JPH064640B2 - 7−アミノ−3−(n−含有複素環置換メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレ−トまたはその塩類の製造法 - Google Patents

7−アミノ−3−(n−含有複素環置換メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレ−トまたはその塩類の製造法

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JPH064640B2 JP59132456A JP13245684A JPH064640B2 JP H064640 B2 JPH064640 B2 JP H064640B2 JP 59132456 A JP59132456 A JP 59132456A JP 13245684 A JP13245684 A JP 13245684A JP H064640 B2 JPH064640 B2 JP H064640B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、7−アミノ−3−(N−含有複素環置換メチ
ル)−3−セフェム−4−カルボキシレートまたはその
塩類の製造法に関するものである。
「発明が解決しようとする問題点」 セファロスポリン骨格の3位にN−含有複素環置換メチ
ル基を有するセファロスポリン系化合物には、例えば、
セファロリジン、セフタチジム等の有用な化合物が数多
く存在するが、その合成上の重要中間体である7−アミ
ノ−3−(N−含有複素環置換メチル)−3−セフェム
−4−カルボキシレートを効率良く製造する方法は従来
知られていなかった。
この化合物を製造するためには、セファロスポリン骨格
の3位をN−含有複素環化合物で置換する工程が必要で
あるが、7−アミノセファロスポラン酸を直接N−含有
複素環化合物による置換反応に付すと、7−アミノセフ
ァロスポラン酸自体も生成する7−アミノ−3−(N−
含有複素環置換メチル)−3−セフェム−4−カルボキ
シレートも共に熱に対して不安定なために反応条件下で
分解し、目的物は極めて低い収率においてしか得ること
ができない。
このため従来、7位アミノ基を保護した上で3位をN−
含有複素環化合物による置換反応に付すことが試みられ
て来たが、収率が良好で、その上容易に反応生成物を単
離し得るような方法は知られていなかった。
「問題点を解決するための手段」 発明者らは、7位アミノ基をベンゾイル基で保護するこ
とにより、以上の問題点を解決できることを知り、種々
の検討の結果、本発明を完成した。
本発明の概要は、次の通り示すことができる。
(式中、Xは酸残基および はN−含有複素環をそれぞれ意味する) 本発明においては、7位アミノ基をベンゾイル基で保護
することにより3位の酸残基のN−含有複素環化合物に
よる置換反応がきわめて良好な収率で行われ、かつ、、
応生成物(V)が簡便な方法によって純品として得られる
点に特徴がある。
また本発明においては、7位アミノ基のベンゾイル化反
応による生成物(III)を単離精製することなく、そのま
ま次の3位の酸残基のN−含有複素環化合物による置換
反応に付すことができる。このように2つの工程を連続
化して行い得るということは、本発明が工業的製法とし
ても優れたものであることを示すものである。
さらに、7位アミノ基のベンゾイル保護基はきわめて緩
和な条件下に除去し得るので、本発明においては最終目
的物である7−アミノ−3−(N−含有複素環置換メチ
ル)−3−セフェム−4−カルボキシレートを高収率で
得ることができる。
以上のように本発明は従来問題とされていた諸点を解決
したものである。
目的化合物(VI)における の好適な例としては、1−ピリジニオ基、6,7−ジヒド
ロ−5H−1−(1−ピリンジニオ)基等が挙げられ
る。
目的化合物(VI)の好適な塩としては、アルカリ金属塩
(例、ナトリウム塩、カリウム塩など)およびアルカリ
土類金属塩(例、カルシウム塩、マグネシウム塩など)
のような金属塩、アンモニウム塩、有機塩基塩(例、ト
リメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピリジン塩、
ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N′−ジ
ベンジルエチレンジアミン塩など)、有機塩酸(例、酢
酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、ギ酸塩、トルエンスルホン酸塩
など)、無機酸塩(例、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩、チオシアン酸塩、硫酸塩、リン酸塩など)、
アミノ酸との塩(例、アルギニン塩、アスパラギン酸
塩、グルタミン酸塩など)その他が挙げられる。
次に本発明の目的化合物(VI)の製造法について詳述す
る。
工程 この反応は化合物(I)もしくはそのアミノ基における反
応性誘導体またはそれらの塩類に、安息香酸(II)もしく
はそのカルボキシ基における反応性誘導体またはそれら
の塩類を作用させることにより行われる。
化合物(I)の好適な塩類としては、目的化合物(VI)にお
いて例示したものと同様の塩類を挙げることができる。
化合物(I)のアミノ基における反応性誘導体としては、
アミド化反応に使用される汎用の反応性誘導体、例えば
化合物(I)とカルボニル化合物との反応によって形成さ
れるシッフ塩基型のイミノ又はその互変異性体であるエ
ナミン型異性体;化合物(I)にシリル化合物、例えばビ
ス(トリメチルシリル)アセトアミド、トリメチルシリ
ルアセトアミド等を反応させて得られるシリル誘導体;
化合物(I)と三塩化燐又はホスゲンとの反応によって得
られる誘導体等を挙げることができる。
安息香酸(II)のカルボキシ基における反応性誘導体とし
ては、酸ハライド、酸無水物、活性アミド、活性エステ
ル等が例示される。これらの好適例を挙げると、ベンゾ
イルハライド(例えばベンゾイルクロリド);ベンゾイ
ルアジド;置換燐酸(例えばジアルキル燐酸、フェニル
燐酸、ジフェニル燐酸、ジベンジル燐酸、ハロゲン燐酸
等)、ジアルキル亜燐酸、亜硫酸、チオ硫酸、硫酸、ア
ルキル炭酸、脂肪族カルボン酸(例えばピバリン酸、吉
草酸、イソ吉草酸、2−エチル酪酸、酢酸、トリクロロ
酢酸等)或は芳香族カルボン酸(例えばp−フタル酸
等)のような酸との混合酸無水物;対称酸無水物;イミ
ダゾール、ジメチルピラゾール、トリアゾール或はテト
ラゾール等との活性アミド;或いは活性エステル(例え
ばシアノメチルエステル、メトキシメチルエステル、ジ
メチルイミノメチル〔(CH3)2−N=CH−〕エステ
ル、ビニルエステル、プロパルギルエステル、p−ニト
ロフェニルエステル、2,4−ジニトロフェニルエステ
ル、トリクロロフェニルエステル、ペンタクロロフェニ
ルエステル、メシルフェニルエステル、フェニルアゾフ
ェニルエステル、フェニルチオエステル、p−ニトロフ
ェニルチオエステル、p−クレジルチオエステル、カル
ボキシメチルチオエステル、ピラニルエステル、ピリジ
ルエステル、ピペリジルエステル、8−キノリルチオエ
ステル、又はN,N−ジメチルヒドロキシルアミン、1
−ヒドロキシ−2−(1H)−ピリドン、N−ヒドロキ
シスクシンイミド、N−ヒドロキシフタルイミドもしく
は1−ヒドロキシ−6−クロロ−1H−ベンゾトリアゾ
ールとのエステル等)を例示することができる。
またXにおける酸残基としては例えばハロゲン(塩素、
臭素、ヨウ素、フッ素)、アシルオキシ基(例えば、ア
セチルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、メ
タンスルホニルオキシ基等)等が挙げられる。
反応は、有機塩基或は無機塩基、例えば水酸化アルカリ
金属(例えば水酸化ナトリウム)、炭酸水素アルカリ金
属(例えば炭酸水素ナトリウム)、炭酸アルカリ金属
(例えば炭酸ナトリウム)、酢酸アルカリ金属(例えば
酢酸ナトリウム)、トリ(低級)アルキルアミン(例え
ばトリメチルアミン、トリエチルアミン)、ピリジン、
N−(低級)アルキルモルホリン(例えばN−メチルモ
ルホリン)、N,N−ジ(低級)アルキルベンジルアミ
ン(例えばN,N−ジメチルベンジルアミン)、N,N
−ジ(低級)アルキルアニリン(例えばN,N−ジメチ
ルアニリン)等の存在下に行われることが多い。
反応は、水、アルコール(例えばメタノール、エタノー
ル)、ピリジン、N,N−ジメチルホルムアミド等の
他、この反応に悪影響を及ぼさないいかなる溶媒中でも
行うことができ、上記の塩基が液体である場合には溶媒
を兼ねて使用することもできる。
反応温度は特に限定されず、通常、冷却下ないし加熱下
で行われる。
工程 この反応は化合物(III)またはその塩類とN−含有複素
環化合物(IV)またはその塩類とを反応させることにより
行われる。
N−含有複素環化合物の好適な例としては、ピリジン、
6,7−ジヒドロ−5H−1−ピリンジン等が挙げられ
る。
化合物(III)の好適な塩類としては、目的化合物(VI)に
おいて例示された塩基との塩が挙げられ、またN−含有
複素環化合物(IV)の好適な塩類としては、目的化合物(V
I)において例示された酸付加塩が挙げられる。
この反応は、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム等のハ
ロゲン化アルカリ金属の存在下に行われることが多い。
この反応は、水、リン酸緩衝液、アセトン、アセトニト
リル、クロロホルム、ニトロベンゼン、塩化メチレン、
塩化エチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、アルコ
ール(例えばメタノール、エタノール)、エーテル、テ
トラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、或は反応に
悪影響を及ぼさない任意のその他の有機溶媒などの溶媒
中で実施できる。強い極性を有する溶媒が好ましい。
これらのうち、親水性溶媒は水との混合物の状態でも使
用できる。反応は中性付近のpHの媒質中で行うのが好ま
しい。
反応温度は特に限定されないが、通常加温下または加熱
下に行われる。
この反応の生成物は塩析その他の簡便な方法により純品
として得られるが、特に使用するN−含有複素環化合物
がピリジンである場合には、生成物は塩析によって結晶
として容易に単離される。、なお、以上の2工程におい
ては、工程)で得られた化合物(III)またはその塩類は
単離精製することなくそのまま次の工程に使用しても
良い。
工程 目的化合物(VI)またはその塩類は、化合物(V)またはそ
の塩類をベンゾイル基の脱離反応に付すことにより製造
される。
化合物(V)の好適な塩類としては、目的化合物(VI)にお
いて例示したものと同様の塩類が挙げられる。
この脱離反応は化合物(V)にイミノハロゲン化剤、続い
てイミノエーテル化剤を作用させ、必要であれば、生じ
た化合物を加水分解に付すことにより行われる。
適当なイミノハロゲン化剤としては、リンハライド(例
えば、三塩化リン、五塩化リン、三臭化リン、五臭化リ
ン、等)、オキシ塩化リン、塩化チオニル、ホスゲン、
等が挙げられる。反応温度は特に限定されず、反応は通
常冷却下もしくは室温で行なわれる。
この反応は好ましくは、この反応を行なう前に化合物
(V)の4位の遊離カルボキシ基をシリル化剤〔例えば、
トリメチルシリルクロリド、トリメチルシリルアセトア
ミド、ビス(トリメチルシリル)アセトアミド、等〕で
保護して行なわれる。
この様にして得られた反応生成物と反応させる適当なイ
ミノエーテル化剤としては、アルコール、金属アルコキ
シド、等が挙げられる。適当なアルコールにはアルカノ
ール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、t−ブタノール、
1,3−ブタンジオール、等)が含まれ、それはアルコキ
シ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシ、等)で置換されていてもよい。適
当な金属アルコキシドとしては、アルカリ金属アルコキ
シド(例えば、ナトリウムアルコキシド、カリウムアル
コキシド、等)、アルカリ土類金属アルコキシド(例え
ば、カルシウムアルコキシド、バリウムアルコキシド、
等)、等が挙げられる。反応温度は特に限定されず、反
応は通常冷却下または室温で行なわれる。
得られた生成物は、必要であれば、加水分解に付す。加
水分解は上記反応混合物を水中に入れることにより容易
に行なうことが出来るが、あらかじめ親水性溶媒(例え
ば、メタノール、エタノール、等)、塩基(例えば、ア
ルカリ金属炭酸水素塩、トリアルキルアミン、等)ある
いは酸(例えば、希塩酸、酢酸、等)を水に加えておい
てもよい。
この反応は好ましくは冷却下あるいは室温といった温和
な条件下で行なわれる。
「実施例」 以下この発明を実施例により説明する。
実施例1 7−アミノセファロスポラン酸(20.0)を水(3
0m)およびメタノール(120m)に懸濁下−1
5℃まで冷却し、約10分かけて−10℃以下でトリエ
チルアミン(17.8)を滴下する。次いで−10℃
〜15℃で約1時間かけてベンゾイルクロリド(13.
4)を滴下する。約30分同温で攪拌後0℃まで昇温
し、3N塩酸でpH6.5とする。減圧下メタノールを留去
し、残渣に水(140m)、酢酸エチル(300m
)を加える。6N塩酸にてpHを1.5とし酢酸エチルに
て抽出し、分液する。さらに水層に酢酸エチル(100
m)を加え、抽出分液する。酢酸エチル抽出液を合わ
せ、飽和食塩水100mで洗浄する。分液後、酢酸エ
チル(100m)を有機層に加える。無水酢酸ナトリ
ウム(57.3)をメタノール(70m)に溶解さ
せ、先の酢酸エチル溶液中に約30分かけて滴下する。
滴下終了後1時間攪拌し取する。真空乾燥後の淡黄色
の7−ベンゾイルアミノ−3−アセトキシメチル−3−
セフェム−4−カルボン酸のナトリウム塩(23.5
)を得る。(収率79.1%) IR(ヌジョール):1755,1725,1640,1620cm-1 NMR(DO,δ):2.15(3H,s),3.54(2H,d,J=7.2H
z),4.86(2H,d,J=3.4Hz),5.22(1H,d,J=5Hz),5.86(1H,
d,J=5Hz),7.75(5H,m) 実施例2 ビリジン(11.9g)、水(15m)およびアセト
ニトリル(45m)混合溶液中にヨウ化ナトリウム
(56.4g)を加え、反応液の温度を60〜65℃ま
で昇温する。次いで7−ベンゾイルアミノ−3−アセト
キシメチル−3−セフェム−4−カルボン酸のナトリウ
ム塩(30.0g)を加え、3時間65℃で反応する。
反応終了後、水(1350m)中に反応液を加える。
次いで食塩(405g)を加えて食塩を溶解させる。溶
解後、室温(20〜25℃)にて6N−HCl(45m
)を加え1時間攪拌する。析出した結晶を取後1NH
Cl(90m)で洗浄する。さらにウエット結晶を1N
HCl(40m)で懸濁洗いを30分間行い、取す
る。5℃に冷却した水(30m)で洗浄後35℃で真
空乾燥を行い、黄白色結晶として、7−ベンゾイルアミ
ノ−3−(1−ピリジニオメチル)−3−セフェム−4
−カルボキシレート・1−塩酸塩(27.8)を得
る。(収率84.9%) IR(ヌジョール):1780,1670cm-1 NMR(ジメチルスルホキシド−dδ):3.66
(2H,s),5.35(1H,d,J=5Hz),
5.77(2H,s),59.6(1H,dd,J=5
および8Hz),7.55(3H,m),7.97(2H,m),8.37(2H,d,J=6H
z),8.71(1H,d,J=6Hz),9.28(2H,d,J=6Hz),9.54(1H,d,J
=8Hz) 実施例3 7−アミノセファロスポラン酸(10.0g)を水(1
5m)、メタノール(60m)に懸濁下−10℃ま
で冷却する。次いでトリエチルアミン(8.9g)を約
10分間かけて、−10℃以下で滴下し溶解させる。次
いでベンゾイルクロリド(6.7)を−10℃〜−1
5℃で約1時間かけてゆっくり滴下する。滴下終了後3
0分間攪拌する。0℃まで昇温後、3N塩酸にてpHを
6.5に調整した後、減圧濃縮する。7−ベンゾイルア
ミノ−3−アセトキシメチル−3−セフェム−4−カル
ボン酸を含有するこの残渣にピリジン(8.17g)、アセ
ニトリル(15m)、ヨウ化ナトリウム(41.3
g)を加え、65℃で3時間加熱攪拌する。反応液を水
(1000m)中に加え、次いで食塩(300g)、
6N−塩酸(50m)を加えて結晶化する。1時間室
温で攪拌後取し、減圧乾燥する。淡黄赤色の7−ベン
ゾイルアミノ−3−(1−ピリジニオメチル)−3−セ
フェム−4−カルボキシレート・1塩酸塩(10.32
g)を得る。(2工程での収率68.5%) IR、NMRおよび元素分析値とも実施例2の各値と一致
した。
実施例4 7−ベンゾイルアミノ−3−(1−ピリジニオメチル)
−3−セフェム−4−カルボキシレート・1塩酸塩
(6.84g)を塩化メチレン(100m)に懸濁下
N,N′−ジメチルアニリン(36.8g)を加える。
次いでトリメチルシリルクロリド(27.4g)を28
℃以下で滴下しシリル化反応を行なう。20〜25℃で
2時間攪拌後−30℃まで冷却する。この反応液に五塩
化リン(10.4g)を加え、−25〜−30℃で1時
間攪拌する。あらかじめ1,3−プロパンジオール(1
9.3g)、イソ・ブタノール(18.8g)、塩化メ
チレン(50m)の混合溶液を−30℃まで冷却した
溶液中に、上記反応液を加える。室温(20〜25℃)
までゆっくり昇温し一夜攪拌する。結晶を取し、塩化
メチレン(50m)で洗浄する。次いで結晶を5℃に
冷却した1N−塩酸(40m)に溶解し、5℃以下で
イソプロパノール(45m)を30分間かけて滴下す
る。同温(5℃)で30分間攪拌後、イソプロパノール
(155m)を30分かけて滴下する。5℃以下で3
時間攪拌後、結晶を過し真空乾燥後、淡黄白色の7−
アミノ−3−(1−ピリジニオメチル)−3−セフェム
−4−カルボキシレート(4.78g)を得る。(収率
67.9%) IR(ヌジョール):1800,1700,1630cm-1 NMR(DO,δ):3.64(2H,d,J=8.6Hz),5.34(2H,
dd,J=8.4および4Hz),5.67(1H,s),57.6(1H,s),8.66(5H,
m) 実施例5 実施例2と同様の方法に従って、7−ベンゾイルアミノ
−3−〔{6,7−ジヒドロ−5H−1−(1−ピリン
ジニオ)}メチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレ
ートの1塩酸塩を得る。
NMR(DMSO-d6,δ):2.33(2H,m,),3.17(4H,m),3.52(2H,
ブロ-ド s),5.27(1H,d,J=5Hz),5.57(2H,ブロ-ド s),5.92(1H,
dd,J=5Hzおよび8Hz),7.55(5H,m),7.93(1H,dd,J=6Hzお
よび8Hz),8.45(1H,d,J=8Hz),8.82(1H,d,J=6Hz),9.47
(1H,d,J=8Hz) 実施例6 実施例4と同様の方法に従って、7−アミノ−3−
〔{6,7−ジヒドロ−5H−1−(1−ピリンジニ
オ)}メチル〕−3−セフェム−4−カルボキシレート
の2塩酸塩を得る。
IR(ヌジョール):3300,1780,1700,1620cm-1 NMR(DO−DCl,δ):2.33(2H,t,J=8Hz),3.
32(4H,m),3.60(2H,ブロ-ド s),5.28(1H,d,J=5Hz),5.47(1
H,d,J=5Hz),5.27および5.62(2H,ABq,J=14Hz),7.83(1
H,dd,J=6Hzおよび8Hz),8.37(1H,d,J=8Hz),8.55(1H,d,
J=6Hz) 前記実施例を化学反応式による一覧表で示すと下記の通
りである。
実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式: (式中、Xは酸残基を意味する) で示される化合物またはその塩類に、 式: で示されるN−含有複素環化合物またはその塩類を作用
    させて、 一般式: (式中、 はN−含有複素環を意味する) で示される化合物またはその塩類を得、次いで得られた
    化合物またはその塩類を、ベンゾイル基の脱離反応に付
    して、 一般式: (式中、 は前と同じ意味) で示される化合物またはその塩類を得ることを特徴とす
    る7−アミノ−3−(N−含有複素環置換メチル)−3
    −セフェム−4−カルボキシレートまたはその塩類の製
    造法。
JP59132456A 1984-06-26 1984-06-26 7−アミノ−3−(n−含有複素環置換メチル)−3−セフエム−4−カルボキシレ−トまたはその塩類の製造法 Expired - Lifetime JPH064640B2 (ja)

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