JP3055271U

JP3055271U - 容器

Info

Publication number: JP3055271U
Application number: JP1998005063U
Authority: JP
Inventors: 国博川崎
Original assignee: トウヨウニッソ−工芸株式会社
Priority date: 1998-06-24
Filing date: 1998-06-24
Publication date: 1999-01-12
Anticipated expiration: 2004-06-24

Abstract

(57)【要約】【課題】花瓶、植木鉢、ワインクーラー等として使用
可能な汎用性のある容器を提供する。【解決手段】折畳状態又は展開状態から立体形状へと
組立可能で、かつ、逆に立体形状から折畳状態又は展開
状態への変形も可能な硬質の外ケース１と、その外ケー
ス１の内側に配置して一部箇所を外ケース１に対し接合
して、外ケース１が立体形状を呈するときは同様に立体
的に開いて、その内部に物体を収納可能とし、又、外ケ
ース１が折畳状態又は展開状態のときは扁平な折畳状態
となる柔軟性を具えた中袋１３とから成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、花瓶、植木鉢、ワインクーラー等として使用可能な汎用性のある容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

普通の容器は立体形状を有するので、嵩張って不使用時の運搬や保管に不便であった。これに対し、折畳形状又は展開形状のものを立体的に組立てて使用する構造の容器が存在する。この種の容器は、折畳形状又は展開形状のときは嵩張らないので不使用時の運搬や保管に便利であるが、立体的に組立てた状態でその内部に粉粒物や液状物などを収納すると、隙間から漏れ落ちやすいという問題がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、粉粒物や液状物を収納した場合に隙間から漏れ落ちることを防止できるとともに、不使用時は嵩張らない形状に変形できて運搬や保管に便利な容器の提供を課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、本発明の容器は、折畳状態又は展開状態から立体形状へと組立可能で、かつ、逆に立体形状から折畳状態又は展開状態への変形も可能な硬質の外ケース１と、その外ケース１の内側に配置して一部箇所を外ケース１に対し接合して、外ケース１が立体形状を呈するときは同様に立体的に開いて、その内部に物体を収納可能とし、又、外ケース１が折畳状態又は展開状態のときは扁平な折畳状態となる柔軟性を具えた中袋１３とから成る、という構成を採るものである。

【０００５】なお、本考案の容器は様々な用途に使用可能だが、特に、花瓶として使用するためには、中袋１３を非通水性のプラスチックフィルム又は防水加工を施した紙で形成して水を収納可能とすることが好ましい。

【０００６】また、植木鉢として使用するためには、中袋１３の底に小孔１５を穿設することが好ましい。

【０００７】また、ワイン等飲料又は食品のクーラーとして使用するためには、中袋１３を氷を入れても破れない強度を有する材料で形成することが好ましい。

【０００８】

【作用】

外ケース１を立体的に組立て、かつ、中袋１３も立体的に開いて、その中袋１３の内部に粉粒物や液状物を収納すれば、それらが漏れ落ちる心配がない。不使用時は外ケース１を折畳状態又は展開状態とし、かつ、中袋１３も折畳状態とすれば、全体が扁平になって嵩張らないので、運搬や保管に便利となる。

【０００９】

【実施例】

以下、図示した実施例について説明する。まず、図１において、符号１が外ケースである。この外ケース１は段ボールなどの硬質の厚紙により形成したものであり、前面板２、左側面板３、後面板４、右側面板５、重合前面板６、及び組み付け底面板７，８，９，１０から成るものであり、前面板２と重合前面板６は接合している。

【００１０】なお、外ケース１は上記の構造に限定するものではない。また、外ケース１の材料も上記の厚紙に限定するものではなく、プラスチック、金属、木などのその他の硬質材料を使用してもよい。例えばプラスチック製の段ボールなどを使用することも可能である。

【００１１】外ケース１は、不使用時に、図３に示すように、そのまま押し潰して折畳状態とすることができる。

【００１２】なお、外ケース１は、不使用時に、上記のように折畳可能としてもよいが、図４に示すように、平面的に展開可能としてもよい。そして、使用するときは、各面の境界に設けた折筋１２で折り曲げるとともに、組み付け底面板７，８，９，１０を一体的に組み付け、さらに、重合前面板６を前面板２へ接続することによって、図１及び図２に示すような立体形状に組立てればよい。

【００１３】なお、重合前面板６を前面板２へ接続可能とするためには、例えば図４に示すように、重合前面板６の内面部に粘着剤塗布部１１を設ければよい。この粘着剤は、接着及び剥離を何度か繰り返しても接着力を失わない反復接着性のあるものが好ましい。また、粘着剤の代わりに面ファスナなどの留め具を使用することも可能である。

【００１４】外ケース１の内側には中袋１３を取付けている。中袋１３は外ケース１に対してフリーではなく、図２に示すように、その一部を接着剤１４などによって外ケース１の内面に接合するのが好ましい。外ケース１と中袋１３がバラバラになるのを防止するためである。

【００１５】この中袋１３は外ケース１が立体形状を呈するときに、同様に開いて立体的になり、その内部に物体を収納することができる。

【００１６】すなわち、中袋１３は変形可能な柔軟性を有する材料、例えば軟質プラスチックフィルムや薄紙などで形成する。しかしながら、中袋１３の材質は、その内部に収納する物体の種類を考慮する必要がある。例えば、液状物や氷など水気のある物を収納する場合は非通水性のプラスチックフィルム製とする必要がある。

【００１７】また、中袋１３は用途に合わせて適宜に必要な加工を施してもよい。例えば植木鉢として使用する場合はその底に小孔１５を設けてもよい。

【００１８】中袋１３は、外ケース１を折畳状態又は展開状態とした場合は、図３及び図４に示すように、折畳状態となる。

【００１９】外ケース１も用途に合わせて必要な構成を付け加えてもよい。例えば、外ケース１の外側にメッセージ等の表示部を設けることも可能である。

【００２０】次に、図５乃至図７は、用途を限定して使用する状態を示したものである。まず、図５は花瓶として使用する状態であり、中袋１３の内部に水１６を入れて、花１７の茎を水に浸せるようにしたものである。すなわち、中袋１３は非通水性のプラスチックフィルム又は防水加工を施した紙で形成している。

【００２１】次に、図６は植木鉢として使用する状態であり、中袋１３の内部に土１８を入れて植物の苗１９を植えたものである。中袋１３の底には水はけ用の小孔１５を穿設している。

【００２２】次に、図７はワインクーラーとして使用する状態であり、中袋１３の内部に氷２０を入れてワインの瓶２１を冷やせるようにしたものである。中袋１３は非通水性のプラスチックフィルム又は防水加工を施した紙であって、かつ、氷２０を入れても破れない強度を有するもので形成されている。なお、ワイン以外の飲料や食品を冷やすことも可能である。

【００２３】

【発明の効果】

本考案の容器は上記の通りであり、不使用時は外ケース１を折畳状態又は展開状態にし、かつ、中袋１３も折畳状態にすることにより、全体を扁平になすことができるので、嵩張らず運搬や保管に便利である。また、使用するときは、外ケース１を立体形状に組立て、かつ、中袋１３も立体的に開いて、その中袋１３の内部に物体を収納するので、その物体が粉粒物や液状物であっても外ケース１の隙間から漏れ落ちるのを防止することができる。また、紙やプラスチックフィルムなどを使用して製造できるので低価格で提供することができる。また請求項２乃至請求項４に記載したように、花瓶、植木鉢、ワインクーラーなどとして使用でき用途が広いので有用性が高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ線における断面図である。

【図３】折畳んだ状態の断面図である。

【図４】展開した状態の平面図である。

【図５】花瓶として使用する状態の断面図である。

【図６】植木鉢として使用する状態の断面図である。

【図７】ワインクーラーとして使用する状態の断面図で
ある。

【符号の説明】

１外ケース２前面板３左側面板４後面板５右側面板６重合前面板７部分底面板８部分底面板９部分底面板１０部分底面板１１粘着剤塗布部１２折筋１３中袋１４接着剤１５小孔１６水１７花１８土１９植物の苗２０氷２１ワインの瓶

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】折畳状態又は展開状態から立体形状へと
組立可能で、かつ、逆に立体形状から折畳状態又は展開
状態への変形も可能な硬質の外ケース１と、その外ケー
ス１の内側に配置して一部箇所を外ケース１に対し接合
して、外ケース１が立体形状を呈するときは同様に立体
的に開いて、その内部に物体を収納可能とし、又、外ケ
ース１が折畳状態又は展開状態のときは扁平な折畳状態
となる柔軟性を具えた中袋１３とから成る容器。
【請求項２】中袋１３を非通水性のプラスチックフィ
ルム又は防水加工を施した紙で形成して水を収納可能と
することにより花瓶用とした請求項１記載の容器
【請求項３】中袋１３の底に小孔１５を穿設して植木
鉢用とした請求項１記載の容器。
【請求項４】中袋１３を氷を入れても破れない強度を
有する材料で形成してワイン等飲料又は食品のクーラー
用とした請求項１記載の容器。