JPH0644925A - X線イメージ管、およびこれに使用するアルミニウム合金材とその製造方法 - Google Patents

X線イメージ管、およびこれに使用するアルミニウム合金材とその製造方法

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JPH0644925A
JPH0644925A JP7163793A JP7163793A JPH0644925A JP H0644925 A JPH0644925 A JP H0644925A JP 7163793 A JP7163793 A JP 7163793A JP 7163793 A JP7163793 A JP 7163793A JP H0644925 A JPH0644925 A JP H0644925A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低いエネルギーのX線でも斑(むら)のない
良好な画像を得ることのできるX線イメージ管を提供す
る。 【構成】 アルミニウム基合金からなる入力窓4を有す
る外囲器と、この外囲器内に入力窓4に対向して配置さ
れ、基板5、この基板5上に形成された入力蛍光体層6
およびこの入力蛍光体層6上に形成された光電面7から
なる入力蛍光体面とを具備し、前記アルミニウム基合金
は、3〜6重量%のMgおよび0.01〜0.5重量%
のZrを含むことを特徴とするX線イメージ管。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低エネルギーX線の撮
影に好適なX線イメージ管、およびこのX線イメージ管
に使用するアルミニウム合金材とその製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】X線イメージ管は、X線診断装置などに
おいて被写体のX線透過像を得るために使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】X線イメージ管の入力
窓を構成する材質としては、当然のことながらX線をよ
く透過すること、および、X線の散乱の少ないことが要
求される。
【0004】また、X線イメージ管は内部が真空のた
め、入力窓もそれに耐える強度が要求される。更にコス
ト的にも、X線イメージ管を構成する他の部品とのバラ
ンスが求められる。
【0005】このような条件を満たす入力窓の材質とし
ては、これまでアルミニウムやチタニウムが用いられて
いる。
【0006】ところでX線イメージ管は、現在、医療診
断や工業用(例えば非破壊検査)などの分野で広く利用
されている。X線イメージ管は動きのあるX線の像をリ
アルタイムで可視光の像に変換できること、被曝線量が
フイルムを使用したシステムと比較して低減できること
など優れた特徴があり、その応用範囲も広範になってい
る。
【0007】また医療診断の分野では、近年、乳ガンの
診断にX線イメージ管を使用することが検討されてい
る。乳ガンの診断は軟組織の検査であるため、比較的低
いエネルギーのX線、例えば約20KVから40KVの
X線管電圧によって発生したX線が使用される。
【0008】工業用(例えば非破壊検査)の分野でも、
紙や樹脂でできた製品の検査にやはり低いエネルギーの
X線の使用が検討されている。
【0009】低いエネルギーのX線を使用するとき、X
線イメージ管を構成する入力窓のX線に対する透過率が
問題となる。
【0010】X線に対する透過率は、入力窓の材質や厚
さ、そしてX線のエネルギーによって決定される。X線
のエネルギーが高いほど透過率は高くなり、窓の厚さが
小さいほど透過率は高い。また一般に原子番号の小さい
元素ほど透過率は高くなる。ところで、X線イメージ管
の入力窓として使用されているアルミニウムやチタニウ
ムのX線の透過率は、図8に示すような値である。図8
において、縦軸はX線透過率(単位は%)、横軸はX線
エネルギー(単位はKV)をそれぞれ示し、点線aがア
ルミニウム(厚さ1mm)、実線bがチタニウム(厚さ
250μm)の場合を示している。
【0011】入力窓の材料としてチタニウムを使用する
場合、実用上十分なX線の透過率を得るためには、厚さ
は250μm程度に抑える必要がある。この程度の薄い
材料は、管内が真空であるため大気圧との差により、完
成後のX線イメージ管の入力窓部は凹形の外観構造を有
している。また、チタニウム製の入力窓をX線イメージ
管に組み込む際は、入力窓とステンレス製のリングとを
スポット溶接などで接合する。このステンレス製のリン
グは、さらにFe−Ni−Co合金製リングと溶接さ
れ、Fe−Ni−Co合金製リングは、外囲器の一部で
あるガラス容器と接合される。
【0012】一方、入力窓の材料としてアルミニウムを
使用する場合、入力窓はステンレス製のリングと、一定
の温度、一定の圧力の下で溶接される。しかし、アルミ
ニウムは機械的な強度がチタニウムより弱いため、厚さ
は約1mmに、また大気圧に耐えるように入力窓の外面
は凸形の構造にしている。
【0013】図8に示すように、20KeV〜40Ke
V程度の低いエネルギーのX線に対してはアルミニウム
の方が透過率は高い。したがって、X線のエネルギーが
低い場合は、入力窓の材料としてはチタニウムよりアル
ミニウムの方が適している。
【0014】ところで、アルミニウム材料には、そこに
含まれる不純物の種類や量、さらにその処理条件によっ
て、いろいろな種類があり、また機械的、熱的特性も異
なっている。
【0015】アルミハンドブックなどの文献によるとア
ルミニウムの材料は次のように分類される。なお型名
A.A.は、The Aluminium Assoc
iation,Inc.にて制定されたものを指してい
る。
【0016】A.A.1000番系:純アルミ。純度が
99%以上のアルミ。
【0017】加工性、耐蝕性、溶接性に優れているが、
強度が低い。
【0018】A.A.2000番系:Al- Cu系合
金。ジュラルミン。
【0019】強度は高いが耐蝕性に劣る。
【0020】A.A.3000番系:Al- Mn系合
金。
【0021】1000番系に対しMnを添加し強度を少
し増加させた。
【0022】A.A.4000番系:Al- Si系合
金。
【0023】Siの添加によって耐磨耗性、耐熱性を向
上させた。 A.A.5000番系:Al- Mg系合金。
【0024】強度が高い。
【0025】A.A.6000番系:Al- Mg- Si
系合金。
【0026】強度、耐蝕性とも良好。
【0027】A.A.7000番系:Al- Zn- Mg
系合金。
【0028】アルミ合金ではもっとも強度が高いが、加
工性に劣る。
【0029】ここで、X線イメージ管の入力窓を構成す
る材質に必要な条件として、以下のものが挙げられる。
【0030】(a)大気圧に耐える強度を有すること。
【0031】(b)大気圧に耐える強度は室温だけでな
く、X線イメージ管の製造工程の一つである排気工程に
おけるベーキング温度(200℃〜400℃)でも大気
圧に耐える強度を有すること。
【0032】(c)十分な耐蝕性を有すること。
【0033】(d)入力窓を凸形にするため加工性がよ
いこと。
【0034】このような条件を満たすアルミニウム材料
は、A.A.5000番系か6000番系であり、これ
らの材料が実際に使用されている。
【0035】入力窓は、前述したようにX線イメージ管
の製造工程の中でステンレス製のリングと接合される。
【0036】この場合、入力窓を構成するアルミニウム
材とステンレス製のリングとを400℃以上の温度で、
圧力をかけて接合する。この接合は、高い温度と圧力の
もとで、アルミニウム材とステンレスの分子が相互に相
手の中に拡散することによって行われる。このとき、ア
ルミニウム材の温度が高いため、アルミニウム材の内部
で変化が生じる。例えばA.A.6000番系のアルミ
ニウム材の場合、接合する際の高温状態から温度が下降
する過程、そして、250℃付近でのベーキング過程で
MgSi系の析出物が生じる。
【0037】この状態を図9(a)、(b)を参照して
説明する。
【0038】アルミニウムを高温に保持すると、通常、
図9(a)に示すようにAl結晶粒が粗大化して粗粒2
1となり、高温からの冷却途中において(特にA.A.
6000番系では)、図9(b)に示すように、結晶粒
界にMgSi相22が析出する。このMgSi相2
2の析出物はX線の透過率がアルミニウムと異なる。析
出物とアルミニウムとのX線の透過率の相違は、X線の
エネルギーが50KV以上の場合は、その差が小さく問
題にならない。
【0039】しかし、両者のX線の透過率の差は、X線
のエネルギーが30KV以下になると大きくなる。その
結果、均一なX線が入力窓に入射しても析出物のあると
ころとないところでX線を透過する量が異なる。
【0040】したがって、析出物が生じたアルミニウム
材を加工して入力窓にすると、析出物の存在が原因とな
って、X線イメージ管で生成する可視光の像に析出物の
分布に応じた斑(むら)が発生する。
【0041】また、A.A.5000番系のアルミニウ
ム材においては、高温状態でアルミニウムの再結晶が起
こり、アルミニウム材の内部でアルミニウムの粗大結晶
粒が生じる。アルミニウムの粗大結晶粒はその周辺のア
ルミニウムと結晶の方位が異なる。
【0042】したがって、X線の入射方向によってX線
の回折条件が相違し、X線の透過率に差が生じる。この
場合もX線のエネルギーが小さくなると、粗大結晶粒が
ある部分とない部分とで、6000番系のアルミニウム
材の場合と同様にX線の透過率に大きな差が生じる。
【0043】ここでアルミニウムの厚さをtとする
と、X線の透過率Tは、 T=exp(ーμt) で表わせる。
【0044】またアルミの厚さをtとすると、X線の
透過率Tは、 T=exp(ーμt) となる。
【0045】したがって両者の透過率の比は、T/T
=exp[μ(tーt)]となる。
【0046】ここでμは、X線のエネルギーに対応した
透過係数である。
【0047】なおt>tとすると、μ(t
)は正となり、T/T>1となる。またμはX
線のエネルギーが小さいと大きくなるので、T/T
はX線のエネルギーが小さくなると大きくなる。即ち、
X線のエネルギーが小さいほど透過率の差が大きくな
り、このことがX線イメージ管で生成される可視光の像
に斑(むら)を発生するものと考えられる。
【0048】近年は画像処理装置が広く使用され、その
際、わずかなX線の透過率の差も強調されたものにな
る。
【0049】そのため、上述のように析出物や粗大結晶
粒に起因すると考えられる生成画像の斑(むら)は、今
後、より大きな障害となる可能性が高い。
【0050】本発明の目的は、低いエネルギーのX線を
用いても、斑(むら)のない良好な画像を得ることがで
きるX線イメージ管、およびこれに使用するアルミニウ
ム合金材とその製造方法を提供することにある。
【0051】
【課題を解決するための手段】本発明のX線イメージ管
は、アルミニウム基合金からなる入力窓を有する外囲器
と、この外囲器内に入力窓に対向して配置され、基板、
およびこの基板上に形成された入力蛍光体層、この入力
蛍光体層上に形成された光電面からなる入力蛍光面とを
具備し、前記アルミニウム基合金は、3〜6重量%のM
g、および0.01〜0.5重量%のZrを含んでい
る。
【0052】また、前記アルミニウム基合金は、4〜5
重量%のMgおよび0.05〜0.2重量%のZrを含
んでいる。
【0053】また、前記アルミニウム基合金は、0.1
〜1重量%のMn、および0.01〜0.5重量%のC
r、0.01〜0.5重量%のSc、0.01〜0.0
5重量%のTiからなる群から選ばれた金属元素の少な
くとも1種を更に含んでいる。
【0054】また、前記アルミニウム基合金は、平均直
径0.01〜0.05μmの金属間化合物を5個/μm
以上含んでいる。
【0055】また、本発明のX線イメージ管は、アルミ
ニウム基合金からなる入力窓を有する外囲器と、この外
囲器内に入力窓に対向して配置され、基板、およびこの
基板上に形成された入力蛍光体層、この入力蛍光体層上
に形成された光電面からなる入力蛍光面とを具備し、前
記アルミニウム基合金は、3〜6重量%のMg、およ
び、0.01〜0.5重量%のZr、0.1〜0.4重
量%のFe、0.05〜0.2重量%のSi、0.1〜
1重量%のMnを含んでいる。
【0056】また、本発明のX線イメージ管に使用され
るアルミニウム合金材は、3〜6重量%のMgおよび
0.01〜0.5重量%のZrを含み、残部は不純物か
らなり、不純物のFeとSiが、Fe≦0.4重量%、
Si≦0.2重量%で、X線透過量が実質的に均一であ
る。
【0057】また、前記アルミニウム合金材は、0.1
〜1重量%のMn、および、0.01〜0.5重量%の
Cr、0.01〜0.5重量%のSc、0.01〜0.
05重量%のTiからなる群から選ばれた少なくとも1
種を含んでいる。
【0058】また、前記アルミニウム合金材は、平均直
径が0.01〜0.05μmの金属間化合物を、5個/
μm以上含んでいる。
【0059】また、前記アルミニウム合金材の製造方法
は、3〜6重量%のMgおよび0.01〜0.5重量%
のZrを含み、あるいは、更に0.1〜1重量%のM
n、および0.01〜0.5重量%のCr、0.01〜
0.5重量%のSc、0.01〜0.05重量%のTi
からなる群から選ばれた金属元素の少なくとも1種を含
み、残部はAlと不純物とからなり、不純物のFeとS
iが、Fe≦0.4重量%、Si≦0.2重量%である
アルミニウム合金鋳塊を、400〜530℃で1〜20
時間の均質化処理を施し、常法で熱間圧延を行い、その
後、冷間圧延を行いまたは行わずに、再結晶をさせるた
めの熱処理をし、加工度10%以上の最終冷間圧延を行
うことを特徴としている。
【0060】
【作用】本発明のX線イメージ管では、入力窓の材質と
して、3〜6重量%、好ましくは4〜5重量%のMg、
および0.01〜0.5重量%、好ましくは0.05〜
0.2重量%のZrを含むアルミニウム基合金を使用す
る。
【0061】Mgは、本発明に使用されるアルミニウム
基合金の最も基本的な添加元素で、強度の増加に寄与す
る役割を果たす。Mgの添加量が3重量%未満では、2
50℃における材料強度が120MPa以下となり、入
力窓の厚みを0.8mm以下とするために必要な強度が
得られない。Mgの添加量が6重量%を越えると、熱間
圧延時にアルミニウム基合金が割れやすくなり、工業化
が困難である。
【0062】Zrは、アルミニウム基合金の均質化処理
時に、AlZr相として均一かつ微細に析出し、拡散
接合時の高温保持中に結晶粒が粗大化することを抑制す
る役割を果たす。Zrの添加量が0.01重量%未満で
は、このような役割を果たすことができない。Zrの添
加量が0.5重量%を越えると、AlZr相の粗大化
合物を形成しやすくなり、X線イメージ管に使用した場
合に、得られる可視光線に濃淡むらが生じる。この濃淡
むらは、被写体の欠陥と見誤る恐れがある。
【0063】本発明に使用されるアルミニウム基合金
は、添加成分として、更にMn、Cr、Sc、Tiの1
種または2種以上を含有してもよい。
【0064】Mnは、Mgと同様に強度の増加に寄与す
る。また、Zrと同様に、拡散接合時の高温状態で結晶
粒が粗大化することを抑制する効果も有する。MnをZ
rと併用することにより、Zrだけの場合よりも、一
層、結晶粒の粗大化を抑制できる。Mnの添加量は、
0.1〜1.0重量%、好ましくは0.3〜0.6重量
%である。0.1重量%未満では、その効果を発揮する
ことができず、1.0重量%を越えると、熱間圧延時に
アルミニウム基合金が割れやすくなり、工業化が困難で
ある。また、1.0重量%を越えると、造塊時に不純物
であるFeと結合して、Al−Fe−Mn系の粗大化合
物が形成されやすくなり、X線イメージ管に使用した際
に、得られる可視光像に濃淡むらが生じる。この濃淡む
らは、被写体の欠陥と見誤る恐れがある。
【0065】Crは、Zrと同様、アルミニウム基合金
の均質化処理時に、AlCr相として均一かつ微細に
析出し、拡散接合時の高温状態で結晶粒の粗大化を抑制
する効果を有する。ただし、AlCr相はAlZr
相よりも粗大化しやすい。Crの添加量は、0.01〜
0.5重量%、好ましくは0.05〜0.2重量%であ
る。0.01重量%未満では、その効果を発揮すること
ができず、0.5重量%を越えると、AlCr相の粗
大化合物を形成しやすくなる。したがって、X線イメー
ジ管に使用すると、得られる可視光像に濃淡むらが生
じ、この濃淡むらを、被写体の欠陥と見誤る恐れがあ
る。
【0066】Scは、Zr、Crと同様、アルミニウム
基合金の均質化処理時に、AlSc相として均一かつ
微細に析出し、拡散接合時の高温状態で結晶粒の粗大化
を抑制する。Scの添加量は、0.01〜0.5重量
%、好ましくは0.05〜0.2重量%である。0.0
1重量%未満では、その効果を発揮することができず、
0.5重量%を越えると、AlSc相の粗大化合物を
形成しやすくなり、X線イメージ管に使用した場合、得
られる可視光像に濃淡むらが生じる。この濃淡むらは、
被写体の欠陥と見誤る恐れがある。また、Scは高価な
ため、0.5重量%を越えると製造コストが高くなる。
【0067】Tiは、鋳塊組織における結晶粒を微細に
する効果がある。また、熱間圧延時に結晶粒径を均一に
する効果もある。Tiの添加量は、0.01〜0.05
重量%、好ましくは0.01〜0.03重量%である。
0.01重量%未満では、その効果を発揮することがで
きず、0.05重量%を越えると、AlTi相の粗大
化合物を形成しやすくなり、X線イメージ管に使用した
場合、得られる可視光像に濃淡むらが生じる。この濃淡
むらは、被写体の欠陥と見誤る恐れがある。
【0068】本発明に使用されるアルミニウム基合金
は、0.1〜0.4重量%のFe、0.05〜0.2重
量%のSiを含有してもよい。これらFe、Siは、通
常、アルミニウム地金中に含まれる不純物である。Fe
が0.4重量%を越えると、Al−Fe−Mn系の粗大
化合物が形成されやすくなり、好ましくない。Feの量
は少ない方がよいが、そのためにはAl地金の純度を上
げなければならず、製造コストが上昇する。したがって
0.1重量%が下限である。
【0069】Siが0.2重量%を越えると、Mg
i相が不均一に析出しやすくなり、X線イメージ管に使
用したとき、得られる可視光像に濃淡むらが生じる。F
eの場合と同様、Siの量は少ない方がよいが、そのた
めにはAl地金の純度を上げなければならず、製造コス
トが上昇する。したがって0.1重量%が下限である。
【0070】本発明のX線イメージ管の入力窓を構成す
るアルミニウム基合金は、通常、均質化処理が施され
る。均質化処理は、遷移元素系金属間化合物(Al
r、AlCr、AlSc)の分散状態を制御するた
めに行われる。
【0071】均質化処理の温度は、400〜530℃が
好ましい。400℃未満では、上記金属間化合物の析出
速度が遅くなり、目標とする分散状態に達するまでに長
時間を要し、工業的に不利である。530℃を越える
と、上記金属間化合物が粗大化しやすくなり、Al結晶
粒の粗大化を抑制する効果が低下し、また、Mg濃度が
高い場合は、均質化処理の際に共晶融解が発生し、熱間
圧延時に割れやすくなり、好ましくない。
【0072】均質化処理の温度が400〜530℃の範
囲である場合は、保持時間は1〜20時間が好ましい。
保持時間が1時間未満では、遷移元素系金属間化合物の
分散状態を所望の状態にすることができず、拡散接合時
に、Al結晶粒の粗大化の抑制が困難となる。保持時間
が20時間を越えると、工業的に不利であるだけでな
く、上記金属間化合物の粗大化を招き、好ましくない。
【0073】遷移元素系金属間化合物の分散状態は、均
質化処理の条件によって制御される。拡散接合時(53
0℃以下で1時間以内の熱処理)に、Al結晶粒の粗大
化を抑制するには、0.01〜0.05μmのサイズの
化合物が1μm当たり5個以上あればよい。5個未満
の場合には、拡散接合時にAlの結晶粒径が100μm
以上となってしまい、X線イメージ管に使用した場合
に、得られる可視光像に濃淡むらが生じやすい。
【0074】本発明に使用されるアルミニウム基合金の
結晶粒径は、100μmを越えると、可視光像に濃淡む
らが生じやすくなり、好ましくない。結晶粒径が30μ
m以下であれば、このような問題は全く生じない。
【0075】
【実施例】以下、図1を参照して、本発明のX線イメー
ジ管を使用するX線診断装置について説明する。
【0076】図1において、X線管1から放射されるX
線2は被写体3を透過する。被写体3を透過したX線2
は、X線イメージ管を構成する外囲器の入力窓4を通し
て入力基板5に入射する。なおX線イメージ管の入力窓
4は金属製であり、また、入力基板5の上には、X線を
光に変換する入力蛍光体層6と、光を電子に変換する光
電面7とが構成されている。
【0077】光電面7から放射された電子は、電極8に
より形成される電子レンズによって加速、集束され、出
力蛍光体層9に達する。そして、出力蛍光体層9におい
て可視光に変換される。この可視光をフイルムやTVカ
メラなどで撮影し、X線診断が行われる。
【0078】図2は、X線イメージ管の入力窓の部分を
抜き出して示したもので、参照符号10はX線イメージ
管の入力窓を示し、ステンレス製のリング11に接合さ
れている。
【0079】ここで入力窓10の材料として、A.A.
5000番のグループのAl- Mg系合金中に重量比で
0.15重量%のCr、および0.15%のZrを添加
したアルミニウム基合金を用いている。このアルミニウ
ム基合金からなるアルミニウム材は、予め20%程度引
き伸ばした平板なものが用いられ、図のように凸形に加
工される。
【0080】アルミニウム材が、0.15重量%のC
r、および0.15重量%のZrを含むため、これら含
有物による析出物が材料の中に分散する。これら含有物
による析出物は、アルミニウム材の入力窓がステンレス
製のリングと接合されるときに、400〜500℃の高
温状態にさらされるが、そのとき、アルミニウム材の内
部に発生するアルミニウム結晶の粗大粒化を抑えるよう
に作用する。したがって、このアルミニウム材を入力窓
に使用しても、アルミニウムの粗大結晶粒の成長が抑え
られ、X線の透過率に不均一さが生じない。
【0081】この状態を図9(b)を参照して説明す
る。Al−Mg系合金にZr等を添加すると、高温状態
でも、AlZrの微細析出物23によってAl結晶粒
21の粗大化が抑制される。このため、斑(むら)が生
じにくくなる。
【0082】この理由を図3を参照して説明する。
【0083】図3は、縦軸(左)をAl結晶粒の粗大
化、縦軸(右)を金属間化合物の粗大化とした場合の相
関を示すグラフである。
【0084】このグラフから明らかなように、Al結晶
粒の粗大化しやすさ(実線)は、Zr添加量(重量%)
が0.01%未満で大きくなり、溶接時などAl結晶粒
が粗大化しやすくなる。
【0085】一方、アルミニウム材中のZr添加量(重
量%)が0.5%を越えると、AlZr相などの金属
間化合物の粗大化が大きくなり好ましくない。
【0086】また、アルミ材をX線イメージ管の入力窓
として加工する工程で、大気圧に耐える構造となるよう
に、アルミニウム材を凸形にプレス加工、あるいは絞り
加工している。この加工の際に、アルミニウム材は約2
0%引き伸ばされる。ところで、アルミニウム材はその
引き伸ばされる度合いによって、高温状態での粗大結晶
粒の発生のしやすさが相違する。
【0087】アルミニウム材を引き伸ばすと、その材料
中に内部歪みが蓄積する。この内部歪みが蓄積する密度
は、引き伸ばされる度合いが大きいほど高くなる。
【0088】歪み量が十分小さいときは、アルミニウム
の内部における粗大結晶粒の発生にそれほど影響はな
い。しかし歪み量が高くなると、良く知られているよう
に粗大結晶粒の発生が促進される。粗大結晶粒の発生
は、引き伸ばされる度合いが20〜30%で最大とな
り、それ以上になると低下する。
【0089】したがって、X線イメージ管の入力窓にア
ルミニウム材を使用する場合、アルミニウム材を凸形の
面に加工すると、その際、約20%の引き伸ばしを受
け、粗大結晶粒の発生がちょうど促進される状態にな
る。
【0090】そこで、本実施例では、予め20%程度引
き伸ばしてあるアルミニウム材を用い、このアルミニウ
ム材を凸形の面に加工している。したがってアルミニウ
ム材は加工前の引き伸ばし分と加工による引き伸ばし分
とで約40%の引き伸ばしとなり、粗大結晶粒化が抑え
られる。
【0091】ところで、図4に示すように、Mg、Z
r、Mn、Crをいくつか組み合わせた複数種類の組成
のアルミニウム基合金の鋳塊に対し、480℃で5時間
の均質化処理を施し、さらに300〜480℃の温度域
で熱間圧延を行い、厚さ2mmの板にした。次に、板の
厚さが0.75mmとなるまで冷間圧延を施し、さらに
350℃で4時間の中間熱処理を施し、次いで、最終冷
間圧延を施して厚さが0.6mmの板にした。その後、
板の延性(張り出し性)を向上させるために、150℃
で4時間の熱処理を行い、最終の板にした。
【0092】最終の板について、透過型電子顕微鏡によ
る観察を行い、0.01〜0.05μmのサイズの遷移
元素系金属間化合物の分散状態を画像解析した。また、
最終の板について、250℃での引っ張り強度を調べ
た。さらに、拡散接合後の結晶粒径についても調べた。
また、この板材を入力窓に使用してX線イメージ管を構
成し、そのとき、X線イメージ管から得られる可視光像
の画質についても評価した。なお、これらの観察結果を
図4に示している。
【0093】また、画質の評価には、図5に示す装置を
用いた。X線管31から出たX線を、X線イメージ管3
2で可視光像に変換する。そして、可視光像を、タンデ
ム光学系33を通してTVカメラ34で撮像する。ま
た、TVカメラ34から出力される画像信号をデジタル
画像処理装置35で処理し、TVモニター36で再生し
た。なお、デジタル画像処理には様々な種類があるが、
ここでは次の2つの処理を行った。
【0094】(1)平均化 複数の画像を連続して取り込み、画素ごとに平均化す
る。静止画像のTV信号を平均化すると、信号に乗って
いるランダムノイズが打ち消し合い、ノイズの減少した
画像になる。
【0095】(2)画像強調 画像の階調部分を引き伸してTVモニタ上に表示し、微
小な階調の変化を視認する。
【0096】上記の画像処理を行うことにより、ノイズ
に埋もれない微小な階調の変化が検知できる。
【0097】上記した装置を用いて画質評価を行うと、
従来のX線イメージ管の場合、X線エネルギーが50K
eVと高いときは、画像処理を行っても「むら」は観察
されなかった。しかし、X線エネルギーが20KeVと
低くなると、画像処理によってX線の透過率の差が強調
され「むら」が観察された。TVモニタ上に現れた「む
ら」を図6に示す。また、TVモニタの中央部を通る走
査線上の輝度をグラフにすると、図7のように凹凸が見
られる。図7は、縦軸が輝度、そして横軸が走査線上の
位置を示している。なお、複数種類の組成のアルミニウ
ム基合金に対する観察結果が、図4に示されているが、
本発明に係る試料、No.1〜4は、拡散接合後の結晶
粒径が30μm以下で、可視光像も良好である。また、
250℃での材料強度も120MPa以上で、薄肉化が
可能である。
【0098】一方、本発明と比較する試料、例えばN
o.5は、Zrを添加しない例で、拡散接合後の結晶粒
径が粗大化し、また、良質な画像が得られない。また、
試料No.6は、Zrの添加量が少ない例で、No.5
と同様の問題がある。試料No.7は、Mgの添加量が
少ない例で、250℃での材料強度が小さく、X線イメ
ージ管の入力窓に使用すると、真空脱気の際に変形し
た。また、試料No.8は、Zrの添加量が多すぎる例
で、100μmを越えるサイズのAlZr化合物が形
成され、X線イメージ管の入力窓に使用すると可視光像
に濃淡むらが発生した。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、低いエネルギーのX線
でも斑(むら)のない良好な画像を得ることのできるX
線イメージ管が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明する図で、X線診断装置
を示す図である。
【図2】本発明のX線イメージ管の入力窓を示す図であ
る。
【図3】Zrの含有率と、Al粗大結晶粒のでき易さお
よび金属間化合物の粗大粒のでき易さとの関係を示す図
である。
【図4】複数種類の組成のアルミニウム基合金に対する
観察結果を示す図である。
【図5】画質の評価に用いた装置を示す図である。
【図6】TVモニタ上に現れた「むら」を示す図であ
る。
【図7】TVモニタの中央部を通る走査線上の輝度を示
す図である。
【図8】アルミニウムおよびチタニウムのX線の透過率
を示す図である。
【図9】(a)はAl結晶粒の粗大化を示す図で、
(b)は、図(a)の一部を拡大して示す図である。
【符号の説明】
1…X線管 2…X線 3…被写体 4…入力窓 5…入力基板 6…入力蛍光体層 7…光電面 8…電極 9…出力蛍光体層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 宏樹 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内 (72)発明者 土田 信 東京都港区新橋5丁目11番3号 住友軽金 属工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム基合金からなる入力窓を有
    する外囲器と、この外囲器内に入力窓に対向して配置さ
    れ、基板、および、この基板上に形成された入力蛍光体
    層、この入力蛍光体層上に形成された光電面からなる入
    力蛍光面とを具備し、前記アルミニウム基合金は、3〜
    6重量%のMg、および0.01〜0.5重量%のZr
    を含むことを特徴とするX線イメージ管。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム基合金は、4〜5重量
    %のMg、および0.05〜0.2重量%のZrを含む
    ことを特徴とする請求項1記載のX線イメージ管。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム基合金は、0.1〜1
    重量%のMn、および、0.01〜0.5重量%のC
    r、0.01〜0.5重量%のSc、0.01〜0.0
    5重量%のTiからなる群から選ばれた金属元素の少な
    くとも1種を、さらに含む請求項1記載のX線イメージ
    管。
  4. 【請求項4】 前記アルミニウム基合金は、平均直径
    0.01〜0.05μmの金属間化合物を5個/μm
    以上含む請求項1記載のX線イメージ管。
  5. 【請求項5】 アルミニウム基合金からなる入力窓を有
    する外囲器と、この外囲器内に入力窓に対向して配置さ
    れ、基板、および、この基板上に形成された入力蛍光体
    層、この入力蛍光体層上に形成された光電面からなる入
    力蛍光面とを具備し、前記アルミニウム基合金は、3〜
    6重量%のMg、および、0.01〜0.5重量%のZ
    r、0.1〜0.4重量%のFe、0.05〜0.2重
    量%のSi、0.1〜1重量%のMnを含むことを特徴
    とするX線イメージ管。
  6. 【請求項6】 3〜6重量%のMg、および0.01〜
    0.5重量%のZrを含み、残部は不純物からなり、不
    純物のFeとSiが、Fe≦0.4重量%、Si≦0.
    2重量%であることを特徴とするX線透過量が実質的に
    均一であるアルミニウム合金材。
  7. 【請求項7】 0.1〜1重量%のMn、および、0.
    01〜0.5重量%のCr、0.01〜0.5重量%の
    Sc、0.01〜0.05重量%のTiからなる群から
    選ばれた少なくとも1種を含む請求項6記載のX線透過
    量が実質的に均一であるアルミニウム合金材。
  8. 【請求項8】 平均直径が0.01〜0.05μmの金
    属間化合物を、5個/μm以上含むことを特徴とする
    請求項6または請求項7記載のX線透過量が実質的に均
    一であるアルミニウム合金材。
  9. 【請求項9】 3〜6重量%のMg、および0.01〜
    0.5重量%のZrを含み、あるいは、更に0.1〜1
    重量%のMn、および0.01〜0.5重量%のCr、
    0.01〜0.5重量%のSc、0.01〜0.05重
    量%のTiからなる群から選ばれた金属元素の少なくと
    も1種を含み、残部はAlと不純物とからなり、不純物
    のFeとSiが、Fe≦0.4重量%、Si≦0.2重
    量%であるアルミニウム合金鋳塊を、400〜530℃
    で1〜20時間の均質化処理を施し、常法で熱間圧延を
    行い、その後冷間圧延を行いまたは行わずに、再結晶を
    させるための熱処理をし、加工度10%以上の最終冷間
    圧延を行うことを特徴とするX線透過量が実質的に均一
    であるアルミニウム合金材の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009127075A (ja) * 2007-11-21 2009-06-11 Kobe Steel Ltd パルスレーザ溶接用アルミニウム合金材及び電池ケース
WO2022115463A1 (en) * 2020-11-24 2022-06-02 Arconic Technologies Llc Improved 5xxx aluminum alloys

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