JPH064728A - 自動券売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 切符等の自動券売機で、地方の小さな駅名ま
でも利用客にビジュアルに表示して発券できるようにす
る。 【構成】 自動券売機に、駅名を地図と共にビジュアル
に表示する駅名表示用画面を設け、利用客がこの駅名表
示用画面上で所望の領域２１ａをタッチして指定したと
きは、その領域２１ａの拡大画面を表示して、この領域
内の小さな駅までも拡大画面中に表示する。これによ
り、利用駅の選択が容易となり、新幹線や特急列車の停
車する主要駅はもちろん、小さな駅に停車する列車の切
符購入まで可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は交通機関の切符を自動販
売する自動券売機に係り、特に、主要駅の他に小さな駅
名もビジュアル表示するのに好適な自動券売機に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の自動券売機は、操作面上に金額ボ
タンを羅列してしてあり、降車駅対応に金額を表示した
運賃表を利用客が読み、操作面上の該当する金額ボタン
を押下することで、当該駅までの切符を発券するように
なっている。また、操作面上に降車駅対応の押しボタン
を羅列し、利用客がこの押しボタンを押下することで、
切符を発券するようになっている自動券売機もある。こ
のタイプの自動券売機では、操作面上に地図を表示し、
その地図上の主要駅を押しボタンで配置しているものも
ある。更にまた、自動券売機のＣＲＴディスプレイや液
晶ディスプレイ等の表示画面上に駅名を羅列して表示
し、利用客が画面上の該当駅名をタッチするとこで、降
車駅を選択するようになっている自動券売機もある。

【０００３】尚、従来技術に関連するものとして、例え
ば特開昭５７−１２５４８９号，特開昭６２−１３５９
６４号等がある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】自動券売機の操作面上
に降車駅を示す押しボタンを羅列したり、表示地図上に
押しボタンを配置する場合、自動券売機の前面を操作面
として使用し得る寸法や、人間の手によって容易に操作
可能な押しボタンの大きさ等の制限により、主要駅の押
しボタンしか配置できないのが普通である。また、ディ
スプレイ上に駅名を羅列する自動券売機においても、切
符購入のための操作数低減のため、主要な駅名のみ表示
するようにしている。

【０００５】従って、従来の自動券売機は、新幹線や特
急列車が停車する主要駅を利用する場合は有効である
が、主要駅間や地方の小さな駅を利用したい場合には、
利用することができないという問題がある。

【０００６】本発明の目的は、利用客による簡単な操作
で、主要駅はもちろん小さな駅までの切符を自動販売す
ることのできる自動券売機を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的は、利用客が自
ら操作して所望の切符を購入する自動券売機において、
駅名表示した地図を画面に表示する画面表示手段と、利
用客が画面上の位置を指定したとき当該指定位置を含む
前記画面中の部分領域の地図を拡大表示する拡大表示手
段と、拡大表示された画面中の駅名のうちいずれか１つ
が指定されたとき当該指定駅までの切符を発券する手段
とを設けることで、達成される。

【０００８】上記目的はまた、購入券種を利用客に選択
させる購入券種選択手段と、選択された購入券種に対応
する駅名付き地図を画面に表示する画面表示手段と、表
示された地図中の駅名のうちの１つが利用客により指定
されたとき当該指定駅までの前記購入券種に応じた切符
を発券する手段とを設けることで、達成される。

【０００９】

【作用】利用客が自動券売機で行先駅を指定して切符を
手に入れるには、行先駅名を指定する必要がある。この
行先駅名の指定を利用客にさせる場合、まず、全体の地
図を表示し、その中から行先駅を含む部分を選択させて
その部分の拡大表示をし、というように段階的に画面表
示を行うことで、容易に目的駅まで辿り付くことが可能
となる。また、このようにすることで、地図画面中に表
示する駅名で地図画面が見づらくなるという事態が回避
できる。

【００１０】また、購入券種毎に用意した地図画面を表
示することで、利用客に不要な部分の地図まで表示しな
いで済むので、目的駅を指定するまでの操作数が減ると
共に操作が容易となる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図２は、本発明の第１実施例に係る自動券売機
の外観斜視図である。本実施例に係る自動券売機は、切
符代金の紙幣を入金したり釣札を出したりする紙幣入出
金口１と、切符代金の硬貨を入金する硬貨入金口２と、
クレジットカ−ド等の金融機関情報記憶媒体やプリペイ
ドカ−ド等を入出力するカ−ド入出口３と、切符及び釣
銭の取出口である切符・釣銭出口４を備える。

【００１２】そして、この他に、ＣＲＴディスプレイや
液晶ディスプレイ等とタッチセンサで構成される表示画
面５，６を備える。前面の主要入力画面５には、購入券
種や購入枚数，利用駅や暗証番号等、切符を購入するた
めに必要な諸項目のタッチ入力を利用客に指示するため
に、それらの入力操作をイラストや文言で判り易く誘導
するための画面を表示する。下側の駅名表示用画面６に
は、駅名を地図上に表示したり、または駅のつながりを
線で結んで表示するなどして、駅名をビジュアルに表示
する。

【００１３】図３は、図２に示す自動券売機の内部構成
図である。自動券売機全体を制御する制御部７と、紙幣
入出金口１より投入された紙幣を受け入れ指定された金
額の紙幣を紙幣入出金口１に払い出す紙幣入出金機構８
と、硬貨入金口２より投入された硬貨を受け入れ指定さ
れた金額の硬貨を切符・釣銭出口４に払い出す硬貨入出
金機構９と、カ−ド入出口３より挿入されたカ−ド上の
磁気ストライプ部から金融機関情報，口座情報，暗証番
号等を読み込むカ−ドリ−ダ１０と、様々な列車情報や
自動券売機の障害情報等を記録するフロッピ−ディスク
１１及びディスク１２と、主入力用画面５を構成してい
るタッチパネル５ａ及びディスプレイ５ｂと、駅名表示
用画面６を構成しているタッチパネル６ａ及びディスプ
レイ６ｂと、利用客の操作を誘導するための音声ガイダ
ンス１３と、切符・釣銭出口４に切符を発行して送り出
す発券プリンタ１４と、制御部７と中央処理装置１６と
の間のデ−タ伝送を制御する交信手段である回線制御部
１５と、障害発生時等に利用客と係員が会話を行うイン
タ−フォン１７と、係員や保守員が自動券売機の障害発
生時または保守の際に使用する内部操作パネル１８と、
電源部１９等を含んで構成される。

【００１４】図４は、本実施例に係る自動券売機の操作
手順を示すフローチャートである。以下、この自動券売
機を東京駅に設置し、新潟駅までの新幹線座席指定券を
購入する場合について説明する。自動券売機に対し、あ
らかじめ主入力用画面５に最終的に表示する駅名の数Ｎ
を設定する。この設定値は、自動券売機ごと、設置駅ご
とに変更可能である。本実施例ではＮ＝９駅として説明
を進める。

【００１５】まず、利用客は主入力用画面５の初期画面
（図５）より、購入を希望する券種を選択（タッチ）す
る。新潟駅までの新幹線座席指定券を購入するので、図
５の「新幹線座席指定券」２０にタッチする。本操作に
より、駅名表示用画面６には、東京駅を中心に新幹線の
停車する駅名と地図とが、図６に示すように表示される
（例えば図５の「特急座席指定券」にタッチすると、東
京駅を中心に特急列車の停車する駅名と地図とが表示さ
れる。）。

【００１６】ここで、駅名表示用画面６は、図６に示す
ように、等間隔のマス状に仕切られており、この画面６
でのタッチ入力は各マス毎に行うようになっている。こ
のとき、駅を示す白丸位置は、マス状に仕切っている線
上に乗らないように表示位置が制御される。

【００１７】図６に示す例では、駅名表示用画面６に表
示されている駅名の数が、前記のＮ＝９駅を越えている
ので、主入力用画面５にはこれらの駅名は表示されず
に、図７に示すような駅名表示用画面６の拡大操作を促
すガイダンスが表示される。

【００１８】図７のガイダンスにより、利用客は、図１
の「新潟」を含むマス２１にタッチする。本操作により
「新潟」を含むマス２１は、図１に示すように色が変わ
り（図１ではハッチング表示）、次の瞬間、図８に示す
ように駅名表示用画面６の全面に拡大表示される。ここ
で、駅名表示用画面６に表示している駅名の数が９駅を
下回ったので、その駅名が全て図９に示すよう主入力用
画面５に表示され、利用客はこの画面上の「新潟」２２
にタッチして利用駅の選択を終了する。

【００１９】上述した実施例において、図５の画面で
「乗車券」を選択したときは、該当する駅名つまり各駅
停車全ての駅名を駅名表示画面６に表示すると、密にな
り過ぎて判読不可能になる。そこで、斯かる場合には、
主要な駅名を優先的に表示するなどして表示駅名数を制
限し、表示できなかった小さな駅の名称については、拡
大画面中に表示するようにすると、便利である。１回の
拡大操作を行ってもまだ利用したい駅名が表示されない
ときは、更に２回目の拡大操作（図８の各マスを選択す
ることで行う。）を行う。別のマスをミスタッチして拡
大操作を行ったときは利用したい駅名が表示されない。
このときは、「取消」をタッチすることで後退操作を行
い、初期画面または一画面前の画面に戻り、該当するマ
スの拡大表示操作を行えるようにする。

【００２０】上述した実施例では、画面をマス状に区切
り、マス単位にタッチする構成となっている。しかし、
マスを区切る線まで画面に表示すると、画面が小さい場
合等は駅名の表示が見づらくなることがある。この場合
には、マスを区切る線を表示しないようにすることもで
きる。以下、その実施例について述べる。

【００２１】利用客は主入力用画面５の初期画面である
図５の「新幹線座席指定券」２０にタッチする。本操作
により駅名表示用画面６には、東京駅を中心に新幹線の
停車する駅名が地図として表示されるが、本実施例で
は、図１０に示すように、地図をマス状に区切らずに表
示する。ここで主入力用画面５には、図１１に示すよう
な駅名表示用画面６の拡大操作を促すガイダンスが表示
される。利用客は、図１０の表示画面上で利用したい
駅、今の例では「新潟」をねらってタッチする。する
と、図１２に示すように、タッチした位置を中心にある
範囲内２３の色が変わり、次の瞬間、図１３に示すよう
に、その範囲内２３が駅名表示用画面６に拡大表示され
る。前述した実施例と同様に、駅名表示用画面６上の駅
名の数が９駅を下回ったので、図１４に示すように、駅
名が主入力用画面５に表示され、選択可能となる。

【００２２】本実施例でも、タッチした位置が不適なた
めに拡大表示操作を行っても行先駅が表示されない場合
は、図１１の「取消」をタッチすることで、後退操作が
できるようにすると便利である。

【００２３】尚、上述した各実施例では、駅名を実際の
地図上に配置して画面表示したが、実際の地図を表示す
るのではなく、図１５に示す様な路線地図を表示する方
が見やすい場合もある。

【００２４】上述した各実施例によれば、駅名を地図で
ビジュアルに表示するので、利用する駅の選択が容易と
なる。また、駅名を表示する画面をワンタッチで拡大操
作できるので、新幹線や特急列車の停車しない小さな駅
を利用する場合でも、利用客が自動券売機から切符を手
に入れることができる。更に、最初に券種の選択を行
い、駅名表示用画面には、その券種に該当する駅名が表
示されるので、新幹線を利用したい場合には新幹線の停
車しない小さな駅名の表示はされないので、操作回数は
極めて少なくて済むという効果がある。更にまた、新し
い駅の追加や、新幹線や特急列車の停車駅の変更が生じ
ても、プログラムの変更で迅速に対応できる。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、駅名を地図でビジュア
ルに表示し、且つ利用客が指定した領域の地図を拡大表
示するので、利用駅の選択が容易になり、新幹線や特急
列車の停車しない小さな駅までも指定することが可能な
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例に係る自動券売機の駅名表示用
画面例を示す図である。

【図２】本発明の実施例に係る自動券売機の外観斜視図
である。

【図３】本発明の実施例に係る自動券売機の内部構成図
である。

【図４】本発明の実施例に係る自動券売機の操作手順を
示すフローチャートである。

【図５】本発明の実施例に係る自動券売機の主入力用画
面の初期画面を示す図である。

【図６】本発明の実施例に係る自動券売機の駅名表示用
画面例を示す図である。

【図７】本発明の実施例に係る自動券売機の主入力用画
面の表示例を示す図である。

【図８】図１に示す利用客指定領域の拡大表示画面例を
示す図である。

【図９】図８の駅名表示画面における主入力用画面の表
示例を示す図である。

【図１０】本発明の実施例に係る自動券売機の別の駅名
表示用画面例を示す図である。

【図１１】本発明の実施例に係る自動券売機の主入力用
画面の表示例を示す図である。

【図１２】図１０の表示画面で利用客が領域指定を行っ
た駅名表示用画面の表示例を示す図である。

【図１３】図１２の指定領域の拡大表示画面例である。

【図１４】図１３の駅名表示画面の状態における主入力
用画面の表示例を示す図である。

【図１５】駅名表示画面に表示する路線地図の表示例を
示す図である。

【符号の説明】

１…紙幣入出金口、２…硬貨入金口、３…カ−ド入出
口、４…切符・釣銭出口、５…主入力用画面、５ａ…主
入力用画面用タッチパネル、５ｂ…主入力用画面用ディ
スプレイ、６…駅名表示用画面、６ａ…駅名表示用画面
用タッチパネル、６ｂ…駅名表示用画面用ディスプレ
イ、７…制御部、８…紙幣入出金機構、９…硬貨入出金
機構、１０…カ−ドリ−ダ、１１…フロッピ−ディス
ク、１２…ディスク、１３…音声ガイダンス、１４…発
券プリンタ、１５…回線制御部、１６…中央処理装置、
１７…インタ−フォン、１８…内部操作パネル、１９…
電源部、２０…主入力用画面上「新幹線座席指定券」選
択部、２１…駅名表示用画面上「新潟」を含むマス、２
１ａ…タッチ後の駅名表示用画面上「新潟」を含むマ
ス、２２…主入力用画面上「新潟」選択部、２３…タッ
チ後の駅名表示用画面。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用客が自ら操作して所望の切符を購入
   する自動券売機において、駅名表示した地図を画面に表
   示する画面表示手段と、利用客が画面上の位置を指定し
   たとき当該指定位置を含む前記画面中の部分領域の地図
   を拡大表示する拡大表示手段と、拡大表示された画面中
   の駅名のうちいずれか１つが指定されたとき当該指定駅
   までの切符を発券する手段とを備えることを特徴とする
   自動券売機。
2. 【請求項２】 利用客が自ら操作して所望の切符を購入
   する自動券売機において、購入券種を利用客に選択させ
   る購入券種選択手段と、選択された購入券種に対応する
   駅名付き地図を画面に表示する画面表示手段と、表示さ
   れた地図中の駅名のうちの１つが利用客により指定され
   たとき当該指定駅までの前記購入券種に応じた切符を発
   券する手段とを備えることを特徴とする自動券売機。
3. 【請求項３】 請求項１または請求項２において、利用
   客による駅名の指定は、地図表示とは別に設けた駅名一
   覧表示で指定させることを特徴とする自動券売機。
4. 【請求項４】 利用客が自ら操作して所望の切符を購入
   する自動券売機において、駅名表示した地図を画面に表
   示する画面表示手段と、利用客が画面上の位置を指定し
   たとき当該指定位置を含む前記画面中の部分領域の地図
   を拡大表示する拡大表示手段と、拡大表示された地図中
   の駅名が予め設定した数以下になるまで拡大表示を拡大
   指定操作がある毎に繰り返す手段と、拡大表示された画
   面中の駅名の数が前記設定した数以下になったとき当該
   拡大表示画面中の駅名の一覧表示を行う一覧表示手段
   と、一覧表示中のうちいずれか１つの駅名が指定された
   とき当該指定駅までの切符を発券する手段とを備えるこ
   とを特徴とする自動券売機。