JPH0646538B2 - ブラウン管の製造方法 - Google Patents
ブラウン管の製造方法Info
- Publication number
- JPH0646538B2 JPH0646538B2 JP13170185A JP13170185A JPH0646538B2 JP H0646538 B2 JPH0646538 B2 JP H0646538B2 JP 13170185 A JP13170185 A JP 13170185A JP 13170185 A JP13170185 A JP 13170185A JP H0646538 B2 JPH0646538 B2 JP H0646538B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating
- cathode ray
- ray tube
- cloth
- film
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はブラウン管、特にブラウン管外表面で反射する
外来光により画像が読み取り難くなるのを防止するため
の処理を施したブラウン管の製造方法に関する。
外来光により画像が読み取り難くなるのを防止するため
の処理を施したブラウン管の製造方法に関する。
このようないわゆるノングレア処理方法のひとつとし
て、出願人は先に、Si(OH)4のアルコール溶液あるいはS
iのアルコキシドのSiの一部をTi等に置換したもの、す
なわちSi(OH)4あるいはSi(OR)4(Rはアルキル基)をフ
エースプレート外表面にスプレーで吹付け塗布し、透明
で微細な凹凸を有するSiO2の被膜を形成して外来光を拡
散反射させる方法を提案した(特願昭59-72753号(特開
昭60-21874号)、特願昭59-166333号(特開昭61-45545
号))。
て、出願人は先に、Si(OH)4のアルコール溶液あるいはS
iのアルコキシドのSiの一部をTi等に置換したもの、す
なわちSi(OH)4あるいはSi(OR)4(Rはアルキル基)をフ
エースプレート外表面にスプレーで吹付け塗布し、透明
で微細な凹凸を有するSiO2の被膜を形成して外来光を拡
散反射させる方法を提案した(特願昭59-72753号(特開
昭60-21874号)、特願昭59-166333号(特開昭61-45545
号))。
しかし、このような方法で形成したSiO2コーテイング被
膜の特徴として、乾いた柔かい布・紙等でこすつた場
合、コーテイング凸部分によつて布・紙等が削り取られ
フエースプレート外表面に溜る。あるいは被膜の極一部
が削り取られる。このように削り取られた布・紙等ある
いは被膜の極一部分がフエースプレート外表面の一部に
溜り粉状に見えたりして画像を見にくくすることがあつ
た。
膜の特徴として、乾いた柔かい布・紙等でこすつた場
合、コーテイング凸部分によつて布・紙等が削り取られ
フエースプレート外表面に溜る。あるいは被膜の極一部
が削り取られる。このように削り取られた布・紙等ある
いは被膜の極一部分がフエースプレート外表面の一部に
溜り粉状に見えたりして画像を見にくくすることがあつ
た。
〔発明の目的〕 したがつて本発明の目的は、布・紙等でこすつても布・
紙等あるいは被膜の一部分がフエースプレート外表面に
溜ることなく、画像が見えやすくしかも十分なノングレ
ア効果を有するコーテイング被膜を備えたブラウン管の
製造方法を提供することにある。
紙等あるいは被膜の一部分がフエースプレート外表面に
溜ることなく、画像が見えやすくしかも十分なノングレ
ア効果を有するコーテイング被膜を備えたブラウン管の
製造方法を提供することにある。
このような目的を達成するために、本発明は、フェース
プレートの外表面にSiO2被膜を被着後、その被膜の表層
部を除去する工程を加えたものである。
プレートの外表面にSiO2被膜を被着後、その被膜の表層
部を除去する工程を加えたものである。
(その1) 第1図は本発明の一実施例を示すブラウン管の一部断面
側面図である。同図において、ブラウン管1の前面ガラ
ス、すなわちフエースプレート2の外表面21には、透
明なSiO2の微細な凹凸をも被膜3が形成してある。この
被膜3は、少なくともフエースプレート2の内面に形成
したけい光面4の有効面を覆うように形成するが、次に
その形成方法を説明する。
側面図である。同図において、ブラウン管1の前面ガラ
ス、すなわちフエースプレート2の外表面21には、透
明なSiO2の微細な凹凸をも被膜3が形成してある。この
被膜3は、少なくともフエースプレート2の内面に形成
したけい光面4の有効面を覆うように形成するが、次に
その形成方法を説明する。
まず、Si(OC2H5)4のエタノール溶液に触媒としてHNO3を
1%添加したものを用意し、これを、40℃程度に予熱し
たフエースプレート外表面21にスプレーノズルで吹付
け塗布して当該外表面21を粗面化する。次に、このブ
ラウン管を150℃で熱処理することによりSiO2被膜を強
固に接着しめる。その後、この被膜の表面全体をステン
レス製フエルト(繊維径8μm)で一様にこする。
1%添加したものを用意し、これを、40℃程度に予熱し
たフエースプレート外表面21にスプレーノズルで吹付
け塗布して当該外表面21を粗面化する。次に、このブ
ラウン管を150℃で熱処理することによりSiO2被膜を強
固に接着しめる。その後、この被膜の表面全体をステン
レス製フエルト(繊維径8μm)で一様にこする。
(その2) 第1の実施例と同様にSiO2被膜を被着した後、その表面
全体をステンレス製フエルトでこすり、さらにガラスク
リーナー(ジヨンソン社製)をさらし布にしめらせて一
様にこする。
全体をステンレス製フエルトでこすり、さらにガラスク
リーナー(ジヨンソン社製)をさらし布にしめらせて一
様にこする。
実施例(その1)(その2)のようにして形成したブラ
ンウン管、およびSi(OC2H5)4のアルコール溶液を吹付け
て150℃の焼成をしたのみのブラウン管について、そのS
iO2被膜3を乾燥した紙でこすつて粉末が発生するか否
かを調べたところ、ステンレス製フエルトあるいはステ
ンレス製フエルト後ガラスクリーナーをしめらせたさら
し布によりこする工程を省略したものでは粉末の発生が
見られたのに対し、上記各実施例のものはいずれも粉末
の発生が全く見られなかつた。
ンウン管、およびSi(OC2H5)4のアルコール溶液を吹付け
て150℃の焼成をしたのみのブラウン管について、そのS
iO2被膜3を乾燥した紙でこすつて粉末が発生するか否
かを調べたところ、ステンレス製フエルトあるいはステ
ンレス製フエルト後ガラスクリーナーをしめらせたさら
し布によりこする工程を省略したものでは粉末の発生が
見られたのに対し、上記各実施例のものはいずれも粉末
の発生が全く見られなかつた。
これは、ステンレス製フエルトあるいはさらし布等でこ
することにより、第2図(a)に示すような状態にある焼
結後のSiO2被膜3の表面部から、ガラス面あるいは被膜
本体に完全に密着していない細片31が除かれ、また突
起の尖つた先端部32が除去されて丸くなることによ
る。すなわち、これらの細片や突起先端部を予め強制的
に除去して第2図(b)のようにしておくことにより、画
像が見難くなることを未然に回避できる。
することにより、第2図(a)に示すような状態にある焼
結後のSiO2被膜3の表面部から、ガラス面あるいは被膜
本体に完全に密着していない細片31が除かれ、また突
起の尖つた先端部32が除去されて丸くなることによ
る。すなわち、これらの細片や突起先端部を予め強制的
に除去して第2図(b)のようにしておくことにより、画
像が見難くなることを未然に回避できる。
なお、上記各実施例では、上述した表層部の除去処理を
行なうことにより、当該処理を行なう前に50であつた
光沢度が52となり、ノングレア効果が2〜3%低下し
たが、この程度の低下は実用上何ら問題とならない範囲
であり、また予め吹付け時にその低下分(光沢度の上昇
分)を見越して光沢度を低めに抑えておくことにより簡
単に解決できることも確認された。
行なうことにより、当該処理を行なう前に50であつた
光沢度が52となり、ノングレア効果が2〜3%低下し
たが、この程度の低下は実用上何ら問題とならない範囲
であり、また予め吹付け時にその低下分(光沢度の上昇
分)を見越して光沢度を低めに抑えておくことにより簡
単に解決できることも確認された。
以上説明したように、本発明によれば、フェースプレー
トの外表面にSiO2からなる被膜を被着後、その被膜の表
層部を除去する処理を加えたことにより、十分なノング
レア効果を有し、しかも画面を布や紙等で拭いても画像
が見にくくなるということのない、高品質で高信頼性の
ブラウン管が得られる。
トの外表面にSiO2からなる被膜を被着後、その被膜の表
層部を除去する処理を加えたことにより、十分なノング
レア効果を有し、しかも画面を布や紙等で拭いても画像
が見にくくなるということのない、高品質で高信頼性の
ブラウン管が得られる。
第1図は本発明の一実施例を示すブラウン管の一部断面
側面図、第2図は本発明の効果を説明するための断面図
である。 1……ブラウン管、2……フエースプレート、3……Si
O2被膜、21……フエースプレート外表面、31……Si
O2の細片、32……SiO2の突起先端部。
側面図、第2図は本発明の効果を説明するための断面図
である。 1……ブラウン管、2……フエースプレート、3……Si
O2被膜、21……フエースプレート外表面、31……Si
O2の細片、32……SiO2の突起先端部。
Claims (1)
- 【請求項1】フェースプレート外表面に微細な凹凸を持
つSiO2からなる被膜を形成する工程を有するブラウン管
の製造方法において、上記被膜をフェースプレート外表
面に被着した後、当該被膜の表層部を除去する工程を含
むことを特徴とするブラウン管の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13170185A JPH0646538B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ブラウン管の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13170185A JPH0646538B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ブラウン管の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61290622A JPS61290622A (ja) | 1986-12-20 |
JPH0646538B2 true JPH0646538B2 (ja) | 1994-06-15 |
Family
ID=15064180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13170185A Expired - Fee Related JPH0646538B2 (ja) | 1985-06-19 | 1985-06-19 | ブラウン管の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0646538B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63160131A (ja) * | 1986-12-23 | 1988-07-02 | Toshiba Corp | 陰極線管の製造方法 |
JP2695823B2 (ja) * | 1987-04-10 | 1998-01-14 | 株式会社東芝 | 陰極線管の表示面外表面に薄膜を形成する方法 |
KR100728940B1 (ko) | 2006-03-10 | 2007-06-14 | (주)케이디티 | 광여기 시트 |
-
1985
- 1985-06-19 JP JP13170185A patent/JPH0646538B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61290622A (ja) | 1986-12-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |