JPH0646978U - 筆記具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウエイトを軸方向に移動し、ウエイトの位置
を使用者の好みの位置に変更する。 【構成】 外軸１にウエイト３を軸方向移動可能に挿装
し、若しくは外軸１内又は外に、外軸１に設けられた軸
方向孔２に沿って移動するウエイト３を装着し、このウ
エイト３自体又はその操作部３Ａで移動できる構成とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はボールペン，シャープペンシル，万年筆等の筆記具に係り、特に重心 位置を使用者の好みの位置に設定できる筆記具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来は筆記時の重心を使用者の好みの位置に合わせて変更できるようになって いない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来は、上記のように使用者の好みの位置に重心を変更することができないの で、長時間、筆記すると疲労するという課題があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案筆記具は上記の課題を解決するため、外軸１にウエイト３を軸方向移動 可能に嵌装し、若しくは外軸１内又は外に、外軸１に設けられた軸方向路２に沿 って移動するウエイト３を装着し、このウエイト３自体又はその操作部３Ａで移 動できる構成としたことを特徴とする。

【０００５】

【作用】

筆記時に外軸１に沿ってウエイト３を軸方向に移動させ、若しくはウエイト３ 自体又はその操作部３Ａを軸方向路２に沿って移動させ、ウエイト３の位置を変 えて使用者の好みの位置に重心を変更できることになり、長時間、筆記しても従 来より疲労を軽減できることになる。

【０００６】

【実施例】

図１は本考案筆記具の第１実施例の構成を示す側面図で、ボールペンに適用し た場合である。 この第１実施例は、外軸１の外周にウエイト３を軸方向移動可能に嵌装し、か つ外軸１の軸方向に目盛１１をなした構成である。８Ａはクリップ、９はノック 部である。 上記第１実施例において筆記時に外軸１に沿ってウエイト３を軸方向に移動さ せ、ウエイト３の位置を目盛１１を参考にして変えて使用者の好みの位置に重心 を変更できることになる。

【０００７】 図２（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第２実施例の各種変形例の構成を示す斜視図及 び側面図で、ボールペンに適用した例である。 図２（Ａ）の例は、外軸１内に、外軸１に設けられた軸方向孔２に沿って移動 するウエイト３を装着し、このウエイト３に軸方向孔２を介して操作部３Ａを連 接してなる。 図２（Ｂ）の例は、外軸１外に、軸方向孔２に沿って移動するウエイト３を装 着し、このウエイト３に軸方向孔２を介して摺動基部１０を連接してなる。 図２（Ｃ）の例は、外軸１外に，軸方向孔２に沿って移動するウエイトとして クリップ８Ａを装置着し、このクリップ８Ａに、軸方向孔２を介して摺動基部１ ０を連接してなる。

【０００８】 上記第２実施例の各種変形例において、筆記時にウエイト３自体又はその操作 部３Ａ若しくはクリップ８Ａを軸方向孔２に沿って移動させ、ウエイト３の位置 を変えて使用者の好みの位置に重心を変更できることになる。 図１及び図２（Ａ）〜（Ｃ）のボールペンは、後端ノックにより公知のノック 式ボールペンと同様に筆記先の出没を行えることは勿論である。

【０００９】 図３（Ａ）は第３実施例の構成を示す側面図、図３（Ｂ）はその一部を破断し て示した正面図で、シャープペンシルに適用した場合である。 この第３実施例は、外軸１内のレフィール４の外周に、同心状に筒状の雄ネジ ５を設け、この雄ネジ５に雌ネジを螺合せしめたウエイト３の外面に、軸方向孔 ２に摺動自在に嵌入するガイド突部６を設け、雄ネジ５を従来公知のギヤを介し て回転せる回転ツマミ７を外軸１の外周に嵌着してなる。 なお、８は後軸、８Ａはクリップ、９は内部に消ゴムを収めたノック部である 。

【００１０】 上記構成の第３実施例において筆記時に回転ツマミ７を回転すると、これにギ ヤを介して連結された雄ネジ５が回転し、この雄ネジ５に螺合するウエイト３が 、そのガイド突部６を軸方向孔２に嵌入しているので、軸方向に移動し、ウエイ ト３の位置を変えて使用者の好みの位置に重心を変更できることになる。 図３のシャープペンシルは、後端ノックにより図３（Ａ）に示すように先パイ プ４Ａを突出後、ノック部９をノックすることにより従来公知のノック式シャー プペンシルと同様に先パイプ４Ａから芯を繰り出すこがとができ、又ノックした 状態で芯先を押すことにより先パイプ４Ａ及び芯を引っ込めることができること は勿論である。

【００１１】 本実施例では上記のようにウエイト３又はウエイトとしても使用するクリップ ８Ａの位置を変えて使用者の好みの位置に重心を変更できるので、長時間、筆記 しても従来より疲労を軽減できることになる。 なお、本考案における軸方向路２を孔にすると、ウエイト３の位置を目で確認 できるが、必ずしも孔である必要はなく、溝であってもよい。

【００１２】

【考案の効果】

上述のように本考案によれば、外軸１にウエイト３を軸方向移動可能に嵌装し 、若しくは外軸１内又は外に、外軸１に設けられた軸方向孔２に沿って移動する ウエイト３を装着し、このウエイト３自体又はその操作部３Ａで移動できる構成 としたので、ウエイト３の位置を変えて使用者の好みの位置に重心を変更でき、 長時間、筆記しても従来より疲労を軽減することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案筆記具の第１実施例の構成を示す側面図
である。

【図２】（Ａ）〜（Ｃ）はそれぞれ第２実施例の各種変
形例の構成を示す斜視図及び側面図である。

【図３】（Ａ）は第３実施例の構成を示す側面図、
（Ｂ）はその一部を破断して示した正面図である。

【符号の説明】

１ 外軸 ２ 軸方向路（孔） ３ ウエイト ３Ａ 操作部 ４ レフィール ５ 雄ネジ ６ ガイド突部 ７ 回転ツマミ ８Ａ クリップ １０ 摺動基部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 外軸（１）にウエイト（３）を軸方向移
   動可能に嵌装してなる筆記具。
2. 【請求項２】 外軸（１）内又は外に、外軸（１）に設
   けられた軸方向路（２）に沿って移動するウエイト
   （３）を装着し、このウエイト（３）自体又はその操作
   部（３Ａ）で移動できる構成としたことを特徴とする筆
   記具。
3. 【請求項３】 ウエイトがクリップ（８Ａ）である請求
   項２の筆記具。
4. 【請求項４】 外軸（１）内のレフィール（４）の外周
   に、雄ネジ又は同心状に筒状の雄ネジ（５）を設け、こ
   の雄ネジ（５）に雌ネジを螺合させたウエイト（３）の
   外面に、軸方向路（２）に摺動自在に嵌入するガイド突
   部（６）を設け、雄ネジ（５）を回転させる回転ツマミ
   （７）を外軸（１）の外周に嵌着してなる請求項２の筆
   記具。
5. 【請求項５】 軸方向路（２）は軸方向孔である請求項
   ２又は４に記載の筆記具。