JPH0647451Y2 - 歯科用ハンドピース - Google Patents

歯科用ハンドピース

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JPH0647451Y2
JPH0647451Y2 JP7026392U JP7026392U JPH0647451Y2 JP H0647451 Y2 JPH0647451 Y2 JP H0647451Y2 JP 7026392 U JP7026392 U JP 7026392U JP 7026392 U JP7026392 U JP 7026392U JP H0647451 Y2 JPH0647451 Y2 JP H0647451Y2
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JP
Japan
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spindle
handpiece
dental handpiece
dental
wide
Prior art date
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JP7026392U
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JPH0631706U (ja
Inventor
崇介 中西
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Nakanishi Inc
Original Assignee
Nakanishi Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は歯科用ハンドピースに関
し、特に歯牙処置切削粉等の異物が歯科用ハンドピース
内部へ侵入するのを防止する防塵機構を有する歯科用ハ
ンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】現在使用されている歯科用ハンドピース
にはストレートタイプとアングルタイプとがあるが、図
4においてストレートタイプの歯科用ハンドピースを例
に従来技術を説明する。
【0003】図4は歯科用ハンドピースCを概略的に表
した断面図であり、歯科用ハンドピースCは、スピンド
ルケース45と、カップリング46を介しモータ(図示
しない)に連設駆動するスピンドル44と、スピンドル
44を回転可能に支持する前方ベアリング47と後方ベ
アリング48とから構成される。スピンドルケース45
は通常、先端部、胴体部、把持部等よりなるがここでは
一様に表している。スピンドル44内には歯科処置工具
40が工具受け入れ孔50から挿入され、チャック(図
示しない)により着脱可能に固定され、スピンドル44
と一体的に回転し歯科処置を行なう。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】現在使用されている歯
科用ハンドピースCは上述したように、ハンドピース本
体であるスピンドルケース45に固定した各ベアリング
47,48によってスピンドル44を回転可能に支持し
ており、従って静止状態のスピンドルケース45と回転
駆動するスピンドル44との間には、スピンドル44が
回転するためのわずかな間隙が存在する。また、ハンド
ピースC本体内部でスピンドル44が回転すると内部の
空気を撹拌して空気の流れが発生し、この空気の流れに
よって、ハンドピースC外部に比べ内部の気圧が低下す
ることが知られている。このため、歯牙の切削粉等の異
物がハンドピースC先端部の工具受入れ孔50と歯科処
置工具40との間の間隙からスピンドルケース45と歯
科処置工具40とスピンドル44の先端部とで囲まれた
工具受け入れ孔50の内側に当る内部空間51へ侵入
し、さらに本体内部の前方ベアリング47付近にまで吸
引される傾向があった。こうした状況が進行すると、ベ
アリング47におけるボール,リテーナ等の摩耗、或い
はレース面の損傷を引き起こす場合があった。
【0005】本考案は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、その目的は、歯牙の切削粉などの異物が歯
科用ハンドピース内部に入り込まないための、防塵機構
を備えた歯科用ハンドピースを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、ハンド
ピース先端部におけるスピンドルケースと、該スピンド
ルケース内にベアリングを介して駆動源からの回転力に
よって歯科用工具を回転させるスピンドルとからなる歯
科用ハンドピースの構造であって、前記スピンドルケー
ス側に固定ディスクを設けると共に、前記スピンドル側
に回転ディスクを設置し、かつ両ディスク間に絞り部と
広幅部とを複数箇所設けたジグザグ状の流体通路を形成
することを特徴とした歯科用ハンドピースが提供され
る。
【0007】
【作用】本考案では、回転ディスクはスピンドルと共に
回転するが、スピンドルケース側の固定ディスクとの間
に狭い隙間を設けた絞り部(ラビリンス)と、広い隙間
を設けた広幅部とを複数箇所ジグザグ状に形成する。し
たがって、ハンドピース外部からスピンドルケースとス
ピンドル間に入ってきた空気は絞り部を通過する際、狭
い隙間と広い隙間を交互に流れるうちにその絞り効果に
より当初入ってきた空気圧力は逐次圧力を失い、減圧を
重ねていくことによって空気を無圧状態に近づけ、この
減圧状態を生じた箇所が、ベアリング側に生じたハンド
ピースの外部圧に対してかなり低い圧力との間に圧力差
を次第に設けた層状の減圧層とし、この層状のシール効
果によって外部からベアリング内に入る空気流を極力防
ぐよう作用する。
【0008】具体的には、第2図に沿って説明すると、
スピンドルケース5外部からの空気はスピンドルケース
5とスピンドル4間、特に回転ディスク1とネジ9との
間の回転軸円周方向の第1の広幅部10を、ついで回転
ディスク1と固定ディスク2との間の入口部に回転軸方
向の第1の絞り部11を、さらには円周方向の第2の広
幅部12、軸方向の第2の絞り部13、円周方向の第3
の広幅部14、軸方向の第3の絞り部15、円周方向の
第4の広幅部16、軸方向の第4の絞り部17、円周方
向の第5の広幅部18へと行くことになるが、上記各広
幅部において流速は消耗されて外部からの空気はベアリ
ング内に入らないように作用する。
【0009】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0010】図1は、本考案の歯科用ハンドピースであ
るストレートタイプの歯科用ハンドピースAを示す概略
断面図である。
【0011】歯科用ハンドピースAは、該ハンドピース
の本体外枠であるスピンドルケース5と、カップリング
6を介しモータ(図示しない)に連設駆動するスピンド
ル4と、スピンドル4を回転可能に軸支する前方ベアリ
ング7及び後方ベアリング8とから構成される。なお、
スピンドルケース5は通常、先端部、胴体部、把持部等
よりなるが、ここでは一様に表す。また、スピンドル4
の内部には、歯科処置工具を嵌入するバーチューブや該
工具を固定するチャック等が設けられているが省略し
た。歯科用ハンドピースAにおいて、スピンドル4の先
端付近の外周に設けた凹溝3’にスナップリング3が嵌
着固定され、該スナップリング3の後側面とスピンドル
4の外周とに接するよう回転ディスク1が設置固定され
る。この回転ディスク1の固定には、前記凹溝3’に連
続する溝を設け回転ディスク1を嵌め込むか、または、
接着剤で固定する等が考えられるが限定はしない。回転
ディスク1はスピンドル4と共に回転する。また、歯科
用ハンドピースAの先端部を輪状のネジ9で螺着するこ
とにより、ネジ9と前方ベアリング7とで固定ディスク
2を狭持固定すると共に、バネ20により常に先端方向
へ付勢されている前方ベアリング7を間座21を挾み所
定位置に固定している。ネジ9と前方ベアリング7とで
狭持された固定ディスク2は、スピンドルケース5の内
周に密着し、かつスピンドル4に近接するよう設けら
れ、また、詳細は後述するが、回転ディスク1と固定デ
ィスク2との近接部の隙間が複数の絞り部と広幅部を交
互に形成している。
【0012】図2は図1における破線Iで囲んだ部分の
拡大図であり、上述した回転ディスク1と固定ディスク
2との近接部の隙間をここで説明する。
【0013】回転ディスク1と固定ディスク2及びネジ
9とで囲まれた隙間は、歯科用ハンドピースAの外部か
ら前方ベアリング7等が設置されるハンドピース内部に
通じ、外部から内部に行く通路は、まず比較的広い円周
方向の隙間である第1の広幅部10、次に広幅部10よ
り狭い軸方向の隙間である第1の絞り部11、さらに円
周方向の第2の広幅部12、軸方向の第2の絞り部1
3、円周方向の第3の広幅部14、軸方向の第3の絞り
部15、円周方向の第4の広幅部16、軸方向の第4の
絞り部17、円周方向の第5の広幅部18、軸方向の第
5の絞り部19となっている。
【0014】ここで、スピンドル4が高速回転すると、
スピンドルケース5内の空気が回転による粘性のため撹
拌され、ハンドピース外部の気圧に比し内部気圧が低下
するため、歯牙切削粉等の異物を混入した空気や水が広
幅部10から内部に吸引される。しかし、異物を混入し
た空気等は前述の広幅部と絞り部からなる隙間を通過す
る際、絞り効果により減圧され前方ベアリング7等の内
部機構には達しない。次に前記絞り効果を詳述する。ス
ピンドル4の回転によるハンドピース内部圧低下により
吸引される異物を混入した空気等は、まず広幅部10か
ら絞り部11へ侵入し比較的速い速度で該絞り部11を
通過し広幅部12に達する。広幅部12は絞り部11に
比べ広い隙間であるため空気等は該広幅部12で急激に
膨張すると共に減圧され、速度も低下する。この減圧さ
れた空気等は次の絞り部13から広幅部14に入ると同
様の効果によりさらに減圧されエネルギーを消耗する。
この空気等が、次の絞り部15,広幅部16と通過する
際さらに圧力を失い、やがては無圧状態となる。よっ
て、空気等に混入した異物が前方ベアリング7等の設置
されるハンドピース内部に侵入するのを防ぐことができ
る。
【0015】なお、ネジ9を外すなどで容易にディスク
1,2を清掃することができる。
【0016】図3は、本考案の歯科用ハンドピースのア
ングルタイプの実施例を示す概略断面図である。
【0017】歯科用ハンドピースBのヘッド部30にお
いて、該ハンドピースの後部からの回転駆動がヘッド歯
車31を介し向きを変え、ヘッド歯車31に連設するス
ピンドル34を回転させる。スピンドル34はベアリン
グ37により回転可能に軸支されている。スピンドル3
4の内部には歯科処置工具を嵌入するバーチューブ36
が設けてある。また、前述した歯科用ハンドピースAの
場合とほぼ同様に歯科用ハンドピースBのヘッド部30
において、スピンドル34の先端付近の外周部にスナッ
プリング3’と回転ディスク1’とが固定されると共
に、該回転ディスク1’とベアリング37の間に位置す
るよう固定ディスク2’がスピンドルケース35の内周
部に設置されている。なお、固定ディスク2’をネジ等
で固定することもできる。
【0018】回転ディスク1’と固定ディスク2’とス
ピンドルケース35とから形成される隙間はハンドピー
スB外部からベアリング37等が設置されるハンドピー
ス内部に通じているが、この隙間が絞り部と広副部とを
交互になすよう回転ディスク1’及び固定ディスク2’
を形成するので、上述の絞り効果により、異物を混入す
る空気等がベアリング37等内部へ侵入するのを防止し
ている。
【0019】なお、ハンドピースBで用いた回転ディス
ク1’及び固定ディスク2’とハンドピースAで用いた
回転ディスク1及び固定ディスク2とが形状を異にする
ように、絞り部と広幅部とを複数有するよう回転ディス
ク及び回転ディスクを形成すれば、同様の効果が得られ
るので、形状はこれらに限定されないが、内部ベアリン
グ部への異物侵入をより確実に防ぐためには、本実施例
のように(図2で説明する)、固定ディスク2の外径と
回転ディスク1の内径間としての周方向の長さ(H)
が、ベアリングの外径から内径までの長さ(h)と等し
いか、それ以上にすることが、ベアリングを異物侵入方
向に対して十分にブロックでき望ましい。
【0020】
【考案の効果】本考案の歯科用ハンドピースでは、歯牙
切削粉等の異物のハンドピース内部への侵入、充満を防
ぐことができ、該異物によるハンドピースの損傷等を防
止でき、したがって耐久性を高める。
【0021】また、防塵機構を構成する防塵,固定ディ
スクに付着する異物の取り除きも比較的容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の歯科用ハンドピースをストレートタイ
プで示した概略断面図である。
【図2】図1における破線Iで囲む部分の拡大図であ
る。
【図3】本考案の歯科用ハンドピースをアングルタイプ
で示した概略断面図である。
【図4】従来のストレートタイプの歯科用ハンドピース
を表す概略断面図である。
【符号の説明】
A,B,C 歯科用ハンドピース 1,1’ 回転ディスク 2,2’ 固定ディスク 3,3’ スナップリング 4,34 スピンドル 5 スピンドルケース 7,8,37 ベアリング 9 ネジ 10,12,14,18 広幅部 11,13,15,17 絞り部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドピース先端部におけるスピンドル
    ケースと、該スピンドルケース内にベアリングを介して
    駆動源からの回転力によって歯科用工具を回転させるス
    ピンドルとからなる歯科用ハンドピースの構造であっ
    て、 前記スピンドルケース側に固定ディスクを設けると共
    に、前記スピンドル側に回転ディスクを設置し、かつ両
    ディスク間に絞り部と広幅部とを複数箇所設けたジグザ
    グ状の空気通路を形成することを特徴とした歯科用ハン
    ドピース。
JP7026392U 1992-10-08 1992-10-08 歯科用ハンドピース Expired - Lifetime JPH0647451Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP7026392U JPH0647451Y2 (ja) 1992-10-08 1992-10-08 歯科用ハンドピース

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JP7026392U JPH0647451Y2 (ja) 1992-10-08 1992-10-08 歯科用ハンドピース

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Publication Number Publication Date
JPH0631706U JPH0631706U (ja) 1994-04-26
JPH0647451Y2 true JPH0647451Y2 (ja) 1994-12-07

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JPH0631706U (ja) 1994-04-26

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