JPH064576B2 - 置換オキシム誘導体の製造法 - Google Patents

置換オキシム誘導体の製造法

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JPH064576B2
JPH064576B2 JP60044192A JP4419285A JPH064576B2 JP H064576 B2 JPH064576 B2 JP H064576B2 JP 60044192 A JP60044192 A JP 60044192A JP 4419285 A JP4419285 A JP 4419285A JP H064576 B2 JPH064576 B2 JP H064576B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はオキシム誘導体の製造法に関し、さらに詳しく
は、種々の反応条件に耐え、かつ簡単な操作で保護、脱
保護の可能な新規な保護方法を利用したオキシム誘導体
の製造法に関する。
(従来の技術) オキシム化合物は比較的活性の高い水酸基を有するた
め、種々の反応条件において数々の固有の反応を起す。
そのため、従来、オキシム化合物をベンジルエーテルと
して保護する方法〔Helv.Chim.Acta,60,2294
(1977)〕や、フェニルチオメチルエーテルにより
保護する方法〔J.Org.Chem.,38,3749(197
3)〕などが知られている。
しかし、前者の方法では保護基をオキシム化合物に転化
させるにあたって触媒による接触水素化を行うため、二
重結合を有するオキシム化合物には使用することができ
ず、また後者の方法では脱保護の際に水銀塩を大量に使
用するため実用上使用が難しいなどの問題点があった。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明者らは、かかる技術上の欠点を解決すべく
鋭意検討を重ねた結果、オキシム化合物の有するヒドロ
キシイミノ基を2−アルケニルオキシイミノ基に転化さ
せると、得られた生成物は種々の反応に対して安定であ
り、また脱保護も容易なことを見い出し、本発明を完成
するに至った。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、オキシム化合物のヒドロキシ
イミノ基を保護化剤と反応させて保護したのち所定の反
応を行い、次いで脱保護することにより目的とするオキ
シム誘導体を製造するに際し、保護化剤として2−アル
ケニル化剤を用いることを特徴とするオキシム誘導体の
製造法が提供される。
本発明において用いられるオキシム化合物は1個もしく
はそれ以上のヒドロキシイミノ基の他に少なくとも1個
の他の官能基を有するものである。ここでいう他の官能
基とはヒドロキシイミノ基を保護する反応に悪影響を与
えるものでなく、かつ置換オキシム誘導体を製造する所
定の反応条件に際して2−アルケニルオキシイミノ基よ
りも高活性な官能基という。
そのような官能基の具体例として、例えば水酸基、1
級、2級または3級アミノ基、カルボニル基、シアノ
基、エポキシ基、チオール基、エステル結合、アミド結
合、エーテル結合、チオエーテル結合、アセタール結合
などが例示される。
これらの官能基のなかで水酸基やアミノ基が存在する場
合には、ヒドロキシイミノ基に比較して2−アルケニル
化剤との反応性に劣るためヒドロキシイミノ基を選択的
に保護することが可能であり、またカルボキシル基のよ
うにヒドロキシイミノ基よりも反応性に富むものが存在
する場合には双方を2−アルケニル化したのち、より高
活性な2−アルケニルオキシカルボニル基のみを選択的
に反応させ目的とする置換オキシム誘導体とすることが
できる。
かかるオキシム化合物は脂肪族系、脂環族系、芳香族系
のいずれかの構造を有するものでもよく、また分子内に
炭素−炭素二重結合や炭素−炭素三重結合を有するもの
であってもよい。オキシム化合物の分子量は反応に大き
な影響を及ぼさないが、通常は分子量5000以下であり、
とくに炭素数100以下のものが用いられる。
ヒドロキシイミノ基を2−アルケニルオキシイミノ基に
転化せしめる方法については格別制限はなく、常法に従
って行うことができる。例えばアリル基を導入する方法
を例にとると、オキシム化合物をテトラヒドロフランな
どのごとき適当な溶媒下においてナトリウムメチラート
のような塩基を用いて臭化アリルに代表されるハロゲン
化アリルと反応させる方法(Zh.Org.Khim.,,567
(1968))、水酸化ナトリウムのごとき塩基とテト
ラアルキルアンモニウムハライドのごとき相間移動触媒
の共存下に水とベンゼンなどのごとき疎水性の有機溶媒
の混合系において上記の反応を行う方法(Chem.Lett.,
869(1980))などが知られており、これらの方
法を用いることができる。
本発明に使用される2−アルケニル化剤はヒドロキシイ
ミノ基と反応して2−アルケニルオキシイミノ化しうる
ものであればとくに制限されないが、通常は下記一般式
〔I〕で表わされるものである。
(式中、R1,R2,R3,R4及びR5は水素又は炭化水
素残基を表わし、Xは塩素臭素、沃素などのハロゲン原
子又はp−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸など
のごときスルホン酸の残基を表わす。) 上記式中の2−アルケニル基の具体例としては、例えば
アリル基、メタリル基、クロチル基、シンナミル基、プ
レニル基、2−ペンテニル基、2−エチル−2−ブテニ
ル基、ゲラニル基、ネリル基などが例示される。
2−アルケニル基の炭素数は脱保護の反応後に生ずるア
ルケンの分離や原料入手の容易性などを考慮して適宜選
択すればよいが、通常は炭素数10以下のものが用いら
れる。とくに炭素数5以下の場合には副生するアルケン
をガス状で系外に除去することができる。
かくして得られる2−アルケニルオキシイミノ基を有す
るオキシム化合物は、次いで化合物中の他の官能基を利
用する所定の反応に供され、置換オキシム誘導体が合成
される。所定の反応はベンジルエーテルなどで保護され
たオキシム化合物について従来から公知のものであれば
いずれでもよく、例えばo−アルキル化を例にとると、
水酸基を有する置換オキシム化合物をテトラヒドロフラ
ンなどのごとき適当な溶媒下において水素化ナトリウム
などの塩基を用いてハロゲン化アルキルと反応させるこ
とによって行われる。またアミノ基をカーバメート基に
変換する反応を例にとると、例えば炭酸水素ナトリウム
などのごとき塩基の存在下にアセトンなどの適当な溶媒
中でアミノ基を有する置換オキシム化合物とハロゲン化
炭酸エステルとを反応させることによって行われる。
酸化反応においては、例えば水酸基を有する置換オキシ
ム化合物をジョーンズ試薬(無水クロム酸と希硫酸の混
合物)などのごとき酸化剤により0℃〜室温でアセトン
などの極性溶媒中で反応させ、カルボン酸あるいはケト
ンに変換することができる。
C−アルキル化の例としては、例えばカルボニル基を有
する置換オキシム化合物と臭化メチルマグネシウムなど
のごとき金属アルキルとをエチルエーテルのような溶媒
中で室温以下で反応させ、アルキル化された置換オキシ
ム誘導体を得ることができる。
また、ヒドロキシイミノ基をカルボニル基に変換する場
合の一例としては、保護されていないヒドロキシイミノ
基を有する置換オキシム化合物を過剰の三塩化チタンな
どのごとき還元剤と酢酸アンモニウムの共存下に水とメ
タノールの混合溶媒中、室温で攪拌することにより、カ
ルボニル基を有する置換オキシム誘導体に変換すること
ができる。
還元反応では、例えばカルボニル基を有する置換オキシ
ム化合物を水−メタノール中で水素化ホウ素ナトリウム
などの還元剤と反応させ、対応する水酸基を有する置換
オキシム誘導体を得る反応を一例としてあげることがで
きる。
これらの反応条件においては、2−アルケニル基で保護
されていないオキシム化合物では、各々に対応する変換
をうけることは従来より知られているが、2−アルケニ
ルオキシイミノ基の場合には安定に存在することができ
る。
反応にあたっての条件は格別制限されるものではなく、
所望の反応で一般的に用いられている条件を適用するこ
とができる。
かくして得られる置換オキシム誘導体は次いで2−アル
ケニル基を脱保護することにより目的とするオキシム誘
導体に導かれる。
脱保護の手法はとくに制限されないが、白金族金属化合
物、好ましくは白金族金属化合物を配位子とから本質的
に成る触媒を用いるのが好都合である。白金族金属化合
物は、パラジウム、ルテニウム、白金、ロジウムなどの
塩または錯体であり、その具体例として、例えばトリス
(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(o)、トリス
(トリベンジリデンアセチルアセトン)三パラジウム
(o)、酢酸パラジウム、プロピオン酸パラジウム、酪酸
パラジウム、安息香酸パラジウム、パラジウムアセチル
アセトナート、硝酸パラジウム、硫酸パラジウム、塩化
パラジウム、ジヒドロテトラキス(トルフェニルホスフ
ィン)ルテニウムアセチルアセトナート、酢酸第一白
金、白金アセチルアセトナートなどが挙げられる。
白金族金属のなかではパラジウムが反応性の面で好まし
く、なかでも0価のオレフィン錯体または二価の有機化
合物を用いるのが好適である。
また用いられる配位子は、配位原子として周期律表第V
族元素、すなわち窒素、リン、ヒ素またはアンチモンを
有する電子供与性化合物であり、その具体例としてピリ
ジン、キノリン、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリブチルアミン、α,α′−ジピリジル、1,10−
フェナントロリンなどのごとき含窒素化合物;トリエチ
ルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン、トリフェ
ニルホスフィン、トリ−o−トリルホスフィン、トリ−
p−ビフェニルホスフィン、トリ−o−メトキシフェニ
ルホスフィン、フェニルジフェノキシホスフィン、トリ
エチルホスファイト、トリ−n−ブチルホスファイト、
トリ−n−ヘキシルホスファイト、トリフェニルホスフ
ァイト、トリ−o−トリルホスファイト、トリフェニル
チオホスファイト、α,β−エチレンジ(ジフェニル)
ホスフィン、α,β−エチレンジ(ジエチル)ホスフィ
ン、α,β−エチレンジ(ジブチル)ホスフィンなどの
ごとき含リン化合物;トリエチルヒ素、トリブチルヒ
素、トリフェニルヒ素のごとき含ヒ素化合物;トリプロ
ピルアンチモン、トリフェニルアンチモンなどのごとき
含アンチモン化合物などが挙げられる。なかでも含りん
化合物が反応の活性、選択性、経済性などの面で好まし
い。
かかる配位子の使用量は白金族金属化合物1モル当る通
常0.1モル以上であり、反応の活性の面からは1モル以
上、特に2〜20モル使用することが好ましい。
触媒の使用量は適宜選択されるが、通常は原料100モ
ル当り白金族金属化合物が0.01〜10モル、好ましくは
0.1〜5モルとなるような割合で使用される。なお、こ
の使用量は2−アルケニルオキシイミノ基数が1個の原
料についてのものであり、複数の2−アルケニルオキシ
イミノ基を有する原料の場合はその個数に応じて増量さ
れる。また白金族金属化合物と配位子は予め反応させて
おいてもよいが、通常は反応系中で各成分を接触せしめ
ることにより触媒が調製される。
脱保護の反応は、蟻酸または蟻酸塩の存在下に行うのが
好ましい。かかる蟻酸塩の具体例としては、蟻酸アンモ
ニウム、蟻酸ピリジン、蟻酸モルホリン、蟻酸モノメチ
ルアミン、蟻酸ジエルアミン、蟻酸トリメチルアミン、
蟻酸トリエチルアミン、蟻酸トリエタノールアミンなど
のごときアンモニウム塩;蟻酸ナトリウム、蟻酸カルシ
ウムのごとき金属塩が挙げられる。なかでも反応性、溶
解性などの点において、蟻酸の有機アミン塩が賞用され
る。
蟻酸または蟻酸塩の使用量は適宜選択されるが、通常は
原料中の保護されたオキシム1個当り1分子以上であ
り、好ましくは2〜5分子である。
脱保護反応は、置換オキシム誘導体を触媒と接触せしめ
ることにより行われる。この反応によって保護されてい
たヒドロキシイミノ基は脱保護され、それと同時に2−
アルケニル基に対応するオレフィンと炭酸ガスが副生す
る。反応温度は通常20℃以上、好ましくは50〜15
0℃であり、反応時間は通常5分〜24時間である。
また反応に際して希釈剤を存在させてもよく、この具体
例として、例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、
ブチロニトリル、ベンゾニトリルなどのごときニトリル
類;ジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジ
メチルアセトアミド、ジメチルプロピオアミド、N−メ
チルピロリドンなどのごときアミド類;テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ジブチルエーテル、エチレングリコ
ールジメチルエーテルなどのごときエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シ
クロヘキサノンなどのごときケトン類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチルなどのご
ときエステル類;メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ter−ブタノール、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、モノエチルエーテルなどのごときアルコ
ール類;ジメチルスルホキシド、ジエチルスルホキシド
などのごときスルホキシド類;n−ヘキサン、シクロヘ
キサン、ベンゼン、トルエン、キシレンなどのごとき炭
化水素類などが例示される。なかでもニトリル類 アミ
ド類、エーテル類、アルコール類が賞用される。また蟻
酸塩と原料物質の相溶性を高めるため上記希釈剤に水を
添加してもよい。
これらの希釈剤は、通常、出発原料の濃度が1〜50重
量%となるような割合で使用され、その使用によって反
応の活性、触媒の安定性を向上させることができる。
反応終了後、反応液から溶剤抽出、蒸留、再結晶などの
ごとき常法に従って目的物を分離することによって高純
度のオキシム誘導体が得られる。
かくして得られるオキシム誘導体は、例えば脂肪族系、
脂環族系または芳香族系の種々の構造をもつ化合物であ
り、工業薬品、医薬、農薬、それらの中間体などとして
有用である。
(発明の効果) かくして本発明によれば、従来困難であった二重結合を
有するオキシム化合物の保護にも適用しうる簡便かつ実
用的な方法が提供される。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明す
る。
参考例1 (アリルエーテル化) 反応器中に2−メチル−5−ヒドロキシイミノ−2−ヘ
プテン1モル、1.2モルのナトリウムメチラートを含有
するメタノール8モル、テトラヒドロフラン(THF)
10モルを入れ、0℃に冷却し、攪拌下に臭化アリル1.
3モルを5分間で滴下した。この混合物を室温下で一昼
夜攪拌した。反応混合物を濃縮した後、塩化メチレン4
0部を加えた。水洗し、溶媒を留去した後、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーで精製したところ、
2−メチル−5−アリルオキシイミノ−2−ヘプテンが
80モル%の収率で得られた。なお、この化合物の同定
は、IR,NMR,マススペクトルを用いることによって行な
った(以下の化合物の同定も同じ手法による)。
(脱保護) このようにして得られた化合物0.5モルを、酢酸パラジ
ウム0.005モル、トリフェニルホスフィン0.02モル、ギ
酸トリエチルアミン1.5モル、エタノール20モル、水
12モルとともに還流下に1時間反応した。反応後、エ
タノールを減圧下に留去し、残留物に塩化メチレン10
モルを加え水洗した。溶媒を留去した後、残留物をシリ
カゲルクロマトグラフィーで精製したところ、96モル
%の収率で2−メチル−5−ヒドロキシイミノ−2−ヘ
プテンが得られた。なお、反応混合物をガスクロマトグ
ラフィーで定量分析したところ、反応は定量的に進行し
ていた。
この結果から、オキシムのアリルエーテル化は保護方法
として有効であり、しかも炭素−炭素二重結合を有する
化合物にも適用できることがわかる。
実施例1 (アリルエーテル化) 出発原料として3−ヒドロキシイミノブタノールを用い
る以外は参考例1と同様にして実験を行なったところ、
75モル%の収率で3−アリルオキシイミノブタノール
が得られた。
(水酸基のベンジルエーテル化−置換オキシム誘導体の
合成) 3−アリルオキシイミノブタノール0.1モル、塩化ベン
ジル0.12モル、THF2モルを反応器に仕込み、0℃に冷
却した後、0.11モルの水素化ナトリウムを少量ずつ添加
した。室温に戻し、2時間攪拌を行なった。反応後、常
法に従い生成物を単離したところ、3−アリルオキシイ
ミノブチルベンジルエーテルが95モル%の収率で得ら
れた。
(脱保護−オキシム誘導体の合成) このようにして得られた3−アリルオキシイミノブチル
ベンジルエーテルを用いる以外は参考例1と同様にして
実験を行なったところ、90モル%の収率で3−ヒドロ
キシイミノブチルベンジルエーテルが得られた。
この結果から、3−アリルオキシイミノブチルベンジル
エーテルは、オキシムの保護体として有用なことがわか
る。
実施例2 (アリルエーテル化) 出発原料としてm−アミノアセトフェノンオキシムを用
いること以外は実施例1と同様にして実験を行なったと
ころ、85モル%の収率で前記オキシムのアリルエーテ
ルが得られた。
(カルボベンゾキシ化−置換オキシム誘導体の合成) m−アミノアセトフェノンオキシムのアリルエーテル0.
5モル、カルボベンゾキシクロライド2モル、重炭酸ナ
トリウム2.5モル、アセトン15モルを反応器に仕込
み、還流下に5時間加熱した。反応後、無機物を過し
た後、常法に従い抽出操作を行った。得られた粗生成物
をカラムクロマトグラフィーで精製したところ、m−カ
ルボベンゾキシアミノアセトフェノンオキシムのアリル
エーテルが70モル%の収率で得られた。
(脱保護−オキシム誘導体の合成) このようにして得られたm−カルボベンゾキシアミノア
セトフェノンオキシムのアリルエーテルを用いること以
外は参考例1と同様にして実験を行なったところ、90
%の収率でm−カルボベンゾキシアミノアセトフェノン
オキシムが得られた。
参考例2 アリル化剤として臭化クロチルを用いること以外は参考
例1と同様にして実験を行なったところ該当するクロチ
ルエーテルが78モル%、さらに脱保護により85%の
収率で2−メチル−5−ヒドロキシイミノ−2−ヘプテ
ンが得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】オキシム化合物のヒドロキシイミノ基を保
    護化剤と反応させて保護したのち所定の反応を行い、次
    いで脱保護することにより目的とするオキシム誘導体を
    製造するに際し、保護化剤として2−アルケニル化剤を
    用いることを特徴とするオキシム誘導体の製造法。
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