JPH0644525A - 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

Info

Publication number
JPH0644525A
JPH0644525A JP19939092A JP19939092A JPH0644525A JP H0644525 A JPH0644525 A JP H0644525A JP 19939092 A JP19939092 A JP 19939092A JP 19939092 A JP19939092 A JP 19939092A JP H0644525 A JPH0644525 A JP H0644525A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
head
intermediate base
chip
head chip
magnetic head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19939092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Hasegawa
賢治 長谷川
Hiroshi Yoda
広 養田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP19939092A priority Critical patent/JPH0644525A/ja
Publication of JPH0644525A publication Critical patent/JPH0644525A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数のヘッドチップを搭載した磁気ヘッドに
おいて、各ヘッドのトラック高さが精度良く調製された
磁気ヘッドと、簡易かつ高精度なトラック高さ調製法を
提供する。 【構成】 磁気記録再生装置のヘッド揺動部材上に、2
個以上のヘッドチップ3と、それらを中間ベース2を介
して接合した磁気ヘッドであって、第1の発明ではヘッ
ドチップ3と中間ベース2の間にビーズ4を介すること
を特徴とし、第2の発明では中間ベース12のヘッドチ
ップ13への接着面がヘッド揺動部材11への接着面に
対して角度をもって傾斜していることを特徴として磁気
ヘッドを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置に用い
る磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘリカルスキャン方式のVTR等におい
て、記録時の速度と異なる速度で再生を行う場合、再生
ヘッドの軌跡が記録トラックと一致せず、再生画像にノ
イズが生じる。ノイズをなくす方法として、再生ヘッド
をバイモルフ等のヘッド揺動部材上に取り付けて、シリ
ンダーの回転に従って記録トラックに追随するように制
御するダイナミックトラッキングが行われている。ヘッ
ド駆動のための圧電セラミックス素子は比重が大きいた
め、ヘッドチップを直接取り付けた場合ヘッド位置での
振幅が小さくなってしまう、そこで振幅を大きくするた
めに圧電セラミックス素子とヘッドチップの間にアルミ
ナ等のセラミックスでできたヘッドベースを設置してい
る。
【0003】ディジタルVTR等では多量の信号を同時
に記録再生するために、複数のヘッドを用いたマルチチ
ャンネルヘッドが実用化されている。マルチチャンネル
ヘッドでは、複数のヘッドチップのトラック高さ(ヘッ
ドベースからヘッドチップのギャップ端までの高さ)を
正確に合わせる必要があり、シリンダーに直接固定され
たヘッドの場合通常シリンダーから突き出したビスでヘ
ッドベースを押し上げて調節する。しかしながら、ダイ
ナミックトラッキング用のヘッドの場合、上記したよう
にヘッド揺動部材の先端に取り付けて動かされるので、
シリンダーから突き出したビスで高さを調節することは
できない。
【0004】そこでヘッドチップと中間ベースを接着し
た後、一体となったヘッドチップと中間ベースをヘッド
揺動部材上に接着するときに、接着剤の厚みによってヘ
ッドチップのトラック高さを合わせる方法が考えられた
が、調整のための接着剤の厚みが大きく異なると接着剤
の硬化収縮量が違い、ヘッドチップのトラックの軌跡が
重なる、あるいは離れすぎたりして所定のトラック高さ
の位置決めが困難であった。
【0005】また、ヘッドチップと中間ベースの間ある
いは中間ベースとヘッド揺動部材の間に薄板を挟んでト
ラック高さを合わせることも考えられた。しかし、例え
ば5μmの薄板を挟んで接着すると仮定すると、5μmの
薄板は強度が弱いため、必要な寸法に加工するとき、接
着するとき、そして所定の寸法に加工したあと保存する
ときなど、常に取扱に注意する必要があり作業効率が悪
くなる。また加工中や作業中に薄板が破損あるいは変形
することもあるため歩留まりも悪くなる。また実際に接
着するとき接着材の凹凸の影響を受けるため、傾斜がつ
くなど均一な間隔を作るのは困難であった。
【0006】そのため、以下に示す方法でヘッドチップ
のトラック高さの位置決めをしている。(図6)は、従
来のマルチチャンネル磁気ヘッドを示すものである。
(図7)は(図6)のヘッド構成のD矢視図である。2
1はダイナミックトラッキングに用いるヘッド揺動部材
で、例えば2枚のチタン酸バリウム等の板がサンドイッ
チされた圧電セラミック素子であり、23はリング型の
ヘッドチップ、22はヘッドチップが接着剤等で固着さ
れた中間ベース、29はヘッド揺動部と中間ベースを接
合するヘッドベース、25はヘッドチップの磁気ギャッ
プ、26はヘッドチップのトラック、27、28は接着
剤である。
【0007】図においてヘッド揺動部材21上に、快削
セラミック材あるいは、チタン及びそれを基材とする合
金材より成るヘッドベース29を接着剤等で固着し、予
め接着して一体としたヘッドチップ23と中間ベース2
2において、中間ベース22下端からトラック26(ギ
ャップ端部)までの寸法を測定するとともに、この測定
値にしたがってヘッドベース29を、それぞれのヘッド
チップ23のトラック高さが所定の値になるように段加
工することにより、調節用の接着剤が一定になるように
してヘッドチップ23のトラック高さの位置決めをして
いる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】記録再生のトラックピ
ッチが狭くなると、ヘッドチップのトラック高さの精度
は1μm以下が要求される。しかし上記したように、ヘ
ッドチップとヘッドベースの寸法を測定し、その測定値
に合わせて段加工する方法は、複数のヘッドチップに対
応して精密に機械加工する必要があり工程数が多くな
る。また、中間ベースとヘッド揺動部材との間に段加工
したヘッドベースが入るため、ヘッドの先端部分が重く
なってしまい、共振周波数が低くなり圧電セラミック素
子の応答性が悪くなる。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、ヘッド揺動部材上に2以上のヘッドチップ
と、それらを中間ベースを介して接合した磁気ヘッドで
あって、ヘッドの高さを調節するため、第1の発明では
ヘッドチップと中間ベースの間にビーズを介することを
特徴とし、第2の発明では中間ベースのヘッドチップへ
の接着面がヘッド揺動部材への接着面に対して角度をも
って傾斜していることを特徴として磁気ヘッドを構成す
る。
【0010】
【作用】本発明は、上記した構成によって、ヘッドチッ
プと中間ベースの寸法精度のばらつきを第1の発明で
は、その間にビーズを入れることによって、また第2の
発明では中間ベースに対するヘッドチップの位置によっ
てトラック高さを補正できるため、歩留まりが良くな
り、ヘッドチップのトラック高さを調節する段加工など
の機械加工なしでヘッドを製造できるため生産性が上が
る。さらにヘッド揺動部材上にヘッドベースなしで直接
中間ベースを接着できるため、軽量になり共振周波数が
高くなって圧電セラミック素子の応答性が良くなる。
【0011】
【実施例】以下、第1の発明の実施例を図面にもとづい
て説明する。(図1)は第1の発明のヘッドの斜視図、
(図2)は(図1)のヘッドのA矢視図である。1はダ
イナミックトラッキングに用いるヘッド揺動部材で、例
えば2枚のチタン酸バリウム等の板を貼り合わせた圧電
セラミック素子を用いることが可能で、その場合DC5
00Vの印加で50μm程度の変位が得られる。3はリ
ング型ヘッドのヘッドチップで、中間ベース2とヘッド
チップ3はビーズ4を介しエポキシ樹脂で接着され、中
間ベース2とヘッド揺動部材1の間は、紫外線硬化型の
接着剤で接着されている。
【0012】次に本発明の磁気ヘッドの製造方法の実施
例について説明する。図において、ヘッドチップ3は複
数のヘッドチップ3の集合よりなるギャップ形成された
棒の状態から、切断したヘッド端面からトラックまでの
寸法が目標値になるように精密に切断した後、前面を研
磨する。中間ベース2は紫外線透過性を有する石英ガラ
ス等の材料で形成されている。次にヘッドチップ3と中
間ベース2をそれぞれ組合わせ、中間ベース2下端から
ヘッドチップ3のトラック6までの寸法をそれぞれ個別
に測定する。この測定値と所定のヘッドチップのトラッ
ク高さとの差は20μm以内であったため、5μm以内
に入るようにビーズ4を5μm、10μm、15μmの
中から選択し、その大きさのビーズ4入り接着剤でヘッ
ドチップ3と中間ベース2を接着する。ビーズ4は球で
あるため重なることなく均一な間隔を作ることができ
る。次に一体となったヘッドチップ3と中間ベース2を
ヘッド揺動部材1上に以下のように接着する。まず中間
ベース2とヘッド揺動部材1との間に紫外線硬化型の接
着剤からなる接着層を形成し、ギャップ間隔、突き出し
量、摺動面の向き、ヘッドチップのトラック高さをそれ
ぞれ位置決めした後、側面もしくは全体から紫外線を数
秒から数百秒照射し、それぞれの中間ベースを接着す
る。この接着層の厚みは、5μm以下なので樹脂の硬化
収縮があってもトラック高さを±1μmに調節、固定で
きる。ビーズは、必要な分だけ使用すれば良いので経済
的であり、ビーズ自身を加工する必要もなく、取り扱い
もし易く、保存も容易である。なお中間ベース下端から
ヘッドチップのトラックまでの寸法が所定の寸法と同じ
組合せに関してはビーズなしの場合もありうる。
【0013】本実施例では紫外線硬化樹脂で固定する例
を示したが、嫌気性樹脂等他の手段で硬化する樹脂も、
もちろん用いることができる。また、本実施例ではヘッ
ドの駆動装置としてバイモルフを用いた場合について述
べたが、駆動装置はそれだけに限定されるものではなく
ムービングコイル等の電磁気的手段を用いたものなど、
適当な応答速度と振幅を有するものであれば各種形式の
装置が使用可能である。またヘッドチップの個数が4個
以上でも本発明の効果は同じである。
【0014】次に(図3)、(図4)、(図5)を用い
て第2の発明の磁気ヘッドの実施例を説明する。(図
3)はヘッド斜視図、(図4)は(図3)のB矢視図、
(図5)は(図3)のC矢視図である。11はダイナミ
ックトラッキングに用いるヘッド揺動部材である。13
はリング型ヘッドのヘッドチップで、中間ベース12と
ヘッドチップ13はエポキシ樹脂で接着され、中間ベー
ス12とヘッド揺動部材11の間は、紫外線硬化型の接
着剤で接着されている。ヘッドチップ13は、複数のヘ
ッドチップよりなるギャップ形成された棒の状態から、
切断したヘッド端面からトラックまでの寸法が目標値に
なるように精密に切断したあと、中間ベース12と接着
する部分を切断面から10度の角度で切断または切断後
端面をラップし、前面を研磨する。また中間ベース12
は、ヘッドチップ13と接着する部分を、ヘッドチップ
13と組み合せると水平になるように10度の角度で切
断する。次にこのヘッドチップ13と中間ベース2を組
合せ、所定のトラック高さになるようにヘッドチップ1
3を中間ベース12上で移動させてエポキシ樹脂で接着
する。つづいて一体となったヘッドチップ13と中間ベ
ース12をヘッド揺動部材11上に第1の実施例と同様
に接着する。なお本実施例ではヘッドチップ13と中間
ベース12を10度の角度で切断した例を示したが、も
ちろん角度は自由に設定できる。
【0015】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気ヘッドによれ
ば、ヘッド揺動部材の先端に複数のヘッドチップを搭載
し、それぞれのヘッドチップのトラック高さの非常に精
度良く合ったヘッドが得られる。またそれぞれのヘッド
チップのトラック高さは、第1の発明ではビーズの大き
さで、また第2の発明では、中間ベースに対するヘッド
チップの位置によって微調整できるのでヘッドチップ及
び中間ベースのバラツキを吸収することができ、歩留ま
りが良くなるという効果がある。 本発明の磁気ヘッド
の製造方法によれば、ヘッドチップのトラック高さを段
加工などの機械加工なしで調整できるので工程数が減
り、複数のヘッドチップを搭載している場合でもそれぞ
れのヘッドチップのトラック高さを独立に調節でき、ま
た中間ベースをヘッド揺動部材上に直接接着することが
出来るためヘッド先端部を軽量化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のヘッドの斜視図
【図2】図1のヘッドのA矢視図
【図3】第2の発明のヘッドの斜視図
【図4】図3のヘッドのB矢視図
【図5】図3のヘッドのC矢視図
【図6】従来のヘッドの正面図
【図7】図6のヘッドのD矢視図
【符号の説明】
1、11、21 ヘッド揺動部材 2、12、22 中間ベース 3、13、23 ヘッドチップ 4 ビーズ 5、15、25 磁気ギャップ 6、16、26 トラック 7、17、27、8、18、28 接着剤 29 ヘッドベース

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッド揺動部材上に、2以上のヘッドチッ
    プと、それらを中間ベースを介して接合した磁気ヘッド
    であって、前記中間ベースと前記ヘッドチップの間にビ
    ーズが介されてなる磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】ヘッド揺動部材上に、2以上のヘッドチッ
    プと、それらを中間ベースを介して接合した磁気ヘッド
    であって、前記中間ベースの前記ヘッドチップへの接着
    面がヘッド揺動部材への接着面に対して角度をもって傾
    斜していることを特徴とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】中間ベースとヘッドチップを組合せ、前記
    中間ベースと前記ヘッドチップの距離を測定し、測定値
    に応じて前記ヘッドチップと前記中間ベースとの間に所
    望のビーズを介在せしめて接合し、一体に接合されたヘ
    ッドチップと中間ベースを、個々のヘッドチップが所望
    の高さになるようにヘッド揺動部材上に位置決め接合す
    る磁気ヘッドの製造方法。
JP19939092A 1992-07-27 1992-07-27 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH0644525A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19939092A JPH0644525A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19939092A JPH0644525A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0644525A true JPH0644525A (ja) 1994-02-18

Family

ID=16406984

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19939092A Pending JPH0644525A (ja) 1992-07-27 1992-07-27 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0644525A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0644525A (ja) 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法
JPH0576102B2 (ja)
JPH07240016A (ja) 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの製造方法
KR100271828B1 (ko) 자기헤드장치의 제조 방법
JPH0528445A (ja) マルチチヤンネル磁気ヘツド及びその製造方法
JP3225712B2 (ja) 磁気ヘッド駆動装置組立方法
JP3843452B2 (ja) 磁気ヘッドの回転シリンダへの取付方法
JPH0330113A (ja) バイモルフ可動型磁気ヘッド装置
JP2629244B2 (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH02236807A (ja) 磁気ヘッドの製造方法
JPH06168431A (ja) 磁気ヘッド装置および組立方法
JPH04364215A (ja) 磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド装置の高さ調整方法
JPH0652628B2 (ja) 磁気ヘツドの浮上バランス調整方法
JPH0198111A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2684758B2 (ja) 記録再生装置におけるヘッド支持装置
JP3989754B2 (ja) 光磁気記録装置およびその製造方法
JPH05334636A (ja) 磁気ヘッド及び磁気ヘッドの高さ調整方法
JPH01176306A (ja) 複数磁気ヘッドのトラック合わせ方法
JPH07220224A (ja) 磁気ヘッド及びその製造方法
JPS61253613A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPH07296325A (ja) 磁気ヘッド装置
JPH07282426A (ja) 磁気ヘッド装置の製造方法
JP2001006142A (ja) 薄膜磁気ヘッドスライダ−の製造方法
JPH04121843A (ja) 光ディスクの製造方法
JP2005011403A (ja) ビデオヘッド装置及びその製造方法