JPH0644898U - パラペットの取り付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 屋根の端部の外観を損ねないでパラペットを
取り付ける。 【構成】 屋根５の外周にパラペット１を支持するため
のパラペット取付金具６を複数個突設する。上下に耳部
２を設けたパラペット１をパラペット取付金具６に取り
付ける。パラペット１の端部に他のパラペット１の端部
を対向させて配設する。両パラペット１の端部間の内側
において、上下に係止片４を設けた継手３をパラペット
１の耳部２に弾性的に係止してパラペット１を連結す
る。継手３をパラペット１の内側に取り付けることで外
部から継手３を見えなくすることができる。またパラペ
ット１と継手３との段差も外部から見えないようにする
ことができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、家屋等の屋根の外周にパラペットを取り付ける構造に関するもので ある。

【０００２】

【従来の技術】

金属板等で形成されるパラペット１は、家屋等の屋根の外周を化粧するために 取り付けるものであり、屋根の外周に突出して複数個のパラペット取付金具を配 設し、そのパラペット取付金具間に長尺に形成されるパラペット１を渡して屋根 の全周に亘って取り付けられるものである。そしてパラペット１は図５に示すよ うに隣合うパラペット１の端部間を覆うようにして外側から継手カバー７を取り 付けて連結されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし上記のようにしてパラペット１の外側に継手カバー７を取り付けると、 継手カバー７が外側から見えてしまい、その部分にできるパラペット１と継手カ バー７との段差が屋根の端部の外観を損ねるものであった。 本考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、屋根の端部の外観を損ねない パラペットの取り付け構造を提供することを目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るパラペットの取り付け構造は、屋根５の外周にパラペット１を支 持するためのパラペット取付金具６を複数個突設し、上下に耳部２を設けたパラ ペット１をパラペット取付金具６に取り付け、パラペット１の端部に他のパラペ ット１の端部を対向させて配設し、両パラペット１の端部間の内側において、上 下に係止片４を設けた継手３をパラペット１の耳部２に弾性的に係止してパラペ ット１を連結して成ることを特徴とするものである。

【０００５】

【作用】

パラペット１の端部に他のパラペット１の端部を対向させて配設し、両パラペ ット１の端部間の内側において、上下に係止片４を設けた継手３をパラペット１ の上下耳部２に弾性的に係止してはめ込んでパラペット１を連結したので、継手 ３をパラペット１の端部間の内側に取り付けることで外部から継手３を見えなく することができ、またパラペット１と継手３との段差も外部から見えなくするこ とができる。

【０００６】

【実施例】

以下本考案を実施例によって詳述する。 図３は家屋等の軒先部を示すものである。屋根５は金属板等を凹凸に屈曲させ た屋根材８を屋根下地材の上に葺設することによって形成してある。 パラペット取付金具６は、金属板の上下を屈曲させて屈曲部１２を設けた前片 ６ａの裏面の上下から上片６ｂと下片６ｃを後方に突出し、下片６ｃを上片６ｂ 側に屈曲させて端部をビス１１等で接合して形成してある。また上片６ｂの上面 前部には、断面Ｌ字形で上部に係止部１３を設けた係止金具１４がネジ１５によ って取り付けてあり、さらに前片６ａの下部には板状のバネ１６が設けてある。

【０００７】 パラペット１は長尺の金属板等を屈曲加工して形成してあり、断面形状はほぼ パラペット取付金具６の前片６ａの断面形状と同じであり、上端は倒Ｌ字形の突 片１ａが曲設してあると共にその端部には耳部２が形成してあり、また下端には 突片１ｂが曲設してあると共にその端部には耳部２が形成してある。 軒樋２４はポリ塩化ビニル樹脂等で上方に開口した断面コ字形で長尺に形成し てあり、その両端部には外側に突出する耳部２５が形成してある。

【０００８】 軒樋取付金具２３はＬ形金具１７の両端に樋係止片１８を延設し、Ｌ形金具１ ７から樋係止片１８のほうに向かってバネ１９がそれぞれ設けてある。 そしてパラペット取付金具６を屋根５の端部に複数枚取り付けるには、図３に 示すように屋根材８にナット２０で取り付けられたボルト２１にパラペット取付 金具６の上片６ｂと下片６ｃをナット２２で固定しておこなうものである。また ボルト２１は屋根材８の下側に突出してあり、その下部には軒樋取付金具２３が ナット２２で取り付けてある。このとき軒樋取付金具２３はパラペット取付金具 ６よりも後方に位置するものである。そして軒樋２４は軒樋取付金具２３の下方 より配設され、樋係止片１８とバネ１９とで軒樋２４の耳部２５を係止して取り 付けるものである。またパラペット１はパラペット取付金具６の前片６ａの前面 に配設され、パラペット１の上部の突片１ａは係止金具１４の係止部１３と前片 ６ａの上の屈曲部１２とで係止され、パラペット１の下部の耳部２は前片６ａの 下の屈曲部１２とバネ１６とで係止される。このようにしてパラペット１は軒先 部に取り付けた軒樋２４の上部を見えないようにして屋根５の外周に取り付ける ものである。

【０００９】 図４は家屋等の妻部を示すものである。妻部に使用するパラペット取付金具６ は一枚の金属板を断面コ字形に屈曲させて上片６ｂと下片６ｃとを形成してあり 、屋根５の端部に設けた小梁２６にビス１１等で取り付けてある。そして上記軒 先部と同様にしてパラペット１を取り付ける。このようにしてパラペット１は妻 部に取り付けた外壁材２７の上部を見えないようにして屋根５の外周に取り付け るものである。

【００１０】 このパラペット１を屋根５の外周に全周に亘って取り付けるには、複数枚のパ ラペット１を連結する必要があり、図１に示すように継手３を用いて行う。継手 ３は金属等で中空に形成してあり、その前面３ａはパラペット１の裏面とほぼ同 形であり、また上下には係止片４が一体に形成してある。そして図２に示すよう に隣合うパラペット１の端部間を若干開けておき、その内側において継手３の下 の係止片４をパラペット１の下の耳部２とパラペット１の前面内側との間にはめ 込み、次に上の係止片４をパラペット１の上の耳部２とパラペット１の前面内側 との間にはめ込む。このようにして継手３をパラペット１に弾性的に係止するこ とができる。また隣合うパラペット１のうちどちらか一方のパラペット１と継手 ３と接着し、もう一方のパラペット１と継手３とは接着しないものである。

【００１１】 このようにして連結したパラペット１は継手３が内側にあるためにパラペット １の外側に継手３との段差ができないものである。また隣合うパラペット１の端 部間を若干開けておき、どちらか一方のパラペット１と継手３とを接着したので 、パラペット１が伸縮しても端部間の隙間に伸縮を逃がすことができるものであ る。

【００１２】

【考案の効果】

上記のように本考案は、屋根の外周にパラペットを支持するためのパラペット 取付金具を複数個突設し、上下に耳部を設けたパラペットをパラペット取付金具 に取り付け、パラペットの端部に他のパラペットの端部を対向させて配設し、両 パラペットの端部間の内側において、上下に係止片を設けた継手をパラペットの 耳部に弾性的に係止してパラペットを連結したので、継手をパラペットの内側に 取り付けることで外部から継手を見えなくすることができ、またパラペットと継 手との段差も外部から見えないようにすることができ、屋根の端部の外観を損ね ないものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の（ａ）は一部分解した斜視
図、（ｂ）は断面図である。

【図２】同上の一部の裏面図である。

【図３】同上の軒先部の断面図である。

【図４】同上の妻部の断面図である。

【図５】従来例の一部の斜視図である。

【符号の説明】

１ パラペット ２ 耳部 ３ 継手 ４ 係止片 ５ 屋根 ６ パラペット取付金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 屋根の外周にパラペットを支持するため
   のパラペット取付金具を複数個突設し、上下に耳部を設
   けたパラペットをパラペット取付金具に取り付け、パラ
   ペットの端部に他のパラペットの端部を対向させて配設
   し、両パラペットの端部間の内側において、上下に係止
   片を設けた継手をパラペットの耳部に弾性的に係止して
   パラペットを連結して成るパラペットの取り付け構造。