JPH11216661A - ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置 - Google Patents
ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置Info
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- JPH11216661A JPH11216661A JP3419898A JP3419898A JPH11216661A JP H11216661 A JPH11216661 A JP H11216661A JP 3419898 A JP3419898 A JP 3419898A JP 3419898 A JP3419898 A JP 3419898A JP H11216661 A JPH11216661 A JP H11216661A
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Abstract
研磨法において、前工程におけるウェーハの平坦度が不
十分である場合に、簡単な構造若しくは安価で汎用的な
部材の付加で高精度の平坦度を得ることの出来る研磨装
置の提供。 【解決手段】 ウェーハ回転中心と該ウェーハを支持す
る研磨ヘッドの回転中心を一致させた状態で研磨を行な
う枚葉式研磨装置であって、特にワックスを用いること
なく研磨ヘッドとバッキングパッドによりウェーハを保
持するワックスレスの枚葉式装置の場合に、研磨ヘッド
とバッキングパッドの研磨前工程時におけるウェーハの
平坦度の凸側部分に対応する部分に回転対称のシート体
を配置し、その凸側部分の面圧を高めて研磨を行なうこ
とを特徴とする。
Description
との出来る枚葉式研磨方法とその装置に係り、特にワッ
クスレスマウント方式によるウェーハの枚葉研磨におい
て、高平坦度を得るのに好適なウェーハの枚葉式研磨方
法とその装置に関するものである。
ゴットをスライス切断、面取りを行なった後、研磨(ラ
ップ)定盤とアズカットウェーハとを砥粒を含む研磨液
を介して摺擦させながらラッピングを行ない、そして該
ラッピングされたウェーハはケミカルエッチング処理さ
れた後、仕上げ加工工程に導かれる。
ング)パッドとウェーハとの間にSiO2 系微粒子を弱
アルカリ液中に懸濁させたポリッシング液を用い、化学
機械的研磨法により、平滑で無歪の鏡面に鏡面研磨され
る。
磨剤を供給しながらウェーハと研磨布の間に一定の荷重
と相対速度を与えながら行なう。研磨剤はアルカリ溶液
中に焼成シリカやコロイダルシリカ等を分散させたもの
が主に用いられる。シリコンウェーハの鏡面研磨はアル
カリ溶液によってウェーハ表面に軟質なシリ力水和膜が
形成され、その水和膜が研磨剤粒子によって除去されて
加工が進むと考えられている。
複数のウェーハをワックスの接着材によりガラスプレー
トやセラミックプレートに貼り付けて研磨する方法が主
流であった。かかるワックス法においては、接着層(ワ
ックス層)の厚さの不均一性がそのまま、研磨後ウェー
ハの平面度、平行度等を反映するため、接着層厚を均一
にすることが重要である。また、ウェーハ研磨後にウェ
ーハからワックスを除去する必要があるため、工程が複
雑になるという問題点があった。
用いることなくウェーハを保持するワックスレスマウン
ト方式が提案されている。かかるワックスレスマウント
方式には真空吸着によるワックスレス保持方法と、多孔
質の樹脂、例えばポリウレタン樹脂多孔質体からなるバ
ッキングパッドを用いてウェーハを水貼りするワックス
レス保持方法とが利用されているが、いずれも前記した
ウェーハに対するワックスの塗布、除去が不要になると
いう長所がある。
り、テンプレートに複数枚のウェーハを保持して研磨を
行なうバッチ式研磨方法が主流であったが、近年、ウェ
ーハの大口径化と、より平坦度に優れたウェーハ需要を
背景に、テンプレートに一枚のウェーハを保持してウェ
ーハ回転中心と該ウェーハを支持する研磨ヘッドの回転
中心を一致させた状態で研磨を行なう枚葉式研磨方式が
検討されている。
グパッドとテンプレートで保持しつつ研磨するワックレ
スマウント方式を採用した場合、弾性に優れた研磨布、
バッキングパッド、及び研磨ヘッドの機構により、ウェ
ーハ面内に比較的一様な圧力が加わり、その結果、取り
代の面内分布が均一となり、結果として前工程のウェー
ハの平坦度を維持するような研磨が行なわれる。
従来の技術では、以下の問題を有している。従来の技術
では、前工程のウェーハの平坦度を維持するような研磨
が行なわれるため、前工程における平坦度が優れている
場合には、その平坦度を悪化させることなく研磨でき、
結果として平坦度に優れたウェーハを得ることができ
る。一方、前工程における平坦度が不十分である場合に
は、従来の技術では、前工程のウェーハの平坦度を維持
するような研磨が行なわれるため、結果として得られる
ウェーハの平坦度は不十分なままであり、平坦度を改善
することができないという問題があった。
背面側より印加する研磨荷重分布、言換えればウェーハ
の面内荷重を部分的に強制変化させるために、研磨ヘッ
ド背面側より液体圧(ウオータバッグ)若しくは空気圧
(エアバッグ)を利用して前工程時のウェーハ平坦度の
凹凸に対応した面内荷重を得るようにした技術も開示さ
れているが、エアバッグやウオータバッグを研磨ヘッド
に押圧する場合、装置構成が複雑になりやすく且つ必ず
しも精度良い任意の面内荷重分布を得ることは困難であ
る。
いた化学機械的研磨法において、前工程におけるウェー
ハの平坦度が不十分である場合に、簡単な構造若しくは
安価で汎用的な部材の付加で高精度の平坦度を得ること
の出来るウェーハの枚葉式研磨方法とその装置を提供す
ることを目的としている。
め、請求項1記載の本発明は、ウェーハ回転中心と該ウ
ェーハを支持する研磨ヘッドの回転中心を一致させた状
態で研磨を行なう枚葉式研磨方法において、研磨前工程
時におけるウェーハの平坦度の凸側部分に対応する部分
に配した回転対称のシート体により、その凸側部分の面
圧を高めて研磨を行なうことを特徴とする。
的に実施するための装置に関する発明で、研磨前工程時
におけるウェーハの平坦度の凸側部分に対応する、研磨
ヘッドとウェーハとの間に、回転対称の形状をしたシー
ト体を介装させたことを特徴とする。そして前記枚葉式
研磨装置が、ワックスを用いることなく研磨ヘッドとバ
ッキングパッドによりウェーハを保持するワックスレス
の枚葉式装置の場合においては、前記シート体を研磨ヘ
ッドとバッキングパッドとの間に介装させるのがよい。
グパッド(例えばポリウレタン樹脂多孔質体)より硬質
な薄層シート、より具体的にはシートの材質にもよる
が、前記凸側部分の平坦度偏差(通常は0.5〜30μ
m程度)より大で、約100μm以下の面圧分布が変化
する程度の肉厚の紙若しくは樹脂シートで形成するのが
よい。ウェーハの凸側部の偏差より薄いシート体では面
圧を高める効果が少なく、また厚過ぎても過剰な研磨に
つながる。具体的には、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等の樹脂シートが用い
られるが、これらに限定されるものではない。
ェーハの凸部幅目一杯に設定することなく、凸部幅より
小なる幅に設定するのがよい。
る。前述したように化学機械的研磨法による枚葉式研磨
装置、特にワックスレスの枚葉式装置の場合において
は、弾性に優れた研磨布、バッキングパッド、及び研磨
ヘッドの機構により、略0.5〜30μm程度の平坦度
偏差を有するウェーハであってもウェーハ面内に比較的
一様な圧力が加わる。しかしバッキングパッド6と研磨
ヘッド4の間に挿入されたシート12がある部分では、
シート12の厚みにより、シート12が存在していない
領域に比べウェーハ10に大きい圧力が加わり、取り代
が増加する。
1に示すように、ウェーハ10中央部が凸になっている
回転対称の形状を考える。この場合、通常通り研磨を行
なうと前述のように前工程の形状が維持されるよう研磨
されるため、中央部の凸形状が維持されたまま研磨され
る。平坦度を改善向上させるには、外周部に比べ、中央
部の取り代が大きければよい。中央部の取り代を外周部
より大きくするには、研磨時における中央部の面圧が外
周部より大きくすればよい。よって図1に示したよう
に、中央部の凸形状に対応した形状、大きさのシート1
2を研磨ヘッド4とバッキングパッド6の間に挿入す
る。このことにより、シート12が挿入された中央部の
面圧が増し、外周部に比べ取り代が大きくなり、平坦度
を改善することが出来る。
が図2に示すように、ウェーハ10中央部が凹になって
いる回転対称の形状を考える。この場合には、外周部の
取り代が中央部のそれより大きくなれば平坦度を改善す
ることが出来る。よって、図2に示したように、外周部
の凹形状に対応した形状、大きさのシート12を研磨ヘ
ッド4とバッキングパッド6の間に挿入する。このこと
により、シート12が挿入された外周部の面圧が増し、
中央部に比べ取り代が大きくなり、平坦度を改善するこ
とが出来る。このような研磨方法はひとつの研磨ヘッド
で1枚のウェーハを処理する枚葉式が好ましい。枚葉式
にすることでウェーハ形状に対応したシートを容易に選
択できる。また、ウェーハの保持については真空吸着や
水貼りタイプがある。研磨ヘッドが回転するため、ウェ
ーハの保持方法は特に限定されないが、水貼りタイプで
ウェーハを保持した場合、研磨中にウェーハがウェーハ
保持部材内で回転し、回転対称の形状を効率よく改善で
きる。
適な実施形態を例示的に詳しく説明する。但しこの実施
形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ
の相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、こ
の発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説
明例にすぎない。図3は本発明の実施例に係る枚葉式ワ
ックスレス化学機械的研磨装置を示し、バッキングパッ
ドを用いたワックスフリー研磨装置は、同図に示すよう
に、研磨布2(ポリッシングパッド)を貼着した下側回
転テーブル1と、下面側にバッキングパッド6を介し
て、ひとつの保持孔13aに1枚のウェーハ10が保持
されたテンプレート13が接着された複数の研磨ヘッド
4と、前記研磨布2にスラリー(研磨懸濁液)を供給す
るスラリー管5からなり、そして前記研磨布2を介して
ウェーハ10を回転テーブル1側に押し付けてウェーハ
10の凹凸を平滑化する研磨装置であり、そしてかかる
装置に用いるテンプレート13はガラスエポキシ樹脂、
ポリカーボネートシート、ポリエステルシート等から形
成されており、またバッキングパッド6は多孔質の樹
脂、例えばポリウレタン樹脂多孔質体から形成されてい
る。
回転中心を一致させてバッキングパッド6に一体的に保
持するとともに、回転テーブル1の回転中心に対し、複
数の研磨ヘッド4の回転中心を半径方向に変位した位置
に配置し、両者を互いに矢印方向に回転させることによ
り、テンプレート13の保持孔13aに嵌設させたウェ
ーハ10は研磨布2に対し相対的に自転且つ公転しなが
ら研磨される。
ーハ10との間にSiO2 系微粒子を弱アルカリ液中に
懸濁させたポリッシング液を供給しながら化学機械的研
磨を行なった場合の加工速度V(取り代)は、近似的に
下記1)式であらわせられる。 V=K・p・v・ t …… 1) K:比例定数 p:加工圧力 v:相対速度 t:加工
時間
式装置の場合においては研磨時のウェーハ10の平坦度
偏差が略0.5〜30μm程度あっても、弾性に優れた
研磨布、バッキングパッド6、及び研磨ヘッド4の機構
により、ウェーハ10面内に比較的一様な圧力が加わ
る。そこで本実施例では、バッキングパッド6と研磨ヘ
ッド4の間にシート12を装入して、シート12の厚み
によりその部分の加工圧力pが増加するようにシート1
2の形状を選択することによって、凸形状部分の面圧の
増加を図り、言換えればシート12が存在していない領
域に比べウェーハ10に大きい圧力が加わり、加工速度
V(取り代)が増加するように設定する。
状が図1に示すように、ウェーハ10中央部が凸になっ
ているもの(図3の右図)であっても、また図2に示す
ように、ウェーハ10中央部が凹になっているもの(図
3の左図)であっても、シート12の装入により、面内
に不均一な面圧が生じ、取り代が調整され研磨される。
った。先ず本装置を用いた研磨時の面圧を示す。図4は
従来通り研磨へッド4とバッキングパッド6の間に何も
介装することなくウェーハ10にセットした場合の面圧
分布である。また図5はウェーハ10形状の中央部が凸
だった場合を想定し、研磨ヘッド4とバッキングパッド
6の間にその凸部分より多少小さい径の円形シート12
(厚さ約90μmの樹脂シート)を挿入し、ウェーハ1
0をセットしたときの面圧分布である。この図で凸状に
なっている部分の面圧が高い。図4の従来の方法ではウ
ェーハ10面内全域にほぼ均一に圧力がかかっている
が、一方図5のバッキングパッド6と研磨ヘッド4の間
にシート12を挿入した場合には、シート12がある部
分で圧力が増加していることが分かる。
り代が増加するので、シート12を挿入した部分で取り
代が増加し、ウェーハ平坦度を改善できることが分か
る。
程におけるウェーハの平坦度が不十分である場合に、簡
単な構造若しくは安価で汎用的な部材の付加で高精度の
平坦度を得ることの出来、特に弾性に優れた研磨布、バ
ッキングパッド、及び研磨ヘッドの機構により、ウェー
ハ面内に比較的一様な圧力が加わるワックレスマウント
式の枚葉式研磨装置に有効である。
凸になっているウェーハのシート形状とその装入位置を
示す研磨ヘッド部の要部断面図である。
凹になっているウェーハのシート形状とその装入位置を
示す研磨ヘッド部の要部断面図である。
機械的研磨装置を示す全体図である。
の間に何も介装することなくウェーハをセットした場合
の面圧分布図である。
間にシートを介装した状態でウェーハをセットした場合
の面圧分布図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 ウェーハ回転中心と該ウェーハを支持す
る研磨ヘッドの回転中心を一致させた状態で研磨を行な
う枚葉式研磨方法において、 研磨前工程時におけるウェーハの平坦度の凸側部分に対
応する部分に配した回転対称のシート体により、その凸
側部分の面圧を高めて研磨を行なうことを特徴とするウ
ェーハの枚葉式研磨方法。 - 【請求項2】 ウェーハ回転中心と該ウェーハを支持す
る研磨ヘッドの回転中心を一致させた状態で研磨を行な
う枚葉式研磨装置において、 研磨前工程時におけるウェーハの平坦度の凸側部分に対
応する、研磨ヘッドとウェーハとの間に、回転対称の形
状をしたシート体を介装させたことを特徴とするウェー
ハの枚葉式研磨装置。 - 【請求項3】 前記枚葉式研磨装置が、ワックスを用い
ることなく研磨ヘッドとバッキングパッドによりウェー
ハを保持するワックスレスの枚葉式装置の場合に、前記
シート体を研磨ヘッドとバッキングパッドの間に介装さ
せたことを特徴とするウェーハの枚葉式研磨装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3419898A JP3821944B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3419898A JP3821944B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11216661A true JPH11216661A (ja) | 1999-08-10 |
JP3821944B2 JP3821944B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=12407479
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3419898A Expired - Lifetime JP3821944B2 (ja) | 1998-01-30 | 1998-01-30 | ウェーハの枚葉式研磨方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3821944B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274012A (ja) * | 2007-07-23 | 2007-10-18 | Sumco Corp | ワックスレスマウント式研磨方法 |
JP2008060598A (ja) * | 2007-10-16 | 2008-03-13 | Sumco Corp | ワックスレスマウント式研磨方法およびその装置 |
JP2015070013A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 株式会社Sumco | Soiウェーハの製造方法 |
-
1998
- 1998-01-30 JP JP3419898A patent/JP3821944B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274012A (ja) * | 2007-07-23 | 2007-10-18 | Sumco Corp | ワックスレスマウント式研磨方法 |
JP2008060598A (ja) * | 2007-10-16 | 2008-03-13 | Sumco Corp | ワックスレスマウント式研磨方法およびその装置 |
JP2015070013A (ja) * | 2013-09-27 | 2015-04-13 | 株式会社Sumco | Soiウェーハの製造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3821944B2 (ja) | 2006-09-13 |
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