JPH06483Y2 - バルコニ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、住宅の２階等から張出して設けるバルコニ
ーに関するものである。

〔背景技術〕

従来、バルコニーは、建物の外壁に桁を突設し、桁に支
柱を立設して支柱でバルコニー外周部の壁や格子を支持
して構成されている。

しかし、支柱と桁との接合は溶接にて行なっているた
め、溶接箇所が外部から見え外観が悪かった。また、溶
接は特殊な技術を必要とするため、支柱の取付け施工が
困難であった。

〔考案の目的〕

この考案の目的は、支柱と桁との接合が容易でかつきれ
いに行なえるバルコニーを提供することである。

〔考案の開示〕

この考案のバルコニーは、桁と、この桁の上面に固定し
た底片および立上り片からなる略Ｌ形の支柱支持具と、
下端部を支柱支持具に外嵌して立設し両側部に長手方向
に延びる一対の凹条部を形成した略８字形断面の支柱
と、この支柱の下端部を支柱支持具の立上り片に取付け
た単一の取付けと、支柱の凹条部に側縁部を位置決めし
て桁上に立設した外周構成部材とを備えたものである。

この考案の構成によると、桁に支柱支持具を固設し、こ
の支柱支持具に支柱を外嵌して固着具で固着するので、
支柱支持具は支柱の内部に隠れ、接合部がすっきりとき
れいに仕上がり、かつ支柱と支柱支持具の接合は固着具
にて行なうので特殊な技術を要せず、支柱の取付け施工
が容易に行なえる。

実施例 この考案の一実施例を第１図ないし第４図に示す。この
実施例のバルコニーは、第１図に示すように、桁１０
と、桁１０の上面に固定した底片１６ａおよび立上り片
１６ｂからなる略Ｌ形の支柱支持具１６と、下端部を支
柱支持具１６に外嵌して立設し両側部に長手方向に延び
る一対の凹条部１８ｃを形成した略８字形断面の支柱１
８と、支柱１８の下端部を支持支柱具１６の立上り片１
６ｂに取付けた単一の取付具２０と、支柱１８の凹条部
１８ｃに側縁部を位置決めして桁１０の上に立設した外
周構成部材２２とを備えたものである。

桁１０は、前桁１２とこの前桁１２の端面に接合して直
角方向に延びる側桁１４とから構成されており、側桁１
４の他端は建物本体に固定されている。前桁１２および
側桁１４はともに筒状に形成されている。

支柱支持具１６はステンレス鋼製であり、略五角形の底
片１６ａと、この底片１６ａの一側縁から一体に立上っ
た立上り片１６ｂとから構成されている。支柱支持具１
６は、前桁１２と側桁１４の接合部分に底片１６ａをリ
ベット２８で固定して設けられている。

支柱１８はアルミニウム製であり、押出し成形により筒
状に形成され、断面形状は支柱支持具１６の底片１６ａ
の形状と略同一の略５角形断面部１８ａと、略３角形断
面部１８ｂを八字形に接合した形状となっている。支柱
１８は、略５角形断面部１８ａの下端部を支柱支持具１
６に外嵌し、かつ第２図に示すようにリベットからなる
固着具２０で支柱支持具１６の立上り片１６ｂに固定し
ている。

また、外周構成部材２２は壁や格子からなり、第３図に
示すように、側縁部を支柱１８の略５角形断面部１８ａ
の外面２４と略３角形断面部１８ｂの外面２６に接して
前桁１２および側桁１４上に立設されている。なお、第
４図のバルコニーの正面図に示すように、外周構成部材
２２の上面には支柱１８の上面にまで延びて手摺３０が
設けられており、支柱１８に形成したねじ孔３２（第２
図参照）にねじ止めして支持されている。また、桁１０
の内側にはバルコニー床３４（第３図参照）を配置す
る。

このように構成されたバルコニーによると、支柱１８
は、桁１０に固定した支柱支持具１６に外嵌し、支柱支
持具１６の立上り片１６ｂに取付具２０で取付けて立設
されている。したがって、支柱支持具１６は支柱１８内
に隠れ、支柱１８の接合部がすっきりときれいに仕上が
る。しかも、取付具２０にて支柱１８を接合するので、
従来の溶接における特殊な技術を必要とせず、支柱１８
の取付け施工が容易に行える。

また、単一の取付具２０で支柱１８の下端部を支柱支持
具１６の立上り片１６ｂに取付けているため工数が少な
くてすみ、しかも支柱１８を略５角形断面部１８ａおよ
び略３角形断面部１８ｂからなる略８字形断面とし、こ
の両側部に形成した一対の凹条部１８ｃによって外周構
成部材２２の側縁部を位置決めするようにしたので、第
３図に示すように、直交配置した一対の外周構成部材２
２の側縁部で略５形断面部１８ａの外面２４および略３
角形断面部１８ｂの外面２６を押圧することにより、支
柱１８を確実に固定することができる。したがって組立
作業が迅速かつ容易に行える。

〔考案の効果〕

この考案のバルコニーによると、桁に支柱支持具を固設
し、この支柱支持具に支柱を外嵌して取付具で取付ける
ので、支柱支持具は支柱の内部に隠れ、接合部がすっき
りときれいに仕上がり、かつ支柱と支柱支持具の接合は
固着具にて行なうので特殊な技術を要せず、支柱の取付
け施工が容易に行える。

また、単一の取付具で支柱の下端部を支柱支持具の立上
り片に取付けているため工数が少なくてすみ、しかも支
柱を略８字形断面とし、この両側部に形成した一対の凹
条部によって外周構成部材の側縁部を位置決めするよう
にしたので、一対の外周構成部材の側縁部で一対の凹条
部を押圧することにより支柱を確実に固定することがで
きる。したがって組立作業が迅速かつ容易に行えるとい
う効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の部分分解斜視図、第２図
はその支柱の固定状態を示す横断面図、第３図はそのバ
ルコニーの部分横断面図、第４図はそのバルコニーの正
面図である。 １０…桁、１２…前桁、１４…側桁、１６…支柱支持
具、１６ａ…底片、１６ｂ…立上り片、１８…支柱、１
８ｃ…凹条部、２０…取付具、２２…外周構成部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】桁と、この桁の上面に固定した底片および
   立上り片からなる略Ｌ形の支柱支持具と、下端部を前記
   支柱支持具に外嵌して立設し両側部に長手方向に延びる
   一対の凹条部を形成した略８字形断面の支柱と、この支
   柱の下端部を前記支柱支持具の立上り片に取付けた単一
   の取付具と、前記支柱の凹条部に側縁部を位置決めして
   前記桁上に立設した外周構成部材とを備えたバルコニ
   ー。