JPH0645241U - 回路遮断器の電磁装置 - Google Patents

回路遮断器の電磁装置

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JPH0645241U
JPH0645241U JP8248592U JP8248592U JPH0645241U JP H0645241 U JPH0645241 U JP H0645241U JP 8248592 U JP8248592 U JP 8248592U JP 8248592 U JP8248592 U JP 8248592U JP H0645241 U JPH0645241 U JP H0645241U
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明 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動鉄片をポットに接触するための吸引力を
強くでき、トリップ電流が流れたとき可動鉄片がポット
に接触し易い回路遮断器の電磁装置の提供。 【構成】 励磁コイル11を巻装しプランジャ13を移動自
在に収納するポット10と、L字状に形成されポット10に
基端を結合し先端をポットの他端側に位置させたヨーク
20と、ヨークの先端面20a にポットの他端側の面10a を
対向させた内面31を接触させて先端面に基端部32を回動
自在に装着すると共に先端部33を遮断機構部のラッチ引
外しレバー40に接離自在に対向させた可動鉄片30と、可
動鉄片をポットから開離する方向にバネ付勢する復帰ば
ね50とを有した回路遮断器の電磁装置において、前記可
動鉄片の基端部に、ヨークの先端面内で、該先端面と可
動鉄片とが成す傾斜角よりも基端側が小さな角度となる
よう折曲部37を形成した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回路遮断器をトリップさせる回路遮断器の電磁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の回路遮断器の電磁装置として、図5及び図6に示すものが存在する。こ のものは、励磁コイル11を巻装したシリンダ12に一方側にばね付勢されたプラン ジャ13を移動自在に収納するポット10と、このポット10の中央部に基端を結合し て励磁コイル11を取り囲むよう折曲し先端をポット10の他端側に位置させたヨー ク20と、このヨーク20の先端面20a にポット10の他端側の面10a を対向させた内 面31を接触させて該先端面20a に基端部32を回動自在に装着すると共に先端部33 を遮断機構部のラッチ引外しレバー40に接離自在に対向させた可動鉄片30と、こ の可動鉄片30をポット10から開離する方向にバネ付勢する復帰ばね50とから構成 されている。ヨーク20の先端には、後述する可動鉄片30の係合孔を挿通する係合 突起25と、この係合突起25を挟むように延び可動鉄片30がずれるのを防止する支 持突起26とを設けている。可動鉄片30は、ポット10に接離可能な可動鉄片本体31 (内面)と、この可動鉄片本体31(内面)の直線上に連設され係合突起25に挿通 される係合孔36を有した基端部32と、基端部32の両端に設けられた折り曲げ部34 とを設けている。また、先端部33近傍には、復帰ばね50を引っ掛けるための引っ 掛け部35を設けている。
【0003】 この可動鉄片30をヨーク20に取着するには、まず可動鉄片30の係合孔36にヨー ク20の係合突起25を挿通させるとともに折り曲げ部34を支持突起25に挿通させる 。この状態で、復帰ばね50を引っ掛け部35と係合突起25とに介装することによっ て行う。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
一般に、回路遮断器の電磁装置は、回路遮断器の定挌の百数十%の電流(トリ ップ電流)が流れたときに可動鉄片をポットに接触させてラッチ引き外しレバー を押圧し接点を開極させるので、トリップ電流によって可動鉄片がポットに接触 するために必要な復帰ばねの復帰力と可動鉄片の吸引力とを予め設定しておく必 要がある。
【0005】 しかしながら、前述した従来の回路遮断器の電磁装置にあっては、可動鉄片の 基端部とヨークの先端面とが成す傾斜角が大きく、可動鉄片をポットに接触させ るための吸引力が弱いので、トリップ電流が流れても可動鉄片がポットに接触し ないことがあった。そこで、復帰ばねの復帰力を弱くしトリップ電流によって可 動鉄片がポットに接触するようなものも考えられたが、回路遮断器の振動等で誤 動作することがあった。また、可動鉄片の内面をポットに近づけたものも考えら れたが、この場合は、モータの起動電流等でトリップすることがあった。
【0006】 本考案は、上記問題点に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、可動 鉄片をポットに接触するための吸引力を強くでき、トリップ電流が流れたとき可 動鉄片がポットに接触し易い回路遮断器の電磁装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために本考案の回路遮断器の電磁装置は、励磁コイルと 、この励磁コイルを巻装したシリンダに一方側にばね付勢されたプランジャを移 動自在に収納するポットと、このポットの中央部に基端を結合して励磁コイルを 取り囲むよう折曲し先端をポットの他端側に位置させたヨークと、このヨークの 先端面にポットの他端側の面を対向させた内面を接触させて該先端面に基端部を 回動自在に装着すると共に先端部を遮断機構部のラッチ引外しレバーに接離自在 に対向させた可動鉄片と、この可動鉄片をポットから開離する方向にバネ付勢す る復帰ばねとを有した回路遮断器の電磁装置において、前記可動鉄片の基端部に 、ヨークの先端面内で、該先端面と可動鉄片とが成す傾斜角よりも基端側が小さ な角度となるよう折曲部を形成した構成としてある。
【0008】
【作用】
本考案の構成によれば、先端面と可動鉄片とが成す傾斜角よりも基端側が小さ な角度となり、基端側の磁気抵抗が小さなものとなる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図4に基づいて説明する。なお、従来例と 基本的機能が同様の部材には、同一の符号を付している。
【0010】 この回路遮断器の電磁装置は、励磁コイル11を巻装したシリンダ12に一方側に ばね付勢されたプランジャ13を移動自在に収納するポット10と、このポット10の 中央部に基端を結合して励磁コイル11を取り囲むよう折曲し先端をポット10の他 端側に位置させたヨーク20と、このヨーク20の先端面20a にポット10の他端側の 面10a を対向させた内面31を接触させて該先端面20a に基端部32を回動自在に装 着すると共に先端部33を遮断機構部のラッチ引外しレバー40に接離自在に対向さ せた可動鉄片30と、この可動鉄片30をポット10から開離する方向にバネ付勢する 復帰ばね50とから構成されている。
【0011】 ポット10は、筒状に形成されたシリンダ12と、このシリンダ12の外部に巻装さ れた励磁コイル11とから側面視が糸巻状に形成されている。シリンダ12は、その 内部に進退自在なプランジャ13とこのプランジャ13を図1において下方向へ押圧 する付勢ばね14とを備えている。励磁コイル11は、一端を後述する端子板に、他 端を他方の反転機構部(図示せず)にそれぞれ接続している。このポット10の中 央部にヨーク20の基端を結合し他端側の面10a に可動鉄片30の内面31が接離する ように形成されている。
【0012】 ヨーク20は、ポット10に結合する水平片21と、この水平片21に連設された垂直 片22とからL字状に構成されている。水平片21には、シリンダ12に嵌合する嵌合 孔24を有した嵌合部23を有している。垂直片22の先端面20a には、後述する可動 鉄片30の係合孔に挿通する係合突起25と、この係合突起25を挟むように延び可動 鉄片30がずれるのを防止する支持突起26とを設けている。係合突起25には、ほぼ 中央に復帰ばね50を引っ掛けるための引っ掛け溝25a が形成されている。このヨ ーク20の垂直片22に端子板60が溶接される。
【0013】 可動鉄片30は、鉄板を折曲して形成し、ポット10に接離可能な可動鉄片本体31 (内面)と、この可動鉄片本体31に連設された基端部32と、この基端部32の両端 に設けられた折り曲げ部34と、基端部32とは逆方向へ連設された先端部33と、こ の先端部33近傍に設けられた引っ掛け部35とから構成されている。基端部32は、 係合突起25が挿通される係合孔36を有し、この係合孔36を係合突起25に挿通させ た状態で垂直片22の先端面20a と可動鉄片30とが成す傾斜角よりも基端側が小さ な角度となるような屈曲部37を形成している。折り曲げ部34は、基端部32に対し てほぼ直角に折曲し係合孔36を係合突起25に挿通させた状態で支持突起26に係合 するように形成している。引っ掛け部35は、係合突起25と同様、ほぼ中央に復帰 ばね50を引っ掛けるための引っ掛け溝35a を形成している。
【0014】 かかる回路遮断器の電磁装置は、励磁コイル11にトリップ電流が流れると、ト リップ電流による磁束が、ポット10→ヨーク20→可動鉄片30→ギャップa →ポッ ト10方向Xあるいはポット10→ギャップa →可動鉄片30→ヨーク20→ポット10方 向Y方向の向きに生じる。このため、プランジャ13がポット10の他端側に移動し 始める。このプランジャ13がポット10の他端側に移動すると可動鉄片30がポット 10の他端側の面10a に接触するように移動するのである。また、ヨーク20の先端 面20a は面積が狭いので飽和してしまい、磁束が接触した可動鉄片30以外の基端 部32からもギャップb を介して可動鉄片30方向に生じる。つまり、このギャップ b を形成するヨーク20の先端面20a と可動鉄片30の基端部32との傾斜角を狭くす ることによって磁気抵抗を小さくすることができるのである。
【0015】 なお、本考案によれば、可動鉄片の基端部に、ヨークの先端面内で、先端面と 可動鉄片とが成す傾斜角よりも基端側が小さな角度となるよう折曲部を形成した ものであれば、ヘ字状に屈曲したもの以外の形状でも適用できる。
【0016】
【考案の効果】
本考案の回路遮断器の電磁装置によれば、基端側の磁気抵抗が小さなものとな り、可動鉄片をポットに接触するための吸引力を強くでき、もってトリップ電流 が流れたとき可動鉄片がポットに接触し易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図である。
【図2】図1のものの要部を示す説明図である。
【図3】図1のものの分解斜視図である。
【図4】可動鉄片及びポット間のギャップに対する可動
鉄片の吸引力を示す説明図である。
【図5】従来例を示す分解斜視図である。
【図6】図6の要部を示す断面図である。
【符号の説明】
10 ポット 10a 他端側の面 11 励磁コイル 12 シリンダ 13 プランジャ 20 ヨーク 20a 先端面 30 可動鉄片 31 内面(可動鉄片本体) 32 基端部 33 先端部 37 折曲部 40 ラッチ引き外しレバー 50 復帰ばね

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励磁コイルと、この励磁コイルを巻装し
    たシリンダに一方側にばね付勢されたプランジャを移動
    自在に収納するポットと、このポットの中央部に基端を
    結合して励磁コイルを取り囲むよう折曲し先端をポット
    の他端側に位置させたヨークと、このヨークの先端面に
    ポットの他端側の面を対向させた内面を接触させて該先
    端面に基端部を回動自在に装着すると共に先端部を遮断
    機構部のラッチ引外しレバーに接離自在に対向させた可
    動鉄片と、この可動鉄片をポットから開離する方向にバ
    ネ付勢する復帰ばねと、を有した回路遮断器の電磁装置
    において、 前記可動鉄片の基端部に、ヨークの先端面内で、該先端
    面と可動鉄片とが成す傾斜角よりも基端側が小さな角度
    となるよう折曲部を形成したことを特徴とする回路遮断
    器の電磁装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016152136A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁引き外し装置および回路遮断器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016152136A (ja) * 2015-02-18 2016-08-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 電磁引き外し装置および回路遮断器

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