフィルムが抜け難くなるのでタッチロ
ールによる圧接圧力を大きくするようにしている。然
し、最近は磁気テープの表面を平滑にする傾向があり、
薄くかつ表面粗さを小さくして滑り易くなっている磁気
テープにあっては、エアフィルムが益々抜け難くなる。
そこで、タッチロールによる圧接圧力を更に大きくする
と、巻き皺が発生するようになる。
【0009】パンケーキの巻乱れを防止する磁気テープ
巻取方法として、例えば、特開昭62−31645 公報に次の
ような方法が提案されている。即ち、図14に示すよう
に、図示しないスリッタによって所定幅に裁断された磁
気テープ20Bは、ガイドローラ72に懸架されて搬送さ
れ、ローラ74、76、78を経て、矢印A方向に回転する巻
取ハブ1に巻回される。
【0010】磁気テープ20Bは、既に巻取ハブ1に巻回
されたテープロール20Cに至る前に、タッチアーム77に
軸支された位置規制ローラ74に懸架されて搬送方向を変
え、テープロール20Cへの進入方向を規制される。
【0011】更に磁気テープ20Bは、テープロール20C
に達した位置において、タッチアーム77及びタッチアー
ム77に回動可能に支持された板状部材79を介して渦巻ば
ね75によって付勢されるタッチローラとしてのフランジ
付きのエッジ規制ローラ76により幅方向の位置を規制さ
れながらテープロール20C上に圧接される。
【0012】更に磁気テープ20Bは、テープロール20C
の最外周にある間に押圧ローラ78によって押圧され、磁
気テープとテープロールとの間のエアフィルムが抜け出
すようにしている。押圧ローラ78は、エッジ規制ローラ
76と共に、タッチアーム77に支点P1を中心にして回動可
能に支持された板状部材79に軸支されていて、渦巻ばね
75によって磁気テープ20Bをテープロール20Cに押圧す
る方向に付勢される。押圧ローラ78の押圧力は、エッジ
規制ローラ76のそれよりも大きくしてある。
【0013】テープロール20Cのスクロール径が大きく
なる場合は、その径方向で押圧ローラ78に略対向する位
置に、タッチアーム81を介して渦巻ばね82により付勢さ
れたフランジ付の補助エッジ規制ローラ80が設けられて
いる。
【0014】然し、上記の方法では、テープロール20C
のスクロール径が変化するに従って、タッチアーム77が
支点P2を中心にして矢印B方向に回転し、渦巻ばね75に
よる付勢力が変化してエッジ規制ローラ76及びタッチロ
ール78の押圧力が変化するので、エアフィルム抜け出し
の効果が一様には奏せられない。また、前述したような
巻乱れを起こし易い条件では、エッジ規制ローラ76及び
補助エッジ規制ローラ80は、いずれも回転しながら磁気
テープ20Cを押圧するので、回転軸線方向の振れを完全
には回避し得ず、巻乱れ防止効果は万全とは言えない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであって、長尺体の搬送速度が高
速でかつ長尺体のスクロール径が大きくなっても、巻乱
れを起こすことなく長尺体を整然と巻き取ることができ
る。長尺体の巻取方法及びその装置を提供することを目
的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、次のような構成としている。
【0017】第一の発明は、長尺体を巻取軸に巻き取る
に際し、前記長尺体を押圧手段によって前記巻取軸側に
押さえ、かつ、前記押圧手段の長尺体進入側にて、前記
長尺体に対して相対的に位置固定されたガイド手段によ
って前記長尺体を幅方向に位置規制しながら、前記長尺
体を巻き取る、長尺体の巻取方法に係る。
【0018】第二の発明は、長尺体を巻き取る巻取軸
と、前記長尺体を前記巻取軸側に押さえる押圧手段と、
この押圧手段の長尺体進入側に位置し、かつ、前記長尺
体に対して相対的に位置固定されたガイド手段とを有す
る、長尺体の巻取装置に係る。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0020】先ず、図13により、磁気テープのスリッテ
ィング工程及びこれに続く巻取工程(パンケーキとする
工程)の概要について説明する。
【0021】繰出ハブ61に巻回された磁気テープ素材20
Aは、一対の繰出ロール63A、63Bからなる搬送機構62
によって所定の速度で矢印方向に繰出され、互いに僅か
重なり合って接触し回転するスリッタ群65A、65Bから
なるスリッティング機構64によって所定の幅に裁断さ
れ、磁気テープ20Bの群となる。
【0022】磁気テープ20Bの群は、一対のガイドロー
ラ66、66によって隣同士の磁気テープが交互に搬送方向
を分けられ、夫々ニップロール67、68;67、68によって
搬送され、夫々巻取ハブ1、1に巻き取られてパンケー
キ20D、20Dとなる。ニップロール67、68;67、68によ
り、ガイドローラ66、66と搬送機構62との間で磁気テー
プ素材20A及び磁気テープ20Bには所定の張力が付与さ
れ、スリッティングがスムーズに遂行されるようにして
ある。
【0023】図1は図13の巻取ハブ1の周辺の詳細を
示す正面図である。
【0024】矢印のように搬送されて来る磁気テープ20
Bは、ガイドローラ14によって搬送方向を変えられ、ガ
イドブロック7により、巻取ハブ1に既に巻回された磁
気テープ20Cの最外周面に向けられる。このとき、磁気
テープ20Bはガイドブロック両側面のフランジ9、9に
よって幅方向の位置を規制される。ガイドブロック7の
直ぐ下流側にはゴム製のタッチロール12が位置してい
て、磁気テープ20Bの最外周部分とその前に既に巻回さ
れた磁気テープ20Cとの間のエアフィルムを側端から逃
がすようにしている。
【0025】ガイドブロック7は、支点3を中心にして
揺動可能なタッチアームベース2から分岐するタッチア
ーム4の先端に固定され、自重により、本体8の湾曲す
る摺接面8aが磁気テープ20Bを既に巻回された磁気テ
ープ20Cに近付けるようにしながら幅方向に位置規制す
る。
【0026】タッチロール12は、タッチアームベース2
の先端側の支点6にこれを中心にして揺動可能に取付け
られたタッチアームプレート10に回転可能に取付けら
れ、タッチアームベース2とタッチアームプレート10と
に張架されたコイルばね11によって付勢され、巻回済み
の磁気テープ20Cを押圧する。
【0027】図2はガイドブロック7の拡大正面図、図
3は同拡大底面図、図4は図3のIV−IV線断面図であ
る。
【0028】ガイドブロック7の本体8の磁気テープ進
入側部分以外の領域には、両側面に下方に向けて拡がる
ように傾斜するフランジ9、9が設けられている。磁気
テープ20Bは、図4に二点鎖線で示す位置から進入し、
摺接面8aから僅か浮いた一点鎖線で示す位置で巻回済
みの磁気テープ20C(図1参照)に圧接するようにな
る。この磁気テープの摺接面からの僅かな浮かされは、
ガイドブロック本体8の磁気テープ進入側と磁気テープ
20Bとの間に矢印で示す空気19が自然に侵入することに
よって起こる。これにより、ガイドブロック本体8と磁
気テープ20Bとの摩擦が極めて小さくなる。
【0029】ガイドブロック本体8は例えばアルミニウ
ム合金又はステンレス鋼からなり、フランジ9、9は耐
摩耗性を有するジルコニア(ZrO2)からなっている。ガイ
ドブロック本体8の摺接面の幅Wは磁気テープ20Bの幅
に対して± 500μmとし、フランジ9の傾斜角θは0〜
20度の範囲に設定される。かくして、磁気テープ20B
は、フランジ9、9によって幅方向に正確に位置規制さ
れ、巻乱れが効果的に防止される。
【0030】ガイドブロック本体8の摺接面8aは、線
接触を保つよう、また空気19の侵入を図るよう、図1、
図2のように湾曲面とする。図5に示すように、巻回さ
れた磁気テープ20Cのスクロール径が小径から大径へと
変化するに従い、摺接部8bが、二点鎖線、一点鎖線、
実線のように磁気テープの排出側から進入側へと変化す
るので、この例では、磁気テープの排出側から進入側へ
向かって摺接面8aの曲率半径を漸次小さくし、常に良
好な線接触を保つようにしている。
【0031】然し、図6に示すように、摺接面8aの曲
率を一定にし、磁気テープの排出側から進入側へ向かっ
て摺接面8aの表面粗さを漸次小から大へと変化させ、
磁気テープとの摩擦係数を略一定に保つようにしても良
い。
【0032】また、前述の空気19の侵入を自然に任せる
に併せて、図1に仮想線で示すエアノズル15を設け、ガ
イドブロック本体8と磁気テープ20Bとの間に空気19を
強制的に侵入させるようにしても良い。
【0033】或いは、図2、図3に仮想線で示す空気供
給孔8cを多数設け、図示しないポンプにより、空気導
入口8dから空気19を磁気テープに積極的に供給するよ
うにもできる。
【0034】図7は、巻回された磁気テープのスクロー
ル径の変化によるガイドブロックの磁気テープに対する
摺接部位置の変化を小さくした例を示す。
【0035】この例では、ガイドブロック27の本体28
は、タッチーアームベース22に支点25を中心にして揺動
可能に取付けられたタッチアーム24に固定されている。
図中、29はフランジである。このようにして、ガイドブ
ロック27は、重心Gと支点25とを結ぶ直線が常に鉛直方
向に位置するようになり、磁気テープ20Cのスクロール
径の変化による摺接面28aの摺接部28bの位置変化が小
さく、本体28の摺接面28aを円弧状にして良く、ガイド
ブロックの製造が簡単になる。
【0036】図8は、巻回された磁気テープのスクロー
ル径に関係なく、ガイドブロックの磁気テープに対する
摺接部位置を一定に保つようにした例を示す。
【0037】この例では、ガイドブロック27を固定した
タッチアーム26をガイド30によって案内させ、ガイドブ
ロック27を巻取ハブ1の中心に向けて略鉛直方向に移動
させるようにしている。タッチロール12は、ガイドブロ
ック27とは無関係に設けたレバー31に回転可能に取付け
られる。レバー31は支点31aを中心にして揺動可能にし
てあり、レバー31に取付けられたコイルばね32によって
タッチロール12が付勢され巻回済みの磁気テープ20Cを
押圧する。
【0038】図9は、ガイドブロック本体に複数(この
例では2個)の摺接面を形成した例を示す拡大断面図で
ある。ガイドブロック37の本体38には、2箇所に摺接面
38a、38bを形成し、両摺接面38a、38b間に小さな凹
部38cを形成している。図中、39はフランジである。
【0039】図1の例におけるように磁気テープ20Cの
スクロール径が変化するに伴って磁気テープ20Bとの摺
接部が移動する場合には、磁気テープ20Cのスクロール
径が小さい初期には下流側の摺接面38bに磁気テープ20
Bが摺接し、磁気テープ20Cのスクロール径が大きくな
った後期には上流側の摺接面38aが磁気テープ20Bに摺
接する。従って、表面粗さを、上流側摺接面38aでは大
きく、下流側摺接面38bでは小さくするのが良い。
【0040】図8の例におけるように磁気テープ20Cの
スクロール径に関係なく磁気テープ20Bとの摺接部が一
定位置にある場合は、磁気テープ20Bは、先ず、既に巻
回されている磁気テープ20Cには接触せずに上流側摺接
面38aに摺接し、次いで、下流側摺接面38bに摺接しな
がら磁気テープ20Cの最表面部分に押圧される。
【0041】この場合、上流側摺接面38aと磁気テープ
20Bとの間に侵入した空気は、両摺接面38a、38b間の
小さな凹部38cに貯えられ、次いで下流側摺接面38bと
磁気テープ20Bとの摩擦が一層軽減すると共に、エアフ
ィルムの除去が一層確実になる。
【0042】図10は、ガイドブロック及びタッチロール
の磁気テープへの押圧を、エアシリンダによって行うと
共に、所定のスクロール径となってパンケーキが完成し
た時点をオペレータに知らせるようにした例を示す概略
図である。
【0043】長い逆U字形を呈するホルダ41の一端にガ
イドブロック27が固定され、他端にタッチロール12が回
転自在に取付けられる。ホルダ41は、エアシリンダ43の
ピストンロッド42に固定され、エアシリンダの駆動によ
って上下動するようになっている。ホルダ41の側面には
ラック46が固定されていて、磁気テープ20Cのスクロー
ル径が大きくなるに伴ってホルダ41が上昇し、ラック46
に噛合するピニオン47が図において時計方向に回転す
る。
【0044】ピニオン47はポテンショメータPMに回転
自在に取付けられていて、その回転はポテンショメータ
PMによって電位差として検出される。そして、この検
出結果に基づいて、ポンプ45からエアシリンダ43への空
気供給量を調節するコントロールバルブ44を駆動し、エ
アシリンダ43の駆動を制御するようになっている。この
ようにして、磁気テープ20Cのスクロール径が変化して
も、ガイドブロック27及びタッチロール12には一定の押
圧力が付与される。
【0045】コントロールバルブ44の駆動制御の回路
は、図11に示すように構成されている。即ち、ポテンシ
ョメータPMは、定電圧源PSを基準電圧として付設し
ていて、この電圧を上記したスクロール径の変化(ピニ
オン47の回転角の変化)に応じて可動接点48で分割し、
これによって出力電圧V1又はV2を出力端子A−B間に発
生させる。
【0046】これらの出力電圧は、抵抗R(例えば5K
Ω)に対する可動接点48の位置によって得られるように
してあるが、可動接点48の位置は、上記のピニオン47の
回転角により対応して変化するように構成している。こ
のために、ピニオン47の回転に連動して可動接点48が移
動する機構(例えば可変抵抗器)をポテンショメータP
M内に設けている。
【0047】ポテンショメータPMによって、図11
(a)のように磁気テープ20Cのスクロール径が小さい
ときには出力電圧V1が得られ、また同径が大きいときに
は出力電圧V2が得られるが、通常はV1>V2とする。例え
ば 2.4V<V1≦12V、0V<V2≦2.4Vとしてよい。
【0048】この出力電圧による電圧信号は、制御回路
CONTに入力し、ここで制御信号に変換される。そし
て、この制御信号により、コントロールバルブ44が、ガ
イドブロック27及びタッチロール12の押圧力が常に一定
になるように、エアシリンダ43の駆動を制御する。
【0049】他方、ポテンショメータPMからの電圧信
号はボルテージセンサVSに入力し、ここで残量情報に
変換する。即ち、ボルテージセンサVSは、比較回路C
MPと接点リレーRYとの組からなるディジタルスイッ
チとして構成されていて、比較回路CMPでは比較の上
限設定値VH と下限設定値VL をそれぞれ設定し、これ
らの設定値と入力信号とを比較する。
【0050】そして、この比較により、入力電圧が下限
設定値VL (例えば 2.4V)よりも大きいとき(例えば
図11(a)のV1>VL のとき)、リレーRYはオフのま
まであり、赤色ランプRLは点灯しない。ところが、磁
気テープ20Cのスクロール径が大きくなると、ポテンシ
ョメータPMの出力電圧が図11(b)のようにV2とな
り、上記の下限設定値VL より下廻ると、リレーRYが
オンし、ランプ電源によって赤色ランプRLが点灯し、
所定スクロール径に達してパンケーキ20Dが完成したこ
とを警報として知らせる。
【0051】上記において、比較回路CMPの上限設定
値VH を用いてもスクロール径情報を出せることは勿論
である。上限設定値VH に対し、入力電圧が高いときス
クロール径が充分小さいため問題はないが、VH <入力
電圧<VL になったときはリレーを一部変更して例えば
黄色ランプを点灯させ、また入力電圧<VL になったと
きは例えば赤色ランプを点灯させることができる。
【0052】以上のいずれの例にあっても、ガイドブロ
ック及びタッチロールにより、供給されて来る磁気テー
プと既に巻回されている磁気テープとの間のエアフィル
ムが効果的に無くなり、磁気テープは巻乱れを起こすこ
となく整然と巻取ハブに巻き取られる。
【0053】磁気テープは一定速度で供給されて来る。
従って、巻取ハブは磁気テープのスクロール径が大きく
なるに伴って回転数が小さくなりかつ巻乱れを起こすこ
となく磁気テープを整然と巻き取ることが要求される。
【0054】このような要請に応える軸断手として、永
久磁石と銅板とを内蔵させてこれによる渦電流を利用
し、原動軸の回転数よりも小さい回転数で従動軸を回転
させる機構(以下、トルククラッチと呼ぶ)がある。ト
ルククラッチは、一般に、原動軸の周囲に中空の従動軸
を同軸に配した構造としており、同軸で異なる回転数で
回転するトルククラッチにあっては、位相ずれが生じて
共振が発生する。
【0055】次の例では、従動軸をその儘巻取ハブの駆
動軸とすることによる上記の共振に起因する巻乱れを防
止するため、図12に示すような巻取機構としている。
【0056】即ち、所定の径を有する固定軸51が配設さ
れ、固定軸51の周面にハブホルダ52が着脱可能に取付け
られる。ハブホルダ52には、外径約 114mm、内径約76
mmの寸法(NABハブの規格に準ずる。)を有する巻取
ハブ1が保持されている。巻取ハブ1は、後述のように
供給ハブホルダ52と共に回転駆動され、巻取ハブ1の外
周面に所定の速度で供給される磁気テープ20Bが巻き取
られるようになされている。
【0057】一方、固定軸51と平行してトルククラッチ
56が配設される。トルククラッチ56は、図示しないモー
タに接続されており、トルククラッチ56の入力シャフト
(原動軸)に上記モータの回転が伝達されるようになさ
れている。トルククラッチ56とハブホルダ52の側部に設
けられたベルト掛け機構52a間には、駆動ベルト57が掛
け渡される。これにより、トルククラッチ56で発生した
トルクが駆動ベルト57を介してハブホルダ52に伝達さ
れ、巻取ハブ1と共にハブホルダ52が回転軸51の周面に
沿って回転駆動されるようになされている。
【0058】この時、ハブホルダ52と回転軸51の周面と
の間には、回転軸51に接してベアリング58が配されてお
り、ハブホルダ52が滑り良く回転駆動されるようになさ
れている。
【0059】従って、この巻取装置においては、裁断機
により規定のテープ幅に裁断された磁気テープ20Bが巻
き出し側より所定の速度で送り出されると共に、上記モ
ータの回転がトルククラッチ56及び駆動ベルト57を介し
てハブホルダ52にトルク伝達され、ハブホルダ52と共に
巻取ハブ1が回転駆動されて、巻取ハブ1の外周面に磁
気テープ20Bがロール状磁気テープ20Cとして順次巻き
取られていく。
【0060】このように巻取ハブ1をトルククラッチ56
と駆動ベルト57とにより間接的に回転駆動せしめた場
合、巻取ハブ1を支持するための軸を固定化することが
できると同時に、トルククラッチ56により巻取ハブ1の
回転数を磁気テープ20Bの搬送速度と等しくなるように
制御することができる。従って、このような構成を有す
る巻取装置には、従来のクラッチ構造を直接使用する場
合のように装置内に2つ以上の回転数が存在することが
ないので、共振が発生するおそれがない。このため、磁
気テープの幅方向に巻乱れが生じるのを防止することが
でき、装置の高速化を図る上で非常に有利である。
【0061】また、この巻取装置では、トルククラッチ
56の回転数を適宜設定することによって巻取ハブ1の回
転数を制御することができるので、磁気テープ20Bを弛
ませず、また引張り過ぎないように常に一定の張力をか
けながら巻き取ることができる。従って、従来の巻取装
置のように、ハブホルダ内に一定の巻取張力を発生され
るための機構を配設する必要がないので、ハブホルダ52
をコンパクト化することができる。逆に、巻取ハブ1の
寸法は、規格によって一定とされることから、ハブホル
ダ52をコンパクト化する分、固定軸51の径を太くするこ
とが可能である。このため、磁気テープ20Bの幅を広
く、これに応じて磁気テープ20Bを巻き取るための巻取
ハブ1の幅が広くされる場合であっても、巻取ハブ1を
支持するための固定軸51の強度をある程度確保すること
ができ、固定軸51の撓みを抑えて、良好な巻取りがなさ
れるようにすることが可能とされる。
【0062】以上の実施例では、巻取装置を所定幅に裁
断された磁気テープを巻き取るために使用したが、本発
明の巻取方法及び装置は、例えば、インクリボン、印刷
物、フィルム、製紙、粘着テープ等、あらゆる長尺の巻
取物を整然と巻き取る際に同様に適用することが可能で
ある。
【0063】
【発明の作用効果】本発明は、押圧手段によって長尺体
を巻取軸側に押さえ、押圧手段の長尺体進入側にて長尺
体に対して相対的に位置固定されたガイド手段によって
長尺体を幅方向に位置規制するので、ガイド手段の長尺
体に対する相対的位置固定により、長尺体は静かに正確
に案内され、かつ、巻取状態で互いに重なり合う長尺体
間の空気が確実に除去される。
【0064】その結果、巻き取られた長尺体は、進入速
度が速くても、また滑り易い表面状態のものであって
も、巻乱れを起こすことなく整然と巻き取られ、側縁部
がダメージを受けるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施例による磁気テープ巻取装置の要部
正面図である。
【図2】同、ガイドブロックの拡大正面図である。
【図3】同、ガイドブロックの拡大底面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】第一の実施例によるガイドブロックに対する磁
気テープ進入方向の変化を示す、ガイドブロックの拡大
断面図である。
【図6】第二の実施例によるガイドブロックの拡大断面
図である。
【図7】第三の実施例によるガイドブロック及びその周
辺の正面図である。
【図8】第四の実施例によるガイドブロック、タッチロ
ール及びそれらの周辺の正面図である。
【図9】第五の実施例によるガイドブロックの拡大断面
図である。
【図10】第六の実施例による磁気テープ巻取装置の要部
正面図である。
【図11】同、押圧力制御部の回路図である。(a)は磁
気テープスクロール径が小さいときを示し、(b)は磁
気テープスクロール径が大きいときを示す。
【図12】第七の実施例による巻取ハブ回転制御機構の概
略断面図である。
【図13】磁気テープのスリッティング工程及びこれに続
く巻取工程の概要を示す概略正面図である。
【図14】従来の磁気テープ巻取装置の要部正面図であ
る。
【符号の説明】
1 巻取ハブ 7、27、37 ガイドブロック 8、28、38 ガイドブロック本体 8a、28a、38a、38b 摺接面 8b 接触部 8c 空気供給孔 9、29、39 フランジ 11 コイルばね 12 タッチロール 15 エアノズル 19 空気 20A 磁気テープ素材 20B 磁気テープ 20C 巻回された磁気テープ 20D パンケーキ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺体を巻取軸に巻き取るに際し、 前記長尺体を押圧手段によって前記巻取軸側に押さえ、 かつ、前記押圧手段の長尺体進入側にて、前記長尺体に
    対して相対的に位置固定されたガイド手段によって前記
    長尺体を幅方向に位置規制しながら、前記長尺体を巻き
    取る、長尺体の巻取方法。
  2. 【請求項2】 長尺体を巻き取る巻取軸と、 前記長尺体を前記巻取軸側に押さえる押圧手段と、 この第一の押圧手段の長尺体進入側に位置し、かつ、前
    記長尺体に対して相対的に位置固定されたガイド手段と
    を有する、長尺体の巻取装置。
  3. 【請求項3】 押圧手段が弾性ロールからなり、ガイド
    手段が、長尺体を案内する一対のフランジと、前記長尺
    体に摺接する摺接面とを有するガイドブロックからな
    る、請求項2に記載された、長尺体の巻取装置。
  4. 【請求項4】 ガイドブロックの摺接面と長尺体との間
    に気体を導入する気体導入手段が設けられている、請求
    項3に記載された、長尺体の巻取装置。
  5. 【請求項5】 巻取軸を駆動するための駆動軸の回転数
    により前記巻取軸の回転数を変化させる回転数制御手段
    を有する、請求項2〜4のいずれかに記載された、長尺
    体の巻取装置。
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