JPH0645735B2 - 3―メチルブテン―1重合体組成物 - Google Patents

3―メチルブテン―1重合体組成物

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JPH0645735B2
JPH0645735B2 JP60021045A JP2104585A JPH0645735B2 JP H0645735 B2 JPH0645735 B2 JP H0645735B2 JP 60021045 A JP60021045 A JP 60021045A JP 2104585 A JP2104585 A JP 2104585A JP H0645735 B2 JPH0645735 B2 JP H0645735B2
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methylbutene
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禎徳 菅
栄司 田中
信夫 榎戸
英仁 加藤
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三菱化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱および酸化に対してきわめて優れた安定性を
持つ3−メチルブテン−1重合体組成物に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
オレフイン重合体は優れた物理的、化学的、電気的性質
を有しており、射出成形、吹込成形、押出成形、或いは
カレンダー加工など各種の成形法により加工され、多く
の分野で使用されている。しかしながらオレフイン重合
体はそれ単独で用いられる時は加工時または使用時にお
いて熱および酸素の作用により劣化し、軟化、脆化また
は変色等の現象を伴つて物性が著しく低下する。かかる
オレフイン重合体の劣化を防止する目的でこれまで各種
のフエノール系抗酸化剤、イオウ系抗酸化剤またはリン
系抗酸化剤を単独或いは併用してオレフイン重合体に用
いられてきた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来使用されてきたこれらの抗酸化剤は
その効果が比較的短時間で失なわれることが多く、また
オレフイン重合体を高温で加工する場合にも、その効果
が失なわれてしまい実用上不充分であつた。
本発明者らは、これらの問題を解決すべく、種々の検討
を行なった結果、特定のイオウ系抗酸化剤とヒンダード
フエノール系抗酸化剤およびホスフアイト又はホスフオ
ナイト系化合物をオレフイン重合体へ配合することによ
り従来の抗酸化剤の組み合せ技術からはとうてい予測で
きないきわめて優れた相乗効果が得られることを見い出
し本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
すなわち本発明の要旨は、3−メチルブテン−1重合体
100重量部に対し (A)一般式 (式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基を表す)で示
されるテトラキス〔メチレン−3−(アルキルチオ)プ
ロピオネート〕メタンを0.01〜3重量部 (B)ヒンダードフエノール系化合物を0.01〜3重量
部および (C)ホスフアイト又はホスフオナイト系化合物を0.0
1〜3重量部配合してなることを特徴とする3−メチル
ブテン−1重合体組成物に存する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本願発明においては3−メチルブテン−1重合体を用い
るので、高温領域での成形加工を必要とする。3−メチ
ルブテン−1重合体としては、例えば3メチルブテン−
1ホモポリー、3メチルブテン−1とエチレン、プロピ
レン、ブテン−1、ペンテン、ヘキセン、オクテン等の
αオルフインとの共重合体、一部ジエンモノマーなどを
含む共重合体、スチレン等のビニルモノマーを含む共重
合体等をあげることが出来るアクリル酸、エチルアクリ
レート、無水マレイン酸等の極性モノマーを含む共重合
体であつてもよい。これらはその重合様式を問わず、ラ
ンダム共重合体、ブロツク共重合体、グラフト共重合体
のいずれか、あるいはその混合物であつてもよく、さら
にこれらホモないし共重合体を塩素、塩化リン、三酸化
イオウなどで化学変性したものも用いうる。
本発明に用いられる一般式 (式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基を表わす)で
示されるテトラキス〔メチレン−3−(アルキルチオ)
プロピオネート〕メタンとしては、テトラキス〔メチレ
ン−3−(ヘキシルチオ)プロピオネート〕メタン、テ
トラキス〔メチレン−3−(ドデシルチオ)プロピオネ
ート〕メタン、テトラキス〔メチレン−3−(オクタデ
シルチオ)プロピオネート〕メタン等が挙げられるが熱
および酸化安定性の点で特に置換基Rは炭素数12のア
ルキル基であるテトラキス〔メチレン−3−(ドデシル
チオ)プロピオネート〕メタンが好ましい。
また、本発明において使用される他の成分であるヒンダ
−ドフエノール系化合としては、ペンタエリストリール
テトラキス〔3−(3,5ジタ−シヤ−ブチル−4−ヒド
ロキシフエニル)プロピオネート〕、1,3,5トリメチル
−2,4,6−トリス(3,5−ジタ−シヤリ−ブチル−4ヒド
ロキシベンジル)ベンゼン、3,5ジタ−シヤリ−ブチル
4ヒドロキシトルエン、1,1,3−トリス(2−メチル−
4ヒドロキシ−5−タ−シヤリ−ブチルフエニル)ブタ
ン、1,3,5−トリス(3,5ジタ−シヤリ−ブチル−4ヒド
ロキシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,3
H,5H)−トリオン、n−オクタデシル−β−(4′
ヒドロキシ−3′,5′ジタ−シヤリ−ブチルフエニ
ル)プロピオネート等が挙げられる中でも特に1,3,5ト
リス(3,5ジタ−シヤリ−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル−S−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−
トリオンが最も好ましい。ホスフアイト又はホスフオナ
イト系化合物としてはトリス(2,4−ジタ−シヤリ−ブ
チルフエニル)ホスフアイト、テトラキス(2,4ジタ.
シヤリ−ブチルフエニル)4−4′ビフエニルホスフオ
ナイト系、ジステアリルペンタエリスリトールジホスフ
アイト、ジステアリルペンタエリスリト−ルジホスフア
イト、トリフエニルホスフアイト、トリスノニルホスフ
アイト、トリデシルホスフアイト、トリオクタデシルホ
スフアイト、ジフエニルデシルホスフアイト、フエニル
デシルホスフアイト等が挙げられる。中でも高温域での
低揮発性、低分解性の点でアリールホスフアイト系化合
物が好ましく、特にテトラキス(2,4ジタ−シヤリ−ブ
チルフエニル)4,4′ビフエニレンホスフオナイトが最
も好ましい。
本発明の3−メチルブテン−1重合体組成物において
(A)一般式 (式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基を表わす)で
示されるテトラキス〔メチレン−3−(アルキルチオ)
プロピオネート〕メタンと(B)ヒンダ−ドフエノール系
化合物および(C)ホスフアイト又はホスフオナイト系化
合物の添加量は、3−メチルブテン−1重合体100重
量部に対してそれぞれ(A)のテトラキス〔メチレン−3
−(アルキルチオ)プロピオネート〕メタンが0.01〜3
重量部、特に好ましくは0.01〜1重量部、(B)のヒンダ
−ドフエノール系化合物が0.01〜3重量部特に好ましく
は0.01〜1重量部である。前記範囲未満の配合は充分な
効果を示さず、前記範囲を越えて配合することは経済的
にも不利となるばかりでなく、酸化防止剤のブリード或
いは物性の低下等が起こり望ましくない。又、前記配合
において3成分のうちいずれか1成分でも欠けると溶融
加工時の熱安定性が損われたり、成形品を使用する際の
長期の熱安定が著しく低下する。
又、本発明において化合物(A)、(B)および(C)を配合す
る場合、一般にポリオレフイン重合体中に安定剤、顔
料、充填剤等を混和配合する公知の操作法および装置が
ほとんどそのまま適用できる。又、前記配合に更に他の
添加剤、たとえば紫外線吸収剤、光安定剤、金属不活性
剤、金属石ケン類、造核剤、滑剤、帯電防止剤、難燃
剤、充填剤および顔料等を加えることも可能である。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明
はこれにより限定されるものではない。
製造例−1 (A)三塩化チタン均一溶液の製造 乾燥アルゴン置換した容量500mlの四つ口フラスコに
精製トルエン150mlと四塩化チタン90mmolを仕込
み、更にジ−n−ブチルエーテル90mmolを添加し
た。多少の発熱を伴い四塩化チタンとジ−n−ブチルエ
ーテルとが反応してトルエンに均一に溶解し、橙黄色の
均一溶液を得た。該溶液を撹拌下25℃に保持しなが
ら、これにジエチルアルミニウムモノクロライド45m
molをトルエン20mlに溶解した溶液を徐々に添加した
ところ、濃橙色の三塩化チタンの均一溶液が得られた。
(B)三塩化チタンの沈殿生成と触媒の製造 上記(A)工程で得られた三塩化チタンの均一溶液を95
℃に昇温したところ、昇温途中より紫色の三塩化チタン
の沈殿生成が認められた。95℃で60分撹拌後、沈殿
を別しn−ヘプタン100mlで5回洗浄し微粒状紫色
三塩化チタン触媒錯体を得た。元素分析したところ、こ
の遊媒錯体は式 Ticl3(AlCl3)0.004〔(nC4H9)2O〕0.05の組成を有してい
た。
実施例−1〜3および比較例−1〜4 容量2の誘導撹拌式オートクレーブで製造例−1で得
た固体三塩化チタン触媒錯体を用いて3メチルブテン−
1の重合を以下の様にして行つた。充分に真空乾燥、窒
素置換したオートクレーブに、製造例−1で得られた固
体三塩化チタン触媒錯体を1.1g、及びジイソブチルア
ルミニウムモノクロライドを15mmol仕込んだ。つい
で3メチルブテン−1を820g装入した後、ブテン−
1の導入を開始し、3−メチルブテン−1に対するブテ
ン−1の気相組成が0.014モル比となつた時点で重合を
開始し、80℃〜3時間重合を行なつた。重合の進行に
伴い、ブテン−1が消費されるので上記気相組成が変化
しないようにブテン−1を連続的に供給した。ついでイ
ソブチルアルコール25mlを圧入して重合を停止し、余
剰の未反応モノマーを追い出した後、ノルマルヘキサン
1000mlを導入し、50℃で30分撹拌した後上澄液
を抜き出し、ポリマー中の触媒成分を洗浄除去した。こ
の操作を5回繰り返した後、乾燥し、白色粉末状3−メ
チルブテン−1重合体350gを得た。
得られた3−メチルブテン−1重合体100部に第1表
に示す抗酸化剤を配合し、射出成形機にて引張試験片を
成形した(シリンダー温度310℃および320℃、ノ
ズル320℃、回転数311rpm、射出圧力1次圧80
0Kg/cm2、2次圧650Kg/cm2、射出時間10秒、金
型温度60℃、冷却時間10秒)。
得られた試験片のメルトフローインデツクス※1(MF
I)を測定した。また、この試験片を用いて172℃の
ギヤーオーブン中で熱安定性※2を測定した。結果を表
1に示す。
※1 MFI;ASTMD1238(320℃、2.16Kg) ※2 熱安定性;50%引張降伏点強度保持時間(hrs) 〔発明の効果〕 本発明の組成物は、成形時の熱安定性、成形品にした場
合の経時熱安定性、耐酸化性に優れ、各種成形品として
用いて実用上大変好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5:13 5:524 5:5393 5:36) (72)発明者 加藤 英仁 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成工業株式会社総合研究所内 (56)参考文献 特開 昭53−56239(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−メチルブテン−1重合体100重量部
    に対し (A)一般式 (式中、Rは炭素数4〜20のアルキル基を表す)で示
    されるテトラキス〔メチレン−3−(アルキルチオ)プ
    ロピオネート〕メタンを0.01〜3重量部 (B)ヒンダードフエノール系化合物を0.01〜3重量
    部および (C)ホスフアイト又はホスフオナイト系化合物を0.0
    1〜3重量部配合してなることを特徴とする3−メチル
    ブテン−1重合体組成物
  2. 【請求項2】ヒンダードフエノール系化合物が、1,
    3,5−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
    キシベンジル)−S−トリアジン−2,4,6(1H,
    3H,5H)−トリオンであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の3−メチルブテン−1重合体組成
  3. 【請求項3】ホスフアイト又はホスフオナイト系化合物
    がテトラキス(2,4ジt−ブチルフエニル)4,4’
    ビフエニレンホスフオナイトであることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項又は2項記載の3−メチルブテン−
    1重合体組成物
JP60021045A 1985-02-06 1985-02-06 3―メチルブテン―1重合体組成物 Expired - Lifetime JPH0645735B2 (ja)

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