JPH0645371Y2 - 複数ミツクスドア用リンク機構 - Google Patents

複数ミツクスドア用リンク機構

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JPH0645371Y2
JPH0645371Y2 JP2536687U JP2536687U JPH0645371Y2 JP H0645371 Y2 JPH0645371 Y2 JP H0645371Y2 JP 2536687 U JP2536687 U JP 2536687U JP 2536687 U JP2536687 U JP 2536687U JP H0645371 Y2 JPH0645371 Y2 JP H0645371Y2
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JP
Japan
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cam
heater core
air
link mechanism
engine cooling
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JP2536687U
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JPS63131813U (ja
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薫 伊藤
豊 森山
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カルソニック株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車用空気調和装置に係り、車室内に吹出
す空気を加温するヒータコアに装着された複数のミック
スドア用リンク機構に関する。
(従来の技術) 最近の自動車用空気調和装置は、クーラユニットで冷却
した後の空気をヒータユニットで加熱して温度調整する
場合に、温風の一部をヒータコア内に導びき、残りをバ
イパスさせた後に、この加熱した空気と前記冷風とをミ
ックスして所定の温度の空気として車室内に吹出すよう
にしたいわゆるエアーミックス方式のものが多用されて
いる。
そしてこのエアーミックス式の自動車用空気調和装置で
は、車室内に吹き出すに当っても左右吹出口から吹き出
される空気の温度が異なるように独立に制御できるよう
にしたものとか、上下の吹出口から吹き出される空気の
温度を独立に制御でるようにしたものとか、さらには車
両の前後に設けられた吹出口から吹き出される空気の温
度を独立に制御できるようにしたもの等が種々提案され
ている(実開昭58-79,414号公報、実公昭52-27,795号公
報)。
このようないわゆる独立温調式の自動車用空気調和装置
は、第5図に示すように、ヒータコア1に流入する空気
の量を制御するために、二枚以上のミックスドア2,3を
有する。これらミックスドア2,3はそれぞれ回転軸4,5に
より回動される。各回動軸4,5は一般に同軸となるよう
に、一方の回動軸4内に他方の回動軸が遊嵌される。そ
して、各回動軸は、図示しないリンク機構によってそれ
ぞれ同軸に回動制御され、それぞれ温度調節された吹出
風がそれぞれの吹出口から車室内へ吹出すようになって
いる。
前記ヒータコア1には、常時エンジン冷却水が循環する
のではなく、ウォータバルブ6によって循環量が制御さ
れている。いずれのミックスドア2,3もヒータコア1へ
の流入を閉止する回動位置(フルクール位置)にある場
合には、ウォータバルブ6は閉塞状態で良いため、これ
らミックスドア2,3の回動軸4,5とウォータバルブ6と
は、リンク7,ロッド8及びレバー9を介して一定の運動
関係にある。
いずれか一方のミックスドア2,3がヒータコア1への空
気流入開口を開いた場合には、その開度に応じて、ウォ
ータバルブ6を適度に開き、ヒータコア1へエンジン冷
却水を循環させる必要がある。そこで、従来では、リン
ク7に二つのカム溝7a,7aを形成し、これらカム溝7a,7a
にそれぞれ回動軸4,5に連動して回動するカム用ピン
(図示せず)を係合させ、いずれか一方のカム用ピンが
カム溝7a,7aの終端に係合した場合に、このリンク7を
回動させ、ウォータバルブ6を開くようにしている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、リンク7に単にカム溝7a,7aを形成し、
このカム溝7a,7aにそれぞれ回動軸4,5に連動するカム用
ピンを係合させた構造のリンク機構では、それらの組付
時に、カム用ピンとカム溝7a,7aとの位置合せが困難で
あり、いずれか一方のミックスドア2,3がヒータコア1
への流入開口を開いた場合に、ウォータバルブ6がうま
く連動せず、ヒータコア1を通過する吹出風をタイミン
グ良く適温に加熱できない虞れがあった。
本考案は、このような不都合を解消するためになされた
ものであり、複数のミツクスドアとヒータコアへ流入す
るエンジン冷却水量を制御するウォータバルブとを連動
させるリンク機構の位置合せを正確かつ容易にし、各ミ
ックスドアとウォータバルブとをタイミング良く連動さ
せる複数ミックスドア用リンク機構を提供することを目
的とする。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために本考案は、車室内加温する
ヒータコアに流入する空気の量を回動位置により制御す
るミックスドアを、二枚以上並列にそれぞれ独立に回動
自在に装着してなる自動車用空気調和装置において、前
記ミックスドアの各回動軸とそれぞれ連動して回動する
レバーに形成されたカム用ピンが所定の周方向範囲内で
移動自在に係合する円弧状のカム溝がそれぞれ形成さ
れ、前記ヒータコア内へ循環するエンジン冷却水の量を
制御するウォータバルブの開度を調節するレバーに連動
するリンク本体に、前記いずれかのカム溝の終端となる
ピン当接部を有するアジャスタを、当該ピン当接部の前
記カム溝に対する周方向位置微調節可能に取付けたこと
を特徴とする。このような本考案に係るリンク機構によ
れば、アジャスタをカム溝の周方向に微調整しながら取
付けることによって、そのカム溝の終端位置が微調整さ
れ、このカム溝に係合するカム用ピンに連動するミック
スドアと、カム溝が形成されたリンク本体に連動するウ
ォータバルブとが、タイミング良く連動する。
(実施例) 以下、本考案の実施例について、図面を参照して説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係るリンク機構の正面図、
第2図は同リンク機構の要部分解正面図、第3図は第2
図のIII-III線に沿う断面図、第4図は第2図のIV-IV線
に沿う断面図であり、第5図に示す部材と共通する部材
には同一符号を付してある。
第1図に示すヒータコア1は、第5図に示すように、自
動車用空気調和装置のヒータユニット10内に装着され、
通過する空気をエンジン冷却水と熱交換して加温するも
のである。このヒータコア1内へのエンジン冷却水の循
環は、第1図に示す入口管11及び図示しない出口管によ
り達成される。入口管11とヒータコア1との接続部には
ウォータバルブ6が装着され、ヒータコア1内へのエン
ジン冷却水の流入を制御するたようになっている。
このようなヒータコア1の空気流通方向Aの前面には、
二枚のミックスドア2,3がそれぞれの回動軸4,5を回動中
心として回動自在になっている。一方の回動軸5は、他
方の回動軸4の軸中心内に相対的回転移動自在に遊嵌し
てある。したがって、一方の回動軸5と他方の回動軸4
とは、同一軸状になっている。
これら各回動軸4,5の端部には、第1図に示すように、
それぞれレバー12,13が固定してあり、それぞれミック
スドア2,3の回動に連動して回動するようになってい
る。各レバー12,13の先端には、カム用ピン14,15が突出
形成してある。
カム用ピン14,15は、リンク本体16に形成された円弧状
のカム溝17,18にそれぞれ所定の周方向範囲内で摺動移
動自在に係合するようになっている。リンク本体16は、
第2図に詳示するように、一方の回動軸4の端部外周に
回転自在に装着するための回動中心孔19を有する。また
リンク本体16には、第1図に示すロッド8の一端を連結
するための取付孔20が形成してある。ロッド8の他端は
ウォータバルブ6を回動制御するレバー9に連結してあ
る。
このようなリンク本体16に形成された円弧状のカム溝1
7,18のうちの一方のカム溝18の終端部18aは、他方のカ
ム溝17の終端部17aより周方向長めに形成してある。そ
して、この一方のカム溝18の終端部18a近傍には、ねじ
孔21が形成してあり、第3図に示すねじ22によってアジ
ャスタ23が取付可能になっている。
アジャスタ23には、ねじ22が挿通する長孔24と、前記カ
ム用ピン15が当接してカム溝18の終端をなす突出板状の
ピン当接部25と、リンク本体16の外縁に沿って摺接する
ガイド板部26とが形成してある。長孔24は、このアジャ
スタ23をリンク本体16に対し、カム溝18の終端を成すピ
ン当接部25が周方向位置調節移動自在に取付けるための
ものである。なお、このアジャスタ23のリンク本体16に
対する固定を強化するため、このアジャスタ23が取付け
られるリンク本体面には、ローレット加工等により凹凸
27が形成してある。また、アジャスタ23にも、同様にロ
ーレット加工等で凹凸28が形成してある。
このような本実施例に係るリンク機構によれば、カム用
ピン14と一方のカム溝17の終端部とを位置合せしなが
ら、リンク本体16を回動軸4に取付け、その後、カム用
ピン15と他方のカム溝18の終端であるピン当接部25との
位置合せを行いながら、アジャスタ23をリンク本体16に
取付けることができる。
このため、各カム用ピン14,15と各カム溝17,18との位置
合せが簡単に行い得ることになる。したがって、各ミッ
クスドア2,3のいずれかが、ヒータコア1への流入用開
口を開いた場合には、それに連動してタイミング良くウ
ォータバルブ6を開き、快適な空調を得ることができ
る。
なお、本考案は上述した実施例に限定されるものではな
く、種々に改変することができる。
例えばヒータコア1に二枚以上の複数のミックスドアが
同軸状に回動自在に装着された場合にも本考案を適用す
ることができる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、ウォータバ
ルブに連動するリンク本体に形成されたいずれか一方の
カム溝の終端位置を、アジャスタによって微調節可能に
したので、これらのリンク機構の位置合せが正確かつ容
易になり、ミックスドアとウォータバルブとをタイミン
グ良く連動させることが可能になり、ひいては快適な空
気調和を実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係るリンク機構の正面図、
第2図は同リンク機構の要部分解正面図、第3図は第2
図のII-II線に沿う断面図、第4図は第2図のIV-IV線に
沿う断面図、第5図は自動車用空気調和装置におけるヒ
ータユニットの要部斜視図である。 1……ヒータコア、2,3……ミックスドア、 4,5……回動軸、14,15……カム用ピン、 16……リンク本体、17,18……カム溝、 23……アジャスタ、24……長孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室内に吹出される空気をエンジン冷却水
    と熱交換して加温するヒータコア(1)に流入する空気
    の量を回動位置により制御するミックスドア(2,3)を
    二枚以上並列にそれぞれ独立に回動自在に装着してなる
    自動車用空気調和装置において、 前記ミックスドア(2,3)の各回動軸(4,5)とそれぞれ
    連動して回動するレバーに形成されたカム用ピン(14,1
    5)が所定の周方向範囲内で移動自在に係合する円弧状
    のカム溝(17,18)が形成され、前記ヒータコア内へ循
    環するエンジン冷却水の量を制御するウォータバルブ
    (6)の開度を調節するレバーに連動するリンク本体
    (16)に、 前記いずれかのカム溝(17,18)又は(18)の終端とな
    るピン当接部(25)を有するアジャスタ(23)を、当該
    ピン当接部の前記カム溝に対する周方向位置微調節可能
    に取付けたことを特徴とする複数ミックスドア用リンク
    機構。
JP2536687U 1987-02-23 1987-02-23 複数ミツクスドア用リンク機構 Expired - Lifetime JPH0645371Y2 (ja)

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JP2536687U JPH0645371Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 複数ミツクスドア用リンク機構

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JP2536687U JPH0645371Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 複数ミツクスドア用リンク機構

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Publication Number Publication Date
JPS63131813U JPS63131813U (ja) 1988-08-29
JPH0645371Y2 true JPH0645371Y2 (ja) 1994-11-24

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JP2536687U Expired - Lifetime JPH0645371Y2 (ja) 1987-02-23 1987-02-23 複数ミツクスドア用リンク機構

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JPS63131813U (ja) 1988-08-29

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