JPH0644900A - キャップ付き円筒体の位置決め装置とこれを用いた組付装置 - Google Patents

キャップ付き円筒体の位置決め装置とこれを用いた組付装置

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JPH0644900A
JPH0644900A JP21976592A JP21976592A JPH0644900A JP H0644900 A JPH0644900 A JP H0644900A JP 21976592 A JP21976592 A JP 21976592A JP 21976592 A JP21976592 A JP 21976592A JP H0644900 A JPH0644900 A JP H0644900A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スリーブとキャップとを相対的に精度良く位置
決めし、スリーブあるいはキャップへの損傷を防止す
る。 【構成】スリーブ1の中空部3を基台5に設けられたピ
ン4に挿入し、キャップ2を吸着ポンチ6aによって吸
着して、基台5に載置されたスリーブ1に対して接近さ
せ、基台5に載置されたスリーブ1と吸着ポンチ6aに
吸着されてスリーブ1に接近したキャップ2に対して、
その側面から一対のガイド板8,8を接近させて、ガイ
ド板8の先端に形成された案内溝7a,7bにスリーブ
1とキャップ2とを挟み込み、この状態でキャップ2を
スリーブ1に押し込む。スリーブ1とキャップ2は、ガ
イド板8に形成された案内溝7a,7bの加工精度で相
対的に位置決めされることになる。ガイド板8,8はス
リーブ1に対して接近離反移動するので、キャップ2を
装着した後のワークの取り出しがきわめて容易となり、
他の組付装置への適用の自由度が高まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒体の位置決め装置
に関し、例えば、受像管の電子銃に用いられるカソード
キャップのスリーブとキャップとを組み付けて接合する
位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン受信機に用いられる受像管
は、ブラウン管あるいはCRT(カソード・レイ・チュ
ーブ)と呼ばれ、漏斗状のガラスの外管(ガラスバル
ブ)の内部に電子銃と蛍光面を封入したものである。電
子銃は、電子を放出するカソードと、この電子を流れの
束にまとめて電子ビームとし、速い速度で加速するとと
もに蛍光面上に集束させるための複数の円筒電極から構
成されている。そして、例えばカラー受像管の場合に
は、電子銃から放出・制御・加速・集束された3本の電
子ビームは、偏向ヨークによって偏向されることにより
蛍光面の全面を走査するようになっている。
【0003】電子銃を構成するカソード構体は、ヒータ
カソードがスリーブホルダーに支持された状態で絶縁体
であるセラミックディスクの通孔に挿入され、ヒータカ
ソードの先端に取り付けられた放射体がセラミックディ
スクに設けられた第1グリッドの円筒電極に所定間隔を
もって固定されている。そして、放射体を加熱して活性
化させることにより熱電子が放出され、第1グリッド、
第2グリッドなどの複数の円筒電極によって電子ビーム
は加速・集束制御が行われる。
【0004】ところで、ヒータカソードは、図6に示す
ように、熱電子を放出するための放射体15が塗布され
たキャップ2と、ヒータ(不図示)を内部に備えたスリ
ーブ1からなり、スリーブ1の一端にキャップ2を押し
込み、接合部13をレーザ溶接によって固定するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このスリーブにキャッ
プを押し込む工程においては、それぞれ別個に供給され
たスリーブとキャップとを相対的に精度良く位置決めし
た状態でキャップを押し込む必要がある。
【0006】仮に、スリーブとキャップとの相対位置が
ずれた状態で押し込むと、スリーブの強度が比較的小さ
いため、スリーブの端部が破損するという問題があっ
た。このように、スリーブが損傷を受けた状態でヒータ
カソードを組み立てると、スリーブとキャップとの接合
部の強度が低下するので、放射体を加熱した際にこの接
合部が破損するおそれがあった。
【0007】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、円筒体とキャップとを相対
的に精度良く位置決めし、円筒体あるいはキャップへの
損傷を防止することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のキャップ付き円筒体の位置決め装置は、中
空円筒体の少なくとも一端にキャップを押し込むにあた
り、前記円筒体と前記キャップとを位置決めする装置で
あって、前記円筒体の中空部を挿入するピンが設けられ
た基台と、前記キャップを吸着して前記基台に載置され
た円筒体に対して接近離反移動する吸着ポンチと、前記
基台に載置された円筒体と前記吸着ポンチに吸着されて
前記円筒体に接近したキャップに対して側面から接近離
反移動すると共に、先端に前記円筒体と前記キャップの
形状にそれぞれ対応した案内溝を有する一対のガイド板
と、を備えたことを特徴としている。
【0009】前記吸着ポンチと、該吸着ポンチを移動さ
せる駆動部との間に、弾性体を介装することが好まし
い。前記キャップ付き円筒体は、受像管の電子銃を構成
するカソードキャップであることが好ましい。
【0010】上記目的を達成するために、本発明のキャ
ップ付き円筒体の組付装置は、中空円筒体の少なくとも
一端にキャップを押し込み、これら円筒体とキャップと
を接合するキャップ付き円筒体の組付装置において、前
記円筒体の中空部を挿入するピンが設けられた基台を複
数配設して順次ワークを送るインデックステーブルと、
前記インデックステーブルの周囲に、前記インデックス
テーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記円
筒体の中空部を前記基台のピンに挿入する円筒体供給手
段と、前記インデックステーブルの周囲に、前記インデ
ックステーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、
前記キャップを吸着して前記基台に載置された円筒体に
対して該キャップを接近させ、これら円筒体とキャップ
の側面から接近して先端に形成された案内溝により前記
円筒体と前記キャップとを位置決めし、前記キャップを
前記円筒体に押し込む位置決め・押し込み手段と、前記
インデックステーブルの周囲に、前記インデックステー
ブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記位置決
め・押し込み手段に前記キャップを供給するキャップ供
給手段と、前記インデックステーブルの周囲に、前記イ
ンデックステーブルの送りピッチに応じた位置に配設さ
れ、前記円筒体とキャップとの接合部を溶接する接合手
段と、を備えたことを特徴としている。
【0011】前記キャップ付き円筒体は、受像管の電子
銃を構成するカソードキャップであることが好ましい。
【0012】
【作用】本発明に係る円筒体の位置決め装置で、中空円
筒体の少なくとも一端にキャップを押し込む場合、ま
ず、基台のピンに円筒体の中空部を挿入する。これと相
前後して、キャップを吸着ポンチに吸着し、基台に載置
された円筒体に対して接近させる。
【0013】ついで、基台に載置された円筒体と吸着ポ
ンチに吸着されて円筒体に接近したキャップに対して、
それらの側面から一対のガイド板を接近させ、このガイ
ド板の先端に形成された案内溝に、円筒体とキャップと
を挟み込む。これにより、円筒体とキャップは、ガイド
板に形成された案内溝の加工精度で相対的に位置決めさ
れることになる。
【0014】このようにガイド板によって円筒体とキャ
ップとを挟持した状態で、吸着ポンチをさらに基台に接
近させ、キャップを円筒体に押し込む。円筒体とキャッ
プとは、ガイド板によって相対的に高精度で位置決めさ
れていることから、キャップは円筒体に円滑に押し込ま
れる。また、ガイド板は円筒体に対して接近離反移動す
るので、キャップを装着した後のワークの取り出しがき
わめて容易となり、他の組付装置への適用の自由度が高
まる。
【0015】このとき、吸着ポンチと、該吸着ポンチを
移動させる駆動部との間に、弾性体を介装すれば、ガイ
ド板によって円筒体とキャップとを挟持し、この状態か
らキャップを押し込む際に、過度な押圧力が加わること
がない。
【0016】また、本発明の円筒体の組付装置によって
円筒体にキャップを固定する場合には、円筒体の中空部
を挿入するピンが設けられた基台を複数配設して順次ワ
ークを送るインデックステーブルを所定の送りピッチで
回転させながら、まず、円筒体供給手段によって、円筒
体の中空部を基台のピンに挿入するように、複数の円筒
体の中から一つの基台に対して一つの円筒体を供給す
る。
【0017】次のテーブルでは、キャップ供給手段によ
って複数のキャップから一つのキャップを吸着し、さら
に、位置決め・押し込み手段によって、基台に載置され
てインデックステーブルにより送られてきた円筒体に対
して、該キャップを接近させる。
【0018】そして、これら円筒体とキャップの側面か
らガイド板を接近させ、このガイド板の先端に形成され
た案内溝により、円筒体とキャップとを位置決めし、つ
いで、吸着ポンチを基台に対してさらに接近させてキャ
ップを円筒体に押し込む。円筒体とキャップとは、ガイ
ド板によって相対的に高精度で位置決めされていること
から、キャップは円筒体に円滑に押し込まれる。円筒体
にキャップを押し込むと、インデックステーブルを送
り、接合手段によって、円筒体とキャップとの接合部を
溶接する。
【0019】これら円筒体供給手段、位置決め・押し込
み手段、キャップ供給手段、接合手段は、インデックス
テーブルの周囲に、該インデックステーブルの送りピッ
チに応じた位置に配設されているので、円筒体とキャッ
プの供給から溶接までの一連の加工を連続的かつ自動的
に行うことができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。まず最初に、本発明の円筒体の位置決め装置の
具体例について説明する。図1は本発明の一実施例に係
る位置決め装置を示す正面図、図3は同実施例のガイド
板の具体的構造を示す正面図、図4は同じくA矢視側面
図、図5(A)は同じくガイド板の構造を示す平面図、
図5(B)は図5(A)のB−B線に沿う側面図、図6
はカソードキャップを示す半断面図である。
【0021】本実施例では、図6に示す受像管の電子銃
を構成するカソードキャップのスリーブ1の一端にキャ
ップ2を押し込む場合について説明するが、本発明はカ
ソードキャップにのみ限定されることなく他の中空円筒
体とキャップに適用することができる。
【0022】本実施例の位置決め装置は、基台5を有し
ており、この基台5にはスリーブ1の中空部3を挿入す
るピン4が設けられている。ピン4は、スリーブ1の中
空部3を挿入してある程度の位置決めを行う機能を付与
するものであるから、ピン4の外径をスリーブ1の内径
と等しく形成しておくことが望ましいが、本実施例で
は、ピン4の外径をスリーブ1の内径に対して僅かに小
さく形成し、スリーブ1の供給作業性を高めるようにし
ている。
【0023】すなわち、スリーブ1の位置は基台5に対
して精度出しするのではなく、スリーブ1とキャップ2
との相対位置が定まれば本装置の目的は達成される。本
実施例では、このスリーブ1とキャップ2とを後述する
ガイド板8により精度出しするように構成しているの
で、ピン4に挿入されたスリーブ1が基台5に対して比
較的ラフであっても不都合はない。
【0024】この基台5の上部には、該基台5に載置さ
れたスリーブ1に対して接近離反移動する吸着ポンチ6
aが設けられており、この吸着ポンチ6aはハウジング
6bに支持された状態で、該ハウジング6bとともに、
図1に示す例では上下移動するようになっている。この
吸着ポンチ6aには、キャップ2を吸着するために、例
えば、吸引(真空)ポンプに接続された通孔(不図示)
が開設されている。また、吸着ポンチ6aは、キャップ
2を吸着してスリーブ1の位置まで搬送する機能と、キ
ャップ2が位置決めされた後に、該キャップをスリーブ
1に押し込む機能とを有している。
【0025】後者の機能を奏する際に、キャップ2に対
して過度な押圧力が作用するのを防止するために、吸着
ポンチ6aとハウジング6bとの間にはスプリングなど
から構成される弾性体(不図示)が介装されている。こ
の弾性体により、キャップ2をスリーブ1に押し込む際
にある一定以上の負荷が作用した場合には、キャップ2
を保持した吸着ポンチ6aは弾性体の弾性力に抗して相
対的にハウジング6bに接近することになり、それ以上
キャップ2を押圧することはない。したがって、無理な
押し込みを防止することができ、スリーブ1やキャップ
2に損傷を与えることはない。
【0026】本実施例の位置決め装置は、基台5に載置
されたスリーブ1と吸着ポンチ6aに吸着されてスリー
ブ1に接近したキャップ2に対して、これらの側面から
接近離反移動する一対のガイド板8,8を有している。
そして、このガイド板8の先端には、スリーブ1とキャ
ップ2の形状にそれぞれ対応した案内溝7が形成されて
いる。
【0027】ガイド板8の先端に形成される案内溝7
は、図5(A)(B)に示すように、キャップ2の外径
aに等しい案内溝7aと、スリーブ1の外径bに等しい
案内溝7bとが、同軸上に形成されてなり、それぞれの
案内溝7a,7bにキャップ2とスリーブ1とを挟持す
ると、この挟持されたキャップ2とスリーブ1とは同軸
上に位置決めされることになる。
【0028】かかる案内溝7は、図5(A)に示すよう
に、左右のガイド板8,8にそれぞれ半円状に形成され
て、両ガイド板8,8が接触すると、図1(B)に示す
ようにキャップ2とスリーブ1とを完全に挟み込むよう
になっている。なお、図5(B)において、「16」
は、2つの案内溝7a,7bを機械加工した場合のバリ
取り用の溝であり、本発明では省略することも可能であ
る。
【0029】左右のガイド板8,8を接近離反移動させ
る具体的手段としては、図3および図4に示す構成を例
示することができる。この構成では、2つのガイド板
8,8を直接あるいは間接的にスライドガイド17に取
り付けることによって、基台5に設けられたピン4に対
して接近離反移動可能とし、この両ガイド板8,8をリ
ンク機構を介して流体シリンダ18により駆動するよう
になっている。
【0030】すなわち、流体シリンダ18は、ブラケッ
ト19を介して固定プレート20に取り付けられてお
り、この流体シリンダ18のロッド21の先端に2つの
リンク体22,22の一端がそれぞれ枢着されている。
この2つのリンク体22,22は、固定プレート(ある
いは、他の部材を介して固定プレート)20に回動軸2
3,23によって支持されており、流体シリンダ18が
作動すると回動軸23,23を中心にして2つのリンク
体22,22が互いに逆方向に回動することになる。リ
ンク体22,22の他端にはガイド板8,8が枢着され
ており、これによって流体シリンダ18の作動にともな
い2つのガイド板8,8が接近離反移動することにな
る。
【0031】次に作用を説明する。本実施例に係る円筒
体の位置決め装置で、スリーブ1の一端にキャップ2を
押し込む場合、まず、基台5のピン4にスリーブ1の中
空部3を挿入する。これと相前後して、キャップ2を吸
着ポンチ6aに吸着し、基台5に載置されたスリーブ1
に対して接近させる。
【0032】ついで、基台5に載置されたスリーブ1と
吸着ポンチ6aに吸着されてスリーブ1に接近したキャ
ップ2に対し、これらの側面から一対のガイド板8,8
を接近させ、このガイド板8,8の先端に形成されたそ
れぞれの案内溝7a,7bに、スリーブ1とキャップ2
とをそれぞれ挟み込む。これにより、スリーブ1とキャ
ップ2は、ガイド板8,8に形成された案内溝7a,7
bの加工精度で相対的に位置決めされることになる。
【0033】最後に、ガイド板8,8によってスリーブ
1とキャップ2とを挟持した状態で、吸着ポンチ6aを
さらに基台5に接近させ、キャップ2をスリーブ1に押
し込む。スリーブ1とキャップ2とは、ガイド板8によ
って相対的に高精度で位置決めされていることから、キ
ャップ2はスリーブ1に円滑に押し込まれる。また、ガ
イド板8はスリーブ1に対して接近離反移動するので、
キャップ2を装着した後のワークの取り出しがきわめて
容易となり、他の組付装置への適用の自由度が高まる。
【0034】このとき、吸着ポンチ6aとハウジング6
bとの間に弾性体を介装しているので、ガイド板8,8
によってスリーブ1とキャップ2とを挟持し、この状態
からキャップ2を押し込む際に、過度な押圧力が加わっ
てもこれを吸収することができる。
【0035】次に、上述した位置決め装置を用いたカソ
ードキャップの組付装置について説明する。図2は本発
明の一実施例に係る組付装置を示す平面図である。本実
施例の組付装置は、上述した基台5が複数配設されて、
所定のタクトタイムで回転するインデックステーブル9
を有しており、このインデックステーブル9の周囲に、
該インデックステーブルの回転方向に沿って、円筒体供
給手段10、キャップ供給手段12、位置決め・押し込
み手段11、接合手段14が配設されている。
【0036】これらの手段10,11,12,14は、
インデックステーブル9の送りピッチに応じた位置に配
設されている。したがって、インデックステーブル9の
各基台5に載置されたスリーブ1(位置によってはスリ
ーブ1およびキャップ2)は、その位置に配された手段
の加工が終了すると、インデックステーブル9が1ピッ
チ回転し、スリーブ1(位置によってはスリーブ1およ
びキャップ2)を次の手段に搬送する。
【0037】円筒体供給手段10は、スリーブ1が多数
収容された箱からシュータによってスリーブ1を基台5
のピン4に挿入させる装置であり、本実施例では一つの
基台5に対して一つのスリーブ1が供給される。また、
位置決め・押し込み手段11は、上述した本発明に係る
位置決め装置であって、キャップ供給手段12は、多数
のキャップ2が収容された箱からシュータによって前記
位置決め装置11の吸着ポンチ6aにキャップ2を供給
する装置である。このキャップ供給装置12について
も、一つの基台5に対して一つのキャップ2が供給され
るようになっている。最終工程に配された接合手段14
は、例えばレーザ溶接装置であって、図2に示す実施例
では、3点溶接を行うために3機のレーザ溶接装置14
aが設けられている。
【0038】このような円筒体の組付装置によってカソ
ードキャップを組み付ける場合は、以下のようにして行
う。まず、スリーブ1の中空部3を挿入するピン4が設
けられた基台5を複数配設して順次ワークを送るインデ
ックステーブル9を所定の送りピッチで回転させなが
ら、まず、円筒体供給手段10によって、スリーブ1の
中空部3を基台5のピン4に挿入するように、複数のス
リーブ1の中から一つの基台5に対して一つのスリーブ
1を供給する。
【0039】次のテーブルでは、キャップ供給手段12
によって複数のキャップ2から一つのキャップ2を吸着
し、さらに、位置決め・押し込み手段11によって、基
台5に載置されてインデックステーブル9により送られ
てきたスリーブ1に対して、該キャップ2を接近させ
る。
【0040】そして、これらスリーブ1とキャップ2の
側面からガイド板8を接近させ、このガイド板8の先端
に形成された案内溝7a,7bにより、スリーブ1とキ
ャップ2とを位置決めし、ついで、吸着ポンチ6aを基
台5に対してさらに接近させてキャップ2をスリーブ1
に押し込む。スリーブ1とキャップ2とは、ガイド板8
によって相対的に高精度で位置決めされていることか
ら、キャップ2はスリーブ1に円滑に押し込まれる。ス
リーブ1にキャップ2を押し込むと、インデックステー
ブル9を送り、接合手段14によって、スリーブ1とキ
ャップ2との接合部13(図6参照)を溶接する。最後
に溶接を終了したカソードキャップを排出する。
【0041】これら円筒体供給手段10、位置決め・押
し込み手段11、キャップ供給手段12、接合手段14
は、インデックステーブル9の周囲に、該インデックス
テーブルの送りピッチに応じた位置に配設されているの
で、スリーブ1とキャップ2の供給から溶接までの一連
の加工を連続的かつ自動的に行うことができる。
【0042】なお、本発明は上述した実施例にのみ限定
されることなく種々に改変することが可能である。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の円筒体の位
置決め装置は、円筒体の中空部を基台に設けられたピン
に挿入し、キャップを吸着ポンチによって吸着して基台
に載置された円筒体に対して接近させ、基台に載置され
た円筒体と吸着ポンチに吸着されて円筒体に接近したキ
ャップに対して、その側面から一対のガイド板を接近さ
せて、ガイド板の先端に形成された案内溝に円筒体とキ
ャップとを挟み込むようにしているので、円筒体とキャ
ップは、ガイド板に形成された案内溝の加工精度で相対
的に位置決めされることになる。
【0044】また、ガイド板は円筒体に対して接近離反
移動するので、キャップを装着した後のワークの取り出
しがきわめて容易となり、他の組付装置への適用の自由
度が高まる。
【0045】このとき、吸着ポンチと、該吸着ポンチを
移動させる駆動部との間に、弾性体を介装すれば、ガイ
ド板によって円筒体とキャップとを挟持し、この状態か
らキャップを押し込む際に、過度な押圧力が加わること
がない。
【0046】本発明の円筒体の組付装置は、上述した円
筒体の位置決め装置をインデックステーブルの周囲に配
置すると共に、円筒体供給手段、キャップ供給手段、接
合手段をもインデックステーブルの周囲に配設している
ので、円筒体とキャップの供給から溶接までの一連の加
工を連続的かつ自動的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る位置決め装置を示す正
面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る組付装置を示す平面図
である。
【図3】図1に示す実施例のガイド板の具体的構造を示
す正面図である。
【図4】同じくガイド板の具体的構造を示す側面図であ
って、図3に示すA矢視図である。
【図5】(A)は同じくガイド板の構造を示す平面図、
(B)は図5(A)のB−B線に沿う側面図である。
【図6】カソードキャップを示す半断面図である。
【符号の説明】
1…スリーブ(中空円筒体) 2…キャップ 3…中空部 4…ピン 5…基台 6…吸着ポンチ 7…案内溝 7a…キャップ用案内溝 7b…スリーブ用案内溝 8…ガイド板 9…インデックステーブル 10…円筒体供給手段 11…位置決め・押し込み手段 12…キャップ供給手段 13…接合部 14…接合手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空円筒体の少なくとも一端にキャップを
    押し込むにあたり、前記円筒体と前記キャップとを位置
    決めする装置であって、 前記円筒体の中空部を挿入するピンが設けられた基台
    と、 前記キャップを吸着して前記基台に載置された円筒体に
    対して接近離反移動する吸着ポンチと、 前記基台に載置された円筒体と前記吸着ポンチに吸着さ
    れて前記円筒体に接近したキャップに対して側面から接
    近離反移動すると共に、先端に前記円筒体と前記キャッ
    プの形状にそれぞれ対応した案内溝を有する一対のガイ
    ド板と、を備えたことを特徴とするキャップ付き円筒体
    の位置決め装置。
  2. 【請求項2】前記吸着ポンチと、該吸着ポンチを移動さ
    せる駆動部との間に、弾性体が介装されていることを特
    徴とする請求項1に記載のキャップ付き円筒体の位置決
    め装置。
  3. 【請求項3】前記キャップ付き円筒体は、受像管の電子
    銃を構成するカソードキャップであることを特徴とする
    請求項1または2に記載のキャップ付き円筒体の位置決
    め装置。
  4. 【請求項4】中空円筒体の少なくとも一端にキャップを
    押し込み、これら円筒体とキャップとを接合するキャッ
    プ付き円筒体の組付装置において、 前記円筒体の中空部を挿入するピンが設けられた基台を
    複数配設して順次ワークを送るインデックステーブル
    と、 前記インデックステーブルの周囲に、前記インデックス
    テーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記円
    筒体の中空部を前記基台のピンに挿入する円筒体供給手
    段と、 前記インデックステーブルの周囲に、前記インデックス
    テーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記キ
    ャップを吸着して前記基台に載置された円筒体に対して
    該キャップを接近させ、これら円筒体とキャップの側面
    から接近して先端に形成された案内溝により前記円筒体
    と前記キャップとを位置決めし、前記キャップを前記円
    筒体に押し込む位置決め・押し込み手段と、 前記インデックステーブルの周囲に、前記インデックス
    テーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記位
    置決め・押し込み手段に前記キャップを供給するキャッ
    プ供給手段と、 前記インデックステーブルの周囲に、前記インデックス
    テーブルの送りピッチに応じた位置に配設され、前記円
    筒体とキャップとの接合部を溶接する接合手段と、を備
    えたことを特徴とするキャップ付き円筒体の組付装置。
  5. 【請求項5】前記キャップ付き円筒体は、受像管の電子
    銃を構成するカソードキャップであることを特徴とする
    請求項4に記載のキャップ付き円筒体の組付装置。
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