JPH0645301A - 半導体素子用シリコンウェハ及びその製造方法 - Google Patents

半導体素子用シリコンウェハ及びその製造方法

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JPH0645301A
JPH0645301A JP19514192A JP19514192A JPH0645301A JP H0645301 A JPH0645301 A JP H0645301A JP 19514192 A JP19514192 A JP 19514192A JP 19514192 A JP19514192 A JP 19514192A JP H0645301 A JPH0645301 A JP H0645301A
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JP
Japan
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silicon wafer
polishing
surface roughness
processing
wafer
Prior art date
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Pending
Application number
JP19514192A
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English (en)
Inventor
Mariko Urushibara
真理子 漆原
Kiyoshi Akamatsu
潔 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0645301A publication Critical patent/JPH0645301A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】表面粗さ0.3nmRmax以内の平滑なシリ
コンウェハと、それを得る製造方法とを実現する。 【構成】メカノケミカル加工において得られるシリコン
ウェハの表面粗さは、メカニカルな加工とケミカルな加
工の最適な適合であり、研磨温度を25℃以内、研磨剤
のpHを10以内(>7)に抑えることによりケミカル
な反応を抑え、その薄膜化した反応層2を砥粒1により
メカニカルに加工することによって、高集積化の進んだ
半導体素子に使用可能な、表面粗さ0.3nmRmax
以内のシリコンウェハを実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子用シリコン
ウェハ及びその製造方法に係るものであり、特に表面粗
さが原子オーダーのレベルに制御されたシリコンウェハ
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からシリコンウェハは研磨クロスと
研磨剤の相対揺動により鏡面研磨されているが、表面粗
さについては特に言及されておらず、ただ経験的に鏡面
仕上げするに過ぎなかった。最近、より平滑化な面を得
る方法として、たとえばEEM(Elastic Emission Mac
hining)法による0.5nmRmaxのウェハ加工法が
1990年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集
p.313に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EEMなどの局所加工
によるものは示されているが、ウェハ全面を鏡面化する
ことに関する問題を解決する方法が示されていない。E
EMでは原子レベルに近い加工精度を有しているが、そ
の加工能率は非常に小さく、生産性には問題があった。
半導体素子を高集積化するための信頼性を得るため、平
坦度の他に今まではあまり問題とされなかったシリコン
ウェハ表面のマイクロラフネスが重要となり、シリコン
ウェハの表面形状の平滑化が要求され、シリコンウェハ
の酸化膜耐圧が非常に大切な要素となっている。また、
この酸化膜耐圧は、ウェハ表面粗さが悪くなると低下す
る傾向がみられる。特に半導体集積回路素子の高集積化
が進むにつれて、この表面粗さの問題は素子の信頼性を
高める上で重要な技術の一つとされ、表面粗さ0.3n
mRmax程度の、すなわち、原子オーダーの平滑面の
制御が要求されてきた。しかし、かかる平滑面を再現性
良く工業的に実現することは極めて困難であった。
【0004】したがって、本発明の目的は上記従来の問
題点を解消することにあり、第1の目的は平滑研磨によ
り原子オーダーの平滑面に制御された半導体素子用シリ
コンウェハを、第2の目的はその製造方法を、それぞれ
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、メカニカルな作用とケミカルな作用の複合によるメ
カノケミカル加工の加工要因を明確にする必要がある。
先ず、ケミカル成分としては研磨剤の化学成分、砥
粒とポリシャの摩擦による発生熱量、メカニカル成分と
しては砥粒径・硬さ・粘度、研磨クロスの硬さ・形
状、研磨速度、加工圧力などが挙げられる。このメ
カノケミカル加工においてウェハ表面では、メカニカ
ルな表面層除去、研磨によって生じるケミカルな反応
層、研磨剤によるエッチングが行なわれている。原子
オ−ダ−の平滑面を得るために、ケミカルな作用により
生成した反応層を薄くし、その反応層をメカニカル的に
除去するものである。
【0006】本発明者等は研磨加工について種々実験、
検討の結果、研磨温度及び研磨剤のpHがこの反応層の
厚さ、エッチングに大きく影響するという知見を得た。
したがって、上記本発明の目的は、反応層を薄くするた
めのメカノケミカル加工条件として、研磨温度を25℃
以内、好ましくは18〜20℃とし、研磨剤をpH10
以下のアルカリ液、好ましくはpH9〜10とすること
により、達成される。これにより表面粗さ0.3nmR
maxの平滑面を有するシリコンウェハを実現すること
ができる。研磨剤のpHの調製は、例えばKOH等のア
ルカリ液で容易に調製することができる。研磨剤として
は、市販のもので対応可能であり、通常シリカ等の微細
な砥粒をアミン系の分散媒に分散したものが挙げられ
る。
【0007】
【作用】シリコンウェハの研磨面はケミカルな作用によ
り生成した反応層をできるだけ薄くし、その反応層をメ
カニカル的に除去することによってより平滑な面を得る
ことができる。研磨温度を制御し、研磨剤のpHも制御
することにより、反応層生成を抑制できる本発明は、メ
カノケミカル研磨により、表面粗さ0.3nmRmax
のシリコンウェハを得る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の一実施例を示し、さらに具体
的に説明する。高集積化された半導体素子の信頼性を得
るため、平坦度の他に今まではあまり問題とされなかっ
たシリコンウェハ表面のマイクロラフネスが重要とな
る。素子の高集積化においてシリコンウェハの酸化膜耐
圧が非常に大切な要素となり、その表面粗さと酸化膜耐
圧との間には、表面粗さが悪くなると酸化膜耐圧が低下
する傾向がみられる。
【0009】図1は、メカノケミカル加工における加工
モデルを示したものである。シリコンウェハ3の表面に
は研磨剤によってケミカル反応により反応層2が形成さ
れる。メカニカル的な研磨により、この反応層2を、ま
たは、反応層2とシリコン3を砥粒1が除去して行くと
共に、ウェハ表面は研磨剤によりエッチングされる。こ
の反応層2は研磨温度と研磨剤のアルカリ成分(pH)
に大きく影響される。エッチングは研磨温度と研磨剤の
pH、エッチング時間に大きく影響され、温度が高いほ
ど、pHが高いほど、そしてエッチング時間が長いほど
得られる面粗さは悪くなる。メカニカルな除去量は微小
にして、研磨剤による反応層の形成を抑え、その反応層
2を砥粒1により除去することがシリコンウェハの表面
粗さを向上させる。
【0010】図2は、研磨装置の要部断面を示したもの
であり、本実施例ではこの研磨装置を用いてシリコンウ
ェハを研磨した。装置構成について概略説明すると、回
転数が任意に変えられる回転定盤4上に研磨クロス5が
貼られ、その上に研磨剤6が供給される。研磨クロス5
上にはキャリヤー7に真空吸着により固定されたシリコ
ンウェハ8が設置され、キャリヤー7自体はウェハ貼付
治具9に貼付されており、このウェハ貼付治具9は、加
圧・回転・揺動させることが可能である。メカノケミカ
ル研磨においては、平均粒径10nmの砥粒を用い、研
磨クロス5として微細多孔質のポリウレタン発泡層のパ
ッドを使用した。平滑な加工面を得るには砥粒径が小さ
く、微細多孔質ポリウレタン発泡層のパッドが適してい
る。
【0011】メカノケミカル研磨においてケミカルな反
応を抑え、反応層を薄くするのに影響するものとして
は、メカノケミカル研磨の研磨温度、研磨剤のpHがあ
る。図3は、研磨温度とシリコンウェハの表面粗さとの
関係を示した特性図であり、この図から研磨温度を25
℃以内、好ましくは18〜20℃の範囲で研磨すること
により、シリコンウェハの表面粗さをRmax0.3n
mに向上できることがわかる。これは研磨温度を低く保
つことによりケミカルな反応を抑制し、生成される反応
層を薄膜化したことによる。
【0012】図4は、研磨剤のpHとシリコンウェハの
表面粗さとの関係を示した特性図であり、表面粗さはp
Hを特定値に制御することによって良くなることを示し
ている。これは、その研磨条件における活性化エネルギ
−が低下するためである。この活性化されたケミカルな
反応は、シリコンウェハ表面のエッチングと反応層の形
成とに寄与するものであり、よって表面粗さの良いシリ
コンウェハを得るためには、研磨剤のpHを10以内の
アルカリ、好ましくはpH9〜10に制御する条件が適
している。なお、pHの調製はKOHを用いて行なっ
た。上記表面粗さの計測は、何れも測定範囲1μm×1
μmでAFM(Atomic Force Microscope)によった。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、上述したように研磨温
度を25℃以内、研磨剤のpHを10以内のアルカリ側
とすることにより、表面粗さ0.3nmRmaxのシリ
コンウェハ表面を得ることができる。このシリコンウェ
ハは高集積化の進んだ半導体素子の基板として用いられ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるメカノケミカル加工に
おける加工モデルを説明する断面模式図。
【図2】同じく研磨装置の要部断面図。
【図3】同じく回転定盤温度とシリコンウェハの表面粗
さとの関係を示す特性図。
【図4】同じく研磨剤のpHとシリコンウェハの表面粗
さとの関係を示す特性図。
【符号の説明】
1…砥粒、 2…反応層、
3…シリコン、4…回転定盤、 5…研磨
クロス、 6…研磨剤、7…キャリヤー、
8…シリコンウェハ、 9…ウェハ貼付治
具。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面粗さ0.3nmRmax以内の鏡面を
    有する半導体素子用シリコンウェハ。
  2. 【請求項2】メカノケミカル加工によりシリコンウェハ
    を鏡面研磨するに際し、研磨剤のpHを10以下のアル
    カリとし、研磨温度を25℃以下として成り、表面粗さ
    0.3nmRmax以内の鏡面を有する半導体素子用シ
    リコンウェハの製造方法。
JP19514192A 1992-07-22 1992-07-22 半導体素子用シリコンウェハ及びその製造方法 Pending JPH0645301A (ja)

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JP19514192A JPH0645301A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 半導体素子用シリコンウェハ及びその製造方法

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JP19514192A Pending JPH0645301A (ja) 1992-07-22 1992-07-22 半導体素子用シリコンウェハ及びその製造方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0711854A1 (en) * 1994-11-14 1996-05-15 Shin-Etsu Handotai Company Limited Epitaxial wafer and method for the preparation thereof
DE10147761B4 (de) * 2000-09-28 2010-01-14 Sharp K.K. Verfahren zum Herstellen von Siliciumwafern
JP2013038435A (ja) * 2012-09-13 2013-02-21 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶ウェーハの製造方法並びにシリコン単結晶ウェーハの評価方法

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JP2013038435A (ja) * 2012-09-13 2013-02-21 Shin Etsu Handotai Co Ltd シリコン単結晶ウェーハの製造方法並びにシリコン単結晶ウェーハの評価方法

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