JPH064680B2 - 高濃度ヒトγ型インターフェロンフラグメント水溶液の製造法 - Google Patents

高濃度ヒトγ型インターフェロンフラグメント水溶液の製造法

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JPH064680B2
JPH064680B2 JP60002586A JP258685A JPH064680B2 JP H064680 B2 JPH064680 B2 JP H064680B2 JP 60002586 A JP60002586 A JP 60002586A JP 258685 A JP258685 A JP 258685A JP H064680 B2 JPH064680 B2 JP H064680B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、高濃度ヒトγ型インターフェロンフラグメン
ト水溶液の製造法に関する。
(従来の技術) インターフェロン(以下IFNと略称することがある)
は、高等動物の細胞がウィルスや核酸などの刺激によっ
て誘発されて産生する蛋白であり、抗ウィルス作用,抗
腫瘍作用などを有する。
ヒトのインターフェロンには、現在α型,β型およびγ
型の3種の性状の異なるタイプが存在することが知られ
ている。
α型インターフェロン(以下IFN−αと略称する)、
β型インターフェロン(以下IFN−βと略称する)に
関する研究は比較的すゝんでおり、精製法もそれらの物
性もかなり明らかになって来ている。
γ型インターフェロン(以下IFN−γと略称すること
がある。)はリンパ球の芽球化やリンホカイン産生が起
るような状況下で、免疫担当細胞から産生されるため免
疫インターフェロンとも呼ばれている。IFN−γはI
FN−αやIFN−βと比較して、抗細胞増殖活性や抗
腫瘍活性が高いといわれており、臨床的応用面からより
期待されている。しかし、その産生に新鮮なリンパ球が
必要であることなどの制約があるため、これまで効率の
よい産生系は確率されていない。また、異なる実験系で
は、異なる細胞種が異なる分子種のIFN−γを産生す
る可能性も示唆されており、その構造や性質に関しても
不明な点が数多く残されている。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは、遺伝子組換え技術により生産されたヒト
IFN−γの精製につき技術開発研究を行なっている
際、ヒトIFN−γが非常に多量化を起しやすく、精製
が困難であることを認め、これを解決するために還元性
硫黄化合物および蛋白変性剤の共存下にゲル過するこ
とを特徴とするヒトIFN−γ単量体の製造法を開発した特
開昭61−161223号公報参照)。この方法で得ら
れたヒトIFN−γ単量体水溶液には還元性硫黄化合物
および蛋白変性剤が含まれており、これらの低分子化合
物のうち特に蛋白変性剤は製剤には用いられないので除
去する必要があるが、該除去処理により得られる水溶液
中のヒトIFN−γは溶解度が低く、濃縮操作等におい
て容易に析出するため、製剤原料としてはあまり適切で
ないことが判明した。
本発明者らは、さらに鋭意研究を行ないヒトIFN−γ
難溶化の原因を究明し、高濃度ヒトIFN−γ水溶液の
製造法を確立した。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、蛋白変成剤を含有するヒトIFN−γフラグ
メントの30〜200μg/mlの希薄水溶液からゲル濾
過により蛋白変成剤を除去し、当該希薄水溶液を液体状
態で24〜72時間熟成させ、ついで0.2〜1.5mg
/mlに濃縮することを特徴とする該水溶液の製造法を提
供するものである。
上記、蛋白変性剤を含有するヒトIFN−γフラグメン
ト(以下ヒトIFN−γと略称する)水溶液として、好
ましくは、粗ヒトIFN−γを還元性硫黄化合物および
蛋白変性剤の共存下ゲル過して得られるヒトIFN−
γ単量体水溶液が用いられる。
より具体的には、上記γIFN−γは、第5図で例示さ
れる146個のアミノ酸からなるポリペプチドの種々の
フラグメントを包含する。種々のフラグメントとして
は、例えば上記ポリペプチドのN末端部分の4個以下の
アミノ酸が欠落したN末端部欠落スピーシーズや上記ポ
リペプチドもしくはN末端欠落スピーシーズの第131
番アミノ酸残基以降の部位で切断されたC末端部欠落シ
ピーシーズなどが挙げられる。
上記種々のフラグメントの中では、第5図で示される第
146個のアミノ酸からなるポリペプチドのN末端部分
の4個以下のアミノ酸が欠落したN末端部欠落スピーシ
ーズまたは当該N末端部欠落スピーシーズのC末端部分
が切断されたものが好ましい。
とりわけ本発明のヒトIFN−γとしては第5図で示さ
れる146個のアミノ酸からなるポリペプチドの 欠落 が好ましい。
希薄水溶液は、例えば、単量化しているIFN−γの溶
液を凝集沈澱しないように緩衝液を用いて30〜200
μg/mlに希釈して得られるが、凝集沈澱しないよ
うにすればどんな方法をとってもかまわない。通常、pH
5.0−8.0の緩衝液のみで希釈すると、ただちに白沈が
出るので、好ましくは、これに0.5〜4程度の蛋白変性
剤を緩衝液に含ませたもので稀釈すると凝集沈澱のない
稀薄な溶液を得ることができる。またIFN−γがシス
ティン残基を有する場合は上記緩衝液には、さらに還元
性硫黄化合物を含有させてもよい。
上記蛋白変性剤としては、例えば、グアニジン塩(塩酸
塩,硫酸塩)、尿素,チオシアン酸塩(ナトリウム塩,
カリウム塩)などがあげられる。
蛋白変性剤は、上記希薄水溶液を、ゲル過または限外
膜過することにより除去されるが、ゲル過するのが
好都合である。
ゲル過の方法は、通常用いられるカラム法が適してい
る。
ゲル過の原液として上記ヒトIFN−γ希薄水溶液が
好ましいが、多少析出物があってもゲル過にさしつか
えない程度であればかまわない。またゲル過中に一部
析出することもあるが、析出物は、たとえば、0.22
μのメンブレンで過すれば、除去できる。
ゲル過用のゲルとしては市販のものなどから自由に選
択されるが、デキストラン,ポリアクリルアミド,アガ
ロースなどのゲル粒子が好ましい。とりわけセファデッ
クスG−25,トリスアクリルGF−05など低分子化
合物の除去に適したものがあげられる。
使用するゲルの量は、通常負荷するサンプルの2〜10
0倍量(V/V)、好ましくは5〜20倍量である。
展開溶媒は、通常pHについて5.0〜8.0、とりわけ中性
付近の緩衝液を用い、またIFN−γがシスティン残基
を有する場合は、好ましくは還元性硫黄化合物を1〜1
00mMとりわけ5〜20mMの濃度で含有させる。
具体的には、展開溶媒であらかじめ平衡としたゲルカラ
ムに上記希薄水溶液を負荷する。これを展開溶媒により
溶出する。溶出速度は、サンプルの不純度,ゲルの種
類,量により異なるが、通常SV(スペース ベロシテ
ィ)0.1〜10、好ましくはSV0.5〜3である。溶出
液は通常の方法により分画する。
ヒトIFN−γの画分は、通常の方法、たとえばO.D.2
80nmの吸収等で溶出曲線として表わすことにより容
易に検出することができる。
蛋白変性剤を除去した希薄水溶液の液体状態での熟成
は、該希薄溶液を適当な時間,温度で放置することで達
成できる。
熟成の温度、時間の両ファクターは適宜決められるが、
温度についてはヒトIFN−γの雑菌汚染等の観点から
低温、たとえば4℃附近が、また熟成の効率の観点から
35〜40℃が好ましいが、0℃〜40℃附近であれ
ば、適当な温度を選ぶことができる。時間については、
ゲル過直後を濃縮すると白濁してくるが、1時間も放
置しておけば、白濁はずっと少なくなる。通常0.5〜7
日間、好ましくは24〜72時間放置後濃縮すれば十分
である。
なお、必要により、熟成を行う前またはその途中で無菌
過等の操作をすることもできる。
濃縮は、限外膜処理により好都合に行うことができる。
限外膜はMWCO 10,000程度のものを用いるのが好まし
く、通常の操作によって行うことができる。
上記により製造されるヒトIFN−γ水溶液は、0.2
〜1.5mg/mのヒトIFN−γを含有し、前記の製
造法による0.05mg/m程度のものに比し、易溶化
されたヒトIFN−γを含有する高濃度水溶液であり、
ヒトIFN−γの大量製造中間体として好適である。
本発明によるヒトIFN−γの易溶化は以下により達成
するものと考えられる。
すなわち粗ヒトIFN−γを還元性硫黄化合物および蛋
白変性剤の共存下にゲル過して得られる原料のヒトI
FN−γは、共有結合的にも非共有結合的にも単量体で
あるが、蛋白変性剤を除去すると非共有結合的に多量体
となりその溶解度が低下するものと推定される。これを
希薄水溶液状態で熟成させると、一度生じたヒトIFN
−γ多量体が、安定な非共有結合二量体となり、その易
溶化が達成され、容易に高濃度に濃縮が可能となったと
考えられる。
本発明により製造される高濃度ヒトIFN−γ水溶液は
前記の方法で得られるヒトIFN−γ水溶液に比し高濃
度であるので、保存用凍結品や凍結乾燥して得られる注
射用製剤等の原液として、より有利に使用される。
本発明により製造されるヒトIFN−γは、低毒性で、
従来の方法で得られるヒトIFN−γと同様の目的に同
様の用法により使用でき、抗ウィルス,抗腫瘍,細胞増
殖抑制および免疫増強作用等を有するので、公知のIF
N−γと同様にして投与することができる。
なお、原料の蛋白変性剤を含有するヒトIFN−γ水溶
液は、例えば粗ヒトIFN−γを還元性硫黄化合物およ
び蛋白変性剤の共存下にゲル過することにより製造で
きる。
ここで粗ヒトIFN−γはヒトIFN−γを含有するも
のであればいかなるものでもよい。実用面からは、上記
ヒトIFN−γ生産能を有する微生物を培養して得られ
る菌体抽出液,硫安分画液,抗体カラム溶出液,イオン
交換溶出液を粗ヒトIFN−γとして用いるが、不純蛋
白量が多いほど還元性硫黄化合物の量が多く必要になり
経済的ではないため、一般には抗体カラムあるいはイオ
ン交換カラム溶出液等を適用するのが好ましい。また粗
ヒトIFN−γは多量化していてもさしつかえない。
還元性硫黄化合物としては、例えばシスティン,N−ア
セチルシスティン,N−アセチルホモシスティン,還元
型グルタチオン,チオエタノールアミン,モノチオグリ
セロール,ジチオスレイトール,炭素数1〜7のチオア
ルカン,ロンガリットなどの有機含硫黄化合物やメタ重
亜硫酸塩(ナトリウム塩,カリウム塩)などの無機含硫
黄化合物があげられる。
蛋白変性剤としては、前記したものがあげられる。
ゲル過用のゲルとしては市販のものなどから自由に選
択されるが、デキストラン,ポリアクリルアミド,アガ
ロースなどのゲル粒子が好ましい。また、例えば遺伝子
組み換え技術により製造されるヒトIFN−γに適用す
る場合、その分子量が17,143であることや他の不
純蛋白との分離効率を考え、分画範囲1,000〜80,0
00程度の性能を有するものから選択して使用するのが
好都合である。具体的にはとりわけセファデックスG−
50,G−75,セファクリルS−200,バイオゲル
P−10,P−30,P−60等があげられる。
使用するゲル量は、通常負荷するサンプルの5〜100
倍(W/W)好ましくは10〜30倍(W/W)量である。
ゲル過の方法は、通常用いられるカラム法が適してい
る。
すなわち、粗ヒトIFN−γを緩衝液などに溶解し水溶
液となし、展開溶媒であらかじめ平衡としたゲルカラム
に負荷する。これを展開溶媒により溶出する。溶出速度
は、サンプルの不純度,ゲルの種類,量により異なる
が、通常SV(スペース ベロシティ)0.1〜10、
好ましくはSV0.5〜3である。溶出液は通常の方法
により分画する。
ヒトIFN−γと還元性硫黄化合物および蛋白変性剤を
共存させるのは上記ゲル過操作のいずれの工程におい
てでもよいが、ヒトIFN−γをゲルに負荷するための
水溶液および展開溶媒に還元性硫黄化合物および蛋白変
性剤を加えておくのが好ましい。
なお蛋白変性剤は、抽出,抗体カラム処理など前処理で
使用している場合には、カラムに負荷するための水溶液
に改めて加えることなくその溶液のまま使用することが
可能である。
上記負荷用水溶液および展開溶媒は、pHについては5.
0〜8.0、とりわけ中性付近で、還元性硫黄化合物を
1〜100mMとりわけ5〜20mMの濃度で含有させるの
が好ましく、蛋白変性剤を0.1〜7Mとりわけ1〜2
Mの濃度で含有させることが好ましい。
本願明細書中、IFN−γの活性としての抗ウィルス活
性;国際単位(IU)は、単位(ユニット)の確定した
国際標準IFN−γと目的とする資料を、ヒト羊膜由来
FL細胞株に対するシンドビス ウィルス(Sindbis Vi
rus)の細胞変性効果阻止試験を用いて測定し、その比
率から力価を算出して求めたものである。溶液中の蛋白
量は、E:280nm=1.0を1mgとして計算して求め
た。
以下実施例および参考例により本発明をより具体的に説
明するが、これらにより本発明は制限されるものではな
い。
なお参考例中に記載した抗体カラムAb(Moγ2−1
1.1)は特開昭59−80646号公報記載の方法で調
製した。
実施例1 参考例1(iii)でえた 含有溶出画分の2.2m(0.331mg/m含有)に8
倍量の150mM塩化ナトリウムおよび0.5M塩酸グア
ニジンを含む25mM酢酸緩衝液(pH6.0)の希釈液を
添加,混合し、低濃度溶液を調製した。この溶液を予め
150mM塩化ナトリウムを含む25mM酢酸緩衝液
(pH6.0)で平衡化したセファデックスG−25カラム
(2.6×15cm)に負荷し、同一緩衝液で溶出し、塩酸
グアニジンを除去した の溶出画分30mをえた。この溶液のタン白含量は0.
022mg/mで、澄明であった。
本溶出画分を4℃で24時間熟成したのち、ダイアフロ
−YM−10,25mmφ(アミコン社製限外過膜)を
用い限外過により濃縮しフィルター(0.2μm)で
過し0.68mの澄明な溶液を得た。タン白含量は0.6
70mg/mであった。またタン白回収率は63%であ
った。
実施例2 実施例1で得られた の性状は以下のとおりであった。
(1)SDS−PAGEによる分子量測定 見かけ上の分子量約17,000でモノマーに収斂した。
測定条件:SDS濃度,0.1%;アクリルアミド濃度4
%(濃縮ゲル),12.5%(分離用ゲル);電圧,60
V(濃縮時),180V(分離時);濃縮60分,分離
3.0時間;発色剤,クマシーブリリアント ブルー (2)ゲル過による分子量測定 見かけ上の分子量は約35,000であった第1図。
測定条件 (i)資料:本発明の高濃度des IFN−γ水溶液(タン白濃度=0.670mg/m) 標準タン白:牛血清アルブミン(M.W.68,00
0),卵白アルブミン(M.W.45,000)およびキ
モトリプシノーゲンA(M.W.25,000) (ii)ゲル過:25mM酢酸アンモニウム,および15
0mM NaClを含むpH6.0の緩衝液で平衡化したセファ
デックスG−100カラム(1.0×55cm)に資料0.2
7mg/0.4mおよび各標準タン白1mg/0.4mを負
荷し、溶出速度2mm/時間,フラクション0.5m
でゲル過を行った。
本発明の は、SDA−PAGEでは単量体(見かけ上の分子量約
17,000)として検出され、ゲル過では二量体(見
かけ上の分子量約35,000)として検出されることか
ら、分子量約17,000のサブユニットからなる二量体
であり、その結合は非共有結合であることが判明した。
参考例1 の製造 (i)形質転換体の製造 IFN−γ発現プラスミドpRC23/IFI-900〔EPC公開第00
89676号公報実施例7参照〕を制限酵素NdeI,NcoIで消化
し、IFN−γ遺伝子部分を含むNdeI-NcoI 710bp D
NA断片(A)を分取した。一方、プラスミドpRC2
3を制限酵素Bgl II,EcoR Iで消化し、λPLプロモー
ターを含む265bpのDNA断片(B)を分取した。
(A),(B)と化学合成して得た蛋白合成開始コドン
を含むオリゴヌクレオチドアダプター AATCATGCAGGATCCA GTACGTCCTAGGTAT をT4DNAリガーゼを用いてNde I,EcoR Iののりしろ
部分に結合させた。得られたDNA断片をNco I,Bgl II
で処理して得たプラスミドpRC23/IFI−900に
結合させ、 欠落IFN−γのポリペプチドをコードする発現プラス
ミドpLC2を構築した。(第2図)このプラスミドpLC2を
用いてCohenらの方法〔プロシージング オブ ナショ
ナル アカデミー オブ サイエンス USA,第69
巻,2110頁(1972)〕に従って大腸菌RRI
(pRK248 cIts)を形質転換し、形質転換体エシエリヒ
ア コリ(Escherichia coli=E. coli)RRI(pLC2,pRK248
CIts)を得た。
(ii)形質転換体の培養 上記(i)で構築したプラスミドを含む菌株(E.coli RRI(p
Lc2,pRK248cIts)を1%バクトトリプトン,0.5%酵母
エキス,0.5%食塩,7μg/mテトラサイクリンを
含む液体培地50m中で、35℃,12時間振とう培
養を行った。培養液を0.5%カザミノ酸,0.5%グルコ
ース,7μg/mlのテトラサイクリンを含むM9倍2.5
に移し、35℃で4時間、ついで42℃で3時間培養し
た。遠心分離して菌体を集め、−80℃で保存した。
(iii)IFN−γd3の精製 上記(ii)と同様の方法で得た凍結菌体7.1gを7M塩酸
グアニジンおよび2mMフェニルメチルスルフォニルフ
ルオライドを含む0.1Mトリス塩酸緩衝液(pH7.0)2
2mに懸濁し、4℃で1時間攪拌したのち10,000
×gで30分間遠心分離にかけて上清24mを得た。
この上清にPBS300mを加えて希釈し、抗体カラ
ム(Mo γ2−11.1,カラム容量15m)に流速
1m/分でかけた。そののち、0.5M塩酸グアニジン
を含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)60
mでカラムを洗浄し、ついで、2M塩酸グアニジンを
含む20mMリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.0)45m
で溶出し、抗ウィルス活性を有する画分25mを得
た。この画分25mをあらかじめ1mMエチレンジア
ミン四酢酸,0.15M塩化ナトリウム,10mMシステ
ィンおよび2M塩酸グアニジンを含む25mM酢酸アン
モニウム緩衝液(pH6.0)で平衡化したセファクリルS
−200(ファルマシア社製)のカラム(2.6×94c
m),カラム容量500mにかけ、同一緩衝液で溶出
して抗ウィルス活性を有する画分40mを得た。ここ
で得られた 欠落IFN−γのポリペプチド は、7.0mgであり比活性は2.7×106IU/mgであった。
参考例2 参考例1(iii)でえた 溶出画分1.2m(0.621mg/m)を予め150m
M塩化ナトリウムを含む25mM酢酸アンモニウム緩衝
液(pH6.0)で平衡化したセファデックスG−25のカ
ラムに負荷し、同一緩衝液で溶出し、塩酸グアニジンを
除去したIFN−γの溶出画分をえた。この溶出液は溶
出直後に白濁を生じ沈澱したので、フィルター(0.2μ
m)で過し、2.4mの澄明液を得た。含量は0.150m
g/mタン白でタン白回収率は48%であった。
(発明の効果) 本発明によりヒトγ型インターフェロンは易溶化され、
高濃度ヒトγ型インターフェロン水溶液を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例2(2)のゲル過の結果を示す。●は
本発明のIFN−γを、○は標準タン白(A:キモトリ
プシノーゲンA,B:卵白アルブミン,C:牛血清アル
ブミン,D:チトクロームC)を示す。 第2図は参考例5に開示した発現用プラスミドpLC2の構
築図を示す。 第3図は146個のアミノ酸からなるIFN−γのアミ
ノ酸配列を示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蛋白変成剤を含有するヒトγ型インターフ
    ェロンフラグメントの30〜200μg/mlの希薄水溶
    液からゲル濾過により蛋白変成剤を除去し、当該希薄水
    溶液を液体状態で24〜72時間熟成させ、ついで0.
    2〜1.5mg/mlの濃度に濃縮することを特徴とする高
    濃度ヒトγ型インターフェロンフラグメント水溶液の製
    造法。
  2. 【請求項2】ヒトγ型インターフェロンフラグメントが
    146個のアミノ酸からなるヒトγ型インターフェロン
    ポリペプチドのN末端部分の4個以下のアミノ酸が欠落
    したN末端部欠落スピーシーズまたは当該N末端部欠落
    スピーシーズのC末端部分が切断されたものである特許
    請求の範囲第1項記載の製造法。
JP60002586A 1984-01-23 1985-01-09 高濃度ヒトγ型インターフェロンフラグメント水溶液の製造法 Expired - Lifetime JPH064680B2 (ja)

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