JPH0645116U - 転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受

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JPH0645116U
JPH0645116U JP8246892U JP8246892U JPH0645116U JP H0645116 U JPH0645116 U JP H0645116U JP 8246892 U JP8246892 U JP 8246892U JP 8246892 U JP8246892 U JP 8246892U JP H0645116 U JPH0645116 U JP H0645116U
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JP
Japan
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solid lubricant
cage
filled
rolling bearing
pockets
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Pending
Application number
JP8246892U
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English (en)
Inventor
司 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スナップオン形式でボールを挿入するように
した保持器を有する転がり軸受において、固形潤滑剤の
剥落を防止するようにすることである。 【構成】 保持器4のポケット5相互間の柱部分7にポ
ケット側の面から反対側の面にわたる貫通穴10を設
け、該貫通穴10に充填した固形潤滑剤11により、そ
の両端開口面のまわりの固形潤滑剤11を連結一体化し
た構成とした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は転がり軸受に関し、特に固形潤滑剤を用いた転がり軸受に関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製のいわゆるスナップオン形式の保持器を用いた転がり軸受の潤滑は 、従来潤滑油やグリースによるものが一般的である。
【0003】 一方、潤滑油やグリースによる潤滑は、機器周辺の汚れの原因となったり、メ ンテナンスの必要があることから、これらの問題のない固形潤滑剤を用いた潤滑 も行なわれつつある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
合成樹脂のスナップオン形式の保持器は、環状に形成され、その片面に一定間 隔のポケットを設け、各ポケットの開放部分に形成した対向一対の保持爪の先端 に転動体を押し当て、拡開方向に弾性変形させながらポケット内に押し込む(ス ナップオンさせる)ようになっている。
【0005】 このような形式の保持器において上述の固形潤滑剤を用いようとするとその固 形潤滑剤はポケット相互間の柱部分に充填されることとなる。
【0006】 この場合、従来の保持器においては、柱部分は強度上の観点から内外輪間の幅 とほぼ同等に形成されているので、内外輪と柱部分とのすき間が小さくなってい る。このため、上記のすき間に固形潤滑剤が充填されにくい場合がある。またこ のすき間に充填されたとしても薄肉となることから、振動等により剥落するおそ れがある。
【0007】 そこで、この考案はいわゆるスナップオン形式の合成樹脂製保持器に改良を加 えることにより、固形潤滑剤を安定よく保持できるようにした転がり軸受を提供 することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、この考案は内輪、外輪、これらの両輪間に介在 される転動体及び転動体を保持する保持器とからなり、上記保持器の片面に一定 間隔のポケットを設け、各ポケットに転動体を挿入してなる転がり軸受において 、上記保持器のポケット相互間の柱部分に略軸方向の貫通穴を設け、上記貫通穴 及びその両端開口面のまわりに固形潤滑剤を充填し、上記貫通穴内の固形潤滑剤 によりその両端開口面のまわりの固形潤滑剤を連結一体化した構成としたもので ある。
【0009】
【作用】
保持器の柱部分の両面に充填された固形潤滑剤は、貫通穴内の固形潤滑剤によ り一体化されているため、振動等が加わっても剥落することがなく潤滑作用を持 続する。
【0010】
【実施例】
添付の図面に示した実施例の転がり軸受は、深みぞ玉軸受であり、図1に示す ように、内輪1、外輪2、これら両輪1、2の間に介在されるボール3及び各ボ ール3を保持する保持器4とから成る。
【0011】 上記の保持器は、合成樹脂製であり、図2乃至図4に示すように環状に形成さ れ、その片面に周辺に一定間隔をおいてポケット5が設けられる。各ポケット5 は凹球面に形成され、その開放面の両辺に沿って保持器4の幅方向の一対の爪6 が対向して突設される。
【0012】 ボール3は爪6の上端面に押し当て、爪6を若干拡開方向に弾性変形させなが ら、いわゆるスナップオン形式で挿入される。
【0013】 上記のポケット5相互間の柱部分7において、両側の各ポケット5の一方の爪 6間に爪間の面8が形成され、また、上記と反対側の面には、図3に示すように 、凹所9が設けられる。上記の爪間の面8と凹所9との間には略軸方向の貫通穴 10が設けられる。
【0014】 固形潤滑剤11は、図5及び図6に示すように、上記の貫通穴10及びその両 端の開口面のまわり、即ち、前記の爪間の面8及び凹所9に充填される。爪間の 面8と凹所9に充填された固形潤滑剤11は、貫通穴10に充填された固形潤滑 剤11により連結一体化される。
【0015】 上記の固形潤滑剤11は、超高分子ポリエチレン又は超高分子量ポリオレフィ ンと潤滑グリースの混合物からなる固形潤滑組成物である。更に詳しくは、平均 分子量約1×106 〜5×106 の超高分子量ポリエチレン95〜1wt%と、 その超高分子量ポリエチレンのゲル化温度より高い滴点を有する潤滑グリース5 〜99wt%とからなる混合物を上記所定の箇所に充填したのち、上記超高分子 量ポリエチレンのゲル化温度以上に加熱し、その後冷却固化せしめたものである (特公昭63−23239号公報参照)。
【0016】 プラスチックグリースのその他の例として、平均分子量約1×106 〜5×1 06 の超高分子量ポリオレフィンのゲル化点より高い滴点を有する潤滑グリース 5〜99wt%に粒径1〜100μmの前記超高分子量ポリオレフィン粉末95 〜1wt%を混合して前記ゲル化点以上の温度で分散保持させたものでもよい。
【0017】 上記いずれの場合も、固体ワックス等の油の滲み出し抑制添加物を加えること がある。
【0018】 なお、以上は玉軸受について述べたが、ころ軸受の場合も同様である。
【0019】
【考案の効果】
以上のように、この考案は保持器の柱部分に設けた貫通穴に充填した固形潤滑 剤により、その貫通穴の両端開口面のまわりの固形潤滑剤を連結一体化したので 、振動等によっても固形潤滑剤が剥落することがなく、長期にわたり潤滑作用を 持続する効果がある。
【提出日】平成5年10月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】 上記の固形潤滑剤11は、超高分子量ポリオレフィンと潤滑グリースの混合物 からなる固形潤滑組成物である。更に詳しくは、平均分子量約1×106 〜5× 106 の超高分子量ポリエチレン95〜1wt%と、その超高分子量ポリエチレ ンのゲル化温度より高い滴点を有する潤滑グリース5〜99wt%とからなる混 合物を上記所定の箇所に充填したのち、上記超高分子量ポリエチレンのゲル化温 度以上に加熱し、その後冷却固化せしめたものである(特公昭63−23239 号公報参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の断面図
【図2】同上の保持器の平面図
【図3】同上の保持器の底面図
【図4】同上の一部斜視図
【図5】固形潤滑剤を充填した状態の一部拡大断面図
【図6】図5のVI−VI線の一部省略断面図
【符号の説明】
1 内輪 2 外輪 3 ボール 4 保持器 5 ポケット 6 爪 7 柱部分 8 爪間の面 9 凹所 10 貫通穴 11 固形潤滑剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内輪、外輪、これらの両輪間に介在され
    る転動体及び転動体を保持する保持器とからなり、上記
    保持器の円周上の片面に一定間隔のポケットを設け、各
    ポケットに転動体を挿入してなる転がり軸受において、
    上記保持器のポケット相互間の柱部分に略軸方向の貫通
    穴を設け、上記貫通穴及びその両端開口面のまわりに固
    形潤滑剤を充填し、上記貫通穴内の固形潤滑剤によりそ
    の両端開口面のまわりの固形潤滑剤を連結一体化したこ
    とを特徴とする転がり軸受。
JP8246892U 1992-11-30 1992-11-30 転がり軸受 Pending JPH0645116U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002349681A (ja) * 2001-05-23 2002-12-04 Harmonic Drive Syst Ind Co Ltd 波動歯車装置の潤滑機構
JP2009536998A (ja) * 2006-05-12 2009-10-22 アクチボラゲット エス ケイ エフ ボール軸受のための保持器及びころがり軸受組立体
WO2019138939A1 (ja) * 2018-01-10 2019-07-18 Ntn株式会社 スラストころ軸受

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JP2009536998A (ja) * 2006-05-12 2009-10-22 アクチボラゲット エス ケイ エフ ボール軸受のための保持器及びころがり軸受組立体
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