JPH0647567A - 電子ビーム用超伝導加速空洞製造方法 - Google Patents

電子ビーム用超伝導加速空洞製造方法

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Publication number
JPH0647567A
JPH0647567A JP4203734A JP20373492A JPH0647567A JP H0647567 A JPH0647567 A JP H0647567A JP 4203734 A JP4203734 A JP 4203734A JP 20373492 A JP20373492 A JP 20373492A JP H0647567 A JPH0647567 A JP H0647567A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron beam
cell
superconducting
welding
acceleration cavity
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4203734A
Other languages
English (en)
Inventor
Kaori Saki
かおり 崎
Koichi Okubo
光一 大久保
Masanori Matsuoka
雅則 松岡
Akira Miura
章 三浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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  • Superconductor Devices And Manufacturing Methods Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 製作コストが安く、マルチセルのアイリス部
に溶接欠陥を生じない製造方法を実現する。 【構成】 超伝導材料製のパイプ1の両端にそれぞれ凸
形状金型12aを押し込んで連結ハーフセル2を成形
し、このように成形された複数個の連結ハーフセル2を
連接させ、その接続部を溶接接合することによって、ア
イリス部15の溶接を不要としたため、溶接作業が不要
となり、製作コストの大幅低減が可能となるとともに、
溶接欠陥を発生しないため、電子ビーム加速勾配を大き
くすることができ、電子ビーム用超伝導加速空洞システ
ムの小型化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子ビーム用超伝導加
速空洞製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子ビーム用超伝導加速空洞を形
成するマルチセルの製造方法は、図3に示すように下記
の3つの工程よりなるものであった。
【0003】即ち、まず第1工程で平板状の超伝導材料
11を金型12によりプレス加工して、ハーフセル13
を成形し、開先加工する。次に、2つのハーフセル13
を重ね合せ、その接合部を電子ビーム溶接(以下、EB
Wとする)により結合してシングルセル14を作る。
【0004】最後に、複数個のシングルセル14を連接
させ、その複数の接合部をEBWにより結合してマルチ
セル3とする。なお、シングルセル14が結合される部
分はアイリス部15といわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の製造方法におい
ては、下記の課題があった。
【0006】(1)マルチセルの製作のための溶接作業
が多く、製作コストが高い。
【0007】(2)シングルセルを結合してマルチセル
とするためにマルチセルアイリス部を溶接しているが、
一般にこの箇所は電界が高く、溶接欠陥があると放電の
要因となり、空洞性能低下を引き起こしやすい。
【0008】本発明は上記の課題を解決しようとするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電子ビーム用超
伝導加速空洞製造方法は、超伝導材料製のパイプの両端
にそれぞれ凸形状金型を押し込んで成形した連結ハーフ
セルを製作した後、同複数個の連結ハーフセルを連接さ
せ、その接続部を溶接接合することを特徴としている。
【0010】
【作用】上記において、超伝導材料製のパイプの両端は
凸形状金型が押し込まれてそれぞれハーフセルが形成さ
れるため、2個のハーフセルがアイリス部で結合された
形状の連結ハーフセルが形成される。このため、従来の
方法では必要であったアイリス部の溶接作業が不要とな
る。
【0011】また、上記のアイリス部は最も電界の集中
する部分であるが、この部分の溶接を不要としたため、
溶接欠陥による放電要因を除去することができ、より高
い電界をかけることが可能となり、電子ビームの加速勾
配を大きくすることが可能となる。
【0012】上記により、アイリス部の溶接を不要とし
たため、溶接作業が不要となり、製作コストの大幅低減
が可能となるとともに、この部分で溶接欠陥を発生しな
いため、電子ビーム加速勾配を大きくすることができ、
電子ビーム用超伝導加速空洞システムの小型化が可能と
なる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例を図1により説明する。図
1に示す本実施例は、まず、第1工程では、超伝導材料
(例えばNb )製のパイプ1を凹形状金型12bにセッ
トした後、パイプ1の一端に凸形状金型12aを挿入
し、同金型12aに力を加えてパイプ1内に押し込み、
パイプ1の一端を押し広げて成形する。同パイプ1は他
端についても同様に成形し、2個のハーフセル13をア
イリス部15で連結した形状の連結ハーフセル2を製作
する。
【0014】次に、第2工程では、複数個の連結ハーフ
セル2を連接し、その連結部をEBWにより接合して、
1つのマルチセル3を製作する。上記第1,2工程によ
り製作されたマルチセル3は、両端にフランジが取り付
けられ、超伝導加速空洞クライオスタットに組み込まれ
る。
【0015】上記においては、成形加工により2個のハ
ーフセル13がアイリス部15で結合された形状の連結
ハーフセル2が製作されるため、従来のハーフセル13
を順次EBW接合してマルチセル3とした製作方法に比
べて、製作工数を減少させることができ、製作コストの
大幅低減が可能となった。
【0016】上記マルチセル3が組み込まれる電子ビー
ム用超伝導加速空洞システムの全体構成は図2に示す通
りであり、液体ヘリウム4の中で冷却された超伝導加速
空洞に高周波電流を入力し10、これと電子ビームを同
期させることにより、ビームを加速させる。
【0017】本実施例の製造方法により製作されたマル
チセル3を使用した場合、アイリス部15に溶接欠陥が
なく放電要因がなくなり、より高い電界をかけることが
できるため、電子ビームの加速勾配を大きくすることが
でき、セル数を低減でき、システムの小型化が可能にな
る。
【0018】上記により、マルチセルの製造コストを低
減することができ、マルチセルが組み込まれるビーム用
超伝導加速空洞システムの小型化を可能とする製造方法
を実現する。
【0019】
【発明の効果】本発明の電子ビーム用超伝導加速空洞製
造方法は、超伝導材料製のパイプの両端にそれぞれ凸形
状金型を押し込んで連結ハーフセルを成形し、このよう
に成形された複数個の連結ハーフセルを連接させ、その
接続部を溶接接合にすることによって、アイリス部の溶
接を不要としたため、溶接作業が不要となり、製作コス
トの大幅低減が可能となるとともに、この部分に溶接欠
陥を発生しないため、電子ビーム加速勾配を大きくする
ことができ、電子ビーム用超伝導加速空洞システムの小
型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るマルチセルの製作フロ
ー図である。
【図2】上記一実施例に係る電子ビーム用超伝導加速空
洞システムの全体説明図である。
【図3】従来のマルチセルの製作工程を示す製作フロー
図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2 連結ハーフセル 3 マルチセル 4 液体ヘリウム 5 液体ヘリウム槽 6 窒素シールド板 7 真空槽 8 ヘリウム液化装置 9a 加速前の電子ビーム 9b 加速後の電子ビーム 10 高周波電流入力 12a 凸形状金型 12b 凹形状金型 13 ハーフセル 15 アイリス部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 章 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三 菱重工業株式会社神戸造船所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超伝導材料製のパイプの両端にそれぞれ
    凸形状金型を押し込んで成形した連結ハーフセルを複数
    個製作した後、同複数個の連結ハーフセルを連接させ、
    その接続部を溶接接合することを特徴とする電子ビーム
    用超伝導加速空洞製造方法。
JP4203734A 1992-07-30 1992-07-30 電子ビーム用超伝導加速空洞製造方法 Withdrawn JPH0647567A (ja)

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Effective date: 19991005