JPH0644753B2 - サンプリング同期の監視方式 - Google Patents

サンプリング同期の監視方式

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JPH0644753B2
JPH0644753B2 JP61132851A JP13285186A JPH0644753B2 JP H0644753 B2 JPH0644753 B2 JP H0644753B2 JP 61132851 A JP61132851 A JP 61132851A JP 13285186 A JP13285186 A JP 13285186A JP H0644753 B2 JPH0644753 B2 JP H0644753B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば送電線の保護継電装置などに利用さ
れるサンプリング同期の監視方式に関するものである。
〔従来の技術〕
デジタル保護継電装置においては、両端電流をパルスコ
ード変調(以下PCM という)化して互いに比較するキャ
リヤリレーが用いられるようになった。この比較式保護
継電装置では、送電線の両端局の電流の瞬時値を一定周
期でサンプリングしてアナログ・ディジタル変換した
後、例えば、マイクロ回線を用いて相互に相手局へ伝送
し、各々自局の値と比較することにより送電線の系統故
障を監視している。
この場合、両端局でのサンプリングタイミングは共に同
一時刻でなければならず、サンプリング同期はずれとな
った場合、その保護継電装置の誤動作にもつながるた
め、この種の保護継電装置ではサンプリングタイミング
の同期が非常に重要な課題となっている。
第3図は例えば、NEC 技報Vol.35,No.1(1982 年日本
電気株式会社発行) の第58頁〜第63頁の「超高圧送
電線保護リレー用PCM 情報伝送装置」等に示された従来
のサンプリング同期の監視方式を示す説明図であり、図
において、1は最上位の端局、2は第2位の端局、3は
最下位の端局であり、対向する伝送路4で環状に接続さ
れている。ここで、従局としての端局2が主局としての
端局1に同期従属し、さらに従局としての端局3がその
端局2に同期従属して、これら3つの端局1,2及び3
はサンプリング信号同期系を構成している。このとき、
主局である端局1は従局である端局3への同期従属を停
止している。
次に動作について説明する。第2図はサンプリング同期
の原理を説明するためのシーケンスチャートである。両
端局では相互にサンプリング同期信号を一定周期Tで送
信し、その送信時点から相手端局からのサンプリング同
期信号を受信するまでの時間をそれぞれ計測する。同期
の主導権を握っている同期従属されている端局はその計
測時間Tを、従属同期している端局へ送信し、これを
受けた従属している端局は前記計測時間Tと自局の計
測時間Tとを比較して、両計測時間TとTとに差
があればサンプリングタイミングに差があるので両者が
等しくなるように、サンプリング同期信号の送信タイミ
ングを制御する。このようにしてサンプリング信号同期
系では端局1と2との間、及び端局2と3との間でサン
プリング同期が行なわれ、従局である端局2及び3のサ
ンプリングタイミングが主局である端局1のそれに同期
する。
このサンプリング信号同期系では、端局1と2の間、及
び端局2と3の間では、後述するサンプリング信号同期
系の再構成に備えることと、同期従属が維持されてサン
プリングタイミングが同期していることを確認するため
に同期機能停止の監視を行なっている。ここで、伝送回
線の障害、送信部あるいは受信部の不良等によって、端
局1と2との間の同期機能が停止した場合には、端局2
は端局1への同期従属を停止して主局となり、端局1は
同期従属を停止していた端局3とのサンプリング同期機
能を使用して端局3に同期従属を開始して従局となり、
端局2を主局とする新たなサンプリング信号同期系を再
構成する、第4図はこのような同期機能停止によるサン
プリング信号同期系の再構成を示す説明図である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来のサンプリング同期の監視方式は以上のように構成
されているので、サンプリング同期機能の停止の監視の
みしか行なわれておらず、サンプリング同期機能が不正
動作した場合にサンプリング同期が同期はずれとなって
いることを検出できないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、サンプリング同期機能の不正動作の検出が可
能なサンプリング同期の監視方式を得ることを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明に係るサンプリング同期の監視方式は、通常
時、同期主局となっている端局はサンプリング同期の同
期従属を停止している端局との間のサンプリング同期機
能を用いてサンプリング同期監視するものである。
〔作用〕
この発明におけるサンプリング同期の監視方式は、サン
プリング同期の同期従属を停止している端局間のサンプ
リング同期機能で両端局間のサンプリング同期の同期ず
れを検出した時、同期がずれたことを他の端局へ通報す
る。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において、1,2及び3は従来の同一符号で示される
ものと同等の、最上位,第2位,及び最下位の端局であ
り、対向する伝送路4を用いてサンプリング同期を行な
っている。即ち、端局2が端局1に、端局3が端局2に
それぞれ同期従属している。また、主局としての端局1
は従局である端局3への同期従属を停止している。
次に動作について説明する。従来の場合と同様にして端
局1と2、及び端局2と3の間でサンプリング同期が行
なわれ、従局である端局2及び3のサンプリングタイミ
ングが主局である端局1のそれに同期する。この時、主
局である端局1は同期従属を停止している端局3へのサ
ンプリング同期機能のうちのサンプリングタイミングの
差を求める機能を使用して、端局3とサンプリングタイ
ミングに差がないことを監視する。ここで、この端局1
と3との間のサンプリングタイミングの差がサンプリン
グ同期装置等の固有のサンプリング同期誤差を越えると
いうことは、端局1と2,端局2と3あるいは端局3と
1の間のサンプリング同期機能のうち、少なくとも1つ
が不正動作をしているということであり、当然、3つの
端局1,2及び3の間のサンプリングタイミングは同期
していない。従って、端局3とのサンプリングタイミン
グによってサンプリング同期機能の不正動作を検出した
端局1は、他の2つの端局2及び3がサンプリング同期
が同期はずれであることを認識できるように、その端局
2,3に対してサンプリング同期監視異常を通報する。
実施例ではサンプリング同期を行なう端局が3局の場合
について示したが、4局以上の場合でも同様に適用でき
るものであり、また、サンプリング同期を行なう端局が
2局の場合であっても、従局となる端局が主局となる端
局へサンプリング同期従属するサンプリング同期機能を
具備し、主局となる端局が従局となる端局へサンプリン
グ同期従属するサンプリング同期機能を具備すれば、上
記実施例と同様に適用できる。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、従局が有する機能と
同じ機能を用いて主局が1つ上位の端局とサンプリング
同期が取れているか否かの監視をし、サンプリング同期
がずれている場合には従局にサンプリング同期がずれて
いる旨を通知するように構成したので、従来の装置に何
らハードウエアを追加することなく、サンプリング同期
の不正動作を監視できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例によるサンプリング同期
の監視方式を示す説明図、第2図は、サンプリング同期
の原理を説明するためのシーケンスチャート、第3図
は、従来のサンプリング同期の監視方式を示す説明図、
第4図はその同期機能停止によるサンプリング信号同期
系の再構成を示す説明図である。 1は最上位の端局、2は第2位の端局、3は最下位の端
局、4は伝送路。 なお、図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つ上位の端局とサンプリング同期を行う
    機能を有する複数の端局を伝送路を介して環状に配置す
    るとともに、その複数の端局のうちの1局を主局とし残
    りの局を従局とするシステムにおいて、前記従局が当該
    機能を用いて1つ上位の端局とサンプリング同期を行う
    ことによりシステム全体の同期を取る一方、前記主局が
    当該機能を用いて1つ上位の端局とサンプリング同期が
    取れているか否かの監視をし、サンプリング同期がずれ
    ている場合には前記従局にサンプリング同期がずれてい
    る旨を通知するサンプリング同期の監視方式。
JP61132851A 1986-06-10 1986-06-10 サンプリング同期の監視方式 Expired - Fee Related JPH0644753B2 (ja)

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JPH0644754B2 (ja) * 1986-10-30 1994-06-08 日本電気株式会社 時刻同期監視方法
JPH0752872B2 (ja) * 1986-12-25 1995-06-05 日本電気株式会社 時刻同期制御方法
JP5216511B2 (ja) * 2008-09-30 2013-06-19 アズビル株式会社 流量計測システム

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Title
NEC技報、第35巻、第1号(昭57−1−25)、P.58−63

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