JPH0646853Y2 - 鮮度保持用パック - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ この考案は鮮度保持用パックに関し、より詳細には合成
樹脂製トレイ等の容器下部に敷設して収納食品の鮮度を
保持するのに用いるパックに関する。

＜従来の技術と考案が解決しようとする問題点＞ 従来から刺し身等を収納して販売するために発泡シート
等の合成樹脂製トレイ等が多用されているが、刺し身の
下に青シソやケン等の盛り付け用材を敷いていたが、そ
の敷設が面倒であった。

また、刺し身等の鮮度を維持するために冷凍ショーケー
ス等に収納していたが、簡易に鮮度を保持するために冷
却材を敷いた上に刺し身を載せたりすることも試みてみ
たが、冷却材上に盛り付け用材を配置せねばならず、非
常に嵩ばってトレイへの収納体裁も良好ではなかった。

そこで、この考案においては、上記のごとき刺し身等の
食品を収納するのに、鮮度保持用の冷却材と盛り付け用
材のもつ長所とを併存させ得るように鋭意研究し、完成
させたものである。

＜問題点を解決するための手段＞ 上記目的達成のためにこの考案における鮮度保持用パッ
クの構成としては、少なくとも表側が透明な合成樹脂フ
ィルム又はシートからなる包被体の内側に青シソ、レタ
ス、はじかみショウガ、ケン又はその他による盛り付け
用材の形態表示部を形成し、包被体内には鮮度保持用冷
却材を収納してあることを特徴とする。

また、上記表示部分の保護のためにパックを形成する包
被体のうち、表示側が合成樹脂フィルム又はシートの二
層からなり、二層間の位置に青シソ、レタス、はじかみ
ショウガ、ケン又はその他による盛り付け用材の形態表
示部を形成しておくこともできる。

さらに、上記表示部分がトレイ等の底側にくるだけでな
く周囲部にも位置して食品を収納した状態でも表示が見
えるように、鮮度保持用冷却材を収納してある部分の外
側に位置する包被体接合部分にも青シソ、レタス、はじ
かみショウガ、ケン又はその他による盛り付け用材の形
態表示部を形成しておくこともできる。

＜作用＞ 上記構成の鮮度保持用パックによると包被体の内側に青
シソ、レタス、はじかみショウガ、ケン又はその他によ
る盛り付け用材の形態表示部を形成しているので、この
パックをトレイ等の容器上に敷くと、あたかも盛り付け
用材自体が敷かれてあるかの如く視覚されるので、この
上に刺し身等を載せて収納させると非常に体裁良好とな
る。しかもパック内の鮮度保持用冷却材にて刺し身等を
冷却し、鮮度維持を果せる。

またパックを形成する包被体のうち表示側が二層で、二
層間に盛り付け用材表示部を形成しておくと、冷却材と
の接触を避け得て表示の維持および保護をはかれる。

さらに冷却材の収納部分より外周位置の包被体接合部分
にも盛り付け用材の形態表示部が形成してあると、トレ
ー等に食品と共に収容してあっても食品外側の周囲部分
にも表示が見えて見栄えがよくなる。

＜実施例＞ 次いで、この考案の実施例について図を参照しながら以
下に例示する。

（１）はパックの全体を指しており、（10）（10′）は
上下の透明な合成樹脂フィルム又はシートからなる包被
体であり、袋状に形成されてあり、第３図（第１図）で
は上側のみが二層、第６図（第５図）では上下とも一層
の場合を示している。

そして包被体（10）（10′）のうち上側の包被体（10）
の好ましくは内側に青シソ（第１図参照）、レタス、は
じかみショウガ（第５図参照）、ケンその他適宜の盛り
付け用材の一種又は数種の形態をプリント等にて内側に
表示した盛り付け用材の形態表示部（20）を形成してあ
るもので、第３図（第１図）では上側の二層の包被体間
に表示部（20）がくるようにしてあり、この場合、盛り
付け用材の形態表示部（20）が冷却材等他物と擦すれた
り当触して上記形態表示部（20）が取れたり薄くなった
りするのを防ぐことができる。

（30）は上下の包被体（10）（10′）によるパック内に
収納してある鮮度維持用の冷却材（保冷剤）であり、冷
凍可能なものが好ましく、冷凍および解凍可能な水、化
学性冷却材その他既知の冷却材が使用可能であり、収納
部分は区画されていてもよい。（30′）は冷却材収納外
周を示し、（40）はトレイ等の容器を示す。

実施上、第３図の場合、上側二層の包被体のうち、表面
側がナイロンシート、内側がポリエチレンシートからな
り、下側の包被体についてもナイロンシートが耐熱性，
耐久性の点で好ましい。

次いで第６図の場合には上下とも包被体（10）（10′）
はナイロンシートを用いている。尚、盛り付け用材の形
態表示部（20）は刺し身等を盛り付けた場合にもトレイ
等の容器の一部に見えるように、冷却材（30）を収納し
てある部分の外側に位置する包被体接合部分の内側にも
表示しておくのがトレイ等への使用上好ましい（第３図
および第４図参照）。

この考案の鮮度保持用パックをトレイ等の容器内に敷く
と、あたかも盛り付け用材の表示が実存するかのごとく
少なくとも表側が透明な包被体を通して視覚されるの
で、刺し身等の食品を載せた場合非常に体裁が良く使用
でき、盛り付け用材を使用した場合に比べ嵩低く使用で
きる。しかも包被体内部には鮮度保持用の冷却材が収納
されているので、トレイ等の容器毎に食品の鮮度保持を
果すことができ、至便となる。

＜考案の効果＞ 本考案は、少なくとも表側が透明な合成樹脂フィルム又
はシートからなる包被体の内側に青シソ、レタス、はじ
かみショウガ、ケン又はその他による盛り付け用材の形
態表示部を形成しているので、透明部分からあたかも盛
り付け用材が実存するかのように透視できることにな
る。そして包被体内の鮮度保持用冷却材と、盛り付け用
材とを個別に用意する手間が省けるほか、盛り付け用材
が不要となるので、盛り付け用材の鮮度に対する気使い
も不要となる。

特にパックを形成する包被体のうち、表示側が二層から
なり、二層間に盛り付け用材の形態表示部がある場合、
表示部が保護され、直接に冷却材や他物との接触を避け
得て表示の維持上好適となる。

さらに、冷却材が収納されてある部分より外周側に位置
する包被体接合部分に青シソ等の盛り付け用材の形態表
示部が形成してあると、表示範囲が多くなり、非常に見
栄えが良好となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は平面図、第２図は正面図、第３図は一部の断面
図、第４図は使用時の斜視図、第５図は変更例の斜視
図、第６図は一部の断面図である。 （１）…パック、（10）（10′）…包被体、（20）…盛
り付け用材の形態表示部、（30）…冷却材。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】少なくとも表側が透明な合成樹脂フィルム
   又はシートからなる包被体の内側に青シソ、レタス、は
   じかみショウガ、ケン又はその他による盛り付け用材の
   形態表示部を形成し、包被体内には鮮度保持用冷却材を
   収納してあることを特徴とする鮮度保持用パック。
2. 【請求項２】パックを形成する包被体のうち、表示側が
   合成樹脂フィルム又はシートの二層からなり、二層間の
   位置に青シソ、レタス、はじかみショウガ、ケン又はそ
   の他による盛り付け用材の形態表示部を形成してある上
   記実用新案登録請求の範囲第１項記載の鮮度保持用パッ
   ク。
3. 【請求項３】鮮度保持用冷却材を収納してある部分とそ
   の外周の包被体接合部分とを有し、包被体接合部分にも
   内側に青シソ、レタス、はじかみショウガ、ケン又はそ
   の他による盛り付け用材の形態表示部を形成してある上
   記実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項記載の鮮度
   保持用パック。