JPH0647068Y2 - 手摺りパネル - Google Patents

手摺りパネル

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JPH0647068Y2
JPH0647068Y2 JP1988063584U JP6358488U JPH0647068Y2 JP H0647068 Y2 JPH0647068 Y2 JP H0647068Y2 JP 1988063584 U JP1988063584 U JP 1988063584U JP 6358488 U JP6358488 U JP 6358488U JP H0647068 Y2 JPH0647068 Y2 JP H0647068Y2
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panel
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JP1988063584U
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Inventor
謙作 大川
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ナショナル住宅産業株式会社
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、階上の梁材に上パネルに設けた突出片を係止
させることにより、上階段部の下方部分と下階段部の下
端の部分とを結ぶ開口部を簡易に形成しうる手摺りパネ
ルに関する。
〔従来の技術〕 家屋の階上、階下を結ぶ階段として、階上、階下の部屋
間を狭いスペースで効率よく接続するためU字状に折曲
げ形成されるいわゆる折返し階段を用いることがある。
又このような折返し階段にあっては、第5、6図に示す
ように下階段部aと上階段部bとの間に手摺り壁cが配
設される。
前記手摺り壁cは、従来階下の床fの上面から立上げて
おり、従って手摺り壁cは、床fと強固に取付ける必要
があるため、手摺り壁cは床fから壁巾寸法全体にのび
る立上り部dを有していた。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような手摺り壁cが設置されることによって階下が
仕切られ、階段下方には、利用することができない死空
間が生じ、部屋の間取りに無駄が生じる。又手摺り壁c
は強度を必要とすることによって該手摺り壁cの両側に
配される2つの部屋間に通路を形成し得ないため、これ
等2つの部屋は隔離され、部屋の配置に制約を受ける。
本考案は、階上の床を支承する梁材に上パネルを係止さ
せることを基本として、下パネルの立上げ部の形状を任
意に設定でき、又その立上げ部の取付構成を簡略化しう
る手摺りパネルの提供を目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、踊り場Bの端縁と階下R1の床体Fとを結ぶ下
階段部(2)と、前記踊り場Bの前記端縁と階上R2の床
とを結ぶ上階段部(3)とからなる折返し階段の前記下
階段部(2)と上階段部(3)との間に配される手摺り
パネルであって、踊り場Bの端縁から下階段部(2)の
下端に至る平面長さを前記階下R1の床体Fに接する下辺
の長さとした矩形の基部(13a)を有する下パネル(1
3)と、踊り場Bの端縁から上階段部(3)の上端に至
る平面長さを前記下パネル(13)の上辺に端縁を揃えて
載置される下辺の長さとしかつ上辺が上階段部(3)の
手摺りをなす上パネル(12)とからなるとともに、前記
下階段部(2)は上階段部(3)よりも平面長さが小で
あることにより前記上パネル(12)は、前記下パネル
(13)の基部(13a)の上端から階上R2の床側に張出す
張出し部(12a)を有し、この張出し部(12a)下方に、
上階段部(3)の下方部分と下階段部(2)の下端の部
分とを結ぶ開口部Aをなす切欠部(41)を形成するとと
もに、上パネル(12)に、階上R2の床を形成する床パネ
ル(6)及び前記上階段部(3)の上端を支承する梁材
(7)上面で係止される突出片(9)を設けている。
〔作用〕
手摺りパネルの上パネルは該上パネルに設けた突出片に
より梁材に係止されるため、手摺りパネルに加わる荷重
をこの梁材に伝達することができ、下パネルの可辺に加
わる荷重を低減しうる。従って、下パネルに、上階段部
の下方部分と下階段部の下端とを結ぶ開口部をなす切欠
部を、該下パネルの下端と階下の床体との取付強度を十
分に確保しつつ形成でき、前記開口部によって階下の部
屋の配置の自由度を増大できる。
〔実施例〕
以下本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
図において本考案の手摺りパネル1は、U字に折返す折
返し階段の下階段部2と上階段部3との間に配される。
下階段部2は、傾斜階段であって、階下R1の床体Fから
立上がるとともにその上端は踊り場Bの端縁Eに接続
し、これにより踊り場Bの端縁Eと階下R1の床体Fとを
結ぶ。又上階段部3は前記下階段部2と平行かつ踊り場
Bの前記端縁Eから傾斜して立上がり、上端は階上R2の
床を支承する梁材7に接続し、これにより踊り場Bの端
縁Eと階上R2の床とを結ぶ。
このように下階段部2と上階段部3とによって階下R1、
階上R2が結ばれる。又下階段部2は、第1図に示すよう
に、上階段部3よりも平面長さを小としている。なお本
明細書において「平面長さ」は、「実際の斜め方向の長
さを水平面に投影した長さ」を意味する。
梁材7は、本実施例では溝型材からなる上弦材21、下弦
材22を溝部を内側に向け上下に対置するとともに、上、
下弦材21、22の間にラチスを架け渡したチラス梁であっ
て、その両端は家屋の図示しない土台に立設される柱材
に接続される。又梁材7は、上、下弦材21、22の室内側
側面を縦に結ぶ側板24に水平片23が突出するL字金具25
を固着する。
階上R2の床は床パネル6により形成される。床パネル6
は、縦、横に枠材を配した矩形の枠組26の上面に床板を
添着したパネル体であり、前記水平片23上に枠組26の一
辺を載置することにより床パネル6は、その一側端を前
記梁材7の室内側側面において支承される。
上階段部3は、踏み板と、けこみ板とを交互に組み合わ
せてなり、その最上端には第2図に示すごとく床ば板27
が設けられる。床ば板27は、踏み板と同方向にのびる角
材であり、前記梁材7上面に載置されることにより上階
段部3の上端は梁材7に支承される。
なお床ば板27の室内側側部と床パネル6端面との間の間
隙には、パネル継ぎ材29が埋設され、該パネル継ぎ材29
を介して床ば板27上面と床パネル6の上面とは同じ高さ
で連続する。
手摺りパネル1は、下階段部2と上階段部3との間に配
され下階段部2と上階段部3を区画する手摺りパネル本
体5を具える。
又手摺りパネル本体5は、下端は階下R1の床体Fに接続
する一方、上部は前記上階段部3をこえて上方にのびか
つ上面は上階段部3の傾斜に合う斜辺4を具える。斜辺
4の上面にはコ字状をなし、溝部が前記斜辺4に冠着す
る手摺り31が取付けられる。
手摺りパネル本体5は、上、下に配される上パネル12と
下パネル13とからなる。
上パネル12は、第3図に示すごとく水平材33、垂直材34
の各一端を直角に結合しかつ該水平材33、垂直材34の各
他端間を斜材35で結ぶことにより三角形状の枠組36を形
成しかつ枠組36の内側を垂直材34に平行な桟材37…を用
いて補強するとともに該枠組36の表裏に面材39、39を添
着している。なお上パネル12の前記水平材33に沿う下辺
12Aの長さは、前記踊り場Bの端縁Eから上階段部3の
上端に至る平面長さと、かつその上辺が前記斜辺4を形
成して上階段部3の手摺りをなす。
下パネル13は、部屋側に切欠部41を有する矩形板であっ
て、周囲を囲む枠組の表裏に上パネル12と同様に面材が
添着される。又下パネル13の上の枠材42には、上パネル
12の水平材33に透設される透孔44と位置合わせされ穿設
されるボルト孔45が設けられ、前記透孔44、ボルト孔45
をともに挿通するボルトを用いて締めつけることにより
上パネル12、下パネル13は上下に配されかつ一体に固定
される。なお下パネル13は、前記切欠部41によって踊り
場Bの端縁Eから下階段部2の下端に至る平面長さを前
記階下R1の床体Fに接する下辺13Aの長さとした矩形の
基部13aを具える。又前記上パネル12の前記下辺12Aは、
下パネル13の上辺13Bに踊り場Bに向く端縁を揃えて載
置されかつ前記のごとく一体に固定される。
なお前記下階段部2は上階段部3よりも平面長さが小で
あることによって、前記上パネル12は、下パネル13の前
記基部13aの上端から階上R2の床側に張出す張出し部12a
を有するとともに、この張出し部12aの下方に形成され
た前記切欠部41は、上階段部3の下方部分と下階段部2
の下端の部分とを結ぶ開口部Aを形成する。
階下R1の床体Fに当接する下パネル13の前記下辺13A
は、該床体Fに釘着、ボルト締め等により固定される。
上パネル12の前記垂直材34には、床パネル6に向かって
水平に突出する直方体状の突出片9が設けられ、突出片
9は、前記垂直材34にボルト締め等により強固に固定さ
れる一方、その下面9Aが梁材7の上面7Aと当接すること
により、手摺りパネル本体5は、梁材7に係止される。
又突出片9は、その突出長さを梁材7の上面7Aの巾寸度
と略同長に形成され、従って突出片9の先端面9Bは、床
パネル6の上階段部3に向く端面に近接する。なお突出
片9の前記先端面9Bと床パネル6の前記端面との間に小
巾の間隙を設け、その間隙に埋木を挿入し突出片9と床
パネル6との上面を連続させてもよい。
又突出片9は床パネル7と釘着により固定され横移動が
阻止される。
このように手摺りパネル本体5は、突出片9を取付ける
ことにより手摺りパネル本体5に加わる荷重を梁材7に
分担させることができ、従って手摺りパネル本体5と階
下R1の床体Fとの接続が簡易となる。又前記下パネル13
に、上パネル12の前記張出し部12aの下方で前記開口部
Aをなす切欠部41を形成したため、手摺りパネル本体5
下部に該手摺りパネル本体5を格別に補強することなく
通路が形成でき、上階段部3下方を通り、それに隣接す
る部屋R1Aに出入しうる進入路の形成が可能である他、
従来、無為に放置されていた上階段部3下方の空間を物
品の収納部として利用することが可能となる。
〔考案の効果〕
このように本考案の手摺りパネルは、上パネルに階上の
床を支承する梁材の上面で係止される突出片を設けたた
め、手摺りパネルに加わる荷重の一部を前記梁材に担持
させることができ、手摺りパネル下端と階下の床体との
取付けが簡易となる。さらに上パネルの張出し部の下方
に、通路を形成しうる開口部をなす切欠部を形成したた
め、階下の部屋の配置の自由度が増大し居住性を向上す
るとともに、従来利用し得なかった上階段部下方の空間
を活用しうる。又前記突出片の梁材への係止により、前
記開口部の形成のために手摺りパネルを特に補強する必
要がないため、手摺りパネルの形成が簡易となりコスト
低減にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は梁材
と上階段部との取付部を詳示する断面図、第3図は手摺
りパネル本体を形成する上パネルを突出片とともに示す
分解斜視図、第4図は手摺りパネル本体と梁材との係止
を示す断面図、第5図は従来技術を示す平面図、第6図
はその正面図である。 2…下階段部、3…上階段部、6…床パネル、7…梁
材、9…突出片、12…上パネル、12a…張出し部、13a…
基部、13…下パネル、41…切欠部、A…開口部、B…踊
り場、R1…階下、R2…階上。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】踊り場Bの端縁と階下R1の床体Fとを結ぶ
    下階段部(2)と、前記踊り場Bの前記端縁と階上R2の
    床とを結ぶ上階段部(3)とからなる折返し階段の前記
    下階段部(2)と上階段部(3)との間に配される手摺
    りパネルであって、 踊り場Bの端縁から下階段部(2)の下端に至る平面長
    さを前記階下R1の床体Fに接する下辺の長さとした矩形
    の基部(13a)を有する下パネル(13)と、踊り場Bの
    端縁から上階段部(3)の上端に至る平面長さを前記下
    パネル(13)の上辺に端縁を揃えて載置される下辺の長
    さとしかつ上辺が上階段部(3)の手摺りをなす上パネ
    ル(12)とからなるとともに、前記下階段部(2)は上
    階段部(3)よりも平面長さが小であることにより前記
    上パネル(12)は、前記下パネル(13)の基部(13a)
    の上端から上端で階上R2の床側に張出す張出し部(12
    a)を有し、この張出し部(12a)下方に、上階段部
    (3)の下方部分と下階段部(2)の下端の部分とを結
    ぶ開口部Aをなす切欠部(41)を形成するとともに、 上パネル(12)に、階上R2の床を形成する床パネル
    (6)及び前記上階段部(3)の上端を支承する梁材
    (7)上面で係止される突出片(9)を設けてなる手摺
    りパネル。
JP1988063584U 1988-05-13 1988-05-13 手摺りパネル Expired - Lifetime JPH0647068Y2 (ja)

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JPH01168631U JPH01168631U (ja) 1989-11-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5924741Y2 (ja) * 1977-12-23 1984-07-21 ナショナル住宅産業株式会社 曲り階段

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JPH01168631U (ja) 1989-11-28

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