JPH0647324Y2 - 展示装置 - Google Patents

展示装置

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JPH0647324Y2
JPH0647324Y2 JP1988033493U JP3349388U JPH0647324Y2 JP H0647324 Y2 JPH0647324 Y2 JP H0647324Y2 JP 1988033493 U JP1988033493 U JP 1988033493U JP 3349388 U JP3349388 U JP 3349388U JP H0647324 Y2 JPH0647324 Y2 JP H0647324Y2
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JP
Japan
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air
case
inner case
space
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Application number
JP1988033493U
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JPH01141554U (ja
Inventor
啓次 太田
Original Assignee
日立プラント建設株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は展示装置に係り、収納展示品に対する温湿度お
よび清浄度を一定に保つようにした展示装置の改良に関
する。
〔従来の技術〕
一般に、博物館・美術館・資料館、あるいはそれに類す
る建物内では、文化財を展示ケース内に収容した状態で
展示し、一般来館者や研究者に見せるようにしている。
このような展示品としての文化財等は脆弱であるため、
より良い展示条件を求めて展示ッケースに入れて展示す
ることになる。
ところで、従来のこの種の展示装置は、見学者が容易に
見学できる位置にケースが配置され、特に館室内の壁面
に沿って配置され、見学者が壁面に沿って移動しながら
各種の展示品を見れるようにしている。このため、展示
装置は展示ケースのウィンドーが室内中央側を向くよう
に配置された第2図に示すような構造となっている。す
なわち、展示ケース1は前面にウィンドー1Aを設け、こ
のウィンドー1A側直上部に照明器具2を配置して、収容
展示品を照明するようになっている。また、展示ケース
1の背面部1Bは展示室3の縦壁4に対面され、その天井
部1Cと底板部1Dはそれぞれ展示室3の天井3C、床3Dと同
列配置されている。このような展示ケース1は収納展示
品を一定の温湿度環境下に置くために、ウィンドー1Aの
下縁に沿う高さに展示ケース床板1Eを設けて、前記底板
部1Dと展示ケース床板1Eとの間に床下空間4を形成して
いる。そして、床下空間4内には展示ケース1内に開口
する吹き出し口5とこれに連なるフレキシブルダクト6
を配置し、展示ケース1の下方の床下コンクリートスラ
ブに形成したダクトスペース7内の給気ダクト8と接続
している。給気ダクト8は図示しない空調設備からの調
和空気を導入するもので、展示ケース1内にはこの空調
空気が供給される。一方、展示ケース1の天井部1Cには
展示ケース1の室内空気を吸い込む吸い込み口9が開口
され、これには還気ダクト10が接続されて図示していな
い空調設備に戻されるようになっている。
このような展示装置では、空調設備で空調された空気が
ウィンドー1A側の展示ケース床板1Eから給気ダクト8、
吹き出し口5より展示ケース1内に供給されて、展示室
3からの熱負荷および照明器具2の熱負荷を処理して、
吸い込み口9、還気ダクト10からの空調設備に戻され、
展示ケース1の内部の温湿度および清浄度を一定に保た
れる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来の展示装置では、展示室の仕切
り壁を構成する縦壁やスラブがコンクリートの打放しで
あるため、コンクリートからの熱負荷を防除するため、
展示ケース1のウィンドー1Aを除く全面に断熱材11を設
けたり、あるいは床下のみならず天井裏にもダクトスペ
ースを設ける必要があった。また、従来構造では、コン
クリートから発生するガス状有害物質が容易に断熱材1
1、展示ケース1の壁から内部に侵入し、展示品に悪影
響をもたらす問題もあった。
本考案は、上記従来の問題点に着目し、展示ケース内の
温湿度および清浄度を簡単な構造で一定化でき、コンク
リート材からの有害物質からも有効に保護することので
きる構造とした展示装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案に係る展示装置は、
内部に展示品が収納されるとともに吹き出し口と吸い込
み口とを有する内ケースと、少なくとも前記内ケースの
ウィンドー面を除く他の全ての外周面部を覆い前記内ケ
ースとの間に前記吸い込み口と連通する通気路を形成す
るとともに排気口を有する外ケースと、前記吹き出し口
を通して前記内ケース内へ送風され前記吸い込み口を通
して前記内ケース内から前記通気路内へ送風され前記排
気口を通して前記通気路内から排出される空気流を発生
させる空気流発生手段と、を設けた構成とした。
〔作用〕
上記構成によれば、空気流発生手段から供給された空気
は吹き出し口より内ケース内部に供給され、展示室から
の熱負荷、および照明器具の熱負荷を処理して吸い込み
口から通気路に排出される。通気路に入った空気は上部
空間、背面空間、床下空間を順次通過する際に、展示室
の天井、床、仕切り壁からの熱負荷や有害物質を処理
し、排気口を経て空気流発生手段に戻される。
従って、熱負荷や外壁からの有害ガス等が内ケース内に
侵入することが防止でき、展示品の劣化を防止すること
ができる。
〔実施例〕
以下に本考案に係る展示装置の実施例を図面を参照して
詳細に説明する。
第1図は実施例の展示装置の断面図である。この展示装
置は二重ケース構造の展示ケース20を備えている。展示
ケース20は前面にウィンドー22が設けられた外ケース24
と展示品が直接収納される内ケース26とからなり、内ケ
ース26は前記ウィンドー22を共用して外ケース24内に取
り付けられている。すなわち、外ケース24はその背面部
24Aを展示室28の仕切り壁30に直接対面させ、また天井
部24Bと底板部24Cを展示室28の天井28B、床28Cに連接さ
せている。一方、内ケース26は外ケース24の天井部24B
と背面部24Aとの間、および底板部24Cとの間が空間部と
なるように取り付けられた天井26B、背面26A、床面26C
を有し、外ケース24と一体的に形成されている。そして
これらの間に形成された天井空間、背面空間、および床
下空間を空気の通気路32として構成している。
ところで、展示ケース20にはケース内の空気環境を一定
条件におくため、内ケース26の床面26C下部に形成され
た床下空間32A内には、内ケース26に開口する吹き出し
口34とこれに連なる空気流発生手段の一部としてのフレ
キシブルダクト36を配置し、これを床下コンクリートス
ラブ38に形成したダクトスペース40に設置された空気流
発生手段の一部としての給気ダクト42に接続させてい
る。給気ダクト42は図示しない空気流発生手段の一部と
しての空調設備から調和空気を導入するもので、展示品
が収容される内ケース26内に調和空気が供給される。一
方、内ケース26の天井26Bにはウィンドー22の直上部に
照明器具44が取り付けられているが、これに隣接して内
ケース26の内部空気を吸い込むための吸い込み口46が形
成され、この吸い込み口46を通じて通気路32に空気を導
出させるようにしている。
ここで、前記床下コンクリートスラブ38にはダクトスペ
ース40に隣接して同様なダクトスペース48が形成されて
おり、これには床下空間32A内に開口する排気口及び空
気流発生手段の一部としての還気ダクト50を設置し、こ
の還気ダクト50を図示しない空気流発生手段の一部とし
ての空調設備に接続している。このため、前記吸い込み
口46を通じて天井26Bの上部空間32Bに導入された空気
は、背面26A側の空間32Cにて下降流となり、背面空間32
Cから還気開口を通り、床下空間32A内に入って還気ダク
ト50から空調設備に還流される流れを形成することにな
る。
このような実施例装置によれば、空調設備から供給され
た空気はウィンドー22の床下から給気ダクト42、吹き出
し口34より内ケース26内部に供給され、展示室28からの
熱負荷、および照明器具44の熱負荷を処理して吸い込み
口46から通気路32に排出される。通気路32に入った空気
は上部空間32B、背面空間32C、床下空間32Aを順次通過
する際に、展示室28の天井、床、仕切り壁からの熱負荷
や有害物質を処理し、還気ダクト50を経て空調設備に戻
される。
本実施例によれば、給気、還流系統のダクトは床下に集
中配置でき、従来に比してダクトスペースを大幅に縮小
でき、更にダクトの天井吊り作業も不要になる。また、
二重ケース構造として間に空気層を形成するため、当該
空気層による断熱効果が大となり、空調停止が生じても
問題なく収納展示品の環境保持ができることとなる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、内部に展示品が
収納されるとともに吹き出し口と吸い込み口とを有する
内ケースと、少なくとも前記内ケースのウィンドー面を
除く他の全ての外周面部を覆い前記内ケースとの間に前
記吸い込み口と連通する通気路を形成するとともに排気
口を有する外ケースと、前記吹き出し口を通して前記内
ケースへ送風され前記吸い込み口を通して前記内ケース
内から前記通気路内へ送風され前記排気口を通して前記
通気路内から排出される空気流を発生させる空気流発生
手段と、を設けた構成としたので、収納展示品を壁等か
らの熱負荷から保護でき、同時にコンクリート等から発
生する有害ガス等を有効に阻止できるという優れた効果
が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る展示装置の断面図、第2図は従来
の展示装置の断面図である。 20……展示ケース、 24……外ケース、 26……内ケース、 32……通気路、 34……吹き出し口、 42……給気ダクト、 46……吸い込み口、 50……還気ダクト。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に展示品が収納されるとともに吹き出
    し口と吸い込み口とを有する内ケースと、少なくとも前
    記内ケースのウィンドー面を除く他の全ての外周面部を
    覆い前記内ケースとの間に前記吸い込み口と連通する通
    気路を形成するとともに排気口を有する外ケースと、前
    記吹き出し口を通して前記内ケース内へ送風され前記吸
    い込み口を通して前記内ケース内から前記通気路内へ送
    風され前記排気口を通して前記通気路内から排出される
    空気流を発生させる空気流発生手段と、を設けたことを
    特徴とする展示装置。
JP1988033493U 1988-03-14 1988-03-14 展示装置 Expired - Lifetime JPH0647324Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988033493U JPH0647324Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14 展示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1988033493U JPH0647324Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14 展示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01141554U JPH01141554U (ja) 1989-09-28
JPH0647324Y2 true JPH0647324Y2 (ja) 1994-12-07

Family

ID=31260176

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1988033493U Expired - Lifetime JPH0647324Y2 (ja) 1988-03-14 1988-03-14 展示装置

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JP (1) JPH0647324Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63226308A (ja) * 1987-03-14 1988-09-21 コクヨ株式会社 展示ケ−ス

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01141554U (ja) 1989-09-28

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