JPH0646295Y2 - 動物用の飲用水容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、犬や猫等小動物に飲料水等を与えるために一
定の水位を保持することを可能とした飲用水容器に関す
るものである。

（従来の技術） 合成樹脂製又は金属性容器で周側壁部を浅くした薄皿形
状の容器本体を用いて飲料水を与えているが、これらは
その都度毎に適宜量与えている。又季節並びに気候や与
えられる時間帯によっては動物が余分に水分等を要求し
ても与えられることが無い場合があり得る等の欠点が応
々にしてある。

（本考案が解決しようとする問題点） 容器本体内の一部に絶えず一定量の水分を保水させるこ
との可能な注水器具を備えた飲用水容器を目的としたも
のである。

（問題点を解決するための手段） 然るに本考案は適宜素材より成形された容器本体の一部
に膨出部を設け、当該膨出部に注水器具を起立させ弁座
作用により流量調節を行ない一定水量、当該容器内に注
水器具によって給水し保水を可能としたものである。

以下その構成を図面に示す実施例に基づいて説明する。

図中（１）は適宜素材、例えば合成樹脂製、金属製から
成り皿状で鍔部（２）を形成し保護部材（2B）で被覆を
可能とした容器本体であって、当該容器本体（１）の一
部に膨出部（1A）を一体的に成形したものである。

（３）は皿状を呈した当該容器本体（１）の底面部であ
って、当該底面部（３）の一部に一体的に成形されてい
る底面膨出部（3A）の位置に注水器具（８）の先端に設
けられた突出部（９）の起立保持を可能とするための突
出体保持枠（４）の端部（4A）を底面膨出部（3A）に固
定したものである。

（４）は当該容器本体（１）の位置部に形成された底面
膨出部（3A）に固定された突起体保持枠であって、当該
突起体保持枠（４）の一部に流動物（13）すなわち水
分、液状等の流出を可能ならせしめるための流出通路
（５）を一定の高さ適形状で設けたものである。

（６）は当該底面膨出部（3A）の位置に設置固定した起
立棒であって、当該起立棒（６）の先端部に受台（７）
を固設し球体（11）を実施例の第３図、第５図に示す如
く矢印（ｕ）の様に押上げを可能としたものである。

（８）は適宜素材で形状を有した注水器具であって、先
端にＬ型状に折曲げ、突起部（10）を設けると共に中央
部分に水、液体などの流動物（13）を流出入を可能なら
せしめる開孔流出口（9A）を突起体（９）に設けたもの
である。

（10）は当該突起体（９）の先端にＬ型状に折曲げ加工
された突出部であって、当該突出部（10）の内側に球体
（11）の当接面（10A）を有したものである。

（11）は当該注水器具（８）の内部に内装された球体で
あって、当該球体（11）は開孔流出口（9A）を形成せる
当接面（10A）との外接を可能としたものである。

（11A）は、注水器具（８）に内装された球体（11）と
同作用効果を有する蓋部材であって、当該蓋部材（11
A）は突出部（10）の内側面に密着し洩れを防ぐ作用を
可能としたものである。

（12）は他の実施例を示すものであり、注水器具（８）
の端部に設けられたキヤップであって、当該キヤップ
（12）を取り外し突出体保持枠（４）に起立させたまヽ
の状態で水、又は液体の流動物を給水することが出来る
様にしたものである。以上により本考案の構成態様を成
したものである。

（その作用及び効果） 使用に当っては、先づ注水器具（８）を反転させること
により内装されている球体（11）が第３図の矢印の如く
開孔流出口（9A）部分から当該注水器具（８）内へ落下
し一定量の給水を可能としたものである。

又当該注水器具（８）を更に反転させる当該球体（11）
は開孔流出口（9A）の突出部（10）を形成せる当接面
（10A）に外接することで水洩れを防止した状態とな
る。

当該容器本体（１）の膨出部（1A）の位置に固設された
突出体保持枠（４）に当該注水器具（８）の突出体
（９）を着装することによって、当該突出体保持枠
（４）内に垂直状に起立固定されている起立棒（６）に
て当該球体（11）及び蓋部材（11A）が矢印（ｕ）の如
く押し上げられて水などの流動物（13）が開孔流出口
（9A）より（Ｗ）の水位まで流出する。

又、動物が飲んだ分量だけ流出通路（５）を経て常時
（Ｗ）の水位まで確保され容器本体（１）内においてい
つでも動物が水、流動物を飲むことが出来る様にしたも
のである。

又注水器具（８）を当該突出体保持枠（４）に挿嵌させ
たまヽでキヤップ（12）を取り外し給水することも可能
なるものである。

要するに本考案は金属製又は合成樹脂製素材から成り皿
状で鍔部（２）を形成し、当該鍔部（２）の外表面に保
護部材（2B）で被覆を可能とした容器本体（１）におい
て、当該容器本体（１）の一部に膨出部（1A）を一体的
に形成すると共に底面膨出部（3A）の位置に注水器具
（８）の先端に設けられた突出部（９）の起立を可能と
する突出体保持枠（４）の端部（4A）を底面部（３）を
固定し、当該突出体保持枠（４）の一部に流動物（13）
の流出通路（５）を一定の高さ形状で設け、かつ突出体
保持枠（４）に注水器具（８）を挿嵌することによっ
て、底面膨出部（3A）に垂直状に固定された起立棒
（６）によよって球体（11）、又は蓋部材（11A）が上
部へ押上げられることにより流動物（13）の流出を可能
としたことにより、容器本体（１）内の流動物（13）は
一定の水位を保持することが出来るものである。

なお給水するに当っても突出体保持枠より取り外すか、
又は第２図の如くキヤップ付のものであれば、キヤップ
を取り外すことにより給水を簡単に行なうことが可能な
る実用的効果大なる特長を有したものである。

【図面の簡単な説明】

図面の第１図は本考案容器の斜面図、第２図は本考案容
器に起立可能とした注水器具の正面図、第３図は第２図
の（Ｘ）部拡大断面図、第４図は容器と注水器具を着装
した状態の一部断面図、第５図は注水器具の他の例を示
す断面図である。 （１）……容器本体、（1A）……膨出部 （２）……鍔部、（2B）……保護部材 （３）……底面部、（3A）……底面膨出部 （４）……突出体保持枠、（4A）……端部 （５）……流出通路 （６）……起立棒 （８）……注水器具 （９）……突出部 （11）……球体、（11A）……蓋部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】金属製又は合成樹脂製素材から成り皿状で
   鍔部を形成し、当該鍔部の外表面に保護部材で被覆を可
   能とした容器本体において、当該容器本体の一部に膨出
   部を一体的に形成すると共に底面膨出部の位置に注水器
   具の先端に設けられた突出部の起立を可能とする突出体
   保持枠の端部を底面部に固定し、当該突出体保持枠の一
   部に流動物の流出通路を一定の高さ形状で設け、かつ突
   出体保持枠に注水器具を挿嵌することによって、底面膨
   出部に垂直状に固定された起立棒により球体又は蓋部材
   が上部へ押上げられることを特徴とした動物用の飲用水
   容器。