JPH0648172A - 自動車用モールディング及びその製造方法 - Google Patents

自動車用モールディング及びその製造方法

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JPH0648172A
JPH0648172A JP4225085A JP22508592A JPH0648172A JP H0648172 A JPH0648172 A JP H0648172A JP 4225085 A JP4225085 A JP 4225085A JP 22508592 A JP22508592 A JP 22508592A JP H0648172 A JPH0648172 A JP H0648172A
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Yukihiko Yada
幸彦 矢田
Toshikazu Ito
俊和 伊藤
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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スペーサやスタビライザ等の他の部材を用い
ることなく、モール単独で良好な装着状態を得ることが
できる。 【構成】 モールディング5の全長にわたって同一の外
郭形状を有する中空シール体54の中空内部に、当該中
空シール体54の内壁を膨出させてなる膨肉部55を長
手方向の複数部位に配置形成し、中空シール体54にお
けるコーナー部等の必要部位が、当該中空シール体54
の内部に設けられた膨肉部55によって補強され、必要
な剛性すなわち姿勢保持性が得られるようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車体パネルとウインド
ガラスとの間の隙間に装着される中空シール体を備えた
自動車用モール及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体パネルとウインド
ガラスとの間の隙間には、各種モールディングが嵌挿さ
れている。例えば車体パネルの窓開口部に取り付けられ
たウインドガラスの周縁部にはウインドモールディング
が装着されている。具体的には、ウインドガラスの周縁
と車体パネルの窓開口部の開口縁との間に、連続長尺状
の隙間が形成されており、この隙間内にウインドモール
ディングの脚部が介挿されるとともに、前記隙間を車外
側から覆うように脚部の車外側端に装飾部が連設されて
いる。またドア外板のウエストラインあるいはサッシ部
に相応する端縁部分には、ドアモールディングあるいは
ウエザーストリップが取り付けられている。
【0003】このような自動車用の各部に装着される各
種モールディングにおいて、特開昭59−6114号公
報、実開昭62−163413号公報あるいは特開昭6
3−172632号公報等に記載されているように、シ
ール性を向上させるための中空シール体を設けることが
従来から提案されている。この中空シール体は、モール
体の側部に突設されており、車体パネル側あるいはウイ
ンドガラス側に弾接されることによって隙間を閉塞する
ように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような中
空シール体を設けた従来の自動車用モールディングで
は、剛性すなわち姿勢保持性が弱められるため、モール
ディングを装着した場合の位置ずれ、あるいは変形を生
じ易いという問題がある。例えばウインドモールディン
グの場合には、車体パネルの窓開口部に対するガラス幅
方向での装着位置ずれや、コーナー湾曲部において潰れ
変形を生じ易い。モールディングの装着ずれや変形を生
じると、中空シール体が外部に飛出してしまったり、モ
ールディングの見掛け幅が異なって見えたりする等の不
具合を招来するとともに、中空シール体への負荷が予想
困難になる。
【0005】このような問題を解消するため、例えば特
開平3−169762号公報あるいは実公昭64−46
22号公報に記載されたウエザーストリップでは、中空
シール体の中空内部に補強用のスペーサを嵌挿すること
が行われている。しかしながら弾性状の中空シール体の
内部所定位置に、スペーサを正確かつ効率的に嵌挿する
ことには困難を伴う。また特開昭62−143715号
公報あるいは実開昭57−139423号公報には、対
象物の姿勢を保持するためのスタビライザを設けること
が記載されているが、本来は不要なものであり、部品点
数増大の原因となっている。
【0006】そこで本発明は、スペーサやスタビライザ
等の他の部材を用いることなく、モールディング単独で
良好な装着状態を得ることができるようにした自動車用
モール及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明にかかる自動車用モールディングでは、車体パネ
ルとウインドガラスとの間の隙間を車外側から覆うよう
に装着されるモール体と、このモール体から突出して上
記隙間を閉塞する中空シール体とを備えた自動車用モー
ルにおいて、上記中空シール体は、長手方向に直交する
横断面における外表面形状が、モールディングの全長に
わたって同一の外郭形状を有しているとともに、当該中
空シール体の内壁を中空内部側に膨出させてなる膨肉部
を、モールディング長手方向の複数部位に配置した構成
を有している。
【0008】また本発明にかかる自動車用モールディン
グの製造方法は、車体パネルとウインドガラスとの間の
隙間を車外側から覆うように装着されるモール体と、こ
のモール体から突出して上記隙間を閉塞する中空シール
体とを備えたモールの各部を、押出成形装置のダイに設
けられた押出成形口を通して押出成形するようにした自
動車用モールディングの製造方法において、前記モール
体と中空シール体とを、上記ダイの互いに離間した位置
に形成された押出成形口を通して別体に押出成形した
後、これらモール体と中空シール体とを一体に接合する
ものであって、上記中空シール体を成形する押出成形口
の開口形状を一定に維持しつつ押出成形を行うことによ
って、中空シール体の横断面における外表面形状を、モ
ールの全長にわたってほぼ同一に成形するとともに、上
記モール体を成形する押出成形口に、中空シール体の中
空内部側に向かって伸びるように膨肉成形口を拡張形成
しておき、この膨肉成形口の一部を、他のダイによって
遮蔽しつつ押出成形することにより、上記中空シール体
の内壁を中空内部側に膨出させて膨肉部を形成してな
り、上記膨肉成形口を遮蔽する他のダイを、所定のタイ
ミングで往復移動させることによって、当該他のダイに
よる遮蔽量を変化させ、モールディングの長手方向複数
部位に上記膨肉部を配置形成するようにした構成を有し
ている。
【0009】
【作用】このような構成を有する各手段においては、中
空シール体の必要部位が、当該中空シール体の内部に設
けられた膨肉部によって補強され、必要な剛性すなわち
姿勢保持性が得られるようにしたモールディングが、一
連・一体に押出成形されるようになっている。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。自動車のフロントウインドモールディング
に本発明を適用した例では、まず図1に表わされている
ように、ルーフパネル1の前端縁と、ピラーパネル2の
前端縁とによって形成された前部窓枠開口部の内周縁部
には、フロントウインドガラス3が室外側から固着され
ている。このフロントウインドガラス3の周縁と、車体
パネル1,2の窓枠開口部の内周縁部との間には、細長
状の間隙が連続的に形成されており、当該細長状の間隙
を覆うようにして長尺状のウインドモールディング5が
装着されている。
【0011】上記ウインドモールディング5は、アッパ
ーモール部5A、コーナーモール部5C及びサイドモー
ル部5Bを一体・一連に備えており、モールディングの
長手方向に直交する横断面形状が、全長にわたって一定
となるように成形されている。そして上記各部が、フロ
ントウインドガラス3のアッパー縁からコーナー縁を通
り両サイド縁にかけて装着されている。このような第1
実施例における自動車用ウインドモールディング5の形
状及び取付構造が、図2ないし図5に示されている。
【0012】まず車体パネル1,2の前縁部分は、室内
側に向かって窪む段差を有するように階段状に折り曲げ
られており、室内側折曲部1a,2aを介してフランジ
部1b,2bが設けられている。このフランジ部1b,
2bの車外側表面上には、前記フロントウインドガラス
3がダムラバー6を介して一定の高さに載置されてお
り、当該フロントウインドガラス3の上端が、室内側折
曲部1a,2aと一定の間隔をあけて対向配置されてい
る。これらフロントウインドガラス3と室内側折曲げ部
1a,2aとフランジ部1b,2bとで画成される空間
内には、接着剤7が充填されており、この接着剤7によ
って上記各部材3,6側と1a,2a,1b,2b側と
が固着されている。
【0013】また上記フロントウインドガラス3と室内
側折曲げ部1a,2aとの間部分には、モール体を構成
する脚部51が介挿されている。この脚部51の室内側
端縁部(下端縁部)には、鍵型状の突出部材からなるガ
ラス係合片52が設けられており、このガラス係合片5
2が、フロントウインドガラス3の端縁部分に対して、
室内側(下側)から嵌合されている。
【0014】さらに上記脚部51における車外側端(上
端側)には、リップ状の装飾部53が連設されている。
この装飾部53は、上記脚部51からウインドフロント
ウインドガラス3の上面側に向かって延出されており、
フロントウインドガラス3の車外側表面上に当接してシ
ールを行なっている。
【0015】また上記脚部51の外周側壁面には、当該
脚部51の外周側壁面から突出する中空シール体54が
設けられている。この中空シール体54の突出端すなわ
ち外周側端は、車体パネル1,2の室内側折曲げ部1
a,2a面に弾接されており、フロントウインドガラス
3の端縁と、室内側折曲げ部1a,2aとの間の隙間を
閉塞している。
【0016】この中空シール体54は、図3及び図4に
も示されているように、長手方向に直交する横断面にお
ける外表面形状が、モール体の全長にわたって同一の外
郭形状を有している。またこの中空シール体54の長手
方向複数個所には、当該中空シール体54の内壁を中空
内部側に膨出させてなる膨肉部55が設けられている。
この膨肉部55は、例えばコーナー部相当部位に配置さ
れている。上記膨肉部55は、中空シール体54の中空
内部空間において、脚部51の外周側壁面から外周側
(図示上側)に向かって膨出されるように形成されてお
り、その膨出量すなわち肉厚は、長手方向に向かって徐
々に増大されて最大になされた後に、再び減少されてい
る。そしてこの膨肉部55が設けられている分、中空シ
ール体54の中空内部空間56が狭小化されている。
【0017】このような構成を有するフロントウインド
モールディングにおいては、中空シール体54の必要部
位が、当該中空シール体54の内部に設けられた膨肉部
55によって補強され、必要な剛性すなわち姿勢保持性
が得られる。したがって装着した場合におけるガラス幅
方向での装着位置ずれや、コーナー湾曲部における潰れ
変形が防止されるようになっている。
【0018】このような自動車用ウインドモールディン
グ5の押出用金型装置を次に説明する。図5、図6及び
図7に示されているように、押出用金型装置は、モール
ディングの押出方向(紙面垂直方向)に並設された第1
のダイ11と、第2のダイ12とを有している。上記第
1のダイ11は固定状態に設置されており、上記中空シ
ール体54を成形するための押出成形口111と、この
中空シール体54を除いたモール体の各部を成形するた
めの押出成形口112とを有している。すなわち上記押
出成形口111と押出成形口112とは、互いに離間し
た位置に配置されており、中空シール体54とその他の
モール体とが、上記各押出成形口111,112を通し
て別体に押出成形されるようになっている。
【0019】上記押出成形口112は、モール体を構成
する脚部51、装飾部53及びガラス係合片52の各部
に相当する開口部を備えているとともに、脚部51から
突出する膨肉部55に相当する膨肉成形口113が拡張
形成されている。そしてこの膨肉成形口113は、前記
第2のダイ12によって遮蔽されるように構成されてい
る。第2のダイ12は、第1のダイ11の前面部に、一
対のガイド121,121によって上下方向に移動可能
に支持されており、当該第2のダイ12の図示下縁12
2によって、上記押出成形口112における膨肉成形口
113が、先端側から遮蔽されるようになっている。さ
らにこの第2のダイ12には、駆動系123が接続され
ており、この駆動系123からの駆動力によって、図5
に示された全開位置と、図6に示された全閉位置との間
で往復移動されるように構成されている。
【0020】また上記第2のダイ12のほぼ中央部分に
は、前記押出成形口111を常時露出させる矩形状の開
口部124が貫通形成されているとともに、膨肉成形口
113を遮蔽することによって排除された押出樹脂材を
還流させるための開口125が設けられている。
【0021】このような押出用金型装置の押出側前方部
分には、当該押出用金型装置を通して押出成形される上
記中空シール体54と、その他のモール体部分とを接合
するための成形ローラ対13,13が配置されている。
すなわちこの成形ローラ対13,13どうしの間部分
に、別体で押出成形された中空シール体54と、その他
のモール体部分とが挟み込まれることによって、両部材
が一体部材に接合されるように構成されている。
【0022】このような構成を有するダイによってモー
ルディング5の押出成形を行うには、まず上記第1のダ
イ11に設けられた押出成形口112の膨肉成形口11
3を遮蔽する第2のダイ12が、図6に示されているよ
うに、上記膨肉成形口113を全閉状態とする位置セッ
トされる。これにより第1のダイ11の押出成形口11
1から、中空シール体54が一定の中空横断面形状にて
押出成形されるとともに、第2のダイ12の押出成形口
112から、脚部51、装飾部53及びガラス係合片5
2の各部からなるモール体が押出成形される。このとき
第2のダイ12が全閉状態に位置セットされているた
め、膨肉部55が形成されることはない。このように別
体で押出成形された中空シール体54と、その他のモー
ル体部分とは、成形ローラ対13,13に送り込まれて
一体部材に接合され、膨肉部55を有しない横断面形状
のモール体5が成形される。
【0023】上記第2のダイ12は、所定のタイミン
グ、例えばコーナー部相当の部分で、図6に示された全
閉状態から図5に示された全開状態に移動される。これ
によって脚部51の壁面上所定位置に、膨肉部55が上
述したように形成される。第2のダイ12が、図6と図
5との間の途中位置にある場合には、例えば図8に示さ
れているように、膨肉部55は、やや突出した状態に成
形される。そして上記の場合と同様に、押出用金型装置
を通して別体に押出成形された中空シール体54と、そ
の他のモール体部分とが、成形ローラ対13,13に送
り込まれて一体部材として接合され、図4に示された横
断面形状のモールディング5が成形される。このような
押出成形方法によれば、上述したモールディング5が一
連・一体に成形されるようになっている。
【0024】次に図9ないし図10に示されている実施
例におけるモールディング20では、中空シール体25
4における横断面の外表面形状が、モールディングの全
長にわたって同一の外郭形状を有しているとともに、こ
の中空シール体254の中空内部空間に設けられた膨肉
部255は、当該中空シール体254の外周側壁面から
内周側(図示下側)に向かって膨出されるように形成さ
れており、その膨出量すなわち肉厚は、長手方向に向か
って徐々に増大されて最大になされた後に、再び減少さ
れている。そしてこの膨肉部255が設けられている
分、中空シール体254の中空内部空間256が狭小化
されている。
【0025】このような第2実施例におけるモールディ
ング20も、上述したと同様な構成を有する押出製造装
置により押出成形され、上記第1実施例におけるモール
ディングと同様な作用・効果を得ることができる。
【0026】さらに図11に表されている実施例では、
自動車のドア外板31の内側に、ウインドガラス32が
上下動自在に保持されているとともに、上記ドア外板3
1におけるウエストラインに相応する上縁部分に対し
て、長尺状の押出部材からなるドアベルトモールディン
グ33が装着されている。
【0027】上記ドア外板31におけるウエストライン
に相応する上縁部分は、室内側に向かって階段状をなす
ようにほぼ直角に折り曲げられており、その折曲端縁部
分には、折曲壁31aを介して上方側に延出するフラン
ジ部31bが設けられている。またこのドア外板31の
内側には、内側板31cが配置されており、当該内側板
31cの上縁部分が、上記フランジ部31bの上縁部分
に対して内側から当接されている。そしてこれらフラン
ジ部31bと内側板31cとの重合部分に、ドアベルト
モールディング33が取り付けられている。
【0028】上記ドアベルトモールディング33は、前
記フランジ部31bと内側板31cとの重合部分を上側
から覆うように設けられたモール体331と、このモー
ル体331からウインドガラス32側に向かって突出す
る中空シール体332とを備えている。上記モール体3
31は、横断面略C形状に成形された長尺状の金属体か
らなり、ドア外板31のフランジ部31bを位置基準と
して取り付けられている。そしてこのモール体331の
外側における端縁部分は、ドア外板31の折曲壁31a
上にエンドラバー34を介して固定されている。
【0029】一方前記中空シール体332は、モール体
331の内側壁面331aに接着・固定されているとと
もに、ウインドガラス32の表面に弾接して隙間を閉塞
している。本実施例においても、中空シール体332に
おける横断面の外表面形状が、モールディングの全長に
わたって同一の外郭形状に成形されているとともに、こ
の中空シール体332の中空内部空間に設けられた膨肉
部333は、当該中空シール体332のドア外板31側
からウインドガラス32側に向かって膨出されるように
形成されており、その膨出量すなわち肉厚は、長手方向
に向かって徐々に増大されて最大になされた後に再び減
少されている。そしてこの膨肉部333が設けられてい
る分、中空シール体332の中空内部空間334が狭小
化されている。
【0030】このような第3実施例におけるドアベルト
モールディング33も、上述したと同様な構成を有する
押出製造装置により押出成形され、上記各実施例におけ
るモールディングと同様な作用・効果を得ることができ
る。
【0031】図12に示された第4実施例にかかるドア
ベルトモールディング43も、上記第3実施例と基本的
には同様な構成を有しており、対応する部材を示す符号
中の頭に相当する符号「3」を「4」に替えて表し、詳
細な説明は省略する。ただし本実施例における中空シー
ル体432の中空内部空間に設けられた膨肉部433
は、当該中空シール体432のウインドガラス42側か
らドア外板41側に向かって膨出されるように形成され
ており、その膨出量すなわち肉厚は、長手方向に向かっ
て徐々に増大されて最大になされた後に再び減少されて
いる。そしてこの膨肉部433が設けられている分、中
空シール体432の中空内部空間434が狭小化されて
いる。また上記中空シール体432のガラス当接部分に
は、当該中空シール体432とは材質の異なる薄膜状シ
ール片435が介挿されている。
【0032】このような第4実施例におけるドアベルト
モールディング43も、上述したと同様な構成を有する
押出製造装置により押出成形され、上記各実施例におけ
るモールディングと同様な作用・効果を得ることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように本発明は、モールディ
ングの全長にわたって同一の外郭形状を有する中空シー
ル体の中空内部に、当該中空シール体の内壁を膨出させ
てなる膨肉部を長手方向の複数部位に配置形成したもの
であるから、スペーサやスタビライザ等の他の部材を用
いることなく、中空シール体の必要部位が、当該中空シ
ール体の内部に設けられた膨肉部によって補強され、必
要な剛性すなわち姿勢保持性が得られ、モール単独で良
好な装着状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる自動車の前部を表わした
外観斜視説明図である。
【図2】本発明の第1実施例におけるウインドモールデ
ィングの取付構造を表わしたコーナー部近傍の断面説明
図である。
【図3】図2中の III−III 線に沿う水平断面図であ
る。
【図4】図2に表されたウインドモールディングの膨肉
部形成部分を拡大して表したものであって、(a)は側
面図、(b)は(a)中のIV−IV線に沿う横断面図であ
る。
【図5】図2ないし図4に表わされたウインドモールデ
ィングの金型成形装置(ダイ)の一例を表わした正面説
明図ある。
【図6】図5に表わされた金型成形装置(ダイ)の移動
状態を表わした横断面図である。
【図7】図5及び図6に表された金型成形装置(ダイ)
によるモールディング押出成形状態を表した側面図であ
る。
【図8】図7中のVIII−VIII線に沿う横断面図である。
【図9】本発明の他の実施例におけるウインドモールデ
ィングの膨肉部形成部分を拡大して表したものであっ
て、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図10】図9中の X−X 線に沿う横断面図である。
【図11】本発明の第3実施例におけるドアベルトモー
ルディングの膨肉部形成部分を表した外観斜視説明図で
ある。
【図12】本発明の第4実施例におけるドアベルトモー
ルディングの膨肉部形成部分を表した外観斜視説明図で
ある。
【符号の説明】
1,2,31,41 車体パネル 3,32,42 ウインドガラス 5,20,33,43 モールディング 54,254,332,433 中空シール体 55,255,333,433 膨肉部 56,256,334,434 中空部 11 第1のダイ 12 第2のダイ 111,112 押出成形口 113 膨肉成形口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルとウインドガラスとの間の隙
    間を車外側から覆うように装着されるモール体と、この
    モール体から突出して上記隙間を閉塞する中空シール体
    とを備えた自動車用モールにおいて、 上記中空シール体は、長手方向に直交する横断面におけ
    る外表面形状が、モールディングの全長にわたって同一
    の外郭形状を有しているとともに、 当該中空シール体の内壁を中空内部側に膨出させてなる
    膨肉部を、モールディング長手方向の複数部位に配置し
    てなることを特徴とする自動車用モール。
  2. 【請求項2】 車体パネルとウインドガラスとの間の隙
    間を車外側から覆うように装着されるモール体と、この
    モール体から突出して上記隙間を閉塞する中空シール体
    とを備えたモールの各部を、押出成形装置のダイに設け
    られた押出成形口を通して押出成形するようにした自動
    車用モールディングの製造方法において、 前記モール体と中空シール体とを、上記ダイの互いに離
    間した位置に形成された押出成形口を通して別体に押出
    成形した後、これらモール体と中空シール体とを一体に
    接合するものであって、 上記中空シール体を成形する押出成形口の開口形状を一
    定に維持しつつ押出成形を行うことによって、中空シー
    ル体の横断面における外表面形状を、モールの全長にわ
    たってほぼ同一に成形するとともに、 上記モール体を成形する押出成形口に、中空シール体の
    中空内部側に向かって伸びるように膨肉成形口を拡張形
    成しておき、この膨肉成形口の一部を、他のダイによっ
    て遮蔽しつつ押出成形することにより、上記中空シール
    体の内壁を中空内部側に膨出させて膨肉部を形成してな
    り、 上記膨肉成形口を遮蔽する他のダイを、所定のタイミン
    グで往復移動させることによって、当該他のダイによる
    遮蔽量を変化させ、モールディングの長手方向複数部位
    に上記膨肉部を配置形成するようにしたことを特徴とす
    る自動車用モールディングの製造方法。
JP22508592A 1992-07-31 1992-07-31 自動車用モールディングの製造方法 Expired - Fee Related JP3176442B2 (ja)

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