JPH0647636B2 - ジエン系ゴム組成物 - Google Patents

ジエン系ゴム組成物

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JPH0647636B2
JPH0647636B2 JP60085546A JP8554685A JPH0647636B2 JP H0647636 B2 JPH0647636 B2 JP H0647636B2 JP 60085546 A JP60085546 A JP 60085546A JP 8554685 A JP8554685 A JP 8554685A JP H0647636 B2 JPH0647636 B2 JP H0647636B2
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JP
Japan
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copolymer
molecular weight
rubber
parts
weight
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JP60085546A
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理 近藤
文雄 堤
満彦 榊原
佳重 近津
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日本合成ゴム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一定以上の分子量分布指数(w/n)を有
する芳香族ビニル化合物−共役ジエン系共重合体を含む
ジエン系ゴム組成物に関し、さらに詳しくはウェットス
キッド特性、ドライスキッド特性に優れ、かつ耐摩耗
性、破壊特性の良好な、特にタイヤトレッド等の高ロス
材用途に好適なゴム組成物に関する。
最近自動車工業の発展に伴いタイヤ及び自動車部品に用
いられるゴム材料への要求性能も益益厳しくなってきて
いる。特に濡れた路面での制動性(ウェットスキッド特
性)及び乾燥路面での制動性(ドライスキッド特性)と
いった自動車の安全性に関わる性能あるいは耐摩耗性の
向上といった耐久性に関わる性能に対する要求が一段と
高度になっている。
〔従来の技術〕
各種工業用途ゴム材料として天然ゴム、乳化重合SB
R、溶液重合SBR、高シスBRがその特性を活かし、
トラック、バスタイヤ用から乗用車タイヤ用あるいはそ
の他の各種工業用品用途として幅広く使用されている
が、一般にウェットスキッド特性、ドライスキッド特
性、耐摩耗性からみると劣っている。
このうち溶液重合SBRは結合スチレン量あるいはブタ
ジエン部のビニル結合量をコントロールすることによ
り、ウェットスキッド特性、ドライスキッド特性の良好
なものを得ることができるが、耐摩耗性の点で不満足で
ある。
また高シスBRは耐摩耗性は優れているが、ウェットス
キッド特性、ドライスキッド特性で劣っている。
乳化重合SBRとしては結合スチレン量が23.5%で、か
つGPC測定によって得られる分子量分布指数(w/
n)が5前後のものが通常タイヤ用、工業用品用途と
して使用されている。しかし耐摩耗性、ウェットスキッ
ド特性、ドライスキッド特性のバランスから見るとまだ
まだ改良の余地がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように単一ポリマーでは前記要求性能をすべて満足
させることが困難な状況にあるため、異なった特性を持
つポリマー同志のブレンド、各種可塑剤の添加により改
良が図られているが、それでもなお不満足である。
たとえば天然ゴム溶液重合の高ビニルタイプのSBRを
ブレンドすることによってウェットスキッド特性の良好
なものが得られるが、破壊特性が不満足である。
また芳香族系オイル、ナフテン系オイル、パラフィン系
オイルなどの添加により物性改良が図られているが、破
壊特性、ウェットスキッド特性が満足できるものでな
い。また特開昭55−125135号公報に示されるよ
うに、低分子量ポリマー(例えば液状ポリマー)を配合
することによってゴムの加工性が改良されるが、耐摩耗
性の点で不満足である。
周知の如く、良好なウェットスキッド特性、ドライスキ
ッド特性はヒステリシスロスの大きなゴム材料、即ちTg
(ガラス転移温度)の比較的高いポリマーを用いること
によって得られるが、一般に高Tgポリマーは硬度が大き
くなること、永久歪が大きくなることなど単一では使え
ないため、他の低Tgポリマーとブレンドして使用されて
いる。しかしブレンドによって上記欠点は解決できても
前記物性のバランスが損なわれているのが現状である。
〔問題点を解決するための手段〕
かかる現状に鑑み本発明者らは乳化重合SBRを中心に
前記要求特性に応える材料を開発すべく鋭意研究を行っ
た結果、分子量分布指数がある一定以上である芳香族ビ
ニル化合物−共役ジエン系共重合ゴムにより耐摩耗性、
破壊特性を損うことなくウェットスキッド特性、ドライ
スキッド特性が高度に改良されたゴム組成物が得られる
ことを見い出した。
即ち本発明は乳化重合法にて得られた芳香族ビニル化合
物−共役ジエン系共重合体であって (i)該共重合体の結合芳香族ビニル化合物含量が10〜
65重量%であり、 (ii)該共重合体のGPC測定によって得られる分子量分
布指数(w/n)が10以上であり、 (iii)該共重合体に分子量が3.00×106以上の成分を15
重量%以上含有する芳香族ビニル化合物−共役ジエン系
共重合体を他のジエン系ゴム中少なくとも20重量%含有
するジエン系ゴム組成物に関する。
なお、分子量分布指数および分子量は次の条件で求め
た。
WATERS社製GPC カラム:東洋曹達製G7000H3,G6000H3、 G5000H3,G4000H3 移動相:テトラヒドロフランを使用し、GPC−LS
(光散乱法)法にて求めた。なおGPC測定に先立ち、
試料溶液を1μmフィルター(ミリポア社製)で過し
不溶分は除去した。
本発明の該共重合体は乳化重合法にて得られる。GPC
測定によって得られる分子量分布指数(w/n)を
10以上とするために、分子量の異なった乳化重合ラテ
ックス同志のブレンド、分子量調節剤の変量、最終転化
率を上げるといった方法があるが、最終転化率を上げる
方法が好ましい。即ち通常の乳化重合SBRの製造時の
最終転化率が60%前後であるのに対し、本発明の共重
合体はその最終転化率を少なくとも75%以上、好まし
くは80〜75%とするものである。この重合を1段重
合で行うことが好ましい。なお乳化重合法による共重合
体でないと耐摩耗製、破壊特性の面で本発明の効果がえ
られない。また単に通常の乳化重合SBRで比較的高分
子量のものに低分子量のSBRを配合した公知の組成物
では、分子量が3.00×106以上の成分含量が15重量%
未満であり、本発明の効果である耐摩耗性改良効果がえ
られない。
本発明の共重合体は分子量3.00×106以上の成分を15
重量%以上含むことが必要である。またこの含有量は加
工製と物性のバランスの面から、上限は50重量%が好
ましい。
本発明の共重合体に用いられる芳香族ビニル化合物とし
ては、スチレン、p−メチルスチレン、o−メチルスチ
レン、p−ブチルスチレン、p−ビニルベンジルクロラ
イドなどが挙げられ、スチレンがより好適に用いられ
る。
本発明の共重合体に用いられる共役ジエンとしてはブタ
ジエン、イソプレン、ペンタジエンが挙げられ、ブタジ
エンが好適に用いられる。
本発明の共重合体中の結合芳香族ビニル化合物含量は10
〜65重量%の範囲、好ましくは15〜45重量%である。結
合芳香族ビニル化合物含量が10重量%未満だとウェッ
トスキッド特性が劣り、65重量%を超えると破壊特性
が低下する。分子量分布指数(Mw/Mn)は10以
上、好ましくは15以上であり、上限は破壊特性の面か
ら30以下が好ましい。10未満であると耐摩耗特性が
劣る。
本発明の共重合体の平均分子量は特に限定されないが、
加工性その他の理由により極限粘度(トルエン中、30
℃)が0.1〜6の範囲、特に2〜6の範囲が好ましい。
本発明の共重合体は他のジエン系ゴムとブレンドして用
いることができる。その場合本発明の共重合体を20重
量%以上含んでいないと優れたウェットスキッド特性、
ドライスキッド特性が得られない。
他のジエン系ゴムとしては天然ゴム、シスポリイソプレ
ンゴム、他の乳化重合SBR、シスポリブタジエン、エ
チレン−プロピレン−ジエンゴム、ブチルゴム、ハロゲ
ン化ブチルゴムなどがある。
本発明のゴム組成物には伸展油として芳香族系オイル、
ナフテン系オイル、パラフィン系オイルを加えることが
できる。特にラテックス下で伸展油が加えられると物性
が良好となる。伸展油の添加量はゴム100重量部に対
して200重量部以下、特に10〜150重量部が好まし
い。
補強剤としてはカーボンブラック、炭酸カルシウム、シ
リカなどが用いられ、その他通常のゴム用配合剤を用い
て混練り加硫を行うことができる。本組成物はタイヤを
はじめ、防振用途等の工業用品に好適である。
なおポリマー中の結合スチレン量はH−NMRにて求め
重量百分率で示した。
ウェットスキッド特性、ドライスキッド特性はポータブ
ルスキッドテスター(スタンレー社製)にて測定した。
〔実施例〕
実施例−1 第1表に示した基本的な乳化重合処方に従い、容量10
0の重合反応容器に72.5部の1,3−ブタジエンと27.5
部のスチレン及びt−ドデシルメルカプタン0.16部を添
加した。反応器温度を7℃とし、パラメンタンハイドロ
パーオキサイド0.10部を添加して重合を開始した。転化
率が80%に達した時点でジエチルヒドロキシルアミン
0.15部を添加して反応を停止させた。次いで常法に従っ
て未反応モノマーを回収し、V.G.C.(比重−粘度恒数)
=0.965のアロマティックオイルをゴム100重量部
につき37.5部混合した。これを硫酸と塩により凝固させ
てクラムとした後脱水・乾燥して油展ゴムを得た。得ら
れたゴムについて第2表に示した配合処方に従って250c
cプラストミルにて混練りを行い、145℃で30分間プレ
ス加硫した。物性評価結果を第3表に示す。
実施例−2 1,3−ブタジエン添加量を59.5部、スチレン添加量を40.
5部、t−ドデシルメルカプタン添加量を0.12部とした
以外は実施例−1に準じた。
比較例−1 1,3−ブタジエン添加量を71部、スチレン添加量を2
9部、t−ドデシルメルカプタン添加量を0.12部とし反
応停止時の重合転化率を60%とした以外は実施例−1
に準じた。
比較例−2 1,3−ブタジエン添加量を58部、スチレン添加量を4
2部、t−ドデシルメルカプタン添加量を0.09部とし反
応停止時の重合転化率を60%とした以外は実施例−1
に準じた。
実施例−3 アロマティックオイルをラテックス下で加えず、混練り
時に加えた点以外は全て実施例−1に準じた。
比較例−3 1,3−ブタジエンを70部、スチレンを30部およびt
−ドデシルメルカプタンを0.20部の添加量とし、重合転
化率を60%とし、他は実施例−1に準じてラテックス
Aをえた。
またラテックスAでt−ドデシルメルカプタンの添加量
を2.0部に変えた他はラテックスAに準じてラテックス
Bをえた。
ラテックスA/ラテックスB=70/30(固形重量比)の
割合で、両ラテックスを混合し、実施例−1に準じて凝
固・乾燥し、加硫物性を評価し結果を第3表に示した。
〔発明の効果〕 本発明のジエン系ゴム組成物は耐摩耗性、破壊特性に優
れ、ウェットスキッド特性、ドライスキッド特性が高度
に改良された組成物である。
従って各種工業用品、特に自動車用タイヤトレッド等の
高ロス材として好適に使用することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乳化重合法による芳香族ビニル化合物−共
    役ジエン系共重合体であって、 (i)該共重合体の結合芳香族ビニル化合物含量が10〜
    65重量%であり、 (ii)該共重合体の分子量分布指数(w/n)が10
    以上であり、 (iii)該共重合体に分子量が3.00×106以上の成分を15
    重量%以上含有する、 芳香族ビニル化合物−共役ジエン系共重合体を他のジエ
    ン系ゴム中少なくとも20重量%含有するジエン系ゴム
    組成物
JP60085546A 1985-04-23 1985-04-23 ジエン系ゴム組成物 Expired - Lifetime JPH0647636B2 (ja)

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JPS61243839A JPS61243839A (ja) 1986-10-30
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57200430A (en) * 1981-06-03 1982-12-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The Rubber composition for tire tread and production thereof
JPS5945337A (ja) * 1982-09-07 1984-03-14 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 生強度の改良されたポリブタジエンゴム組成物

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57200430A (en) * 1981-06-03 1982-12-08 Yokohama Rubber Co Ltd:The Rubber composition for tire tread and production thereof
JPS5945337A (ja) * 1982-09-07 1984-03-14 Japan Synthetic Rubber Co Ltd 生強度の改良されたポリブタジエンゴム組成物

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